普段何気なく使っているガスですが、光熱費の中でも多くの割合をしめていませんか?
特にプロパンガスは都市ガスよりも高い!と世間一般的にも思われていますが、
「生活に必要なものだから仕方がない... 」
と払っている方も多いではないでしょうか。
ガスの使用を節約しようと思っても、なかなか生活スタイルを変えるのは難しいですよね。
この記事では「プロパンガスはなぜ高いか」という理由とともに、ライフスタイルは一切変えずに異常に高いガス代を抑える超簡単な節約術をお教えします!
プロパンガスと都市ガスはどう違う?
まずは、プロパンガスと都市ガスの違いをわかりやすく説明していきます。
異なるポイントごとに説明しますので、ぜひチェックしてみてください。
ガスの主成分が異なる
プロパンガスと都市ガスでは、ガスの主成分が異なります。
プロパンガスは、主成分がプロパンやブタンなどの液化石油ガスです。
都市ガスは天然の液化ガスで、主成分はメタンです。
プロパンガスも都市ガスも、原料は輸入に頼っています。
プロパンガスの原料は主にアメリカから、都市ガスはオーストラリアからの輸入が最も多くなっています。
ガスの供給方法が異なる
ガスを見分ける際、供給方法の違いでも確認可能です。
プロパンガスはガスボンベに注入してご自宅に配送されます。
ご自宅にガスボンベがあったり、ガスメーターに「LPG」と記載されたりしている場合は、プロパンガスが供給されています。
一方、都市ガスは地下のガス管を通して供給されているのです。
都市ガスを引く場合、地下の配管工事が必要となります。
地下の配管工事にかかる費用は莫大なので、都市部の人口が密集しているエリアで使用されています。
主に都市部で使用されることから、都市ガスと呼ばれるのです。
使用できるガス器具が異なる
2つの種類のガスは、それぞれ熱量が異なるため使用できるガス器具が異なります。
熱量とは、ガスが燃える際に発生する熱の量を表しています。
プロパンガスの熱量は、1平方メートルあたり24,000キロカロリーで、都市ガスの場合10,750キロカロリーです。
プロパンガスの熱量の方が都市ガスに比べておよそ2倍高いことがわかります。
熱量が大きく異なるため、ガスコンロやガスファンヒーター、給湯器などはそれぞれのガスに合ったタイプが販売されています。
プロパンガス対応のガス器具を都市ガスに設置しないよう、注意しておきましょう。
プロパンガスが高い5つの原因
「プロパンガスは都市ガスより高い」
というのは有名な話でしょう。
ですが、実際にどれくらい高いのかはっきりと把握してる人は多くありません。
そこで、プロパンガスは都市ガスの何倍くらいのお値段なのか、確認してみましょう。

上記のグラフの通り、平均的にプロパンガスは都市ガスよりも1.86倍高いです。
プロパンガスは、都市ガスよりも約2倍近く高額ということですね。
さらに、お住まいによっても大きく値段が異なってきます。
そのため、各お住まいの地域ごとでプロパンガス料金を知りたい場合は、下記のページでご確認するのがおすすめです。
>> プロパンガス料金の平均はいくら?‐ 世帯人数別・都道府県別の相場まとめ
しかし、なぜプロパンガスはこれほどの価格差が出るのでしょうか?
