最近の電気代の高騰は、多くの家庭にとって深刻な悩みとなっています。そこで今回は、電気代の増加に寄与している様々な原因について解説します。また、上昇傾向にある電気代の平均額や、このような状況下で節約を実現するための対策を紹介します。より賢く電気を使い、家計への影響を最小限に抑えるために、本記事がお役に立てれば幸いです。

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

電気代が高い「3つの原因」

家庭の電気代が高くなる原因はいくつかあります。以下に、電気代が上昇する根本的な理由と対策を詳しく説明します。

原因①待機電力・無駄遣いが多い

家庭内における待機電力や無駄遣いが多いことは、電気代が高くなる主な原因の一つです。

待機電力は、家電製品がオフの状態でも少量の電力を消費することを指し、テレビ・コンピュータ・充電器などが該当します。これらの機器をプラグから抜いたり、電源を切ったりすることで待機電力を削減できます。

無駄な電力使用は、明かりをつけっぱなしにしたり、エアコンや暖房を適切な温度に設定しなかったりすることです。エネルギーを節約するために、電気を使う際は意識的に行動しましょう。

原因②電力プランが適切でない

電力会社の料金プランを選ぶ際には、自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが重要です。電力会社が提供する料金プランには、使用量や時間帯に応じた様々なオプションがあります。

しかし、実際に必要とする電力量や使用パターンに合わないプランを選択している場合、無駄な料金が発生する可能性があります。適切な電力プランを選択することで、電気代を削減することができるかもしれません。

そこでエネピでは『電気料金比較サービス』を運営し、お客様のライフスタイルに合わせた最適な料金プランをご提案しております。例えば東京都の場合、当サービスによる電気代の削減見込額は以下のとおりです。

年間の削減見込額
1人暮らし¥8,843
2人暮らし¥12,634
3人暮らし¥54,076
4人暮らし¥56,698

なお、各エリアの削減見込額は「地域別電気料金情報」から確認できます。ぜひこの機会に料金プランの見直しを検討してみてください。

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

原因③家電のエネルギー効率が低い

古い家電はエネルギー効率が低く、同じ機能を果たすためにより多くの電力を消費することがあります。特にエアコンや冷蔵庫などの大きな電力を消費する家電は、エネルギー効率の高い新しいモデルに買い替えることで電気代をかなり削減できるでしょう。

エネルギー効率の高い家電を選ぶポイントは「省エネラベル」をチェックすることです。このラベルは製品の省エネ性能を示すもので、星の数で表示されています。多くの省エネ家電はこのラベルを持っています。

電気代が高いかどうか調べる方法

電気代が高いかどうかを調べるためには、平均電気代を把握することが重要です。まず世帯人数別の平均電気代を確認し、次にエリアや季節による変動を考慮します。これらの平均値と自分の家庭の電気代を比較することで、高いかどうかを判断できます。

それでは、世帯人数別・エリア別・季節別の平均電気代を紹介します。

【世帯人数別】平均電気代

一般世帯の消費電力量を見てみると、年間平均が約4,175kWhです。これを単純に換算すると、1カ月あたり約348kWhとなります。ただし、消費電力量は世帯人数によって差があるため、平均電気代を見るときは世帯人数別のデータを参考にするのが基本です。

世帯人数平均電気代
1人¥6,726
2人¥10,940
3人¥12,811
4人¥13,532
5人¥14,373
6人¥18,941

【エリア別】平均電気代

家庭の平均電気代はエリアによって変動します。一般的に暖房器具の使用が多い寒冷地(北海道・東北・北陸など)で電気代が高くなる傾向が見られます。

エリア平均電気代
北海道¥13,338
東北¥15,881
関東¥14,282
中部¥14,520
近畿¥12,972
中国・四国¥13,721
九州¥11,719
沖縄¥14,000

