テレビの電気代

まず、テレビの電気代がどの位かかっているかについて説明していきましょう。

テレビは家庭の電力使用量3位

資源エネルギー庁の調べによると、2009年度の一般家庭の電気使用量の内、テレビが占める割合は8.9%です。
数字だけみるとピンと来ないかもしれませんが、冷蔵庫(14.2%)、照明器具(13.4%)に次いで3番目の数値です。
電気代が高いと思われがちのエアコン(7.4%)よりも実は多く、予想以上に「電気食い」の電化製品だということがわかりますね。
逆に言えば、テレビの使用量を節約できれば、節電効果は大きいということになるのです。

1日1時間見た場合の月間の電気代は?

では、実際に1ヶ月にテレビにかかる電気代はどの位になるのでしょうか。
今回は、電力量料金単価を25円、テレビの定格消費電力量を70W、視聴時間は1日1時間として、計算してみましょう。

テレビ視聴にかかる電気代は1ヶ月当たり、
0.07(kW)×1(時間)×25(円)×30(日)=52.5円になります。

ただ、電気製品は使用していないときでも「待機電力」といってある程度の電力を消費する物が多く、テレビもその例外ではありません。
この待機電力を0.2Whと想定すると、1ヶ月にかかる待機電力のみの電気代は
0.0002(kWh)×25(円)×30(日)=0.15円です。

待機電力の電気代も合わせると、テレビを1日1時間視聴した場合にかかる1ヶ月の電気料金は、総計で52.65円と考えることができます。

テレビの電気代は年々下がっている

ちなみに、技術の発達に伴ってテレビの消費電力量は減少傾向にあるため、テレビにかかる電気料金は年々下がっています。
資源エネルギー庁の調べによると、32型の液晶テレビの年間消費電力量は、2006年が161kWhだったのに対し、2014年は59kWhと約37%になっているのです。

この「年間消費電力量」とは、1日平均4.5時間程度テレビを視聴し、残り19.5時間は待機時間(待機電力が消費される時間)として計算されたものです。
単純計算すると、「年間消費電力量×電力量料金単価」が一年間の電気代の目安になります。

例えば、電力量料金単価25円の家庭だと、
161kWhのテレビの場合 161(kWh)×25(円)=4025円
59kWhのテレビの場合 59kWh×25円=1475円

年間の電気代は4025ー1475=2550円安くなったと計算できます。ほぼ半額ですね。

この8年間で電気の基本料金の値上がりがあったことを加味しても、テレビにかかる電気代は年間消費量が軽減されたおかげで安くなったと言えます。

ただし、この年間消費電力量は、1日平均約4.5時間テレビをつけた場合の数値です。
一方、「消費電力(W)」はテレビを1時間、動かす(=つけている)時に消費する電力のことです。
毎日テレビを見る時間が4.5時間を超えるご家庭でしたら、「年間消費電力量(kWh)」よりも「消費電力(W)」の数値を重視した方が良いので注意してください。
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テレビの電気代の節約方法

では、どのようにすればテレビの電気代を節約できるのでしょうか。
それぞれ電気の基本料金が25円の場合として、具体的に説明していきましょう。

液晶テレビの省エネ性能を活用

電気製品には「統一省エネラベル」が貼られており、星の数によって省エネ性能が分かるようになっています。
星の数が多い製品の方が、より電気代が節約できるのです。

42型テレビだと、星5つなら省エネ基準達成率250%で年間消費電力量71kWh、星3つなら142%で125kWhといった具合です。
これが年間でどのぐらいの料金差になるかというと、
(125-71)×25=1350円です。

同じ大きさのテレビでも、省エネ性能によってかなりの電気代節約が期待できますね。

古いテレビは買い換える

前述のように、テレビは新しい製品ほど年間消費電力量が低くなってきています。

先ほどご紹介した例で言えば、年間消費電力量が161kWhのテレビと年間消費電力量59kWhのテレビの年間の電気代は、
(161-59)×25=2550円もの差になるのです。

古くなった道具を大切に使うのは決して批判されるようなことではありませんが、思い切ってテレビを買い換えることは節電対策に繋がるのです。

画面を暗くする

テレビの画面を明るくすると見やすいことは確かなのですが、画面を明るくすると消費電力量も増えてしまいます。
例えば32型テレビの輝度を最大から中間に落とした場合、年間消費電力量は27kWh下がると言われています。

これを基に計算すると、テレビ画面の光量を半分にするだけでも1年間で、
27(kWh)×25(円)=675円の電気代を節約できます。

ホコリがたまらないよう画面を掃除する

テレビの画面にホコリがたまると暗く見えるようになってしまい、画面の輝度を上げてしまいます。
これによって電気料金がアップするのは上述した通りです。
画面にホコリがたまらないようにこまめに掃除することで輝度を上げなくても住むため、電気料金を抑えられるというわけです。

音量をおさえる

テレビでは、音声を出力するときにも電力が消費されています。音量を小さくするだけでも、消費電力量を下げることができます。
ただ節約できる電力の量は数Wと、大きくはありません。

仮に1時間あたり3W節電できると考えて、1日5時間テレビを見たとしても年間で、
0.003(kW)×5(時間)×25(円)×365(日)≒137円程度です。

もちろん節電効果はありますが、テレビを買い替えたり画面の明るさを落としたりする方がより有効です。

まとめ

家庭内でのテレビの消費電力量は大きいもの。節電対策を一つ行うだけでも、かなりエコになるはずです。
テレビを購入する際には省エネ性能の高い製品を選び、使用時には画面・音量の設定に注意をして、つけっぱなしにすることがないように心がけましょう。

ところで、節電対策と言えば「太陽光発電」や「蓄電池」が挙げられます。
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