普段当たり前に使っているプロパンガスが突然止まったら、焦ってしまいますよね。
しかし慌てることはありません。ガス会社を呼ばなくても解決できるケースもありますので、落ち着いて対応しましょう。
この記事では、プロパンガスを一刻も早く再開させるための対処法を紹介します。
プロパンガスが止まる原因1:ガス漏れ
プロパンガスが止まった原因の一つとして、ガス漏れの可能性があります。
ガス漏れの場合は非常に危険です。
まずはじめにガス臭くないかどうかを確認し、臭いを感じたらガス機器には触れずに、すぐに契約しているガス会社に連絡してください。
プロパンガスが止まる原因2:ガスメーター
「ガス臭くはないが、ガスが止まっている…」
そんなときには、ガスメーターを確認してみましょう。
もしガスメーターに『ガス止』が表示されていたら、ガス会社を呼ばずに自分で復帰できる可能性があります。
それでは、ガスメーターの見方について解説していきます。
ガスメーターの表示が 「A○C」+ガス止 の場合
原因:
ガスの長時間使用が考えられます。
これは主にガス器具の消し忘れや、器具栓の不完全閉止が原因です。
対処方法:
この表示が出ていたら、ガス機器がつけっぱなしになっていないか確認しましょう。
消し忘れがある場合は器具栓を閉めます。
なお、ガス機器の長時間使用も原因となることがあります。
ガスコンロやガスファンヒーターなどを長時間使用していた場合は、一旦停止し様子を見てみましょう。
ガスメーターの表示が 「○BC」+ガス止 の場合
原因:
ガス漏れ警報器の作動、震度5以上の地震もしくはプロパンガスメーターに衝撃があった、などが考えられます。
対処方法:
ガス漏れ警報器が鳴っている場合は、ガス漏れした際の一般的な対処を行います。
器具栓および未使用のガス栓を閉めましょう。
ガス漏れ警報器が作動していない場合は、プロパンガスメーターの感震器(周囲の地震を検知する機器)が作動したものと考えられます。
強い地震が起きた場合は、まず地震への対処(ガスの閉栓を含む)を行います。
なお地震が起きていな場合は、感震器へぶつかったなどの衝撃により機器が誤作動したと考えられます。
また、まれにガスでなく殺虫剤などのスプレーに反応することもあります。
ガスメーターの表示が 「○BC」+ガス止P の場合
原因:
ガスの供給圧力低下によりガスが遮断された場合の表示です。
ガスの供給圧力が低下する原因として考えられるのは、次の2つです。
・ガスを短時間で大量消費した
・ガスボンベのガス残量が少ない
また家庭用ではまれですが、次のような原因も考えられます。
・ガスボンベのバルブが閉まっている
・メーターの手前に設置の中間ガス栓が閉まっている
対処方法:
器具栓および未使用のガス栓を閉め、すぐにプロパンガス販売店へ連絡してください。
この表示のときに一番危険なのは、ガスの配管などからガスが漏れた場合となります。家庭内のガス機器が問題でなければ専門業者に対応してもらいましょう。
なお、この表示が出るとガス機器が異常事態を検知し、ガスを停止することもあります。
ガスメーターの表示が 「○○C」+ガス止 の場合
原因:
ガスの異常な過流量が考えられます。
ホースが接続されていないガス栓を誤って開放している、またはゴム管が外れている可能性があります。
ちなみにガス器具の取り換えをした時に、このような事が起こる可能性があります。
対処方法:
家庭内で一番対処しやすいのが、この表示です。
ただし、ガス漏れの可能性があるので注意が必要なのことに変わりありません。
まずは、ガスホースの接続に問題がないか、ホース未接続のガス栓を空けていないか、確認しましょう。
そしてガス栓を閉め、ゴム管をはめたら、漏れたガスを換気してください。
なお、メーター機器の復帰操作時にガスを使用した場合に、同状況になることがあります。復帰動作完了まで待ってから、ガスを使用するようにしてください。
プロパンガスが止まった時の復帰手順
ここからはガスの再開方法について解説します。
では、よくある2つのケースの復帰手順を確認していきましょう。
ケース1:メーターに『ガス止』が表示されている
ガスが止まり、メーターに『ガス止』が表示されている場合、ガス漏れなどの異常がなければ、自分でガスを復帰させることができます。
