【比較】都市ガスとプロパンガス(LPガス)の平均料金

【世帯人数別】都市ガスとプロパンガスの料金比較

主要都市における、都市ガスとプロパンガスの世帯人数別平均料金は次のとおりです。

東京都

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,001 ¥7,579 ¥3,578
2人¥5,627¥9,474 ¥3,847
3人¥7,253 ¥12,952 ¥5,699
4人¥8,879 ¥15,765 ¥6,886

大阪府

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,497 ¥7,477 ¥2,980
2人¥6,323¥9,346 ¥3,023
3人¥8,149 ¥13,054 ¥4,905
4人¥9,975 ¥13,904 ¥3,929

福岡県

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,750 ¥6,472 ¥1,722
2人¥6,632¥8,090 ¥1,458
3人¥8,514 ¥11,887 ¥3,373
4人¥10,396 ¥13,621 ¥3,225

※エネピ調べ

次に、地域別の平均料金を見ていきましょう。

その他の都道府県のプロパンガス料金一覧はこちらから!
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【地域別】都市ガスとプロパンガスの料金比較

地域別の都市ガスとプロパンガスの世帯人数別平均料金は次のとおりです。

北海道地方

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥5,035 ¥5,661 ¥626
2人¥6,649¥7,076 ¥427
3人¥9,263 ¥9,882 ¥619
4人¥11,377 ¥14,640 ¥3,263

東北地方

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,845 ¥7,927 ¥3,082
2人¥6,792¥9,908 ¥3,116
3人¥8,739 ¥12,565 ¥3,826
4人¥10,686 ¥17,260 ¥6,574

関東地方

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,001 ¥7,205 ¥3,204
2人¥5,627¥9,006 ¥3,379
3人¥7,253 ¥13,097 ¥5,844
4人¥8,879 ¥14,931 ¥6,052

中部地方

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,435 ¥7,026 ¥2,591
2人¥6,233¥8,783 ¥2,550
3人¥8,031 ¥13,109 ¥5,078
4人¥9,829 ¥15,186 ¥5,357

近畿地方

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,497 ¥6,891 ¥2,394
2人¥6,323¥8,613 ¥2,290
3人¥8,149 ¥13,031 ¥4,882
4人¥9,975 ¥15,379 ¥5,404

中国地方

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,917 ¥6,840 ¥1,923
2人¥6,974¥8,550 ¥1,576
3人¥9,031 ¥12,781 ¥3,750
4人¥11,088 ¥14,761 ¥3,673

四国地方

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,833 ¥6,541 ¥1,708
2人¥6,846¥8,176 ¥1,330
3人¥8,859 ¥11,303 ¥2,444
4人¥10,872 ¥16,164 ¥5,292

九州・沖縄地方

世帯人数都市ガスプロパンガス差額
1人¥4,750 ¥6,202 ¥1,452
2人¥6,632¥7,752 ¥1,120
3人¥8,514 ¥12,228 ¥3,714
4人¥10,396 ¥14,486 ¥4,090

※エネピ調べ

このように、プロパンガスは都市ガスよりも料金が高く、地域によって料金が異なることがわかります。
ですが、プロパンガスを使用している場合でも、ガス会社を切り替えることで料金を大幅に削減できる可能性があります。

エネピでは、お住まいの地域で最も安いガス会社を探すことができます。
特にプロパンガスを利用している方は、大幅に料金を削減できる可能性があるので、ぜひ一度お試しください。

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プロパンガスが都市ガスより高い理由

都市ガスとプロパンガスの料金比較をご覧になって、「なぜ同じガスなのに都市ガスとプロパンガスの値段はここまで変わるの?」と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。

都市ガスとプロパンガスの平均料金に大きな差がある主な理由は「料金制度」「配送コスト」です。

都市ガスとプロパンガスの料金制度

料金

都市ガスとプロパンガスは料金制度が全く異なります。

都市ガスは公共料金に含まれるため「総括原価方式」によって料金設定が行われます。これは「ガス事業法」という法律で義務付けられています。
つまり料金設定に一定の縛りがあるため、原価に対して高すぎる料金設定を行うことはできません。

一方、プロパンガスは「自由料金制」を採用しているため、小売業者が自由に料金を設定できます。

かつてプロパンガス業界は「自由料金制」にあぐらをかき、原価に対して高すぎる料金を請求する業者が横行していました。
さらに業者間で結託してガス料金の相場を引き上げたり、ガス料金の内訳を消費者に公開しなかったり、非常に閉鎖的な状態でした。