※エネピ調べ

【季節別】平均電気代

最後に、季節別の平均電気代を紹介します。こちらのデータは世帯人数・エリアの区分も含まれています。ぜひご自身の条件に合う平均電気代を確認してみてください。

エリア1人世帯・夏季1人世帯・冬季
北海道¥4,384¥8,804
東北¥5,587¥9,580
関東¥5,717¥9,125
中部¥6,021¥9,194
近畿¥5,488¥8,423
中国・四国¥5,500¥7,989
九州¥4,858¥7,707
沖縄¥4,257¥7,174
エリア2人世帯・夏季2人世帯・冬季
北海道¥6,263¥12,577
東北¥7,981¥13,685
関東¥8,167¥13,036
中部¥8,602¥13,134
近畿¥7,840¥12,033
中国・四国¥7,858¥11,412
九州¥6,940¥11,009
沖縄¥6,081¥10,248
エリア3人世帯・夏季3人世帯・冬季
北海道¥10,325¥18,280
東北¥11,461¥19,631
関東¥13,003¥19,474
中部¥11,321¥16,871
近畿¥11,247¥17,285
中国・四国¥11,085¥19,303
九州¥10,772¥16,282
沖縄¥7,054¥11,278
エリア4人世帯・夏季4人世帯・冬季
北海道¥10,809¥19,835
東北¥14,111¥25,227
関東¥15,598¥21,370
中部¥12,994¥20,559
近畿¥12,588¥18,908
中国・四国¥12,621¥19,592
九州¥13,465¥14,465
沖縄¥8,615¥10,841

※エネピ調べ

電気代が高い家電とは?

一般的に電気代が比較的高いとされる家電製品は以下のとおりです。

  • エアコン
  • 洗濯乾燥機
  • 冷蔵庫
  • テレビ
  • 電気ヒーター

ただし、これらの家電製品は使用方法やエネルギー効率によって電気代が大きく変動します。また、節電対策を講じることで電気代を削減することが可能です。

電気代が高い家電の節約方法

それぞれの家電ごとに、電気代を節約する方法を紹介します。

エアコン

エアコンの設定温度を適切に管理しましょう。夏は冷房を26〜28度、冬は暖房を20〜22度に設定すると、快適さを保ちつつも電気代を抑えることができます。また、エアコンのフィルターを定期的に掃除して清潔に保ち、効率的な冷暖房を実現しましょう。

参考:クール・ネット東京

冷房の設定温度は28℃が正解!?快適な温度と電気代の節約術について解説
冷房の設定温度は28℃が正解!?快適な温度と電気代の節約術について解説
エアコン暖房の電気代と設定温度の関係とは?26℃と20℃ではいくら違う?
エアコン暖房の電気代と設定温度の関係とは?26℃と20℃ではいくら違う?

洗濯乾燥機

洗濯機や乾燥機の使用回数を減らすために、まとめて洗濯することで効率的に利用しましょう。また、洗濯物を乾燥させる際には、乾燥機ではなく室内干しを選択すると電気代を節約できます。また、夜間の電気代が安いプランを活用して、夜に洗濯乾燥機を使うこともおすすめです。

冷蔵庫

冷蔵庫のドアを開ける際には、できるだけ素早く開け閉めしましょう。冷気が逃げることを最小限に抑えることが重要です。また、食材の配置を工夫して冷蔵庫の空間を効率的に使いましょう。詰め込みすぎず、空気の流れを妨げないようにします。また、冷蔵庫の温度設定を適切に管理し、冷蔵室は3~6℃くらい、冷凍室は-20~-18度くらいを保つようにします。

参考:パナソニック

冷蔵庫の電気代はどれくらい?消費電力量や省エネ性能、節約方法について解説
冷蔵庫の電気代はどれくらい?消費電力量や省エネ性能、節約方法について解説

テレビ

明るさや音量を適切に調整しましょう。画面の明るさやスピーカーの音量を抑えることで、電気の消費量を削減することができます。また、スタンバイモードや待機モードを避け、電源を完全に切ることで電気の無駄遣いを防ぎましょう。

電気ヒーター

部屋全体を暖かくするのではなく、必要な場所のみを暖めるようにしましょう。不要な部屋の暖房を避けることで、電気代を節約できます。また、使用しないときには電源を切るか、温度設定を下げて無駄な電力消費を避けましょう。

セラミックファンヒーターの電気代、メリット・デメリットを解説
セラミックファンヒーターの電気代、メリット・デメリットを解説

電気代が高い月、安い月はいつ?

前述の通り、電気代は時期によって異なります。夏季や冬季にはエアコンや暖房の使用が増加するため、電気代が高くなる傾向があります。特に気温の極端な変動がある寒冷地では、暖房の使用が頻繁になり電気代が高くなりやすいです。一方、春や秋などの穏やかな季節では冷暖房の使用が少なくなるため、電気代が比較的安定した水準に抑えられることが多いです。

ちなみに、以下は過去3年間の平均電気代の推移です。このように年間で最も電気代が高くなるのは冬季(1月~3月)となります。

過去3年間の平均電気代の推移

電気代の値上げ、これからどうなる?

