コツコツ貯金をして目標を達成すると、「頑張れば貯金はできる!」と自信につながりますよね。
しかし、100万円を超えてからなぜか思うように貯金が貯まらないという事態に見舞われることがあります。これは一般的に「貯金200万円の壁」と呼ばれており、なかなか貯金が増えないことに焦りを感じる方も多いでしょう。
そこで今回は、多くの方が気になっている年齢別の貯金事情に加え、「貯金200万円の壁」を乗り越えるにはどうしたら良いのか、その方法を紹介します。
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貯金200万円は多い?少ない?現代の貯金事情

貯金100万円を超えると、次の目標になるのが貯金200万円。
しかし、なかなかその壁を超えられずやきもきしていると「周りの人はどれくらい貯金しているのだろう?」と気になってしまいますよね。
そこで、年代別に貯金事情を解説します。それぞれの年代に見られる特徴が分かれば、今後の貯金計画も立てやすくなりますよ。
年代別の平均貯蓄額
貯金事情は人によって様々ですが、年代別の調査データを見ると以下のような結果となりました。
貯蓄なしの世帯(%) | 平均貯蓄額(万円) | 中央値(万円) | |
---|---|---|---|
20代 | 32.2 | 249 | 111 |
30代 | 17.5 | 660 | 382 |
40代 | 22.6 | 942 | 550 |
50代 | 17.4 | 1,481 | 900 |
60代 | 22 | 1,849 | 1,000 |
70代以降 | 28.6 | 1,780 | 700 |
※年代は世帯主の年齢
表を見ても分かる通り、平均貯蓄額は20代の段階で200万円以上。株や貯蓄性のある生命保険などの金融資産を保有している人だけで計算すれば、平均値はもっと高くなります。
もちろん、年収によっても貯蓄額は異なるため、200万円以下の人もいます。
ただ「将来は年金がもらえないかもしれない」という危機感から、若いうちに資金運用を行う方も増えているようです。そのため、平均貯蓄額も貯蓄保有者の割合も年々増加傾向にあります。
【20代】支出が少ない分貯金がしやすい

社会人になりたての20代は、月々の収入もまだ多くありません。その上、自分で稼いだお金を自由に使えるようになった解放感から、手元にあるだけ浪費してしまう方もいるでしょう。
「お金を自分のために使いたい」という気持ちが強い方の場合は、まだ20代の段階では貯蓄0円も珍しくありません。
その反面、まだ家庭を持っていない方は収入が丸々自分のものになるため、しっかり貯金に回せます。例え収入が少なくても、支出も少ない分無理なく貯金ができる時期と言えるでしょう。
中には、20代のうちから生命保険や投資信託などで積立を行っている方もいるほど。その結果、約7割の方が貯蓄ありと答えています。
【30代】現実的な貯金をしやすい反面支出も多い

20代の頃に比べ、経済的に安定してくる30代。結婚、出産、マイホーム購入など、様々なライフイベントに向けて貯金がしやすい時期と言えます。中には、ある程度自由になるお金で株や投資信託などの金融資産を増やそうとする方もいるでしょう。
しかし、30代で様々なライフイベントに直面した方は、それに合わせて大きな支出にも見舞われます。例えば、産休育休で女性が仕事を休むことで、世帯収入が減って貯金がしづらいことも。
このように、ライフイベントによって貯金事情にバラつきが見られるため、必ずしも全員が安定した貯金ができるとは限りません。
【40代】収入も支出も多くなり貯金が難しい時期

40代は、仕事で重要なポジションを任される方も多くなります。そのため、20代や30代の頃に比べて収入が増えると期待できますよね。
しかし、同時に出ていくお金も増えていきます。代表的なもので言えば、子どもの大学進学でしょう。中には、子どもが結婚することになってその資金を援助するという方もいるかもしれません。
収入が増えても、それと比例するように出ていくお金も大きくなると考えられるため、貯金が難しい時期と言えます。
【50代】貯金を一気に増やすチャンス

50代になると、子どもが社会人になって仕送りの必要がなくなるなどの理由から、貯金をしやすい時期と言えます。「収入が少ないわけではないのに、なかなか貯金ができなかった」という人方も、子どもの手が離れることできっと貯金ができるはずです。
中には、50代のうちに住宅ローンが終わるという方もいるでしょう。そうなると、月々の支出も減ってより生活が楽になります。
「子育てお疲れ様」と言いながら夫婦水入らずの時間にお金を使う方がいる反面、老後を安心して過ごすための貯金に励むという方も多いようです。
【60代以降】増やすのが難しい老後生活に突入

