「節約のために安いガス会社に変更したい」
「契約中のガス会社とトラブルがあったので信頼できるガス会社へ変更したい」
「引越し先で契約するプロパンガス会社を探している」
このような理由により、さまざまな方がプロパンガス会社の切り替えを検討されています。

しかし、多くの方が「一体どのガス会社を選べばいいの?」と悩まれているようです。

現在、日本には16,825社のプロパンガス会社が存在します。
これだけの数のガス会社の情報を闇雲に集めても、ご自身の条件に合うガス会社が見つかる可能性は低いでしょう。

また、プロパンガス業界は自由料金制のため、不当に高いガス代を請求して私腹を肥やすガス会社も存在します。
きちんとポイントをおさえてガス会社を選ばないと、そのような悪徳ガス会社に引っかかってしまう可能性もあるのです。

そこで今回は、優良なプロパンガス会社の選び方をご紹介します。
ポイントは「料金面」「サービス面」「安全面」の3つです!
「安くて信頼できるガス会社を選びたい!」という方はぜひ本記事をチェックしてくださいね。

※出典:経済産業省「LPガスの安全・規制」

プロパンガス料金比較でガス代をお得に!

Step1

ガス料金を比較したい物件は?

Step2

どちらでガスを使用しますか?

プロパンガス会社は自由に選べる

色々な選択肢

2017年、都市ガスが自由化され、契約する会社を自由に選べるようになりました。
これまで地域ごとに決まった会社としか契約できなかったガスが自由に選べるようになり、当時はかなり話題になりましたよね。

では、プロパンガスはどうでしょうか。
都市ガスと同じタイミングで自由化されたのでしょうか。

実は、都市ガスの自由化以前から、プロパンガス会社は自由に選ぶことができました。
つまり「この地域はこのプロパンガス会社と契約しなければならない」というような縛りは一切ないのです。

ただ、そのことはあまり周知されていなかったため、漠然と従来のガス会社との契約を続ける方が多いのが実情でした。

ゆえに競争原理が働かず、不当な料金を請求する会社や、安全体制が不十分な会社が淘汰されてこなかったのです。

しかし、徐々にプロパンガス会社の切り替えが一般的になり、悪徳ガス会社は減ってきています。

とはいえ、ガス会社の選び方を誤ると、巧妙な手口でいまだに顧客から搾取し続けているガス会社と契約してしまうかもしれません。

そうならないように、プロパンガス会社の正しい選び方を見ていきましょう!

賃貸の場合もガス会社を選べる?

賃貸

「プロパンガス会社は自由に選べる」とは言っても、実際はガス会社を自由に選べないケースもあります。

というのも、物件種別によってプロパンガス会社の変更の条件が異なるのです。
では、物件種別ごとの条件を見てみましょう。

■戸建ての持ち家→自由に変更可能
■戸建ての賃貸物件→大家さんの許可があれば変更可能
■賃貸アパート・マンション→入居者の意思での変更不可
(大家さんに相談し、大家さんがガス会社を変更することは可能)
■分譲マンション・アパート→一世帯のみの変更は不可
(マンション・アパート全体で変更することは可能)

なお以下記事で、物件種別ごとのプロパンガス会社の変更方法について解説しています。
ぜひ参考になさってください。
プロパンガスの契約方法は?賃貸・新築・中古で手続きが変わります!

プロパンガス会社の探し方

ここからは、プロパンガス会社の探し方について解説します。
今回は「インターネット検索」「知人の紹介」「業者比較サービス」の3つの方法を取り上げます。

インターネット検索で探す

検索

一番思いつきやすいガス会社探しの手段として、インターネット検索があります。
お住まいの「地域名」「プロパンガス」「安い」などで検索し、ヒットしたガス会社のホームページを見て連絡する、という流れでしょう。

これは最も手軽な方法ですが、プロパンガス会社を探す時はあまりおすすめできません。

というのも、プロパンガス会社はホームページで料金を公開していない場合が多いからです。

かといって、検索結果に出てきたガス会社にいちいち電話をかけて料金を調べるのは面倒ですよね。

この方法では、良いガス会社が見つかる前に疲れて諦めてしまう可能性が高いです。相当に根気強い方以外は向いていません。

知人から紹介してもらう

知人の紹介

周囲のプロパンガスを利用している方に、契約中のガス会社を紹介してもらうという手段もあります。

この方法の良いところは、事前に契約者の生の声を聞くことができるという点です。

プロパンガス会社によっては、契約前は誠実な対応をしておきながら、契約後はいい加減な対応をしてくるような場合もあります。
たとえば、はじめは安い料金で契約をとり、あとから段々高い料金にしていくという手口を使う会社もいます。

