電気ケトルとは、電気でお湯を沸かすやかんのようなもの。本体容器に水を入れ、電源プレートの上に置いてスイッチを入れるとお湯を沸かし、沸騰後は自動的に電源が切れる仕組みです。
水を入れた容器を電源プレートから分離することができ、容器の底がそれほど熱くならないので、そのままテーブルに置くこともできます。容量は1L~2L程度が一般的です。
このように便利な電気ケトルですが、電気代はどのくらいかかるのか気になりますよね。そこで今回は、電気ケトルの電気代や節約術について解説したいと思います。
電気ケトルの電気代はいくら?
今回は以下の条件で、電気ケトルの電気代を検証したい思います。
ニトリ/DN362※1
■水量
500ml
■電気量料金(/kWh)
36.60円※2
※1 ニトリ/電気ケトル(DN362 1.0L)
※2 東京電力エナジーパートナー/スタンダードS/121kWh〜300kWh
それでは検証結果を見ていきましょう。
電気ケトルの1カ月の電気代
ニトリの電気ケトルの消費電力は900W。また500mlの水を沸騰させるまでの時間は約3分です。
したがって、電気代を求める計算式は以下のとおりです。
消費電力(kW) × 使用時間(h) × 料金単価(円/kWh)
= 0.9 × 0.05 × 36.60
= 1.647
以上より、電気ケトルの1回の電気代は約1.6円であることが分かります。
さらに1日3回お湯を沸かすと考えると、電気ケトルの1カ月の電気代は約148円となります。
【光熱費比較】電気ケトル・やかん・電気ポット、どれが安い?
お湯を沸かす道具は電気ケトルだけではありません。やかんや電気ポットを使用している家庭もあるでしょう。
では電気ケトル・やかん・電気ポットのなかで、一番コストが安いのはどれなのでしょうか。
3つの光熱費の比較結果は以下とおりです。(水量は1回あたり500ml。ただし電気ポットは保温機能を使用するため、1回あたり2Lとする)
1回の光熱費 | 1カ月の光熱費 | |
---|---|---|
電気ケトル | 約1.6円 | 約148円 |
やかん | 約1円~約1.5円 | 約90円~約135円 |
電気ポット | 約22円 | 約686円 |
このように、お湯を沸かす光熱費が一番安いのはやかんです。ちなみに、やかんは使用するガスの種類によって光熱費が変わります。一般に都市ガスが安く、プロパンガスが高くなります。
電気ケトルは光熱費に関して、やかんとそれほど差はありません。また、電気ケトルは一番早くお湯を沸かすことができます。カップ1杯分(140ml)程度であれば、約1分で沸く機種もあります。
電気ポットは保温機能があるため、1日に何度もお湯を沸かす手間は減りますが、光熱費は一番高くなります。
【メーカー比較】電気ケトルのおすすめ機種は?
電気ケトルのランキングは様々なサイトで発表されていますが、一般的にはティファールや象印マホービン、タイガー魔法瓶などのメーカーが人気です。
そこで、各メーカーの機種や特徴を簡単に紹介したいと思います。
ティファール
引用:ティファール
ティファールの電気ケトルは様々な機能やデザインのものがありますが、おすすめとしては「カフェ コントロール」や「ジャスティン プラス コントロール」など、細かい温度調節が可能な機種があります。
また「アプレシア プラス」や「ウォッシャブル」など、お手入れ簡単な機種も人気です。
象印マホービン
引用:象印マホービン
象印マホービンの電気ケトルは、ハイパワー1300Wの湯沸かしに対応しています。カップ1杯(140ml)を約60秒で沸かせるので、忙しい朝でも時間を節約できます。
また「CK-AX08」などの機種は、お湯を少量ずつ注ぐことができる「ハンドドリップモード」を備えています。こちらはコーヒードリップなどに便利です。
タイガー魔法瓶
引用:タイガー魔法瓶
タイガー魔法瓶の電気ケトルは沸騰が早くて静かで、本体が熱くなりにくいので安心して使えます。
また蒸気レス構造やお湯漏れ防止機能など、魔法瓶の技術を生かした工夫がたくさんあります。
また花柄やストライプ柄の「PCK-T060」、スタイリッシュなデザインの「PTQ-A100」などはインテリアとしても魅力的です。
電気ケトルを選ぶときの5つのポイント
電気ケトルを選ぶときは、次の5つのポイントをチェックしましょう。
価格
電気ケトルの価格は、数千円から数万円まで幅広くあります。一般的に、容量や機能、デザインなどが豊富なものほど高価になります。予算に合わせて、必要な機能やデザインを選びましょう。
容量
電気ケトルの容量は、0.8L~1.2L程度が主流です。一人暮らしや少人数の場合は小さめの容量、大家族や来客用に使う場合は大きめの容量といったように、人数や目的によって適切な容量を選ぶことが重要です。
省エネ性
省エネ性が高い電気ケトルを選ぶためには次のような点に注意しましょう。
- 早く沸かせる(1200W以上がおすすめ)
- 保温機能がある(温度調節機能があるとさらに良い)
- 電源コードレスタイプや自動電源オフ機能がある
安全性
電気ケトルは火傷や漏電などの事故を起こす可能性があるため、なるべく安全性が高い機種を選びたいところ。そこで次のような点に注意するとよいでしょう。
- 過熱防止機能や空焚き防止機能がある
- 注ぎ口の形状が細くて滴りにくい
- 持ち手や本体が熱くなりにくい
- ロック機能や安定感がある(子供やペットがいる場合は特に注意)
デザイン性
電気ケトルはキッチンやリビングの見える位置にあることも多いため、デザイン性も重視したいですよね。そこで次のような点に注意してみてください。
- キッチンのインテリアや雰囲気に合わせて色や形を選ぶ
- ステンレス製や木目調など素材感があるものを選ぶ
- コンパクトでスマートなものを選ぶ
以上のポイントを踏まえ、ご自身の生活スタイルや予算にあった電気ケトルを選んでみてください!