定年を迎え、いよいよ老後人生がスタートする60代。年金や生命保険の積立などが受け取れるようになったり、退職金が入ったりなど大きな収入が得られる方もたくさんいます。
しかし、中には貯蓄ゼロという方もいるようです。貯蓄なし世帯は、60代以降は20%超え。
この世代は「老後を安定して過ごせるように貯金をしておこう」という考えと「後々後悔しないよう今のうちにお金を使って人生を楽しもう」という考えに分かれるケースが多いです。
その結果、貯金額の差が大きく出てしまいます。
ただ、現代では気軽にできる副業が多く存在します。そのため、定年退職してから副業に挑戦し、多少なりとも収入を得て貯金を続けている方もいるようです。
「貯金200万円の壁」を超える方法3選

貯金100万円の目標を達成すると、次に立ちはだかるのが貯金200万円の壁。「3桁貯金できているから、万が一お金が必要になっても大丈夫」という安心感からか、100万円以降はなかなか貯められないという方もたくさんいます。
しかし年代別データを見ても分かるとおり、貯金200万円は少ないと言えます。
そこで、貯金200万円の壁を超えるための方法を3つ紹介するので、「もっと貯金を頑張って壁を超えたい!」という人はぜひ参考にしてください。
投資でお金を育てる

貯金を増やすためには、手元のお金をコツコツ貯める以外に「お金を育てる」という投資も必要です。資金運用で投資額以上の利益を狙えるため、場合によっては短期間で貯金200万円を達成できます。
中には、「投資はリスクがあるからやらない!」と頑なな人もいますが、収入の一部を貯金する方法だけでは貯められるお金に限界があります。
実際に、生涯賃金のデータを見てみましょう。

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2018-労働統計加工指標集-」
上記は、100万円単位で示した生涯賃金のグラフです。大卒で就職し、60歳まで正社員として働いた場合の生涯賃金は、男性が約2億6980万円、女性が2億1590万円。数字だけ見ると多く稼いでいるように見えますが、この金額で一生を過ごすことになるため、手元に残るお金は決して多いとは言えないでしょう。
稼げる金額にある程度の上限がある以上、貯金に回せるお金も限界があると言えます。だからこそ、貯金をしたければお金を育てることも視野に入れる必要があるのです。
投資には、株の値動きを見て売買する株式投資や、毎月の積立で資金運用をする積立型投資信託などがあります。仕組みも投資の仕方によって様々なので、自分に合った投資を行いたいですね。
ただ、儲けを出そうと多額の投資をしてしまうと、貯金どころか元本割れで損をする恐れもあります。そのため最初はできるだけリスクが少ない商品を選んだり、生活が困らない程度の少額で始めたりなどの上手な運用方法を考えましょう。
例え少額の資金運用でも、きちんと管理していくことでしっかり育ち、大きな花を咲かせてくれると期待できますよ。
副業で収入を増やす

生涯賃金のことを先述しましたが、「どうしても投資は嫌!」という人には副業で収入アップを狙う方法もあります。
本業は生活のためのお金として使い、副業は貯金すると明確に区別してしまうのです。そうすれば、本業の収入で生活が手一杯だという方も貯金をする余裕が出てきますよね。
副業と一言に言っても種類が様々で、大きく稼げるものもあれば、少額だけれど時間に融通が利くものなどがあります。下記の記事で副業について詳しく紹介しているので、そちらを参考に自分に合った副業を探してみてくださいね。
積立で確実に貯金をする

貯金をしようと思っても、生活費で手一杯でなかなか貯金までお金を回せないことがありますよね。そんな時は、確実に貯金ができる積立がおすすめです。
積立は、定期預金や生命保険の積立など方法は様々。毎月決まった金額を自動的に積立てくれるので、確実に貯まる上に金利分プラスされます。
中には、毎月の貯金額を設定して普通預金に預けるという貯金の仕方をする方もいますが、これでは必ずどこかで甘えが出てしまします。
例えば、「車検があるから貯金からお金を出そう」
「今月は何かと出費が多かったから、いつもより少ない額を貯金しよう」
など、貯めたお金を使ってしまったり、毎月の貯金額を都合で変更したりしていては、いつまでも貯金200万円の壁は超えられません。
だからこそ、口座のお金を勝手に貯金に回してくれる積立が確実なのです。一定額を貯金に回せない方や、お金があればあるだけ使ってしまう浪費癖のある方は、ぜひこの方法で貯金200万円超えを目指してみてください。
貯金200万円に向けて日々実践可能なポイント