しかし知人から紹介されたガス会社であれば、そのような契約後の問題点を事前に確認することができますよね。

ただ、この方法には、トラブルが起きた時に付き合いの関係でガス会社を変更しにくい、というデメリットもあります。

業者比較サービスを利用する

マッチング

業者比較サービスとは、いわばガス会社と消費者とのマッチングサービスです。

この方法の良いところは、契約後に値上げを繰り返すような悪徳ガス会社や、そもそも自宅から離れているため供給不可のガス会社を、あらかじめ選択肢から省いた上で効率よくガス会社を探せることです。

ちなみに当社が運営するenepiでは、「不当な値上げなし」などの加盟基準をクリアした優良ガス会社のみをご紹介しています。

さらに、ホームページで料金を公開していないガス会社の料金も確認できます。以下の画像のように、一番安いガス会社が一目で分かるのです。

ガス会社の料金比較画面

「ガス会社を変更したい」「新しいガス会社を探している」という方は、まずは下記ボタンより、お住まいの地域のガス会社を比較してみましょう!

なおenepiは完全無料のサービスです。ぜひお気軽にご利用ください!

プロパンガス料金比較でガス代をお得に!

Step1

ガス料金を比較したい物件は?

Step2

どちらでガスを使用しますか?


さらに、enepiは実際にガス会社を切り替えた方の口コミを公開しています。
以下の画像のように、地域ごとに口コミをまとめています。

ぜひこちらのページから、お住まいの地域の口コミをチェックしてみてください。
なお口コミは各地域ページの下部にあります。

enepiの口コミ(東京都)

ちなみに以下記事で、enepiの口コミ・評判についてまとめています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
【口コミ多数】enepiの評判とは?ユーザー目線で検証

プロパンガス会社の選び方【料金面】

プロパンガス会社の選び方【料金面】

ここからは、プロパンガス会社を比較する時のチェックポイントについて解説します。

まずは、料金面のチェックポイントを見ていきましょう。

ガス料金が相場よりも高くないか

まずは、契約を検討しているプロパンガス会社の料金が相場より高くないか確認しましょう。

プロパンガスは自由料金制のため、ガス会社は言い値でプロパンガスを販売することができます。

それを逆手に取り、不当な価格でプロパンガスを販売するガス会社も少なくありません。

そのような悪徳ガス会社に騙されないよう、プロパンガスの平均料金を把握しておきましょう。

下記は、地方ごとのプロパンガスの基本料金および従量単価の平均です。

基本料金 従量単価
関東地方 1,799円 616円
北海道・東北地方 1,967円 778円
中部地方 1,907円 685円
近畿地方 1,937円 635円
中国・四国地方 2,021円 681円
九州・沖縄地方 1,853円 665円

もし、上記よりも高い金額を提示されているのであれば、ガス会社の切り替えを検討すべきでしょう。


ちなみに下記は、enepiでガス会社の切り替えを行った場合の試算です。

                   
ガス使用量/月 ガス代/月
切り替え前 切り替え後
2人世帯 12㎥ 9,400円 5,800円
4人世帯 20㎥ 12,500円 7,700円
6人世帯 30㎥ 20,300円 11,600円

「相場よりも安いガス会社と契約したい!」という方は、ぜひ下記ボタンよりenepiをご利用ください!

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ガス料金を比較したい物件は?

Step2

どちらでガスを使用しますか?

