プロパンガス料金比較でガス代をお得に!

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ガス料金を比較したい物件は?

Step2

どちらでガスを使用しますか?

都市ガスとプロパンガスの料金はなぜ違う?根本的な3つの相違点

都市ガスとプロパンガスの料金はなぜ違う?根本的な3つの相違点

都市ガスとプロパンガスは原料・供給方法・料金などが異なるほか、ガスが燃えた際に発生する熱の量を指す熱量も違います。そのため、ガスの使用量もプロパンガスと都市ガスでは大きく異なります。

項目都市ガス (13A)プロパンガス (LPG)
主成分メタンプロパン・ブタン
比重 (対空気)軽い (約0.6)重い (約1.5)
熱量 (1㎥あたり)約 45 MJ約 99 MJ
熱量比率1.0約 2.23
供給方法ガス導管を通じて供給ガス会社がボンベを配送して供給
料金制度総括原価方式自由料金制

供給方法の違い(配管 vs ボンベ)

日本における都市ガス(town gas, city gas)とは、広域的に供給販売されるメタンを主成分とした液化天然ガスを指します。都市ガスは、その名の通り基本的に都市部にしか配管が通っていません。これは、都市ガスの配管の設置費用が非常に高額で、人口の少ない地域に配管を設置すると元をとれなくなってしまうためです。

一方プロパンガスとは、液化石油ガス(英名:liquefied petroleum gas)の別名です。またLPガス・LPGとも呼ばれます。原料となるのはプロパン・ブタンなどの天然ガスです。ガス会社が各家庭にガスボンベを配送することで供給されます。

現在プロパンガスを利用されている方の多くは、都市ガスの対応エリア外の地域にお住まいの場合が多いでしょう。基本的に都市ガスへの変更はできませんが、ご自宅の近くまで配管が通っている場合には、別途配管工事を行うことで都市ガスへの切り替えができる可能性があります。

ちなみに日本の総世帯数55,705,000件のうち、都市ガスの契約口数は27,194,582件です。つまり日本の約48%の世帯が都市ガスを利用していることになります(出典: 新電力ネット「ガス契約口数の推移」 総務省統計局「人口・世帯」)。

熱量(火力)の違い:プロパンは都市ガスの約2.3倍!

ガス代の計算について、実は「単価」だけでなく「熱量」の理解が節約の鍵を握っています。プロパンガスの熱量は都市ガスの約 2.23倍 です。つまり、お湯を沸かすために必要なガスの体積(㎥)は、プロパンガスの方が少なくて済みます。

実質的なコスト効率 = ガス単価 ÷ 熱量

単価が高いからといって単純に損をしているわけではありませんが、自由料金制のプロパンガスでは「相場を大幅に超える単価」を設定されているケースが多々あります。

料金制度の違い(公共料金 vs 自由料金)

都市ガスは公共料金に含まれるため「総括原価方式」によって料金設定が行われます。これは「ガス事業法」という法律で義務付けられています。つまり料金設定に一定の縛りがあるため、原価に対して高すぎる料金設定を行うことはできません。

一方プロパンガスは「自由料金制」を採用しているため小売業者が自由に料金を設定できます。かつてプロパンガス業界はこの制度にあぐらをかき、原価に対して高すぎる料金を請求する業者が横行していました。さらに業者間で結託してガス料金の相場を引き上げたり、ガス料金の内訳を消費者に公開しなかったりする非常に閉鎖的な状態でした。

しかし現在は消費者にガス料金が公開されるようになり、「ガス会社の切り替え」も一般的になりました。そのためプロパンガス料金の相場も徐々に下がっています。とはいえ、依然として「プロパンガスは都市ガスより高い」ことに変わりはありません。

都市ガスとプロパンガスの見分け方

ご自宅のガスが都市ガスかプロパンガスかを見分けるには、次の内容を確認してみてください。いずれか一つでも当てはまる場合には、プロパンガスを使用していると考えて良いでしょう。反対にいずれも当てはまらない場合には、都市ガスを使用している可能性が高いです。

・自宅の敷地内にガスボンベがある
・ガス漏れ警報器が床付近に設置されている
・ガスコンロ・ガスメーターに「LPG」「プロパンガス用」の記載がある

【シミュレーション】都市ガスvsプロパンガス どっちがいくら安い?