復帰手順は以下のとおりです。
手順1
ガス器具の栓やガス栓をすべて締め、給沸器などの口火も消す。
手順2
ガスメーターの左下の復帰ボタンを押して『ガス止』表示を消す。
手順3
液晶の文字とランプが点灯したら、すぐに手を離す。
手順4
『ガス止』の液晶文字が消え、赤いランプが点滅するのを確認。
手順5
操作は以上で終了。30秒ほど待つとガスメーターがガス漏れの有無を確認します。
手順6
約30秒後、「ABC」の文字と赤いランプが消え、復帰動作が完了。
ここで、ガスが使えるようになります。
なお、ガス漏れ確認・復帰動作中に、ガスは使用はしないでください。
ガスを使用するとガスメーターがガス漏れと判断してしまい、再びガスを止めてしまいます。
もし、ガス漏れ確認・復帰動作中に再び『しゃ断』となった場合は、もう一度上記の手順を繰り返してみてください。
それでも解決しない場合は、ガス会社に連絡しましょう。
ケース2:ガス代を滞納している
ガス代を滞納したままでいると、ガスを止められてしまいます。
東京ガスのホームページによると、ガス料金の支払期日は、検針日の翌日から起算して30日目。
さらに、検針日の翌日から50日を過ぎてもガス料金を支払わなかった場合、あらかじめ通知の上で、ガスの供給がストップとなるようです。
なお、支払期日を過ぎてから支払ったガス料金には、1日あたり0.0274%の利率で延滞利息がつくので注意してください。
延滞利息は、延滞利息の対象となるガス料金を支払った直後に発生するガス料金に合算して請求されます。
プロパンガスの料金を安くする方法
「ガス代が足りなくて滞納してしまい、ガスが止まってしまった……」
こんな事にならにように、なるべくガス代は安くしたいですよね。
ここでは、ガス代をぐっと抑えられるおすすめの節約方法を紹介したいと思います!
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プロパンガスを安心安全に使うための対策
ここでは、ガス漏れなどの危険を防ぐ、あるいはいち早く察知するための対策を紹介します。
対策1:警報器と連携させる
マイコンメーター(ガスメーター)は、ガス警報器や不完全燃焼警報器と接続することで、ガス漏れなどが起きた場合に信号を受信し、ガスを止めることが出来ます。
対策2:集中監視システムと接続する
マイコンメーター(ガスメーター)の中には、集中監視システムと接続できるタイプがあります。
集中監視システムは、ガスの使用状況を24時間監視し、なにか異常が発生した時はガスを止めてくれます。
そのため外出時や就寝時でも、ガス漏れの心配がなくなります。
なお、集中監視システムについて詳しく知りたい方は、以下記事をご覧ください。
>>ガスの消し忘れを防止する方法はある?
対策3:古いガス機器を買い替える
一般の家電と同じように、ガス機器にも寿命があります。
特に負担をかけずに使っていても、ガスコンロは10年、給湯器は7~8年が寿命と言われています。
「寿命を過ぎても使えているから大丈夫」と思いがちですが、寿命を過ぎたガス機器は買い替えをおすすめします。
安全な機器を使用し、事故を未然に防ぐことが何より大事です。
また、給湯器は使用期間が長いと効率が悪くなります。お湯を沸かすのにより多くのガスが必要になるので、ガス代がかさんでしまいます。
なお給湯器の交換は、ガス会社を切り替えることで安くできるかも!
携帯電話会社を乗り換える時のように、「セット割」が適用される場合があるのです。
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ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
ガスが緊急停止した場合は、速やかに原因を特定し、適切に対処しましょう。
ガスの臭いがする場合は、ガス漏れが原因でしょう。すぐにガス会社に連絡してください。
強い地震が起きた時は、身の安全を確保した上で、ガス栓を閉めてください。
引っ越しなどでガス器具を初めて使う時は、ガス漏れが起きないように、事前にガス栓やガスホースの接続を確認しておきましょう。
なおガスの供給に問題はなく、ガス機器の故障によりガスが使えない場合は、メーカーや量販店に連絡してみてください。