毎月届く電力会社からの請求書、「どうしてこんなに高いのかなー」なんて思う方も多いと思いますが、電気料金はどうやって計算されて請求金額が決まっているか、ご存知でしょうか?
家で普段何気なく使っている電気製品の電気代って、どうやって計算すれば良いかという事をご存知な方は、あまりいらっしゃらないのではないでしょうか。でも思ったより簡単な方法で計算することが出来るんです。
家計を預かる方は、節約のための意識を高めるためにも、ちょっとだけ勉強してみませんか?電気料金についてその1(基本料金編)
電気料金の計算式は、電気代=基本料金+電力使用料金+燃料費調整額という計算で算出されています。
まず基本料金は、北海道・東北・東京・北陸・中部・九州の電力各社は契約容量に応じたアンペア(A)制という方式を採用していて、東京電力で見ると10A280円、20A561円、30A842円、40A1,123円、50A1,404円、60A1,684円となっています。
関西・中国・四国・沖縄の各電力会社は契約容量に関係なく、一定の料金までは基本料金でそれを超えた量については従量料金が加算される最低料金制を採用しています。電気料金についてその2(電力使用料金編)
電力量料金とは、実際に使用した電力量を計算して算出した料金のことを言います。
東京電力を一例に挙げると、第一段階(~120kwh)1kwh19円43銭、第二段階(120kwh~300kwh)25円43銭、第三段階(300kwh~)29円93銭となっています。なお、各家電製品には消費電力のほかに、年間電気消費量というものが記載されています。
仮に、今お使いの冷蔵庫の年間消費電力量が400kwhとすると、1ヶ月あたり33.3kWhになるので東京電力の第一段階の料金で計算すると月33.3kWh×19.43円=647円となります。
基本料金と電力料金に加え、原油・液化天然ガス・石炭などの貿易統計価格にもとづいて算出された燃料費調整額を加えた料金をあわせて、電気料金となります。基本料金の見直し方法について
ご自宅の一度に使用する電力量の最大を計算して、今の契約容量に余裕がある場合は基本料金を節約することが出来ます。そのためにも、電力料金として計算される家電製品の消費電力を知ることが大事です。現在の契約容量が50Aとすると、合計で5,000Wまでの家電製品が使えるということになります。
使用される家電製品には、必ず、消費電力○○○Wと記載があります。例えば、テレビ90W、冷蔵庫140W、洗濯機400W、掃除機500W、照明器具5台300W、炊飯器1,100W電子、レンジ1,200Wなど。
ここまでの合計で3,730Wなので、全部を同時に使用したとしても5,000Wまではまだ余裕があり、50A→40Aへの変更で間に合うということになります。電力使用料金の見直し方法
電力会社によって夜9時から朝5時までの料金がお得になったり、土日が一日中お得になったりするプランなど、さまざまな料金メニューがあります。今までは知らなかったというだけでせっかく安く出来た電気料金を無駄にしないためにも、各家庭にあった料金プランをよく研究してみましょう。
消費電力チェッカーというコンセントに差すだけで電気使用量がわかるものもあるので、ぜひ利用してみてください。まとめ
いかがだったでしょうか?普段に何気なく使っている身近な家電製品の電気代は、このようにして計算されて料金が決められています。契約容量やプランを見直したら、今よりも料金が安くなったということも多々あります。
使っている電気製品の電力量を考慮した上で、適正な容量の契約、そしてご家庭の生活スタイルにあった料金プランの契約が出来るよう、早速ご家庭の家電を調べてみましょう。