冬に必須の暖房器具といえばエアコンですが、電気代に頭を悩ます方も多いのではないでしょうか。
エアコンの電気代を決めるのは、当然ですが消費電力です。そして消費電力を決めるのは、設定温度や部屋の広さです。
では、設定温度や部屋の広さによって、実際にどのくらい電気代が変わるのでしょうか。
以下の条件で検証したいと思います。
【設定温度】
20℃/26℃
※環境省が推奨する冬期のエアコンの設定温度は20℃
【部屋の広さ】
8畳(1人暮らし)/14畳(4人暮らし)
【エアコン機種】
日立ルームエアコン「白くまくん」
【電気料金(/kWh)】
26.46円(1人暮らし)/30.57円(4人暮らし)
なお、電気代は「1日あたり」と「1カ月あたり」とで計算しています。
それでは、検証結果を見ていきましょう!
【1人暮らし】エアコン暖房の1カ月の電気代は?

ワンルームマンション等での1人暮らしを考えると、部屋の広さは8畳程度でしょう。
今回の検証に用いる日立のエアコン「白くまくん」の8畳用タイプを見てみると、暖房時の定格消費電力は630Wです。
エアコンの設定温度を26℃にした場合の消費電力は630W。また設定温度を6℃下げると約15%の節電になると仮定し、設定温度を20℃にした場合の消費電力は535.5Wとします。
さらに、エアコンの使用時間を1日8時間と仮定すると、電気代は以下の通りになります。
1日の電気代 | 1カ月の電気代 | |
---|---|---|
設定温度26℃ | 133円 | 4,000円 |
設定温度20℃ | 113円 | 3,400円 |
このように、1人暮らし用エアコンの暖房の設定温度を26℃から20℃に下げると、電気代を1日あたり20円、1カ月あたり600円ほど節約できます。
なお上記の電気代は消費電力が一定の場合です。
しかし実際はエアコンの消費電力は変動しますので、あくまで目安として参考にしてくださいね。
【4人暮らし】エアコン暖房の1カ月の電気代は?

一戸建住宅での4人暮らしを考えた場合、使用エアコンは14畳用を想定します。
日立のエアコン「白くまくん」では、14畳用タイプの暖房時の定格消費電力は1,480Wです。
したがって上と同様に、設定温度を26℃にした場合の消費電力を1,480W、設定温度を20℃にした場合の消費電力を1,258Wとします。
さらに、エアコンの使用時間を1日8時間と仮定すると、電気代は以下の通りになります。
1日の電気代 | 1カ月の電気代 | |
---|---|---|
設定温度26℃ | 361円 | 10,858円 |
設定温度20℃ | 307円 | 9,299円 |
このように、4人暮らし用エアコンの暖房の設定温度を26℃から20℃に下げると、電気代を1日あたり54円、1カ月あたり1,559円ほど節約できます。
ただし、こちらも消費電力が一定の場合の金額ですので、ひとつの目安としてくださいね。
エアコン暖房・電気ストーブ・こたつの電気代比較
エアコンの電気代が気になっている方の中には、
「ほかの暖房器具を使った方が電気代を節約できるのでは?」
と考える方も多いでしょう。
そこで、エアコンとほかの暖房器具とにかかる電気代を比較してみたいと思います。
今回は3種の暖房器具「エアコン」「電気ストーブ」「こたつ」を取り上げます。
では、それぞれの電気代を見てみましょう。
暖房器具 | 1日の電気代 | 1カ月の電気代 |
---|---|---|
こたつ | 約11~34円 | 約330~1,027円 |
エアコン(8畳用) | 約113~133円 | 約3,400~4,000円 |
エアコン(14畳用) | 約307~361円 | 約9,299~10,858円 |
電気ストーブ(ハロゲンヒーター) | 約195円 | 約5,869円 |
電気ストーブ(カーボンヒーター) | 約146円 | 約4,402円 |
このように、暖房にかかる電気代を比較すると、こたつが最も安く、14畳用のエアコンが最も高いことが分かります。
なお、こたつや電気ストーブについて更に詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
エアコン暖房の電気代を節約する方法
一般にエアコンの電気代は、冷房よりも暖房の方が高い傾向にあります。これは夏よりも冬の方が、外気温とエアコンの設定温度との差が大きくなるためです。
したがって、冬は一段とエアコンの電気代を節約するべきなのです!
