通常、電気の契約プランには、「従量電灯」と「時間帯別電灯」というものがあります。
ほとんどの方がこの「従量電灯」という契約プランに加入されていると思いますが、このプランでは時間帯(昼間夜間の区分など)と全く関係なく、電気が使われた量のみで課金されますので、いつ電気を使うのかは関係ありません。
一方、「時間帯別電灯」とは、昼間(午前7時~午後11時)と夜間(午後11時~翌日午前7時)に区分して電気料金を課金する方式のことで、通常、従量電灯契約と比べると昼間はやや割高、逆に夜間は割安に電気量を設定しています。
つまり電気料金を時間帯によって変化させることで、より顧客の生活スタイルに応じた電気プランを電力会社は用意しています。
したがって、時間帯別電灯契約にしている顧客は、できるだけ昼の電気の消費を抑えて夜間の電気を使うようにすれば、電気料金が節約できるようになるのです。
昼間は仕事をしている一人暮らしの方などは、この契約の方が料金を安く済ませることができるかもしれません!
時間帯別電灯契約で、夜の時間帯の料金が安い理由とは?
ではなぜ電力会社はこのように夜の電気を使用させるようなプランを作るのでしょうか?
法律により電力会社は昼夜問わず安定的に電気を供給しなければなりませんが、夜は昼に比べて電気の消費量が極端に減る傾向にありますので、そのままでは電力会社はせっかく発電した電気を捨てねばなりません。
だから、夜の電気の価格を安くすることで、夜に使われる電気量を増やして使われずに破棄する電気を少なくなるため、このようなプランが組まれているのです。
ピークシフト型時間帯別電灯

同じ時間帯別電灯のプランに「ピークシフト型時間帯別電灯」という契約があります。
これもまた電力会社が電気代をより安い時間帯に需要家を誘導する施策の1つですが、
夏季(7月1日~9月30日)のピーク時間帯(午後1時~午後4時)の料金単価を割高にする一方、昼間(夏季:午前7時~午後1時、午後4時~午後11時、その他の季節:午前7時~午後11時)の料金を割安にしています。
こうすることで夏季の電気のピーク時間帯を他の昼間もしくは夜間の時間帯にシフトさせ、
ピーク時間帯の総電気量の使用を減らしながら、顧客の電気料金も安くできるわけです。
使用者側からすると、昼間のピーク時のエアコンの設定温度を下げるとか、昼間の時間帯にしている掃除をより安い時間帯の昼夜にシフトすることで、さらに電気代を節約できます!
季節別時間帯別電灯
最後に、最近はオール電化の家庭が増えてきましたが、電力会社もそれに合わせてさらに「季節別時間帯別電灯」という契約プランを展開しています。
これは夏季の昼間(午前7時~午後11時)は電気料金の単価は従量電灯比で割高に設定されている一方、夜間(午後11時~翌日午前7時)はかなり割安に単価が設定されている方式です。
これに沿って電気の使い方をできるだけ深夜にシフトすればするほど、電気料金が安くなります。
具体的な事例として、夜間蓄熱暖房機やマイコン制御のエコキュートがあります。
これらは、自動設定により熱を蓄えるのは深夜の時間帯のみであるため、格安に深夜の時間帯の電気を利用できることになります。
電気代の夜の料金は、昼の4割程度に押さえられています。
それだけにどれだけ電気の使用を昼から夜にシフトするのが鍵ですが、さらに細かく電気使用を昼間から朝夜にシフトすることで電気料金の節約は可能です!
季節別時間帯別電灯の利用シーン

例えば、午前7時までは深夜料金なので、毎日のご飯を炊く炊飯器のセット時間を午前7時までに炊き上がるように終わらせましょう。
また、洗濯をする際は、できるだけ深夜時間帯に入る午後11時以降にすることが大事です。
もちろん干すのは翌日の昼間でも良いですが、洗濯機はやはり深夜帯で回すのが工夫の一つです。
あるいは、家族全員がお風呂に入った後、浴室室内乾燥機を回すと思うのですが、その使用する時間帯も全員が就寝する深夜帯、午後11時以降にすれば、電気代の節約になります。
切るのはタイマーでもかけておくか、翌日起床後、午前7時までにカットすれば、深夜時間帯の割安料金をフルに利用できたことになります。
このように時間帯別料金プランというのはたくさんあるので、単に従量電灯だけでなく、しっかりと研究して、ご自分の生活スタイルにあった料金プランを選んでできるだけ電気代の節約を図りたいものです。
結局は生活費を節約したい!これまで通りに暮らしつつ生活費を節約する方法とは?

いかがでしょうか?
電気にも様々なプランがあるのですね、、、
一番電気を使う季節や時間帯に合わせて、自分に一番あったプランを選んでください!
ただ、電気代を節約するのって結構難しいですよね・・・電気やガスは必需品なので使用量を減らすこともなかなか難しく、また夏の季節などには冷房を欠かすことはできません。
しかし、電気代よりも簡単に節約することができるのが、ガス代の節約です。
とくにプロパンガスの方は、ガスを切り替えるだけで節約することが可能です。
プロパンガス会社は全国に約200社あり、会社によって料金が異なります。
しかし切り替えというと、契約先を探したり、ガス会社に連絡したり、、と何かと面倒なことが多いですよね・・
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