これには、プロパンガス独自の事情に関わる5つの理由があります。
- 原因①:ガス会社が自由に価格を決めることができる
- 原因②:配送コスト・人件費がかかる
- 原因③:供給設備費用がかかる
- 原因④:プロパンガス会社同士で協定を結んでいる
- 原因⑤:プロパンガス会社は変えられないと思い込んでいる
①ガス会社が自由に価格を決めることができる

あまり知られていないのですが、プロパンガス(LPガス)の料金は各業者が自由に設定していいため、高めの場合があります。
都市ガスは電気代や水道代と同じく公共料金に当てはまるので、価格設定に法的な縛りがありますが、プロパンガスは自由価格なのです。
そして、自由価格なのをいいことに、必要以上にプロパンガスの料金を高くして会社の利益率を上げるガス会社も少なくありません。
これが、プロパンガスの料金が高くなる一番の理由です。
その上、ガスの供給を受けている私たち消費者は毎月のプロパンガス代が高くても、ガス会社に「お宅は高いからやめる」とはなかなか言いづらいのが現状です。
高いガス会社を断れない理由には、プロパンガスは切り替えられるという仕組みを知らないからという場合もあるでしょう。
また、「今ガス会社を解約してしまった場合、次はどこにお願いをすればいいのかわからないから……」という場合もあります。
いずれにしても、プロパンガスの知識がない人にとって、「ガス会社」の切り替えは非常にハードルの高い事案に感じてしまいます。
そのため、多少高くても仕方ないという気持ちになり、プロパンガス会社の不当な値上げや、値段設定に黙り込んでしまうケースが多いようです。
また、契約する時には価格を安く設定されていても、時間がたつにつれて値上げをするガス会社もいます。
「ガス代が急に高くなった!」と不思議に思っていても、ガス会社からは何も言われた覚えがないので、ただ請求されるままに支払った、という経験がある方もいらっしゃるでしょう。
実は、ガス代金の値上げの説明は書面で行えばいいことになっています。
ガス会社によるプロパンガスの値上げは、利用者の同意を得る必要はないのです。
ただ一方的に通知の書面を送付するだけで行われるので、気づかない間にガス代の値上げが繰り返されることは決して珍しくありません。
「もしかしてぼったくられてる?」
そう感じたら、ガス代の費用相場(適正価格)として以下を参考値として見てみてください。
(時期) | 平均請求額 |
---|---|
春 | 7,224円/月 |
夏 | 5,619円/月 |
秋 | 5,890円/月 |
冬 | 7,855円/月 |
上記の表は全国平均の3人世帯のプロパンガス平均請求額です。
これよりも明らかに高いと思われるガス料金はちょっと疑問に思ったほうがいいかもしれません。
実は、本来の費用相場(適正価格)よりも多く請求されていた場合、妥当なガス代と比較すると、その差は年間で10万円を超えることもあります。
(実際に当サイトでお見積もりをとられたお客様でも、現状のガス代より年間10万円安くなるケースが複数あります)
また、沖縄や北海道などの離島地域では、「供給にコストがかかる」「プロパンガス会社が少なく、価格競争が行われていない」などの理由で、従量単価が700円前後になっているケースもあります。
従量単価とは、プロパンガスを使用した分だけかかる料金のことです。
ちなみに、全国的なプロパンガスの従量単価は、483~621円です。
値段の高騰や地域性の問題はあったとしても、従量単価が700円前後の価格の場合、高めの料金設定がされている可能性があります。
プロパンガス会社の乗り換えを検討してみましょう。
また、簡単にガス代の料金診断をされたい方は、下記の無料シミュレーションをぜひ試してみてください。
現在のガス料金よりも年間でいくらくらい安くできる見込みがあるのかがわかります。
WEB上で簡単に確認することができるので、面倒な計算や調べ物をしたくない方におすすめです。
②配送コスト・人件費がかかる

プロパンガスは、ガスボンベを家庭に配送してガスを供給する方式なのでコストがかかります。
プロパンガスを私たちの家庭に届けるためには、ガスボンベの配送コストがかかる他、ボンベの交換・点検・検査などの工程が必要になります。
そのため、都市ガスよりも多くの人件費がかかるのです。
