• テレビの電気代は種類やサイズによって異なります。55型液晶テレビの場合、1時間あたりの電気代は約4.7〜6.2円となります。
  • テレビを買い替える際は、省エネ性能や年間電気料金を比較することが重要です。これらは「統一省エネラベル」で確認できます。

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テレビの電気代の目安

一般的に電気代は以下の計算式で求めることができます。

電気代(円) = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)

消費電力:電気製品が1時間あたりに消費する電力。
使用時間:電気製品を使用した時間。
電気料金単価:1kWhあたりの電気料金。地域や契約プランによって異なりますが、目安として 31円/kWh※とします。

家電公取協より

では、テレビの電気代を計算してみます。
まず、以下の条件を仮定します。

消費電力:150~200W(55型液晶テレビ)
1日の使用時間:4時間
電気料金単価:31円/kWh

続いて、計算式に当てはめます。

電気代 = 0.15(kW) × 4(h) × 31(円/kWh) = 18.6円
電気代 = 0.20(kW) × 4(h) × 31(円/kWh) = 24.8円

したがって、テレビの1日あたりの平均的な電気代は、約18.6〜24.8円となります(55型液晶テレビを1日4時間見た場合)。

仮にテレビを24時間つけっぱなしにした場合、電気代を同様に計算すると、約111.6〜148.8円となります。

テレビの電気代を左右する要因

テレビの電気代を左右する主な要因として、「種類」「サイズ」「解像度」「料金プラン」の4つが挙げられます。それぞれの要因について以下に解説します。

要因①種類

テレビの種類によって消費電力が大きく異なります。主な種類と特徴は以下のとおりです。

液晶テレビ(LCD/LED):
現在最も普及しているタイプで、比較的省エネです。LEDバックライトを使用したモデルはさらに消費電力が低くなります。

有機ELテレビ(OLED):
画質が非常に高く、黒の表現力に優れていますが、消費電力は液晶テレビよりも高めです。特に明るい画面を表示する際に電力を使います。

プラズマテレビ:
現在はほとんど生産されていませんが、画質は良いものの消費電力が非常に高く、電気代がかかります。

CRTテレビ(ブラウン管テレビ):
旧式のテレビで、消費電力が非常に高く、現在はほとんど使われていません。

テレビの種類を比較すると、液晶テレビ(特にLEDバックライトモデル)が最も省エネで、有機ELテレビやプラズマテレビは電気代が高くなる傾向があります。

要因②サイズ

テレビの画面サイズが大きくなるほど、消費電力も増加します。

小型テレビ(32インチ以下):
消費電力が低く、電気代も抑えられます。

中型テレビ(40~55インチ):
一般的な家庭でよく使われるサイズで、消費電力は小型より高くなりますが、まだ許容範囲内です。

大型テレビ(60インチ以上):
画面が大きい分、消費電力が大幅に増加します。特に4Kや8Kなどの高解像度モデルは電力消費が大きいです。

テレビはサイズが大きいほど電気代がかかるため、適切なサイズを選ぶことが重要です。

要因③解像度

解像度が高いほど画質は向上しますが、消費電力も増えます。

フルHD(1920×1080):
一般的な解像度で、消費電力は比較的低めです。

4K(3840×2160):
高解像度で画質が非常に鮮明ですが、消費電力はフルHDよりも高くなります。

8K(7680×4320):
最新の超高解像度で、画質は最高レベルですが、消費電力も非常に高くなります。

解像度が高いほど電気代がかかるため、必要な画質レベルを考慮して選ぶことが大切です。

要因④料金プラン

電気代は、契約している電力会社や料金プランによっても変わります。基本料金が安くても、従量料金(使用量に応じた料金)が高いプランでは、テレビの使用時間が長いと電気代が高くなります。

また、夜間や特定の時間帯に電気代が安くなるプランもあります。テレビをよく見る時間帯に合わせてプランを選ぶことで、電気代を節約できます。このように自分の使用パターンに合った料金プランを選ぶことで、電気代を抑えることが可能です。

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サイズ別の消費電力と電気代

テレビの消費電力と電気代は、テレビのサイズや種類によって異なります。例えば「AQUOS(シャープ)」の場合、以下のとおりです。

サイズ種類年間消費電力年間電気代
32V型液晶43kWh1160円
43V型液晶・4K107kWh2890円
55V型液晶・4K108kWh2920円
65V型液晶・4K152kWh4100円