しかし、今は消費者にガス料金が公開されるようになり、「ガス会社の切り替え」も一般的になりました。そのためプロパンガス料金の相場も徐々に下がっているのです。

とはいえ、依然として「プロパンガスは都市ガスより高い」ことに変わりはありません。

プロパンガス料金が高い「4つの理由」-都市ガス料金との決定的な違いとは?
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都市ガスとプロパンガスの配送コスト

配送コスト

都市ガスは地下に設置されたガス管を通じて各家庭に供給されるため、配送コストが不要です。
一方、プロパンガスは家庭ごとにガスボンベを設置する必要があるため、そのぶんの配送コストがかかります。

ちなみに、ガスボンベの配送コストはプロパンガスの基本料金に含まれます。
このためプロパンガスは都市ガスよりも基本料金が高く設定されているのです。

プロパンガス(LPガス)の基本料金とは?従量単価との計算方法や平均価格について解説
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都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガス プロパンガス
原料 メタンを主成分とする液化天然ガス(LNG) プロパン・ブタンを主成分とする液化石油ガス(LPG)
性質 -162度まで冷却すると液体になる(体積は1/600になる) -42度まで冷却すると液体になる(体積は1/250になる)
熱量 10,750Kcal/㎥ 24,000Kcal/㎥
供給方法 ガス導管を通じて供給 ガス会社がボンベを配送して供給
重さ 空気よりも軽い 空気よりも重い
ガス漏れ時の避難方法 態勢を低くして避難 態勢を高くして避難
事業者数 193社 16,825社
料金制度 総括原価方式 自由料金制

出典:
日本ガス協会「都市ガス事業について」
経済産業省「LPガスの安全・規制」

日本における都市ガス(town gas, city gas)とは、広域的に供給販売されるメタンを主成分とした液化天然ガスを指します。
日本で供給されている都市ガスには、13A・12A・6A・5C・L1・L2・L3の7種類が存在します。
この区分は、ウォッベ指数(ガスの単位体積当たりの総発熱量(MJ/㎥)を空気に対する比重の平方根で除した値)と燃焼速度の掛け合わせで決められており、現在は13Aが主流です。
主に都市部の地下に設置されたガス管を通して供給されます。

一方、プロパンガスとは液化石油ガス(英名:liquefied petroleum gas)の別名です。
また、LPガス・LPGとも呼ばれます。
原料となるのはプロパン・ブタンなどの天然ガスです。
ガスの充填されたボンベを各家庭に配送し、各家庭ごとの配管を通じて供給されます。

このように、都市ガスとプロパンガスは原料・供給方法・料金などが異なるほか、ガスが燃えた際に発生する熱の量を指す熱量も実は違うのです。
この熱量は、都市ガス1㎥あたり10750kcalなのに対し、プロパンガスは1㎥あたり24000kcalとなっています。
つまり、プロパンガスは都市ガスよりも熱量が約2.23倍高いということです。
そのため、ガスの使用量もプロパンガスと都市ガスでは大きく異なります。

ガス使用量と請求額の関係は次の通りで、使用量の多さは請求額に直結します。

基本料金 + 従量単価×使用量 = 請求金額

プロパンガス使用量の目安とは?世帯人数別の平均と節約のコツを紹介
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都市ガスとプロパンガスの見分け方

ご自宅のガスが都市ガスかプロパンガスかを見分けるには、次の内容を確認してみてください。

・自宅の敷地内にガスボンベがある
・ガス漏れ警報器が床付近に設置されている
・ガスコンロ・ガスメーターに「LPG」「プロパンガス用」の記載がある

いずれか一つでも当てはまる場合には、プロパンガスを使用していると考えて良いでしょう。
反対に、いずれも当てはまらない場合には、都市ガスを使用している可能性が高いです。

都市ガスとプロパンガスの見分け方!あなたはどっち?
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都市ガスとプロパンガスのメリット・デメリット

メリットとデメリットを提示する人

ここからは、都市ガスとプロパンガスを実際に使用する上で、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのか確認していきます。

メリット デメリット
都市ガス 料金が安い
自宅にボンベを置く必要がない
災害時の復旧に時間がかかる
対応エリアが狭い
プロパンガス 熱量が高い
災害時の復旧が早い
対応エリアが広い
価格が高い
ボンベを置く場所が必要になる

都市ガスのメリット・デメリット

都市ガスの最大のメリットは、プロパンガスに比べて料金が安いことです。
また、地下のガス管を通して供給されるため、自宅にガスボンベを置く必要がなく、スペースを取りません。

一方で、地下の配管網が損傷すると災害時の復旧に時間がかかる傾向があります。
また、ガス管が整備されている地域でしか利用できず、対応エリアが狭いというデメリットもあります。

