電気代を節約したいけど、どうすればいいか分からない……そんな悩みを抱える方々に向けて、この記事では電気代の計算方法から効果的な節約法まで、幅広く解説していきます。例えば、省エネ効果の高い家電製品の選び方など参考になる情報が満載です。ぜひ、この記事を読んで家庭の電気代を賢く節約するヒントを見つけてください。

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

電気代の計算方法とは?

家庭の電気代を計算するためには、基本的に次の式を用いて計算します。

電気代 = 基本料金 + (使用量 × 従量単価) + 賦課金

ここで、各項目の意味を解説します。

基本料金:電力会社が設定した固定料金です。この料金は通常、契約プランや電力使用量に応じて決まります。

使用量:家庭で使用された電力の量を表す単位です。電力メーターの前月と今月の読み取り値の差から算出します。

従量単価:電力会社が設定した1kWhあたりの金額です。これは通常、契約プランや電力使用量、時間帯によって異なります。

賦課金:電気の使用に伴って課される追加料金です。主に再生可能エネルギーの普及促進や省エネ支援費用にあてられます。

例えば、1カ月間に家庭で500kWhの電力を使用し、従量単価が30円/kWh、基本料金が1000円、賦課金が800円だった場合、電気代の計算は以下のようになります。

電気代(円) = 500kWh × 30円/kWh + 1,000円 + 800円
= 15,000円 + 1000円 + 800円
= 16,800円

したがって、この家庭の電気代は16,800円となります。このように計算式を使って家庭の電気代を算出することができます。

電気代の平均金額はいくら?

家庭の電気代の平均金額は、年間11.3万円です。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、実際の電気代は複雑な要因によって決まるため、各家庭によって異なります。

例えば、電気代は季節や気候条件によって変動します。冷暖房の使用が多い冬季や夏季は電気代が高くなる傾向があります。また、住宅の設備や断熱性、家電のエネルギー効率や使用頻度、家族の人数なども電気代に影響を与えます。

したがって家庭の電気代を抑えるためには、エネルギー効率の良い家電を選んだり、使い方を工夫したりすることが重要です。さらに、電力会社や契約プランの変更を検討することも、電気代を削減する有効な手段となります。

都道府県別の電気代の平均・相場はこちら

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

【電化製品別】電気代の計算シミュレーション

ここでは一般的な家電(エアコン、冷蔵庫、テレビなど)の電気代を紹介します。これらの電気代は使用頻度や使用時間、使用機種などによって大きく変わることがありますが、目安として参考にしてください。

電化製品1カ月の電気代
エアコン冷房(28℃)約3,821円
エアコン暖房(20℃)約9,299円
冷蔵庫約750円
テレビ約256円
IHクッキングヒーター約1,020円
電気ケトル約148円

【電化製品別】電気代の節約方法

ここでは一般的な家電の節約方法について解説します。エアコン・冷蔵庫・テレビなど特に使用頻度が高い家電を取り上げていますので、ぜひ実践してみてくださいね。

エアコンの節約方法

エアコンの電気代を節約するには以下のような方法が効果的です。

適切な温度設定

エアコンの温度を適切に設定することで電気代を削減できます。一般的に夏季は約26度、冬季は約20度が推奨されています。

こまめな清掃とメンテナンス

エアコンのフィルターなどを定期的に清掃し、効率的な動作を保つことが重要です。汚れが詰まったフィルターはエアコンの効率を低下させ、電気代を増加させる原因となります。

扇風機との併用

エアコンと扇風機を併用することで、エアコンの設定温度を上げたり、冷房をより効果的に感じたりすることができます。また、扇風機で室内の空気を循環させることでエアコンの効果を均一にすることができます。

冷房の設定温度は28℃が正解!?快適な温度と電気代の節約術について解説
冷房の設定温度は28℃が正解!?快適な温度と電気代の節約術について解説
エアコン暖房の電気代と設定温度の関係とは?26℃と20℃ではいくら違う?
エアコン暖房の電気代と設定温度の関係とは?26℃と20℃ではいくら違う?