ガスボンベの配送費や人件費などの費用が毎月のガス代として追加されていることが、都市ガスよりも価格が高い理由の1つとなっています。
③供給設備費用がかかる

プロパンガスの利用には、供給設備の設置に初期費用がかかります。
建物の大きさにもよりますが、プロパンガスは設置工事の初期費用の相場は15〜20万円程度です。
しかし、設置工事に必要な初期費用をプロパンガス会社が払ってくれる場合が多いです。
初期費用を支払う際に高額な請求額にはならず、消費者にとっては非常に助かります。
ところが、この供給設備の費用は単純にガス会社が先払いしてくれただけで、実際は毎月支払うガス代に少しずつ上乗せされているのです。
そのため、何十年もそのままの契約でプロパンガスを使用していると、初期費用以上にお金を払っていることが多いです。
同じガス会社を長年利用している場合は、一度ガス代の見直しをすることをおすすめします。
供給設備の費用の発生も、プロパンガス代を高くしてしまう理由の1つです。
④プロパンガス会社同士で協定を結んでいる

プロパンガス会社同士で協定を結んでいる場合があり、地域によっては高いガス代を長年支払わされているケースがあるのです。
プロパンガスを提供する業者は1つの地域に複数存在します。
地域の中で1社だけガスを安く提供すると 消費者も自然とそちらに流れてしまい、 価格競争が起こってしまいます。
そこで、業者同士が顧客の取り合いをしないように高い単価を維持して「この金額で提供をしましょう」と 取り決めていた、という歴史がプロパンガス業界にはあるのです。
それゆえに、「その地域一帯のガス費用相場はずっと高いまま……」ということが起こっています。
⑤プロパンガス会社は変えられないと思い込んでいる
多くの方が、プロパンガス会社は変えられないと思い込んでいるため、高い料金を払い続けている場合があります。
プロパンガスが電気や水道のようにすでに施工されてしまったら、会社はもう変えられないと思う方も多いでしょう。
しかし、プロパンガスの会社は自由に選べます。
現在のガス料金を確認して、少しでも安い会社があれば変更してみましょう。
ただし、賃貸物件にお住まいの場合、大家さんがプロパンガス会社と直接契約しているケースもあるため一度確認してみてください。
高いプロパンガス料金を節約するにはどうすればいい?
高いプロパンガスの料金を節約する方法を紹介していきましょう。
ここまで見てきた通り、プロパンガス料金は都市ガスの2倍近くも高いです。
また、プロパンガス料金が高いのには、大きく5つの理由が存在することもわかりました。
では、プロパンガス料金を安くするためにはどうすればよいのでしょうか?
まずはガス料金の計算方法を知りましょう!
プロパンガス料金を節約する上で、まずはじめにやらなければいけないことは、現状の料金プランを把握することです。
プロパンガスの料金の形態は5種類ありますが、一番ポピュラーなのは「二部料金制」という料金形態です。
二部料金制では、プロパンガス料金を以下の計算式で算出します。
計算方法:
{ 基本料金 +( 従量単価 × 使用量㎥ )}×消費税率=ガス料金
例えば、基本料金が1800円・従量単価が400円で、使用量が10㎥だった場合、料金の計算式は以下のようになります。
計算方法:
{ 基本料金 +( 従量単価 × 使用量㎥ )}×消費税率=ガス料金
基本料金は検針票あるいは請求明細に記載されていることが多いですが、従量単価は記載が無いことも多々あるため注意が必要です。
従量単価の記載がない場合には、以下の計算式で確かめてください。
{(請求金額÷消費税率)-基本料金}÷使用量=従量単価
地域別の平均ガス料金と比較してみましょう
ご自身が使われているプロパンが会社の料金プランが計算できたら、以下の表と比較してみてください。
以下は、地方別のプロパンガスの基本料金と従量単価の平均の表です。
基本料金 | 従量単価 | |
---|---|---|
全国平均 | ¥1,832 | ¥541 |
東北地方 | ¥1,824 | ¥621 |
関東地方 | ¥1,715 | ¥483 |
中部地方 | ¥1,843 | ¥536 |
近畿地方 | ¥1,850 | ¥504 |
中国・四国地方 | ¥1,897 | ¥544 |
九州地方 | ¥1,777 | ¥547 |
比較してみていかがでしょうか?