そこで、冬の暖房にかかる電気代の「節約方法」をチェックしていきましょう。
エアコンの暖房、つけっぱなしで大丈夫?
「エアコンはつけっぱなしの方が、電気代は安いのか?」
エアコンに関する質問で特に多いのがコレ!
確かに、こまめにつけたり消したりすると、余計に電気代がかかるイメージがありますよね。
さて、質問の答えは「30分程度の外出なら、つけっぱなしの方が電気代はかからない」です。
つまり、エアコンを消してから再びつけるまでの時間によって答えは変わります。たとえば1時間以上家を空けるのであれば、一度消した方が電気代を抑えられるでしょう。
部屋の断熱性を高めて節約しよう!
部屋の暖房代を節約するためには、断熱性を高めておくことも重要です。
断熱性が低いと、せっかく暖房で温めた空気が外に逃げやすくなってしまいます。
部屋の断熱性を高めるためには、窓にアルミシートや隙間テープを貼るとよいでしょう。また雨戸を閉めたり、厚手のカーテンを使用したりするのも効果的です。
なお、部屋の暖房の節約方法について更に詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
こたつとエアコンの併用で節約しよう!
エアコンの暖房代を抑えるためには、他の暖房器具を併用するとよいでしょう。
なかでもおすすめなのが、特に電気代が安い、こたつです。
また、こたつの代わりに電気毛布などもおすすめです。
こたつや電気毛布で足元や下半身をしっかり温めていれば、エアコンの設定温度を多少下げても寒さを感じないでしょう。
電気代だけじゃない!冬の光熱費を節約する方法とは?
ここまでは冬の暖房にかかる電気代について解説してきました。
しかし冬に必要なエネルギーは電気だけではありません。
お風呂などの給湯に欠かせないガスも、冬は使用量が増える傾向にあります。
そこで本項では、冬に高くなりがちなガス代を節約する方法を紹介します!
ちなみに、冬はガス代がどれくらい高くなるのか気になる方は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
冬のガス代が高い!原因は?節約術はコレを実践すべし!
さて、ガス代の節約方法で第一におすすめしたいのは「ガス会社の切り替え」です。
実はガス会社の料金設定には相当ばらつきがあります。特にプロパンガスは自由料金設定のため、相場と比べてかなり高い料金プランを設けているガス会社も少なくありません。
そのため、プロパンガスを使用している場合、ガス会社を切り替えるだけでガス代を大幅に節約できる可能性が高いのです!
しかしガス会社は地域ごとに多数存在するため、「どのガス会社に切り替えればいいの?」と悩まれるかもしれません。
そんなときは、当社が運営するenepiをご利用ください!
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まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
エアコンの暖房運転の電気代はいくら? |
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エアコンの電気代は設定温度や部屋の広さによって変わります。たとえば1人暮らしなら1カ月あたり3,400~4,000円、4人暮らしなら1カ月あたり9,299~10,858円くらいが目安になるでしょう。 |
エアコンの暖房運転の電気代を節約するには? |
エアコンを節電するためには、「こまめにつけたり消したりしない」「部屋の断熱性を高める」「他の暖房器具を併用する」といったことがポイントになります。 |
冬の光熱費を節約するなら、どんな方法がおすすめ? |
冬は特にガスの使用量が増える傾向にあるため、ガス代の節約が光熱費を抑えるポイントになるでしょう。おすすめの節約方法は「ガス会社の切り替え」です。ぜひenepiで「安くて信頼できるガス会社」を見つけてくださいね。 |
ところで、「ガス代よりも電気代を抑えたい!」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には「太陽光発電」や「蓄電池」がおすすめです!
ただ、どちらの設備も初期費用がかかるので、検討するのであれば「相場を把握すること」が肝要です。
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