冷蔵庫の節約方法

冷蔵庫の電気代を節約するには以下のような方法が効果的です。

適切な温度設定

冷蔵庫の温度設定は食材の保存に適した温度である約3〜5度を目安にします。冷蔵庫の温度設定が低すぎると電気代が高くなりますので注意しましょう。

扉を開ける時間を減らす

冷蔵庫の扉を開ける際はできるだけ素早く開閉するように心がけましょう。また、必要なものをまとめて一度に取り出し、扉の開閉回数を減らしましょう。

冷蔵庫内の空間の最適利用

冷蔵庫内の食材を効率的に配置することで冷気の循環を良くし、冷却機能を最大限に活かすことができます。また、冷気が逃げないように食材を密閉容器に入れたり、ラップで覆ったりすることも有効です。

冷蔵庫の電気代はどれくらい?消費電力量や省エネ性能、節約方法について解説
冷蔵庫の電気代はどれくらい?消費電力量や省エネ性能、節約方法について解説

テレビの節約方法

テレビの電気代を節約するには以下のような方法が効果的です。

エコモードの活用

テレビにはエコモードと呼ばれる省エネ機能が搭載されています。エコモードを有効にすることで画面の明るさや消費電力を最適化し、電気代を節約することができます。

スタンバイモードの解除

テレビがスタンバイモードになっているときも一定の電力を消費します。使用しないときは電源を完全に切るか、電源を切っても消費電力がゼロになる「電源オフ」ボタンを使用しましょう。

タイマー機能の利用

テレビにはタイマー機能が搭載されている場合があります。指定した時間が経過すると自動的に電源が切れるように設定することで、無駄な電力消費を防ぐことができます。

テレビの電気代はいくら?おすすめの節約方法や省エネテレビの選び方も紹介
テレビの電気代はいくら?おすすめの節約方法や省エネテレビの選び方も紹介

IHクッキングヒーターの節約方法

IHクッキングヒーターの電気代を節約するには以下のような方法が効果的です。

適切な鍋やフライパンの使用

鍋やフライパンは底が平らで適切なサイズのものを選ぶことで、熱効率を高めることができます。小さすぎる鍋を使うと熱が広がりにくくなり、電気を無駄に消費します。

フタを閉めて調理する

調理中は鍋やフライパンのフタを閉めておきましょう。熱が逃げるのを防ぎ、調理時間を短縮することができます。

余熱を利用する

IHクッキングヒーターを切った後も鍋やフライパンから発生する余熱を利用して調理を行うことができます。なお、余熱を利用すると食材の中心部まで均等に熱が行き渡りやすいため、料理を美味しくする効果もあります。

IHクッキングヒーターvsガスコンロ!どっちが安いか徹底比較
IHクッキングヒーターvsガスコンロ!どっちが安いか徹底比較

電気ケトルの節約方法

電気ケトルの電気代を節約するには以下のような方法が効果的です。

必要な分量のみを沸かす

必要な分量の水だけを入れて沸かすことで余分な電力を削減することができ、また水道代の節約にもつながります。

保温機能を利用する

電気ケトルには保温機能が搭載されている場合があります。沸かしたお湯を一定の温度で保温することができ、再沸騰させる必要がなくなります。

定期的なメンテナンス

電気ケトルの内部には湯垢やカルキなどが付着することがあります。定期的に洗浄を行い内部を清潔に保つことで、電気ケトルの効率を維持し、電気の無駄を減らすことができます。

電気ケトルの電気代はいくら?省エネ機能や節約術も紹介します
電気ケトルの電気代はいくら?省エネ機能や節約術も紹介します

まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

電気代の計算方法とは?
家庭の電気代を計算するためには、基本的に次の式を用いて計算します。電気代 = 基本料金 + (使用量 × 従量単価) + 賦課金。なお賦課金とは、省エネ促進のために国が徴収している料金です。
1カ月の電気代はいくら?
家庭の電気代の平均金額は年間11.3万円ですので、単純に月換算すると約9,416円です。ただし、電気代は季節によってばらつきがあります。一般的に冬・夏・春秋の順で電気代が高いです。
電気代の節約方法とは?
電気代の節約は、それぞれの電化製品に合わせた方法をとるのがおすすめです。例えばエアコンでは、適切な温度設定・こまめな清掃とメンテナンス・扇風機との併用などを心がけるとよいでしょう。

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

藤巻 創の写真

ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。