オール電化は省エネやエコロジーに貢献する方法として注目されています。ただしオール電化を検討する際には、オール電化住宅の平均的な電気代を把握しておくことが重要です。また、契約プランの比較や効率的な節電方法など注意すべき点はいくつかあります。そこで今回は、オール電化を導入して快適な生活を送るために、これらの関心事について解説します。

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オール電化とは

オール電化は住宅のエネルギー供給をすべて電気に頼る方式を指します。暖房・給湯・調理などの用途において、従来のガスや灯油などの燃料を使わずに電気を利用します。

具体的には、ガスコンロの代替品として「IH」と呼ばれる電磁線を使った調理器具を導入したり、電力と空気中の二酸化炭素を利用した給湯システム「エコキュート」を導入したりするのが一般的です。

オール電化の主な特徴は次のとおりです。

  • エネルギーの一元化
  • エコロジー的な利点
  • 快適性の向上

オール電化住宅では、暖房や給湯などの機能をすべて電気でまかないます。これにより、エネルギーの供給源を一元化し、効率的な管理や制御が可能になります。

また、オール電化住宅では、再生可能エネルギー源である太陽光や風力発電などの電力を活用することで、排出されるCO2量を削減することが可能です。これにより、地球温暖化や環境破壊に対する貢献が期待されます。

また、オール電化住宅では、暖房や給湯で燃焼による排気がないため、室内の空気が比較的きれいです。これにより、健康的で快適な生活環境を保ちます。

このように、オール電化はエネルギーの効率的な利用と環境への配慮を両立させるシステムとして、今後ますます注目されることが予想されます。

オール電化のメリット・デメリット

オール電化は、導入する際または生活する上で、様々なメリットとデメリットがあります。それぞれを詳細に説明します。

オール電化のメリット

オール電化住宅のメリットは以下のとおりです。

光熱費を削減できる可能性がある

電気代と比べてガス代が高い場合、オール電化にすることで光熱費を抑えられる可能性があります。夜間電力を活用したり太陽光発電を導入したりすれば、さらに電気代を節約できるでしょう。

調理の危険性が下がる

調理でガスを使わないため、火災や一酸化炭素中毒のリスクが低くなります。また、キッチン周りのお手入れが楽になるのも魅力です。油汚れの掃除が、ガスコンロよりもはるかに簡単になるでしょう。

断水時に生活用水を確保できる

エコキュートなどの蓄熱式給湯器を使用している場合、停電時でも一定量の温水を確保できます。地震などの災害により水道に支障が出ても、直ちに困ることはありません。

オール電化のデメリット

オール電化住宅のデメリットは以下のとおりです。

初期費用が高額

オール電化を導入するには、従来のガス給湯や灯油暖房などと比較して、高額な初期費用がかかります。調理器具や給湯器の交換だけでなく、電気系統の強化などが必要となる場合もあるため、導入時には家計への負担が大きくなる可能性があります。

停電時に機能しなくなる

オール電化は電気を唯一のエネルギー源として利用するため、停電時には住宅内のあらゆる設備が使えなくなります。大規模な停電や自然災害などの非常時において電力供給が途絶えると、暖房や給湯などの生活基盤が損なわれる可能性があります。

日中の電気使用量が多いと電気代が高くなる可能性がある

オール電化住宅では日中の電気使用量が多い場合、電気代が高くなる可能性があります。特に、夜間電力を活用できない場合は注意が必要です。電力会社の料金プランやピーク時の電気料金の適用などを事前に確認しておきましょう。

以上のように、オール電化にはランニングコストの削減や安全性の向上といったメリットがある一方で、初期費用の高さや停電時の問題などのデメリットもあるため、自身の生活スタイルや条件を十分に検討する必要があります。

オール電化の契約プランの選び方

オール電化住宅では、夜間電力を活用できる料金プランが有利です。電力会社が提供するオール電化向けの料金プランを選ぶと、深夜帯の電気代が割安になります。例えば東京電力の「スマートライフ」プランは、午前1時から午前6時までの電気料金が安く設定されています。

