電気代を節約することは、わたしたちの生活にとって大切なことです。

電気代を節約することで、家計の負担を軽減することができ、また地球環境に貢献できるからです。

電気代を節約するためには、まずは電力契約の内容を見直すことが重要です。

そこで今回は電力契約の仕組みと種類について詳しく解説したいと思います。

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電気料金が安い時間帯とは?

電気料金が使用量や時間によって変動することをご存知でしょうか。

例えば、一日を昼と夜の2つの時間帯、もしくは3つの時間帯(昼間・朝晩・夜間)に分けて、それぞれに異なる料金単価を設定しているプランがあります。これを「時間帯別電灯プラン」といいます。

時間帯別電灯プランでは、概ね午後11時~翌日の午前7時が「夜間」となり、電気代が最も安くなります。ただし、夜間の定義は各電力会社やプランによって異なります。

一方で、一定の基本料金に加えて使用量に応じた料金を組み合わせた「従量電灯プラン」があります。なお主流派はこちらの方です。

なぜ夜間電力は割安なのか

夜間電力が割安な理由は、単純に夜間には電気が余ってしまうからです。

電力会社には、昼夜問わず安定的に電気を発電する義務があります。

ただ、夜は昼に比べて電気消費量が極端に減るため、そのままだと電力会社はせっかく発電した電気を捨てることになります。

そこで電力会社は、夜間の電気消費量が増えるように、料金単価を安く設定しているのです。

実際にいくら安くなるのか

通常の従量電灯料金は、使用電力量が120kWhを超えると単価が20円台まで上がりますが、夜間電力はどれだけ使っても大体14円以下です。

ただし、料金体系は電力会社によって異なります。また昨今は物価の高騰や円安の加速などが原因で、多くの電力会社が値上げを行っています。

【電力会社別】夜間電力プラン(時間帯別電灯プラン)の料金比較

大手電力会社の夜間電力プランの内容は以下のとおりです。


電力会社 夜間電力プラン 夜間単価(円/kWh)
北海道電力 ※現在受付なし
東北電力 よりそう+ナイト&ホリデー 27.32円
東京電力 夜トク8
夜トク12
31.84円
33.53円
中部電力 スマートライフプラン 16.63円
北陸電力 くつろぎナイト12 26.98円
関西電力 はぴeタイムR
eスマート10
15.37円
15.53円
中国電力 ※現在受付なし
四国電力 時間帯別eプラン 25.80円
九州電力 電化でナイト・セレクト 14.48円
沖縄電力 時間帯別電灯 29.53円

※2023年8月時点

前述のとおり、近年は物価高などの影響を受け、従来よりも高めの料金設定になっています。

ただ、電力プランの内容や単価は今後も変動するでしょう。ご検討される方は、各電力会社のホームページで確認してみてください。

夜間電力プランを活用する方法

夜間電力プランを活用する方法として、以下のようなものがあります。

  • 洗濯機や乾燥機、食器洗い機などの家電製品を夜間電力の時間帯に使う

  • 夜間に給湯する電気温水器やエコキュートを使う

  • 夜間に充電できる電気自動車を利用する

  • 夜間電力を貯めることができる蓄電池を利用する

ただし、エコキュートや蓄電池などの機器を設置するためには初期費用がかかります。そのため、費用対効果を得るには長期的な運用が必要になります。

エコキュートや蓄電池の初期費用を抑える方法

エコキュートや蓄電池は、販売施工会社によって費用が大きく異なります。

そのため設置するのであれば、安くて信頼できる販売施工会社を見つけることが肝要です。

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夜間電力プランの注意点

夜間電力プランに切り替える際は、予め以下のような点に注意しておきましょう。

プランを切り替える手間がかかる

夜間電力プランに切り替えるためには、電力会社に申し込みを行う必要があります。

また夜間電力プランに切り替える場合、従量電灯プランなどの通常回線と夜間専用回線との2口分の契約が必要になることがあるため、手続きが煩雑になるケースがあります。

昼間の電気は割高になる

夜間電力プランに切り替えることで昼間の電気代を削減することができますが、昼間の電気使用量が多い場合は全体の電気代が高くなることを考慮してください。

ちなみに、東京電力の「夜トク8」では、午後11時〜午前7時までの8時間が夜間とみなされ、1kWhあたりの電力量料金は31.84円になり、昼間は42.80円で設定されています。

出典:東京電力エナジーパートナー

生活(電気の使用)に一定の制限がかかる

夜間電力プランは深夜時間帯にしか適用されないため、生活家電の使用が制限されてしまう側面もあります。例えば、昼間は洗濯機やエアコンなどの使用を控える、という家庭もあるでしょう。

おまけ:時間に制限されず生活費を節約する方法

ここまで夜間電力プランについて説明してきました。

電気の使用時間を夜間にずらすことで、「電気代の単価」を抑えることができ、ひいては生活費の節約につながることが分かりました。

ところで、みなさんは「ガス代の単価」を抑える方法をご存知でしょうか。

実は、ガスは電気よりも大幅に単価を下げられる可能性があります。

そこで、ここからはガス代の単価を下げる方法について解説したいと思います!

ガス代の単価を下げる方法は「ガス会社の切り替え」

ガス代の節約方法で必ず押さえておくべきなのが「ガス会社の切り替え」です。

とりわけプロパンガスは自由料金のため、どのガス会社から供給を受けるかで料金が大きく変わります。

そのため、相場より単価が安いガス会社に切り替えるだけで、ガス代を大幅に節約できる可能性が高いのです。

さらに、この方法ならば時間に縛られることなくガス代を節約できます。

「ガス会社の切り替え」は簡単です!

ガス会社は多数存在するため、「どのガス会社に切り替えればいいの?」と悩まれるかもしれません。

そんなときは、プロパンガス料金比較サービスを利用してみてください。

ちなみに当社が運営するenepi(エネピ)は、日本唯一の、WEB上で複数のプロパンガス会社の料金プランを比較できるサービスです。

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どちらでガスを使用しますか?

まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

電気料金が安い時間帯はいつ?
電気料金が安い時間帯は夜間(深夜)です。電力会社は夜間に余った電気を無駄にしないように、料金単価を安く設定しているのです。
電気料金が安い時間帯の単価はいくら?
東京電力の「夜トク8」では、夜間は1kWhあたりの電力量料金は31.84円になり、昼間は42.80円で設定されています。ただし電力会社によって料金体系は異なります。
電気料金が安い時間帯を活用する方法は?
電気料金が安い時間帯を活用する方法は次のとおりです。①家電製品を夜間電力の時間帯に使う、②電気温水器やエコキュートを使う、③電気自動車を夜間に充電する、④蓄電池を利用する。
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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。