【シミュレーション】都市ガスvsプロパンガス どっちがいくら安い?

【実証比較】熱量等価におけるガス代格差をチェック!

単なる単価の比較ではなく、実際に生活する上でのコスト差を明確にするため、ここでは「神奈川県の市場データ」を基にした具体的な料金比較を行います。都市ガスの平均的な使用量を基準とし、それをプロパンガスで賄った場合の「熱量等価コスト」を算出します。

都市ガス30㎥に対するプロパンガス等価使用量:都市ガスの熱量を45MJ/㎥、プロパンガスの熱量を99MJ/㎥と定義すると、都市ガス30㎥が持つ総熱量は1,350MJとなります。これをプロパンガスで供給するために必要な体積は、以下の式で求められます。

1,350MJ ÷ 99MJ/㎥ ≒ 13.6㎥

つまり、都市ガス30㎥分の調理・給湯をプロパンガスで行う場合、使用量は13.6㎥で済むことになります。この関係性(約2.23倍の体積差)を無視して30㎥同士の料金を比較することは、実態を歪めることになるため注意が必要です。

料金比較モデル:神奈川県における平均的な単価設定(都市ガス:東京ガス、プロパンガス:県内平均)に基づいた月額料金の試算結果を以下に示します。

項目都市ガス (30m3)プロパンガス (13.6m3)
基本料金約 1,000円約 1,900円
従量料金単価約 145円約 650円
従量料金小計4,350円8,840円
月額合計約 5,350円約 10,740円

この試算結果によれば、同じ熱量(同じ生活水準)を維持するために支払うコストは、プロパンガスのほうが約2倍高くなるという結論が導き出されます。この格差の半分以上は、後述する配送コストと、自由価格市場における利益率の差、そして賃貸住宅等における設備コストの上乗せによって説明されます。

【全国地方別】地域でこれだけ違う!最新の平均相場一覧

各地域における都市ガスとプロパンガスの月間料金は以下の通りです(エネピ調べ)。

北海道・東北地方
2人暮らしのガス代平均は、都市ガスが約2,112円、プロパンガスが約8,911円です。

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥1,689 ¥7,129 ¥5,440
2人¥2,112 ¥8,911 ¥6,800
3人¥2,988 ¥12,608 ¥9,621
4人¥3,602 ¥15,202 ¥11,600

関東地方
2人暮らしのガス代平均は、都市ガスが約4,512円、プロパンガスが約8,618円です。

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥3,610 ¥6,895 ¥3,285
2人¥4,512 ¥8,618 ¥4,106
3人¥6,384 ¥12,194 ¥5,810
4人¥7,697 ¥14,702 ¥7,005

中部地方
2人暮らしのガス代平均は、都市ガスが約3,664円、プロパンガスが約8,462円です。

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥2,931 ¥6,769 ¥3,838
2人¥3,664 ¥8,462 ¥4,798
3人¥5,184 ¥11,972 ¥6,789
4人¥6,250 ¥14,435 ¥8,185

近畿地方
2人暮らしのガス代平均は、都市ガスが約5,041円、プロパンガスが約8,285円です。

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,033 ¥6,628 ¥2,595
2人¥5,041 ¥8,285 ¥3,244
3人¥7,133 ¥11,722 ¥4,589
4人¥8,600 ¥14,134 ¥5,533

中国・四国地方
2人暮らしのガス代平均は、都市ガスが約2,274円、プロパンガスが約8,100円です。

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥1,820 ¥6,480 ¥4,661
2人¥2,274 ¥8,100 ¥5,826
3人¥3,218 ¥11,461 ¥8,243
4人¥3,880 ¥13,819 ¥9,939

九州・沖縄地方
2人暮らしのガス代平均は、都市ガスが約3,041円、プロパンガスが約7,510円です。

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥2,433 ¥6,008 ¥3,576
2人¥3,041 ¥7,510 ¥4,470
3人¥4,302 ¥10,626 ¥6,324
4人¥5,188 ¥12,813 ¥7,625

このように全ての地域においてプロパンガスは都市ガスよりも料金が高いことがわかります。ですがプロパンガスを使用している場合でも、ガス会社を切り替えることで料金を削減できる可能性があります。エネピの料金シミュレーションを利用すれば、お住まいの地域で最も安いガス会社を探すことができます。特にプロパンガス世帯の方はぜひ一度をお試しください。

その他の都道府県のプロパンガス料金一覧はこちらから!
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プロパンガス料金が高いと言われる「裏事情」とは?