電気ケトルの節電対策
ここでは電気ケトルの節電対策を3つ紹介します。
- 使う分だけお湯を沸かす
- 沸かしたお湯を保温する
- 定期的にお手入れをする
どれも基本的なことですが、電気代を節約するためには重要です。
それでは以下で詳しく説明します。
使う分だけお湯を沸かす
電気ケトルは沸かす量に応じて電気代が変わります。必要以上にお湯を沸かすと無駄な電気代がかかります。
お湯の量を目安にするために、電気ケトルに目盛りがあるものや水位計があるものを選ぶと便利です。
沸かしたお湯を保温する
電気ケトルは沸かした後にお湯を保温する機能がありません。そのため、再びお湯を沸かすときには最初から電気代がかかります。
そこで保温機能がある電気ポットやサーモスなどに移し替えると、お湯を長く温めておくことができます。
定期的にお手入れをする
電気ケトルは水垢やカビなどが発生しやすいです。これらは電気ケトルの効率を低下させたり、故障の原因になったりします。
そこで、電気ケトルの内部はクエン酸を使って定期的に洗浄するとよいです。また外部は水拭きや乾拭きで清潔に保ちましょう。
電気よりガスが効率的!?お得にお湯を沸かす方法
前述のとおり、お湯を沸かす光熱費が一番安いのはやかんです。つまり費用面だけでいえば、電気よりもガスの方が優れているといえます。
さらに、ガスには料金をぐっと抑えるための秘訣があります。お得にお湯を沸かすためにも、ぜひここで紹介したいと思います。
ガス料金を抑える秘訣は「ガス会社の切り替え」
実は、ガスの料金プランはガス会社よって差があります。特にプロパンガスは自由料金のため、相場よりかなり高い料金プランを設けているガス会社もいるのです。
そのため、相場より安いガス会社に切り替えるだけで、ガス料金をぐっと抑えられる可能性があります。
実際に、年間ガス料金が8万~10万円も安くなるケースもありますので、ぜひ一度検討してみてください。
「ガス会社の切り替え」を実践する方法
ガス会社は多数存在するため、「どのガス会社に切り替えればいいの?」と悩まれるかもしれません。
そんなときは、プロパンガス料金比較サービスを利用してみてください。
ちなみに当社が運営するenepiは、日本唯一の、WEB上で複数のプロパンガス会社の料金プランを比較できるサービスです。
「安いガス会社に切り替えたいけど、なるべく手間はかけたくない……」
そんな方は、ぜひenepiを活用してみてください。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
電気ケトルの1カ月の電気代はいくら? |
---|
1日3回お湯を沸かすと考えると、電気ケトルの1カ月の電気代は約148円となります。ただし、お湯の量や電気ケトルの機種といった諸条件によって電気代は変わります。 |
お湯を沸かす費用が安いのはガスと電気どちら? |
電気ケトル・やかん・電気ポットの3つを比べた場合、光熱費が一番安いのはやかんです。つまりお湯を沸かす費用が安いのは、電気よりガスとなります。 |
電気ケトルを節電する方法は? |
電気ケトルの節電対策は主に次の3つです。①使う分だけお湯を沸かす、②沸かしたお湯を保温する、③定期的にお手入れをする。 |
最後に、自宅の電気代が高いとお困りの方に朗報です。
enepi(エネピ)が提供する『電気料金比較サービス』が、あなたの使い方に合わせた最適なプランをご提案し、自宅の電気代節約を実現します。
ちなみに、当サービスは平均月間1,500円の電気代削減という確かな実績に裏打ちされています。ぜひあなたも試してみてください。