参照:省エネ型製品情報サイト

ただし、上記はあくまで目安です。実際の消費電力・電気代は、テレビの使用頻度や設定(輝度、省エネモードの有無など)によって変わります。

テレビの電気代を抑えるためには、適切なサイズ選びが重要です。視聴距離や部屋の広さを考慮し、必要以上に大きなサイズを選ばないことで、快適な視聴環境と省エネの両立が可能となります。

テレビの電気代の節約方法

テレビの電気代の節約方法

テレビの電気代を節約するためには、設定や使い方を見直すことが大切です。例えば、以下のような方法が効果的です。

  • 明るさ設定の調整
  • 音量設定の見直し
  • エコモードの活用
  • 使わない時の電源オフ
  • 使用時間の見直し
  • 料金プランの切り替え

方法①明るさ設定の調整

テレビの画面の明るさを調整することで、消費電力を抑えることができます。設定メニューから「明るさ」や「バックライト」を調整し、適切なレベルに下げることで、電力消費を減らせます。

多くの最新のテレビには、周囲の明るさを検知して自動的に画面の明るさを調整する機能が搭載されています。50V型のテレビの画面の明るさを1割下げるだけで、年間約581円※の節約になります。

経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」

方法②音量設定の見直し

音量が大きいほどテレビのスピーカーが消費する電力が増えるため、適切な音量に設定することで電力消費を抑えることができます。またヘッドホンやイヤホンを使用することで、より低い音量でも快適に視聴でき、電力消費を抑えられます。

方法③エコモードの活用

多くのテレビには「エコモード」や「省エネモード」が搭載されています。設定メニューからエコモードを有効にします。このモードでは、明るさやコントラストが自動調整され、消費電力が抑えられます。例えば、ソニーのブラビアでは、ECOメニューで省エネ設定を行うことで、電力消費量を約25%※節約できます。

SONY「エンタテインメントと環境配慮の両立」

方法④使わない時の電源オフ

テレビを見ていない時はこまめに電源を切ることが重要です。また、リモコンの電源ボタンでオフにするだけでなく、主電源を切ることで待機電力もカットできます。ただし、頻繁に電源をオンオフするとテレビの寿命に影響する可能性があります。短時間の離席であれば、必ずしも電源を切る必要はありません。

方法⑤使用時間の見直し

テレビの視聴時間を減らすことで、大きな節電効果が得られます。例えば50V型の液晶テレビの場合、1日1時間視聴時間を減らすことで、年間約895円※の節約になります。

また、家族で視聴時間を決めたり、特定の番組だけを選んで視聴したりするなど、視聴スタイルを見直すことで電気代の節約だけでなく、家族のコミュニケーションを増やすこともできます。

経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」

方法⑥料金プランの切り替え

電気料金プランを切り替えることで、テレビの電気代を節約できる可能性があります。例えば夜間や休日にテレビをよく見る家庭であれば、その時間帯の電気料金が安くなるプランを選ぶことで節約につながります。また、電力会社を比較して安い料金プランに切り替えることも検討する価値があります。

エネピでは、お客様一人ひとりの家族構成やライフスタイルに適した電気料金プランの無料相談を実施しております。これまでにも毎月1万名のお客様に提案させていただいており、平均で年間21,071円※の電気代を削減しています。ぜひこの機会に相談してみてください。

※エネピのユーザー様の削減実績データから算出した金額です
※3~4人暮らしの場合の金額です

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新しいテレビの選び方

テレビの買い替えを検討する際に、以下のポイントを押さえることで、省エネ性能やコスト面でのメリットを最大限に活かすことができます。

  • 買い替えのタイミング
  • 省エネ性能の見方
  • 年間電気代の比較方法

それぞれのポイントについて詳しく説明します。

買い替えのタイミング

テレビの買い替えについて、適切なタイミングは以下のとおりです。

10年以上使用している場合:
旧式のテレビは消費電力が高く、最新モデルに比べて省エネ性能が劣ります。

画質や機能に不満がある場合:
4Kや8Kなどの高解像度テレビに買い替えることで、より鮮明な映像を楽しめます。

故障や不具合が頻発する場合:
修理費用が高くなる前に、新しいテレビに買い替えることを検討してください。

省エネ性能の見方

省エネ性能を確認するには、「統一省エネラベル」を参考にします。このラベルには以下の情報が表示されています。

・省エネ性能(5段階の星マーク)
・年間消費電力量
・年間の目安電気料金


省エネ性能は小数点以下を含む1.0〜5.0の41段階で評価されており、数値が高いほど(星の数が多いほど)省エネ性能が優れています。

年間電気代の比較方法

省エネラベルに記載されている「年間の目安電気料金」を基に、複数のテレビを比較します。または、商品ページやカタログに記載されている「年間消費電力量」から電気代を計算します。その場合、以下の計算式を用います。