「平均よりもずっと高かった!」
「大体平均くらい」
「基本料金、従量単価ともに安く、従量単価は平均の半分くらいだった」
比較した結果は様々かと思います。
しかし、この中で今のプロパンガス料金に納得していいのは「基本料金が安く、従量単価は平均の半分くらいだった」方のみです。
「平均よりもずっと高かった」「だいたい平均くらい」の方はプロパンガスの適正な価格よりもかなり高い料金を払っている可能性が高いのです。
プロパンガスの平均価格は適正価格ではない
プロパンガスの平均価格は、適正価格ではない場合があります。
「平均と同じくらいなのに、なぜ料金が高いといえるの?」
そう思われる方も少なくないはずです。
世間一般ではあまり認知されていませんが、プロパンガスの価格設定はそもそも適正でない場合が多いです。
そのため、平均の価格自体が非常に高くなっています。
本来はもっと安く提供できるものを業界全体で値上げして平均をつり上げている背景があるため、プロパンガスで平均価格を支払っている場合、割高な料金設定をされていると言わざるを得ません。
ガス料金の節約には2つの対策方法がある
プロパンガスの料金を節約するには、「使用量を抑える方法」と「ガス料金を値下げする方法」の2つがあります。
自分の家のプロパンガス料金が高いことがわかったら、もちろんなんとかして節約したいですよね。
このあとは、各方法で具体的にすべきことを解説していきます。
使用量の節約でプロパンガスをオトクに使う
使用量を節約することで、プロパンガスの価格を抑えられます。
使用量の節約方法を、以下で解説します。
プロパンガスの使用量内訳

皆さんは、ガスの使用量の内訳をご存知でしょうか?
上記の表の通り、実はガス使用量の75%は給湯器に使われています。
そのため、お風呂・シャワーなどの温水の使用量を抑えることが最もプロパンガスの節約効果が高いです。
お風呂・シャワーの節約方法
お風呂・シャワーのガス使用量を抑えるためには、以下の方法がおすすめです。
難しい方法ではないので、すぐに実践できます。
①お風呂の蓋を活用する
お風呂の温度が下がった際、追い焚きをすると、200Lのお湯を1℃上げるごとに、プロパンガスならば約4円のガス代がかかります。
そのため、なるべくお風呂の温度を下げないように、蓋をこまめに閉めて熱を逃さない工夫をすることが大切です。
おすすめ度:★★☆☆☆
節約効果 ☓ 手軽さ ◎
②シャワーを20分以上使う場合はお風呂を入れる
シャワーを20分間使用すると、200Lのお風呂を一度入れるのと同じだけのコストがかかります。
20分以上シャワーを使用する場合には、お風呂をいれてそのお湯を利用したほうがお得になります。
残り湯は洗濯に利用できるので、家計全体の節約を考えている場合にはおすすめです。
おすすめ度:★★★☆☆
節約効果 △ 手軽さ ◯
また、以下の記事も温水の節約方法の参考になります。
ガス料金の値下げでプロパンガスをオトクに使う
プロパンガスの節約には、使用量だけではなく、そもそものガス料金を引き下げる方法があります。
節約効果はこちらの方が圧倒的に優れている他、ライフスタイルを変えて窮屈な思いをすることがないのでおすすめです。
ガス会社に値下げ交渉を行う
ガス料金を下げる方法の1つに、現在利用しているガス会社に直接値下げ交渉をする方法があります。
「戸建て」と「集合物件」の場合の交渉方法をわかりやすく解説します。
【戸建ての場合】
お家が戸建ての場合は、現在契約しているガス会社に連絡して値下げの交渉をしましょう。
同地域の他のガス会社の料金プランなどを提示して、場合によっては「このままであれば解約も辞さない」という毅然とした態度で交渉にあたったほうが成功確率は上がります。
【集合物件の場合】
アパート・マンションなどの集合物件の場合は現在契約しているプロパンガス会社に対して価格交渉を行っても値下げをしてもらうことは難しいです。