また、自身の電力使用パターンに合わせることも大切です。日中在宅で電力消費が多い場合は、昼間の電気料金が安いプランがお得になります。一方、夜間に電力消費が集中する場合は、夜間電力が安いプランがお得になります。例えば東京電力の「夜トク」プランは、午後11時から午前7時まで、または午後9時から午前9時までの電気料金が安く設定されています。ただ、その代わり昼間の電気料金は他プランよりも高く設定されています。

電気代の安い時間はいつ?各電力会社の料金プランと節約できる時間帯について解説
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いずれにせよ、自身のライフスタイルに合わせて最適なプランを選ぶ必要があるのです。とはいえ、各電力会社が提供している多種多様なプランの中から、自分に最適なプランを選び出すのは難しいかもしれません。

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オール電化の電気代の平均額

オール電化の電気代は、家庭の地域や人数、電化製品の種類や効率などによって異なりますが、平均的な額をいくつか紹介します。

世帯人数別の平均額

オール電化住宅の世帯人数別の平均電気代は以下のとおりです。

世帯人数電気代
1人¥10,777
2人¥13,406
3人¥14,835
4人以上¥16,533

出典:関西電力

季節別の平均額

オール電化住宅の季節別の平均電気代は以下のとおりです。

世帯人数夏季冬季
1人¥8,579¥15,106
2人¥10,672¥18,791
3人¥11,809¥20,794
4人以上¥13,161¥23,174

出典:関西電力のデータを基にエネピが独自で算出

オール電化とガス併用との比較

ところで、オール電化と電気・ガス併用とでは、どちらがお得なのでしょうか。それぞれの家庭の平均光熱費(電気+ガス)は以下のとおりです。

世帯人数電気・ガスオール電化
1人¥10,085¥10,777
2人¥15,911¥13,406
3人¥18,402¥14,835
4人以上¥20,910¥16,533

オール電化の電気代が高い原因とは?

オール電化の電気代が高くなる原因はいくつかありますが、主に以下のような原因が考えられます。

  • 契約プランが合っていない
  • 家電や給湯設備が古い
  • 昼間の在宅時間が長い
  • 電気料金の単価が上がっている

一つは契約プランの選択です。オール電化向けの夜間電力プランを選択していない、自宅の電力使用パターンに合ったプランを選んでいないなど、適切なプラン選択ができていないと電気代が高くなる可能性があります。

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もう一つは電化製品の劣化です。古い家電や給湯設備はエネルギー効率が低く、消費電力が高くなりがちです。エコキュートなど省エネ性の高い機器に買い替えることで電気代を抑えられる可能性があります。

もう一つは昼間の消費電力の増加です。リモートワークなどで昼間に家にいる時間が増えると、電気使用量が増加します。特に冬はエアコンやヒーターなどの暖房器具の使用により電気代が嵩むため、注意が必要です。

もう一つは電気料金の値上げです。電力会社は発電に必要な燃料(石油、天然ガス、石炭など)を調達する必要があります。近年、これらの燃料価格が高騰しており、その影響で電気料金が上昇傾向にあるのです。

電気料金の「値上げ」はいつまで?電力会社の最新料金から今後の見通しまで解説します
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オール電化の節約方法

オール電化住宅で電気代を節約する方法を紹介します。

節約術①エコキュート(電気給湯器)の節電

エコキュートは、空気の熱を利用して電気エネルギーで高効率にお湯を沸かす電気給湯機です。ヒートポンプ技術を採用しており、室外に設置されたファンが外気の熱を吸収し、その熱を利用してお湯を温めています。電気だけでなく、外の熱も活用することで省エネルギーでお湯を沸かせます。

エコキュートは基本的に、安い夜間電力を使い夜間のうちにお湯を沸かしておき、そのお湯をタンク内に貯めておくことで日中に安くお湯を使える仕組みとなっています。そのため、電気代の安い夜間に翌日必要な量のお湯を不足・余分がないように用意することが、エコキュートを効率的に使うために最も重要です。