年間電気代(円) = 年間消費電力量(kWh/年) × 電気料金単価(円/kWh)

例:年間消費電力量が200kWhのテレビの場合
200kWh/年 × 31円/kWh = 6,200円/年

使用中のテレビと最新モデルの年間電気代を比較することで、買い替えによる節約効果を予測できます。

おすすめの省エネテレビ

おすすめの省エネテレビ

これらのモデルは、2025年時点で省エネ性能が高いおすすめのテレビです。テレビの買い替えを検討する際は、パナソニック・ソニー・シャープ・LGの最新モデルを検討してみてください。

よくある質問と回答

新しいテレビの購入を検討中だが、電気代が気になっている……。そんな方のために、よくある質問とその回答をまとめました。

フルハイビジョン、4K、8Kの違いは?

フルハイビジョン(FHD)、4K、8Kの主な違いは解像度です。

FHD:1920 × 1080ピクセル (約200万画素)
4K:3840 × 2160ピクセル (約800万画素、FHDの4倍)
8K:7680 × 4320ピクセル (約3300万画素、FHDの16倍)

プラズマ、液晶、有機ELの違いは?

プラズマ、液晶、有機ELの主な違いはディスプレイ技術です。

プラズマテレビ:自発光方式、色の再現性が高い、消費電力が大きい。※現在は製造終了
液晶テレビ(LCD/LED):バックライトを使用して表示、比較的低コスト、色の再現性は有機ELに劣る。
有機EL (OLED):自発光方式、非常に薄型で高画質を実現、液晶テレビに比べて消費電力が高い傾向がある。

電気代を左右するポイントは?

テレビの電気代に影響を与える主な要因は以下のとおりです。

画面サイズ:大きいほど消費電力が高い。
解像度:4Kや8Kはフルハイビジョンより消費電力が高い。
表示技術:有機ELは暗いシーンで省エネだが、液晶は全体的に安定した消費電力。
輝度設定:明るさを高くすると消費電力が増える。
使用時間:長時間視聴すると電気代がかさむ。
スマート機能:常時接続やバックグラウンド処理で電力消費が増える。

スタンバイ時の電気代はどれくらいかかる?

スタンバイ時の消費電力は機種によりますが、一般的に0.5W程度です。したがって、24時間スタンバイの場合、1カ月の電気代は約11.2円程度となります(電気料金単価を31円/kWhとして計算)。

4K解像度やHDR機能が電気代に与える影響は?

4K解像度やHDR機能を使用すると、映像の質が向上しますが、それに伴い消費電力も増加します。特にHDR機能は、明るいシーンでの電力消費が高くなるため、長時間の視聴時には電気代が大きく影響を受けることがあります。

HDR(ハイダイナミックレンジ)とは、画像や映像の明るさの幅を広げる技術です。特に明暗差が大きいシーンにおいて、詳細を失うことなく明るい部分と暗い部分の両方を表現することができます。

スマート機能が消費電力に及ぼす影響は?

スマート機能(インターネット接続、アプリ実行、バックグラウンド更新など)を搭載したテレビは、通常のテレビよりも消費電力が増加することがあります。特にWi-Fi接続や自動更新が有効な場合、待機時でも数W程度の電力消費が発生する可能性があります。

テレビを見なくなったら電気代はいくら節約できる?

テレビの使用をやめると、視聴時の消費電力とスタンバイ時の電力を削減できます。例えば200Wのテレビを1日5時間視聴し、スタンバイ時0.5Wで19時間待機の場合、1カ月の電気代は約939円です。テレビを完全に使用しなくなると、この分が節約できます。

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まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

テレビの電気代の目安とは?
テレビの電気代はサイズや種類によって異なります。例えば55型液晶テレビを1日4時間見た場合、平均的な電気代は約18.6〜24.8円となります。仮に24時間つけっぱなしにした場合、同様に計算すると約111.6〜148.8円となります。
テレビの電気代の節約方法とは?
テレビの電気代は設定や使い方を見直すことで節約できます。例えば、明るさ設定の調整、音量設定の見直し、エコモードの活用などが大切です。また、視聴時間の削減、電気料金プランの切り替えなど、根本的な解決策も重要です。
テレビを買い替えるコツとは?
テレビを買い替える際は、統一省エネラベルに表示されている省エネ性能を参考にします。省エネ性能は小数点以下を含む1.0〜5.0の41段階で評価されており、数値が高いほど(星の数が多いほど)省エネ性能が優れています。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。