請求書の内容が明確か

ガス会社の中には、検針票や請求書に料金の明細が書いていない会社もいます。そのようなガス会社は、値上げが行われても気づきにくいので避けた方がよいでしょう。


一般に、プロパンガスの請求金額は、以下の式で求めることができます。

基本料金+従量単価(使用量(㎥)×従量単価)


契約の前に検針票を見せてもらい、上記の項目がきちんと記載されているか確認しておきましょう。

料金の変動に関する説明が明確か

プロパンガスは輸入品なので、原油価格の高騰や為替の変動などによる値上げが避けられないこともあります。そのため、「値上げ=悪」と捉えるのではなく、「理由のない不当な値上げ=悪」と考えるべきです。

料金の値上げや値下げについて具体的なルールを設けているか、契約前に確認しておきましょう。料金の変更理由をきちんと説明できる会社は、良心的な会社である可能性が高いです。

解約金・違約金の詳細について契約書に記載があるか

新たなガス会社と契約を結ぶ際は、面倒ですが、必ず契約書にすべて目を通しましょう。
内容におかしな点がないかはもちろん、解約金・違約金についての詳細な記述があるか確認しましょう。

解約時にトラブルの原因になりやすいのが、解約金・違約金に関することです。
解約時に解約金・違約金はかかるのか。もしかかるとしたら、どのような条件なのか、金額はいくらになるのか。
以上の点について記載がない場合には、契約書を訂正してもらいましょう。

プロパンガス会社の選び方【サービス面】

カスタマーサポート

プロパンガス会社を選ぶ際に、料金以外に注目すべき点の一つが、提供してくれるサービス内容です。

同じプロパンガス会社でも、提供可能なサービスの範囲は異なります。

サポート体制が充実しているか

急にガス機器に不具合が起きた時、ガス会社の対応に困ったことはありませんか?

サポート体制の充実度もガス会社を選ぶ基準の一つです。

ガス会社によっては、24時間駆けつけサービスや、ガス機器以外のトラブルサポートを設けている場合もあります。

このようなサポートサービスも、ガス会社を選ぶ時の判断材料に加えてみましょう。

ガス以外の商品を販売しているか

最近では、多くのガス会社がガス以外の商品を販売しています。

なかでもよく見るのが、「電気」「灯油」「ウォーターサーバー」などです。

そのようなガス会社の多くは、ガス以外の商品を購入している契約者に対して「セット割」を行っています。

もし、電力会社の切り替えを検討している、またはウォーターサーバーの購入先を探している、といった場合は「セット割」を提供しているガス会社がお得かもしれません。

無償貸与プランを設けているか

ガス会社と契約する際、給湯器やコンロといったガス機器の設置費用がかかる場合があります。しかし、この費用をガス会社が負担してくれる仕組みがあるのです。それが「無償貸与」です。

ただし無償貸与は、ガス機器の設置費用を完全に無料にするという契約ではありません。その多くは、契約期間中のガス料金に分割した設置費用を上乗せして払っていくという契約です。また契約期間に縛りが設けられるといったデメリットもあります。

とはいえ、契約時の初期費用を大幅に抑えられる点は、大きなメリットといえるでしょう。

なお、無償貸与について詳しく知りたい方は以下記事をご覧ください。
無償貸与でプロパンガス給湯器が無料?仕組みとメリット・デメリットを徹底解説

プロパンガス会社の選び方【安全面】

プロパンガスの安全点検

ご承知のとおり、ガスは危険物です。ゆえに安全に供給を受けられるかどうかは非常に大切なポイントです。

特にプロパンガスは、都市ガスと違い、ガス供給を事業者に一任しているので、安全安心な供給体制をもつガス会社を見極めなければなりません。

保安ルールが守られているか

プロパンガスに関しては保安に関する法律があります。
以下はその中でも代表的な内容です。

【保安年数】
一般のプロパンガス会社は、4年に1回以上の定期供給設備点検及び定期消費設備調査が必須です。


【保安距離:20km,30分ルール】
プロパンガス会社は、営業所から20km以内あるいは30分以内に急行できる住所にのみガスを供給できる、と法律で義務付けられています。

保安ルールを守っている会社でないと事故につながってしまう恐れがあります。プロパンガス会社を選ぶ際はこの点もきちんと確認しましょう。

集中監視システムが導入されているか

集中監視システムとは、各家庭に備え付けられているガスメーターと集中監視センターとを電話回線などで結ぶ仕組みです。これにより、各家庭のプロパンガスの利用状況を常時監視し、いち早く異常を検知することができるのです。

異常を検知した際は、直ちに消費者に連絡し状況確認を行うとともに、必要に応じて遠隔操作にてガスを遮断します。さらに専門スタッフを現場に急行させ、適切な処置を行います。