理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、集合物件ではガス供給設備の費用がプロパンガス料金に上乗せされている場合が多く、 プロパンガスの単価自体は高くないためです。
この場合は値下げの余地がほとんどないので、交渉に応じてもらうのは難しいでしょう。
2つ目は、大家さんや管理会社の同意無くしてプロパンガス会社を乗り換えられないためです。
集合物件の場合は大家さんや管理会社にプロパンガス料金の値下げをお願いする必要があります。
プロパンガス会社に価格交渉をしてもらうと、料金が安くなる可能性は高いです。
しかし、いずれの場合にも値下げ交渉をすることは実はあまりお勧めしていません。
なぜなら、値下げに応じるガス会社であるということは、そもそも不当に高いガス代を請求していたということであり、料金交渉に応じたとしても、一時的なものである可能性が高いためです。
交渉した直後はガス代が安くなっていたとしても、徐々に価格が高くなるというケースは頻発しています。
また、成功確率が本人の交渉力によって変わる部分が大きく、手間をかけても必ず安くなるわけではないということもあります。
おすすめ度:★★☆☆☆
節約効果 ◯ 手軽さ ☓
プロパンガス会社を切り替える
節約効果・手軽さの両方の観点からみて最もおすすめなのが、「プロパンガス会社の切り替え」です。
今より安くガスを提供してくれる会社に切り替えることで、ライフスタイルを一切変えることなくプロパンガス料金を抑えられます。
しかし、実際にガス会社を乗り換える行動を起こす方は少数です。
なぜかというと、「プロパンガス会社を変えることなんてできない」と思っている方が大半であるためです。
地域によってはガス会社の競争が激しくないところもあり、プロパンガス会社の切り替えに馴染みがないということも珍しくありません。
しかし実際には、プロパンガス会社を切り替えるのは、節約術を実践するよりも、ガス会社と価格交渉をするよりもずっと簡単なのです。
また、年間で10万円以上の節約が見込めるのは、この方法のみです。
おすすめ度:★★★★★
節約効果 ◎ 手軽さ ◯
ガス会社を切り替えるとどれくらい安くなる?
切り替えると安くなる、と言っても、どれくらい変わるのかイメージが湧かない方も多いかと思います。
ここではエネピでガス会社を切り替えた方が、どれくらいガス代が安くなったのか、実際の例でご紹介します。
【切り替え前のガス使用状況】
基本料金:1,800円+使用量:20.6㎥×従量単価:580円=ガス代:13,748円/月
↓ ↓ ↓
【ガス会社切り替え後】
基本料金:1,500円+使用量:20.6㎥×従量単価:280円=5,768円/月
1ヶ月で7,980円も安くなり、1年間では95,760円もガス代を削減することになりました。
高いプロパンガス会社の切り替え手順
高いプロパンガス会社の切り替え手順を紹介します。
プロパンガス会社はどうやって切り替えたらいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
変更先のガス会社をさがす
まずは、新しいガス会社を探します。
簡単に見えて実は一番難しいのがこの作業です。
乗り換え先の優良なプロパンガス会社を知識の無い方が自力で見つけ出すのは非常に困難です。
その理由は2つあります。
1つ目は、全国にプロパンガス会社は20,000社あり、その殆どが料金プランを一般に公開していないためです。
今よりも安いガス会社に乗り換えようにも、料金が公開されていないのでは探しようがないですし、数が多すぎてすべての会社に問い合わせるわけにもいきません。
2つ目は、プロパンガス会社は契約後に価格を自由に変更できるためです。
契約当初の見積もりでは安価な値段設定をしておいて、暫く経った後に突然値上げをする、ということはよくあるケースです。
そのようなことが起こるのであればガス会社を変更する意味がないですよね?