エコキュートの具体的な節電方法は次のとおりです。

エコキュートの節約術

①季節によってモードを使い分ける:
メーカーごとについているおすすめ省エネモードを活用しましょう。季節ごとにモード設定を見直すことで無駄な電気代を減らせます。

②その日にお湯を使わない時は昼間沸き上げを停止する:
自動沸き増し機能を持つエコキュートは、その日にお湯を使わない場合は昼間の自動沸き上げを停止しましょう。

③ピークカット設定をきちんとする:
電力単価が安い夜間プランを選び、ピーク時間帯に沸き上げをしないように設定しましょう。

④追い炊きよりも高温足し湯が省エネになる:
お風呂のお湯は高温足し湯を使う方が省エネです。高温足し湯はタンク内の熱いお湯をそのまま足すため効率的です。

⑤休止モードを使う:
旅行や長期の外出時には休止モードを利用して沸き上げを止めましょう。

参考:UR賃貸住宅

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節約術②IHクッキングヒーターの節電

IHクッキングヒーターは内部に配置されたコイルに電流を流すことで、電気抵抗を持つ金属製の鍋やフライパンなどの調理器具を加熱する調理器です。IHとは「Induction Heating」の頭文字であり、電磁誘導加熱という意味を指します。

火を使わないため、小さなお子さんやお年寄りのいる家庭でも安心して使えます。また、キッチンの温度が上がりにくいため、夏場でも快適に料理を楽しめます。また、トッププレートが平らで掃除がしやすいため、油汚れも拭き取りやすく、掃除の手間が軽減される点も魅力の一つです。

IHクッキングヒーターの具体的な節電方法は次のとおりです。

IHクッキングヒーターの節約術

①適切な鍋を使う:
鉄製やステンレス製の鍋は熱伝導率が高く、加熱時間が短くて済みます。

②保温調理をする:
例えば圧力鍋を使った調理は保温力が高く、電気代節約に効果的です。

③プレートと鍋を清潔に保つ:
プレートに汚れがついたままだと加熱効率が低下するため、こまめに清掃しましょう。

参考:高砂市HP

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節約術③蓄熱暖房機の節電

蓄熱暖房機は、夜間電力を使って内部の蓄熱レンガを加熱し、その熱を昼間に放出して室内を暖めます。輻射熱で部屋全体をじっくり暖めるため、暖かさを感じやすいです。また、燃焼による二酸化炭素排出がないため部屋の空気が汚れません。また、エアコンのように空気を乾燥させないなどのメリットがあります。

蓄熱暖房機の具体的な節電方法は次のとおりです。

蓄熱暖房機の節約術

①余分な追い炊きを避ける:
日中の追い焚きを避けるために適切な蓄熱量を設定しましょう。

②タイマー設定を活用する:
蓄熱暖房機をタイマーで夜間に稼働させ、深夜電力を活用しましょう。深夜電力を使って蓄熱を行うことで電気代を抑えられます。

③不要な時はファンとファンタイマーを切る:
必要なときだけファンを回すことで無駄な電気代を防げます。また旅行前などはファンとファンタイマーを切っておきましょう。また暖房シーズンが終わったら電源プラグを抜いておきましょう。

参考:旭ハウジング株式会社

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まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

オール電化に最適な契約プランとは?
オール電化住宅では夜間電力を活用するプランが有利です。各電力会社が提供する夜間電力プランを選ぶと、深夜帯の電気代が割安になります。ただし、昼間の電気料金は他プランよりも高く設定されています。
オール電化の電気代の平均額とは?
オール電化住宅における電気代の月間平均額は次のとおりです。1人世帯で10,777円、2人世帯で13,406円、3人世帯で14,835円、4人以上世帯で16,533円。
オール電化の電気代の節約方法とは?
オール電化住宅で電気代を節約するためには、エコキュート(電気給湯機)やIHクッキングヒーターの節電を心がけるとよいでしょう。エコキュートであれば夜間電力や省エネモードを活用すること、IHクッキングヒーターであれば適切な鍋やフライパンを使用することが有効です。

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エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。