ちなみに、「認定LPガス販売事業者制度」をご存知でしょうか。これは、集中監視システムを導入し、プロパンガスの保安高度化に積極的に取り組んでいるガス会社を、経済産業大臣あるいは都道府県知事が認定する制度です。

さらに、認定されたガス会社は保安確保機器の設置及び管理の方法に応じて、次の2種類に分けられます。

「ゴールド保安認定事業者(第一号認定LPガス販売事業者)」
「保安認定事業者(第二号LPガス販売事業者)」

そして、「緊急時対応範囲の緩和」や「定期供給設備点検及び定期消費設備調査の一部の頻度の緩和」などの特例が適用されます。

ちなみに以下記事で、全国のゴールド保安認定事業者をまとめています。
ぜひプロパンガス会社を選ぶ時の参考になさってください。
ゴールド保安認定事業者(第一号認定LPガス販売事業者)一覧

日本の大手プロパンガス会社

日本のプロパンガス会社を、ガスの販売量が多い順にランキング形式でまとめました。
販売量が多いからといって必ずしも信頼できる会社というわけではありませんが、ガス会社を比較する1つの材料として紹介します。

事業者名本社所在地年間販売量(t)
1岩谷産業株式会社大阪・東京1,400,000
2伊藤忠エネクス株式会社東京500,000
3シナネンホールディングス株式会社東京479,094
4東邦液化ガス株式会社名古屋市418,459
5株式会社ミツウロコヴェッセル東京390,000
6大陽日酸株式会社東京330,000
7株式会社TOKAI静岡市315,160
8株式会社サイサンさいたま市311,495
9日本瓦斯株式会社東京311,105
10東京ガスエネルギー株式会社東京295,686
11三愛石油株式会社東京285,000
12トーヨーエナジー株式会社大阪市280,000
13株式会社エコア福岡市274,055
14全国農業協同組合連合会東京269,502
15兼松ペトロ株式会社東京260,000
16エア・ウォーター株式会社大阪市243,200
17NX商事株式会社東京224,000
18伊丹産業株式会社伊丹市223,788
19株式会社エネサンスホールディングス東京211,000
20株式会社エネアーク東京203,607

出典:LPガス資料年報 2022年版

ちなみに以下記事で、地域別の詳しいランキングをまとめています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
【地域別販売量ランキング】プロパンガス(LPガス)販売の主要ガス会社一覧

評判のよい優良ガス会社と契約する方法

節約に成功した男性

料金面・サービス面・安全面の3つの観点からガス会社を比較すること。
これが、優良なガス会社を見極めるコツです。

とはいえ、プロパンガス会社は全国に15,000社以上あるため、ご自身の条件にぴったり合うガス社を探し出すのは非常に大変です。

しかし、enepiを利用すれば地域ごとに優良なガス会社を絞り込むことができます。さらに、複数のガス会社の料金を比較できるので、簡単に一番安いガス会社が見つかります。

「安くて信頼できるガス会社と契約したいけど、なるべく手間はかけたくない!」という方は、ぜひ下記ボタンよりenepiをご利用ください!

プロパンガス料金比較でガス代をお得に!

Step1

ガス料金を比較したい物件は?

Step2

どちらでガスを使用しますか?

まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

プロパンガス会社は自由に選べるの?
プロパンガス会社は自由に選べます。この地域だからこの会社と契約しなければならない、というような縛りは一切ありません。ただし、物件種別によっては制限がかかります。
プロパンガス会社はどうやって探すの?
プロパンガス会社を探す方法は、主に次の3つです。①インターネット検索で探す、②知人から紹介してもらう、③業者比較サービスを利用する。
プロパンガス会社を1社に絞るポイントは?
注目すべきポイントは次の7つです。①料金が相場よりも高くないか、②請求書の内容が詳細か、③料金の変動基準が明確か、④契約書に解約金・違約金に関する記載があるか、⑤サポート体制は充実しているか、⑥ガス以外の商品を販売し「セット割」を提供しているか、⑦保安ルールが厳重か。
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プロパンガス料金比較でガス代をお得に!

Step1

ガス料金を比較したい物件は?

Step2

どちらでガスを使用しますか?

今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

藤巻 創の写真

ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。