2024年以降の家庭の電気料金の見通しは、エネルギー価格の動向、政府の政策、電力システム改革の進展など、様々な要因によって複雑に影響を受けます。

電力会社は、発電に使用する燃料(LNG、石炭など)の輸入価格に応じて電気料金を調整しています。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、2022年には燃料価格が高騰し、電気料金も上昇しました。

2023年以降は、燃料輸入価格が低下したことに伴い、電気料金も低下傾向にあります。しかし、国際情勢は依然として不安定であり、今後の燃料価格の動向は不透明です。燃料価格が再び高騰した場合、電気料金にも影響が出ることが懸念されます。

政府は、エネルギー価格高騰の影響を緩和するため、2023年から2024年にかけて電気・ガス料金の値引き支援策を実施しました。2023年1月から2024年5月までは「電気・ガス価格激変緩和対策」が、2024年8月から10月までは「酷暑乗り切り緊急支援」が実施されました。

これらの支援策により、電気料金の負担は一定程度軽減されました。しかし、これらの支援策は終了しており、今後の電気料金は燃料価格や電力会社の経営状況などを反映して変動する可能性があります。

ところで、電力システム改革により、電力会社間の競争が促進され、電気料金の低下や料金メニューの多様化が期待されました。実際、電力小売全面自由化以降、多くの新電力会社が参入し、様々な料金メニューが提供されています。

しかし、電力市場価格の変動や燃料価格高騰の影響を受け、新電力会社の中には経営が悪化し、事業を休止・廃止するケースも出ています。今後、電力システム改革がさらに進展することで、電気料金や電力供給の安定性にどのような影響が出るかは、引き続き注目が必要です。

以上のように、2024年以降の家庭の電気料金は燃料価格の動向、政府の政策、電力システム改革の進展など、様々な要因によって複雑に影響を受けるため、予測が難しい状況です。とはいえ、エネルギー価格の高止まりや電力会社のコスト増加などを考慮すると、電気料金は上昇圧力にさらされる可能性が高いと考えられます。

したがって、家庭においては省エネ行動の実践や省エネ家電への買い替えなど、より効果的な節電対策を検討していくことが重要です。

出典:経済産業省資源エネルギー庁/電力システムが直面する課題と対応方針②

電気代を効果的に節約する方法

電気代を効果的に節約するためには、電力会社の選択や料金プランの見直しが重要です。というのも、各電力会社は異なる料金体系を持っており、基本料金や使用量に応じた従量料金が異なります。自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、無駄な支出を抑えることが可能です。

また、ライフスタイルや電力の使用状況は時間とともに変化します。定期的に自分に合った最適な料金プランを見直すことで、常に最もコストパフォーマンスの良い選択をすることができます。電力会社の選択や料金プランの見直しを行う際は、以下の方法を参考にしてみてください。

電力会社の選び方

ステップ1:
自身の電力使用状況を正確に把握します。1カ月あたりの電力使用量(kWh)や現在の契約アンペア数(A)を確認してください。

ステップ2:
ドコモでんきや他の電力会社の料金を比較してください。電力使用状況を基に、詳細な料金シミュレーションを行い、どの電力会社が最もお得かを判断します。

ステップ3:
希望の電力会社が提供するプランの内容を確認します。また、ポイント還元やキャンペーンなどの特典もチェックし、対象プランを総合的に考慮してください。

ステップ4:
必要に応じて電力会社を切り替えてください。切り替えの手続きは、一般的に公式サイトやカスタマーサポートを通じて簡単に行えます。

これらのステップを踏むことで、自分にとって最適な電力会社および料金プランを選ぶことができるはずです。

さらに、エネピのサポートを利用すれば面倒な手続きを専門家に任せることができ、時間と労力を節約しながら最適な電力プランに切り替えることができます。

エネピでは専門のスタッフが手続きの代行を行ってくれるため、現在の契約の解約手続きや新しいプランへの移行を安心して任せることができます。これにより、煩雑な手続きを自分で行う手間が省け、手間なくスムーズに電力会社を変更することが可能です。

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

電気代が高い原因とは?
家庭の電気代が高い場合、次のような原因が考えられます。①待機電力・無駄遣いが多い②電力プランが適切でない③家電のエネルギー効率が低い。これらは電気代が上昇する根本的な理由ですので、一度見直してみてください。
電気代が1番かかる家電とは?
一般的に電気代が比較的高いとされる家電製品は、エアコン・洗濯乾燥機・冷蔵庫・テレビ・電気ヒーターなどです。特に冬場や夏場はエアコンの電気代が嵩むため、節電対策を講じることが重要です。
電気代の1カ月の平均額とは?
1カ月の平均電気代を、世帯人数別で並べると次のとおりです。1人世帯で6,726円、2人世帯で10,940円、3人世帯で12,811円、4人世帯で13,532円、5人世帯で14,373円、6人世帯で18,941円。

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

藤巻 創の写真

ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。