プロパンガス料金が高いと言われる「裏事情」とは?

配送・人件費のコスト

都市ガスが地中のガス管を通じて自動的に供給されるのに対し、プロパンガスは「人の手」によって届けられる配送ビジネスです。

  • 配送・交換コスト: 重いガスボンベをトラックに積み込み、各家庭を回って設置・交換する作業には、車両維持費やガソリン代、そして配送員の給与が発生します。
  • 保安点検の負担: プロパンガス会社は、定期的な点検や設備の維持を自社(または委託先)で行う必要があり、その維持費も基本料金や従量単価に反映されます。

一般的に、基本料金は供給を維持するための固定費(検針、保安、設備維持など)をカバーし、従量料金は使用量に応じた原料費や配送費をカバーします。

料金項目都市ガス (目安)プロパンガス (目安)
基本料金700円 〜 1,100円1,500円 〜 2,500円
従量単価 (1m3あたり)100円 〜 200円400円 〜 800円

従量単価の差については、前述の熱量差(約2.23倍)を考慮に入れる必要がありますが、都市ガスの単価を2.23倍してもなお、プロパンガスの従量単価はそれを上回ることが一般的です。つまり実質的なエネルギー単価においても、プロパンガスが高価である事実は揺るぎません。

賃貸住宅における「設備貸与」の仕組み

賃貸物件において、プロパンガス料金が跳ね上がる最大の原因がこの「設備貸与(無償貸与)」という商習慣です。通常、アパートやマンションを建てる際、給湯器やエアコン、インターホンなどの設備費用はオーナー(大家さん)が負担します。しかし、プロパンガス物件では以下のような取引が行われることがあります。

  • 仕組み: ガス会社が、給湯器などの設備を「無料」でオーナーに提供・設置する。ガス会社はその設置費用を肩代わりする代わりに、入居者が支払う毎月のガス料金に「設備代」を上乗せして回収する

つまり、本来はオーナーが負担すべき初期費用を、入居者がローンを払う形で肩代わりさせられている状態です。これが、同じエリアの戸建てよりも、賃貸アパートのガス代が高くなることがある裏事情です。

【注意ポイント】 プロパンガス業界の長年不透明だった料金体系を是正するため、経済産業省による改正液石法(液化石油ガス法)が2025年4月より全面施行されました。 これにより、これまでの「基本料金+従量料金」の二部料金制から、「三部料金制」への移行と、不適切な上乗せの禁止が義務化されています。

【持ち家戸建て・賃貸】高いガス代を安くするための決定打

高いガス代を安くするための決定打

「なぜ高いのか」が分かったところで、次は「どうやって安くするか」という実践編です。近年、エネルギー市場の透明化が進んだことで、消費者が取れる選択肢は以前よりも増えています。住居形態やライフスタイルに合わせて、最も効果的な「決定打」を使い分けましょう。

【戸建て】ガス会社の比較・切り替え(自由化の活用)

持ち家にお住まいなら、ガス会社を自分で選ぶことが最大の節約術です。プロパンガスは自由価格制。会社を変えるだけで、月々の料金が数千円単位で安くなるケースも珍しくありません。

  • 「適正価格」を知る: まずは自分の地域の平均相場(適正価格)を調べましょう。2025年の法改正以降、各社の料金プランはWebサイトなどで公開されるようになり、比較が容易になっています。
  • 比較サイトの活用: 1社ずつ電話するのは非効率です。優良なガス会社のみを提携先に持つ『エネピ』を使い、「基本料金」と「従量単価」の両方が下がる会社を見つけましょう。
  • 切り替えのハードルは低い: 多くのガス会社が、切り替えに伴う事務手続きや古いボンベの撤去を代行してくれます。
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【賃貸】大家さんへの交渉や節約グッズの活用