しかし、絶対に不当な値上げをしないガス会社を探し出すのは、難易度がとても高い上に多くの労力がかかります。
けれど、諦める必要はありません。
エネピを利用すれば、手間もお金もかけることなく、「不当な値上げをしないオトクなガス会社」を知れます。
エネピは日本唯一の「WEB上で複数のプロパンガス会社の料金プランを比較できるサービス」です。
利用は完全無料の他、年間でいくら安くできるのかも自動で算出します。
切り替え先のガス会社に迷われる前に、一度エネピで料金プランの比較をしてみましょう。
旧ガス会社の解約手続き
新しい会社が決まったら、以前のガス会社の解約手続きをしてもらいます。
以前のガス会社に対して、「委任状」と呼ばれる解約を通知する書面を新ガス会社が送付して、手続きは終了です。
契約者の方から以前のガス会社へ解約の連絡をする必要はありません。
切り替え期間・クーリングオフ期間
委任状の送付後1週間は旧ガス会社の契約に戻(新ガス会社との取引を中止して元に戻)せます。
これがクーリングオフと呼ばれるもので、この期間をクーリングオフ期間と言います。
新ガス会社の契約手続きと切り替え工事
クーリングオフ期間を経ると、新ガス会社と契約ができるので、
その際に正式な手続きをすることになります。
書面に記名するだけの簡単な作業です。
また、同タイミングでプロパンガスのボンベ・メーターの切り替え工事があります。
工事の際は不要ですが、開栓の際に立ち会いが必要になります。
持ち家でガス会社を切り替える場合
新ガス会社がご自宅のプロパンガスの安全点検を行います。
その際、ボンベやガス機器などが旧ガス会社の借用であることが発覚するケースがあります。
借用などご自身の所有物でない場合は借用期間が残っているということになりますので、会社変更の際に違約金が発生します。
今までお付き合いしていたガス会社から、違約金として高額な費用を請求された場合でも、
⑥違約金の制限
”契約の解除にともなう違約金の額が事業者に生じる平均的な損害額
を超えている場合は、その超えている部分は無効とされています。”
一般社団法人 全国LPガス協会『LPガス販売指針』より引用
上記の通り、適切と思われる違約金ではない場合は支払う必要はありません。
適切な額かどうかの判断が難しい場合も多いので、違約金の内容の確認や使用年数などの状況を新しいガス会社に相談してみるといいでしょう。
また、違約金の金額によっては新ガス会社が肩代わりしてくれる場合もあります。
賃貸物件でガス会社を切り替える場合
賃貸物件の場合、「大家さんや管理会社にプロパンガス会社を切り替えたいとお願いして聞き入れられれば、LPガス会社を切り替える」という流れになります。
そのため、事前にオーナー・管理会社へのガス会社変更の許可を得る必要があります。
しかし、大家さんや管理会社がプロパンガス会社と長期契約を交わしている場合が多いので、簡単に切り替えられないケースが多いです。
ですが、あまりにも都市ガスや地域の平均プロパンガス価格よりも高額な値段に設定されているなら、訴えることで会社を切り替えるまではいかなくても、ガス代が安くなることもあります。
また、分譲住宅のような組合がある場合は、組合全体でプロパンガス(LPガス)会社の変更を決議してオーナーさんと交渉することになります。
いずれの場合も、大家さんや管理会社はガス料金が高いことで入居率が下がることを懸念していますので、訴えることは無駄ではないでしょう。
プロパンガス会社を切り替える際の注意事項
ガス会社を切り替える際の注意事項がいくつかあります。
例えば、プロパンガスをはじめに導入した際に、供給設備の設置費用をガス会社に負担してもらっている場合があります。
その場合、プロパンガス会社の乗り換えに際して解約金や違約金が発生することがあるので、切り替え前に契約書を確認しておく必要があります。
しかし、契約書に解約金や違約金の定めがあっても、契約時に適切な説明がなければ払う必要が無い場合もあるので、不明な項目があれば、消費者庁に相談してみるといいでしょう。