貯金は1日にして成らず。貯金200万円を達成するには、貯金額を増やすために収入アップを目指す必要があります。
しかし、どんなに収入が多くなっても、その分支出が増えては意味がありません。だからこそ、日々節約の意識を持って貯金に取り組むことが大切なのです。
では、具体的にどんなことを意識して支出を減らしていけば良いのでしょうか。貯金200万円に近づくために、常日頃から意識すべきポイントを紹介します。
生活費を節約する

快適な生活を送る上で、必ず発生するのが生活費。これを上手く節約することで、貯金200万円に近づくことが可能です。
例えば、節約ポイントの1つになるガス代は、基本料金+使用量で1ヶ月の支払額が決定します。ガスの温度を上げない、できるだけ余熱調理でガスを使わないなどの工夫によって節約できるのは「使用量」の部分です。しかし、使用量だけでなく基本料金も節約できる場合があります。
基本料金は、地域やガス会社によって違うもの。自身の生活スタイルに合ったプランやガス会社を選択することで、ガス代を大幅カットできる場合があるのです。
中には、プロパンガス会社を変えただけで年間8万円もガス代が安くなったという声も。この8万円を貯金に回せられれば、もっと貯金がしやすくなりますね。
「我が家のガス代は本当に適正だろうか」と思った人は、ぜひ優良ガス会社を多く扱う弊社エネピの無料相談をご活用ください。
もちろん、食費や光熱費の使用量などを日々節約してコツコツ貯めていくことも大切です。ほんの数十円や数百円だけだったとしても、塵も積もれば山となるはず。
この努力をするかしないかも、貯金200万円を超えられるかどうかを左右するので、様々な節約術を参考に生活費軽減を目指しましょう。
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欲しい物を我慢して無駄遣いを減らす

欲しい物を欲求のままに買っていては、お金がいくらあっても足りません。そのため、気づけば財布も口座も空っぽ、なんて事態に陥る可能性も・・・。
思い当たる節がある方は、まず自分のお金の使い方を見直してみましょう。どんな場面でお金を使ってしまうかを自己分析し、改善させていくことで無駄遣いが減らせるはずです。
また、お金の使い方だけでなくもう1つ見直すべきが適正価格です。適正価格とは、一般的に原価や利潤を考慮して適正な値付けをすること。しかし、この場においてはビジネスではなく個人を対象に考えるため、「自分の中の物の価値観」と捉えて良いでしょう。
この適正価格は人によって様々で、場合によっては無駄遣いへとつながってしまいます。
例えば、スーパーで売られたステーキ肉1,000円と、飲食店にある1,000円のステーキ単品。数百円で牛肉が買えるスーパーでは、ステーキ肉の1,000円は高く感じますよね。それに対し、飲食店でのステーキ1,000円はお手頃に感じてしまいます。
こんなにも印象が変わるのに、どちらも同じ1,000円です。つまり、お手頃に感じてしまうお店のステーキ1,000円であれば、躊躇せずお金を出してしまう恐れがあると言えます。
また、3,000円のランチは高いから行かないけれど、居酒屋で3,000円は安いからつい飲みに行ってしまうということもあるでしょう。
このように、物の価値が適正と思えばお金を使ってしまうことが、貯金をできなくさせている原因の1つです。
適正価格を見直し、無駄遣いをしないよう気をつければ貯金もしやすくなるでしょう。
まとめ

「不景気で給料が少ない」「貯金がなかなか貯まらない」と呟く方が多い中でも、しっかり将来のために貯蓄を行っている方はたくさんいます。上記の年代別平均貯蓄額を見て驚いた方も多いのではないでしょうか。
特に共働きが多くなっている現代において、貯金200万円というのは決して高い金額ではありません。
20代の2人以上世帯でも平均貯蓄額は200万円を超えており、30代にもなれば平均貯蓄額だけでなく中央値も200万円を優に超えています。
貯金が少ない現状に焦りや不安を感じてしまうのも無理はありません。しかし、ちょっとした工夫をするだけでお金は貯めやすくなります。
生活費やお金の使い方を見直したり、収入アップを目指したりなどすれば、今まで貯金ゼロだった方でも貯金200万円を達成できるでしょう。