賃貸物件では、入居者が勝手にガス会社を変えることはできません。しかし、現在は「不透明な料金設定」に対して声を上げやすい環境が整っています。

  • 三部料金制に基づく交渉: 2025年からの新ルールにより、料金の内訳が明示されています。もし「設備料金」が相場より著しく高い場合は、管理会社や大家さんに「この内訳について確認したい」と相談する価値があります。
  • 「節湯(せつゆ)」が最強の対策: ガス代の約8割は「お湯」に使われます。
    1. 節水シャワーヘッドへの交換: 少ないお湯で水圧を保てるタイプに変えるだけで、ガス代を20〜30%削減できることもあります。
    2. 設定温度を1度下げる: 冬場でも、無理のない範囲で給湯温度を下げる習慣が、「チリも積もれば」で大きな差になります。

【共通】電気・スマホとのセット割を検討する

都市ガス・プロパンガス問わず、近年のトレンドは「エネルギーのセット契約」です。

  • 電気+ガス: 新電力・新ガス会社が提供するセットプランにまとめると、月々数百円〜数千円の割引が適用されます。最近はEV(電気自動車)の充電プランと連携した「トリプルセット」なども登場しています。
  • スマホ・ネットとの連携: 大手キャリアだけでなく、格安SIMブランドもガス会社と提携しています。ポイント還元を含めた「実質負担額」で比較するのが賢い方法です。

料金だけで決めていい?それぞれのメリット・デメリット比較

料金だけで決めていい?それぞれのメリット・デメリット比較

続いて都市ガスとプロパンガスを実際に使用する上で、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのか確認しましょう。

供給形態都市ガス (導管)プロパンガス (ボンベ配送)
投資対象地下導管・大規模製造プラント配送車両・ボンベ・充填基地
主要な変動コスト原料費 (LNG)原料費 (LPG) + 配送人件費 + 物流費
普及エリア都市部・平野部全国どこでも可能 (特に地方・郊外)
災害復旧導管の点検が必要で時間がかかる各家庭単位で独立しているため極めて速い

都市ガス:安さと初期費用の低さ

都市ガスの最大のメリットはプロパンガスに比べて料金が安いことです。また地下のガス管を通して供給されるため自宅にガスボンベを置く必要がなくスペースを取りません。一方で地下の配管網が損傷すると災害時の復旧に時間がかかる傾向があります。またガス管が整備されている地域でしか利用できず対応エリアが狭いというデメリットもあります。

プロパンガス:火力の強さと災害時の復旧力

プロパンガスは各家庭にボンベを直接設置するため災害時の復旧が早く、またガス管が通っていない地域でも利用できるため対応エリアが広いという強みがあります。しかし価格は都市ガスよりも高くなる傾向があり、ボンベを設置する場所が必要になる点もデメリットと言えるでしょう。

まとめ|ガス会社の見直しで固定費を削減しよう

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

なぜプロパンガスは都市ガスより高いの?

なぜ都市ガスとプロパンガスは「高い・安い」が分かれるのか。それは3つの要因が絡み合っているからです。

① 熱量の違い プロパンガスは都市ガスより1回の燃焼で出るエネルギーが約2.23倍大きい。つまり「単価が高くても使う量が少ない」はずなのですが、実際はそれ以上に割高になっていることが多いです。

② インフラの構造的な違い
都市ガス → パイプラインで大量に運ぶ=規模の経済でコスト低減
プロパン → ボンベを人が運んで各家庭に届ける=手間とコストがかかる

③ 賃貸住宅の特殊な慣習 賃貸では大家がガス業者と契約し、入居者はそれを選べない構造になっています。業者が「給湯器などの設備費」をガス料金に上乗せしているケースがあり、実質的に設備代を毎月払わされている可能性があります。

今後はどうなる?

行政の透明化推進や民間の料金比較サービス(エネピなど)の活用によって、「どこが安いか・なぜ高いか」がわかりやすくなっていく方向に進んでいます。消費者が情報を持って自分に合ったエネルギーを選べるようになることが、日本のエネルギー市場全体の健全化につながるはずです。

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エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。