都市ガスとは?料金や供給地域などプロパンガス(LPガス)との違いについて解説
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プロパンガスのメリット・デメリット

プロパンガスは、都市ガスよりも熱量が高い(火力が強い)のが特徴です。
各家庭にボンベを直接設置するため、災害時の復旧が早く、ガス管が通っていない地域でも利用できるため対応エリアが広いという強みがあります。

しかし、価格は都市ガスよりも高くなる傾向があり、ボンベを設置する場所が必要になる点もデメリットと言えるでしょう。

プロパンガス(LPガス)とは?初心者でも分かる基礎知識と料金を安くする方法
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プロパンガスから都市ガスに変更できる?

現在プロパンガスを使用している方の中には、料金が安い都市ガスに変更したいと考えている方も多いでしょう。

そもそもプロパンガスから都市ガスに変更することは可能なのか、またどのくらいの費用がかかるのかについて解説していきます。

都市ガスは対応エリアが限られている

都市ガスは、その名の通り基本的に都市部にしか配管が通っていません。

これは、都市ガスの配管の設置費用が非常に高額で、人口の少ない地域に配管を設置すると元をとれなくなってしまうためです。

次の図は、都市ガスの主要導管網を示しています。

日本のLNG基地と主要導管網

出典:日本ガス協会「都市ガスが届くまで」


現在プロパンガスを利用されている方の多くは、都市ガスの対応エリア外の地域にお住まいの場合が多いでしょう。その場合、都市ガスへの変更はできません。

ご自宅の近くまで配管が通っている場合には、別途配管工事を行うことで都市ガスへの切り替えができる可能性があります。

ちなみに、日本の総世帯数55,705,000件のうち、都市ガスの契約口数は27,194,582件で、日本の約48%の世帯が都市ガスを利用していることになります。

出典:
新電力ネット/ガス契約口数の推移
総務省統計局

都市ガスの開通にかかる費用

プロパンガスから都市ガスへ切り替える場合、自宅に都市ガスを引き込むための配管を新しく取り付ける必要があります。

地下に設置された都市ガスの配管から自宅までの距離によってかかる費用は変わりますが、一般にガス管を1㎥引き込むのに対して10,000円前後の費用がかかります。
つまり10~20万円くらいの費用が相場です。

また、都市ガスとプロパンガスは使用できるガス機器が異なるので、ガスコンロ・給湯器の出力変更を行う必要があります。

出力変更を行うためには、各ガス機器のメーカーに問い合わせて、専用部品(4000円〜7000円前後)を取り付けてもらいます。

ただし、ガス機器が古いと専用部品の生産が終了しいる場合もあるので、一度メーカーに確認しておきましょう。

出力変更が行えない場合は、ガス機器の買い替えが必要になります。

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プロパンガスの料金を安くするには?

対応エリアなどの都合で都市ガスへの変更ができない場合でも、ガス代を安くするおすすめの方法があります。

それは、適正価格のガス会社に切り替えることです。

プロパンガスを安くするイメージ図

前述の通り、プロパンガスは料金設定に縛りがない自由料金制のエネルギーなので、どのガス会社からプロパンガスの供給を受けるかで料金が大きく変わります。

「プロパンガスは高いもの」と思い、切り替えを検討していなかった方も多いでしょう。
ですが、もしかすると、みなさんはプロパンガス料金を払いすぎているかもしれません。

まずは、ご自宅のプロパンガス料金が高いかどうか確認してみましょう。

当社が運営するエネピを利用することで、お住まいの地域にあるプロパンガス会社の料金プランを今すぐWEB上で比較できます。

今より安いガス会社を見つけて、光熱費の削減を目指しましょう!

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まとめ

都市ガスとプロパンガスの料金はいくら違うの?
都市ガスとプロパンガスの料金差は世帯人数によって異なります。一般に世帯人数が多いほど料金差は大きくなります。またお住まいの地域によっても料金差は異なるので、ご自宅の地位の料金は一覧でご確認ください。
>> 都道府県別プロパンガス料金一覧
なぜプロパンガスは都市ガスよりも料金が高いの?
プロパンガスが都市ガスより料金が高い理由は2つあります。1つは料金制度の違い、もう1つは供給方法の違いです。
プロパンガスの料金を安くする方法はあるの?
プロパンガスはガス会社によって料金が大きく変わります。そのため「ガス会社の切り替え」によってガス料金を大幅に安くできる可能性があります。今より安いガス会社を探すなら、ぜひエネピを活用してみてくださいね。
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エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。