ここからは、プロパンガス会社を乗り換える際に、トラブルにならないように気をつけるポイントを解説します。
残存期間の確認
プロパンガス会社と契約している期間の確認をしましょう。
アパートやマンションなどの賃貸物件に多いのが、物件を建てた際に供給設備を無料で設置してもらったガス会社と、期限を設けて契約をしているケースです。
このように、契約の残り期間のことを業界では一般的に「残存期間」と言います。
契約をしている途中でプロパンガス会社の乗り換えをしてしまうと、違約金が発生することがあります。
なお、標準的な契約期間は10〜15年です。
乗り換えを検討する前に、ご自身の残存期間をプロパンガス会社に確認するとよいでしょう。
供給設備の所有権の確認
供給設備は誰のものなのか、所有権の確認をしておきましょう。
供給設備を契約書の中でプロパンガス会社の所有にしている場合があります。
この場合は、借用であるケースがほとんどです。
乗り換えることができないのでは?と思うかもしれませんが、供給設備をプロパンガス会社の所有とすることは完全に独占禁止法違反です。
そのため、「契約上では供給設備は我が社の物なので、乗り換えるなら買い取ってもらう」と言われても応じる必要はありません。
もし、そのようなことを言われたら、他のプロパンガス会社や第三者機関などに連絡をするのがよいでしょう。
解約金の確認
ガス会社を乗り換える際に解約金が発生するか、確認しましょう。
もし、今のガス会社との契約書に明記されている場合は、解約金が発生します。
ただし、契約時に解約金について説明されていない場合は、払う必要は無い場合もあります。
説明されていない解約費用の負担を求められても、直ぐには支払わないでください。
身の回りのガスに詳しい人や、消費者庁などのに相談をするのが良いでしょう。
価格の確認
乗り換え先のガス会社のプロパンガスの価格の確認をしておきましょう。
プロパンガス会社は、ガスの価格を契約後に自由に変更できます。
そのため、はじめに貰った見積もりを見て、「ここは安いからいいな」と思って契約しても、しばらくしてから値上げする会社もあります。
そのような事態を避けたい場合には、エネピを利用して「不当な値上げをしない」と約束してくれるガス会社を探しましょう。
エネピに加盟しているガス会社はすべて加盟時に「不当な値上げはしない」という条件のもとで加盟しています。
また、万が一値上げがあった場合にはエネピが相談窓口になります。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
プロパンガスの料金はどうして高いのですか? |
---|
プロパンガスが都市ガスより料金が高いのには、5つの理由があります。 ①ガス会社が自由に価格を決めることができる。 ②配送コスト・人件費がかかる。 残りの理由はこちら。 |
高いプロパンガス料金を安くするにはどうすればいいですか? |
プロパンガスの料金を安くするには、2つの方法があります。 1つ目は「使用量を抑える」という方法。 残りのもう1つの方法はこちら。 |
プロパンガス会社の切り替え手順を教えてください。 |
プロパンガス会社の切り替え手順はこちらです。 ①新しいガス会社を探す。 ②旧ガス会社の解約手続きを行う。 続きはこちら。 |
いかがでしたか?
大切なことは、何でもガス会社に任せずに、自分でもプロパンガスについて調べることです。
「おかしいな?よくわからないな?」ということがあれば、先方の言うことを鵜呑みにせずに、まずは調べるのがよいでしょう。
本サイトや記事でも提供しているプロパンガス費用の無料シミュレーション機能では、
地域ごとの平均料金や相場が調べられます。
また、今のガス料金を年間でいくら節約できる見込みがあるのかも知ることができます。
「ちょっと気になるので相談してみたい……」という方は、ぜひ記事下のボタンからフォームへ進んでみてください。