アンペアとは何か?
契約アンペアと電気料金の関係性

10A~60A内で変更が可能ですが、この中で主に使用されている契約アンペアは30A~50Aです。電気料金には必ず基本料金が発生していますが、この契約アンペアによって料金には違いが出ます。各電力会社によって基本料金に多少の差がありますが、東京電力の場合ですと、30Aの場合は月々842円、40Aの場合は1.123円、50Aの場合は1.404円(全て税込金額)と、アンペア数が大きくなればなるほど、基本料金も高くなるのが分かります。この契約アンペアは、ご家庭の使用する電気量に応じて決定する必要があります。
またこの契約アンペアによって、一度に使用できる電力の最大限が変わってくるため、ただ単に契約アンペアを下げて電気代を節約しようとしても、電気の使用の際にブレーカーが落ちてしまうことがあり、不便になる可能性も否めません。一度に使用できる電気量が目安となりますので、ご家庭の電気を使用する人数や電化製品の量などによっても異なってくるのです。一人暮らしの場合の契約アンペア
上記のように世帯によって使用電気量が異なりますが、一人暮らしの場合は一度に使用する電気量がある程度一定であることから、契約アンペアを見直すことで節約することは可能です。今現在50Aで契約している場合は東京電力の場合で月1.404円、それに使用した電気料金が加算されて請求がきている状態ですが、これを30Aに変更した場合は月842円に基本料金が下がる為、月562円、年間にして6.744円節約することが出来るのです。
この契約アンペアはどのプランが適しているのか、消費電力の確認が必要です。アンペア(電流)を確認する計算方法は、電力(W)÷電圧(V)にて出されます。例えば、1,000Wの電子レンジを使用する場合で、ご家庭の電圧が100Vである場合は、1,000W÷100V=10Aとなります。この電子レンジを使用しながら、他の電化製品などを一度に使用すると、必然的にアンペアの値が高くなります。単純に考えて契約アンペアが30Aの場合、電子レンジを3台同時に使うことが限度となり、これを超えた時にブレーカーが落ちるというシステムになっています。
一人暮らしの場合は、同時に電化製品を使用する機会が少ないことから、30Aでも十分に不自由なく生活できる事が考えられます。例えば、今までは家族で住んでいて60Aだったが、子供たちが独り立ちした場合などで一人暮らしになったというケースでは、60Aではかなりの使用が可能でありますが、そこまで一度に電気を使用するという機会も減るため、契約アンペアを見直すことによって、節約することが出来るのです。契約アンペアの変更方法

契約アンペアを変える場合、現在使用中の分電盤(ブレーカー)の取り換え工事が必要となり専門のスタッフに行ってもらえます。また通常工事費は無料で行われますが、設備状況によって工事が行えないケースもあるため、事前に連絡した際に確認しておくと良いでしょう。
しかし、契約アンペアを増やし60A以上に変更したいという場合は有料工事となり、また今までの従量電灯BのタイプからCへと変更になりますので、詳細について確認してから行いましょう。また、電気の契約アンペアの値を決める目安としては、年間の中で最も消費電力が高かった月を基に決めると、ブレーカーが落ちる心配もないので、多い月の消費電力を確認してから決めましょう。