本記事は、電気代を気にしながらも快適な生活を追求する方に向けて、浴室乾燥機に焦点を当てます。
また、乾燥機の電気代を節約する方法を探るためのヒントがここにあります。
あなたの家庭に最適な乾燥機を見つけるために、ぜひ参考になさってください。
浴室乾燥機とは?
浴室乾燥機は浴室に設置された機器で、乾燥・換気・暖房・涼風の4つの機能があります。
冬は浴室内を暖め、夏は涼しくすることができ、洗濯物を乾かすことも可能です。
浴室乾燥機の利点としては、洗濯物を部屋干しする必要がなくなり、天候に左右されず洗濯ができることや、冬場のヒートショックを防ぐことなどがあります。
一方で、フィルターの掃除が面倒だったり、電気代などのコストが必要になることも考慮すべき点です。
浴室乾燥機の種類
浴室乾燥機は電気式とガス式の2種類があります。
さらに、電気式は電気ヒーター式とヒートポンプ式の2つに分かれます。
電気ヒーター式は内部で熱を自己発生させますが、ヒートポンプ式は周囲の空気を利用して熱を発生させます。
一方、ガス式はガスで沸かしたお湯の熱を利用して乾燥させたり暖めたりします。乾燥時間は電気式よりも短いです。
浴室乾燥機の電気代の目安
浴室乾燥機の電気代は機種や消費電力、衣類重量などにより異なりますが、ここでは一般的な目安を紹介します。
浴室乾燥機の電気代は、1回あたり約98~150円です。
なお、乾燥時間は約145~165分かかります。これは衣類重量4~5kgの場合です。
電気vsガス!浴室乾燥機の運転コスト比較
浴室乾燥機の運転コストを、電気式とガス式で比較してみました。
一般に、ガス式は強力なパワーと乾燥時間の短さが特徴であり、電気式に比べて運転コストが低いとされています。
乾燥時間 | 運転コスト | |
---|---|---|
電気式 | 約145~165分 | 約98~150円 |
ガス式 | 約60分 | 約52円 |
参照:大阪ガス
ただしガス式の浴室乾燥機の場合、使用するガスの種類によって運転コスト(ガス代)が変わります。
ガスの種類は都市ガスとプロパンガスに分かれますが、一般にプロパンガスは都市ガスの1.5~2倍の料金がかかるのです。
そのためプロパンガスを使用する場合は、上記の運転コストを大きく上回る可能性があります。
プロパンガスの料金を安くする方法
プロパンガスは料金設定に縛りがない自由料金制のエネルギーなので、どのガス会社からプロパンガスの供給を受けるかで料金が大きく変わります。
まずは、自宅付近にあるプロパンガス会社を比較し、自宅のプロパンガス料金が高いかどうか確認してみましょう。
そして平均よりも高い場合は、ガス会社を切り替えることをおすすめします。
実際にガス会社を切り替えたことで、年間ガス代が約8万円安くなったケースもあります。
浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代比較
続いて、浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代を比較してみました。
浴室乾燥機は手軽に使えて便利ですが、洗濯乾燥機の方が素早く乾燥し、電気代も安く済むことが多いです。
なお、洗濯乾燥機の電気代は縦型よりもドラム式の方が安くなります。
乾燥時間 | 電気代 | |
---|---|---|
浴室乾燥機 | 約145~165分 | 約98~150円 |
洗濯乾燥機 (ドラム式) |
約98分 (洗濯から乾燥まで) |
約28円 |
洗濯乾燥機 (縦型) |
約210分 (洗濯から乾燥まで) |
約71円 |
ちなみに、洗濯乾燥機は乾燥時も水道代がかかります。これは洗濯物を冷却し、湿気を水に変えて排出するためです。
1回の乾燥にかかる水道代は、ドラム式洗濯乾燥機で約15円、縦型洗濯乾燥機で約35円です。
参照:パナソニック
浴室乾燥機の節約方法
浴室乾燥機の電気代を節約する方法はいくつかありますが、今回はおすすめの5つの方法を紹介します。
これらの方法を組み合わせることで、浴室乾燥機の電気代を効果的に節約することができますよ。
節約方法1:電気料金の安い夜間に使用する
浴室乾燥機の使用を夜間に限定することで、電気代を節約できます。
ただし、時間帯別電灯プランに加入していることが条件です。
時間帯別電灯プランとは、電力の使用料金を時間帯によって異なる料金で適用するプランのことです。
通常、電力会社は一日を複数の時間帯に分け、ピーク時やオフピーク時などに応じて異なる電気料金を設定します。
これにより、消費者は電気を使う時間帯によって料金を調整でき、電気代を節約できるのです。
節約方法2:気温の高い昼間に使用する
時間帯別電灯プランに加入していない家庭は、夜間よりも昼間に浴室乾燥機能を使う方がよいでしょう。
気温が高い昼間は浴室内の温度も上がっています。そのため洗濯物の乾燥が迅速に進み、電気代の節約が期待できます。
節約方法3:部屋干し後に使用する
浴室乾燥機を使用する前に、洗濯物を部屋干しすることで、乾燥にかかる時間を短縮できます。
ちなみに部屋干しする際は、エアコンや扇風機で空気の流れを作ることで、湿気を効果的に排除することができます。
これにより浴室乾燥機の稼働時間を削減し、電気代の節約が可能です。
節約方法4:浴室内の水分をふき取る
浴室乾燥機を使用する前に、浴室内の水分をタオルや雑巾でふき取っておくことで、乾燥にかかる時間が短縮されます。これにより、電気代の節約が期待できます。
なお、できれば浴室乾燥機能を使う前だけでなく、毎日お風呂上がりにふき掃除をしてください。また換気もきちんと行いましょう。
毎日続けるのは面倒かもしれませんが、カビの発生防止にもなり、お風呂掃除がラクになるので、ぜひ習慣にしてみてください。
節約方法5:フィルターを掃除する
乾燥機のフィルターは空気の流れを確保し、効率的な乾燥を可能にします。
フィルターが汚れると、乾燥機のパフォーマンスが低下し、電気を無駄に消費する可能性があります。
定期的にフィルターを掃除することで、エネルギーの効率を維持できます。
なお、フィルターに汚れが溜まると異臭が発生することがあります。洗濯物に臭いをつけないためにも掃除は大切です。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
浴室乾燥機の電気代とは? |
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浴室乾燥機の電気代は、1回あたり約98~150円です。ただし浴室乾燥機の電気代は、機種や消費電力、衣類重量などにより異なります。 |
浴室乾燥機の電気代とガス代の差額とは? |
一般に浴室乾燥機は、電気式よりガス式の方が運転コストが低いです。1回の乾燥にかかる運転コストの差額は、約46~98円となります。 |
浴室乾燥機の節約方法とは? |
浴室乾燥機の電気代を節約する方法は次のとおりです。①電気料金の安い夜間に使用する、②気温の高い昼間に使用する、③部屋干し後に使用する、④浴室内の水分をふき取る、⑤フィルターを掃除する。 |
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