「多くの家庭で毎日使われている家電はなんでしょう?」
と言われたら何を皆さんは思い浮かべますか?
テレビ、洗濯機、冷蔵庫・・・等々色んなものが浮かぶでしょう。
ですが今回お伝えしていきたいのは、
少しだけ忘れられがちな「炊飯器」。

普段節約されている方も、炊飯器の電気代を意識していなかった!
という方も少なくはないのでは?
使い方次第で電気代が意外と変わってくる炊飯器、
ぜひこの機会に炊飯器節約術に興味を持って頂けたら嬉しいです。

炊飯器の電気代を知る

炊飯器の電気代を知る

まずは炊飯器の、炊飯時と保温時の2つの電気代をみていきましょう。

炊飯時の電気代

実際、炊飯時にどのくらいの電気代がかかるか計算してみましょう。
ここでは象印のIH炊飯器「NP-VN10」を例に計算をしてみたいと思います。

1回あたりの炊飯時消費電力量:143Wh/回
電気料金:26円/kWhと仮定

1回あたり:143Wh×26.0/kWh=約3.7円

1度の炊飯で「約4円」かかります。
炊飯器の特徴としては、1度に炊く量ではあまり料金は変わらない点です。
また最近ではエコ炊飯という機能が付いた炊飯器も増えてきました。
通常の炊飯に比べ1度の炊飯で約1円程の節約になるので、
家の炊飯器にエコ炊飯機能がある方は是非活用していきましょう。

保温時の電気代

保温をしていた場合はどれくらいの電気代がかかるでしょうか。
ここでも象印のIH炊飯器「NP-VN10」を例に計算をしてみたいと思います。

1時間あたりの保温時消費電力量:15.0Wh/h
15.0wh/h×10h×26円=3.9円

10時間ほどの保温にも「約4円」かかります。
そんなに長時間保温しているという方は多くないと思いますが、
保温は結構電気代がかかってしまいます。
便利な機能ではありますが、
できるだけ保温機能は使わないほうがいいでしょう。

炊飯器の電気代節約方法

炊飯器の電気代節約方法

ここまで、炊飯時と保温時にそれぞれいくらぐらいかかるかを見てきました。
そんなに毎回使用するごとの金額は高いものではないですが、
毎日使うことが多い炊飯器。
積み重ねていくと、決して少なくない金額となってきます。

それでは、どうすれば炊飯器の電気代を減らすことができるのか、
「オススメの4つの方法」をご紹介していきたいと思います。

どれも簡単に実践することができ、
組み合わせると人によっては毎月数百円の節約になることもありますので、
是非実践してもらえたらと思います。

1日に何度も炊かない

まずはこれ。炊く回数をできる限り減らしましょう。

先ほども少しお伝えしたように炊く量を変えても
電気代はほとんど変わりません。
5合炊きから1合炊きに変えても、
せいぜい0.5円ほど安くなるかどうかといったところです。
ですので、できる限り一度に多く炊くということを
意識して頂くと良いと思います。

仮に1日2度炊いている人が1度に減らすだけでも、
一月で約120円程の節約(※1)になります。
また炊く回数を減らすことで米を洗う回数も減らせるので、
水道代の節約につながるのもすごく大事ですね。

(※1)象印IH炊飯器「NP-VN10」を使用した場合

保温はすぐに切る

炊飯時の電気代の次といえばコレ、
保温時の電気代を減らしましょう。
特に保温は知らず知らずのうちに積み重なり、
電気代がかかっているということが多いです。
理想としては炊き終わったらすぐに保温を消して、
蓋を閉じておきましょう。

仮に1日5時間保温を使っている方が、
保温をやめるだけで1月で約60円程の節約(※1)になります。
さらに、保温は電気代以外にもデメリットが多いです。

・水分がなくなる
・黄ばむ
・固くなる

等々、経験された方もいるのではないでしょうか。
ご飯を捨ててしまうのも、節約の大きな敵ですからね。
できる限り保温機能は使わないほうがいいでしょう。

(※1)象印IH炊飯器「NP-VN10」を使用した場合

1食分ずつ保存→食べるときにレンジで温めなおす

ここまで

・一度に炊く量を増やして、炊く回数を減らすこと
・保温機能を使わないこと

をお伝えしてきましたが、そこで問題となるのは、

・ご飯が冷たくなってしまう点
・余ってしまう点

ですね。

そういった場合はご飯を小分けにして冷蔵庫や冷凍庫にしまい、
必要な分を電子レンジで温めるようにしましょう。
電子レンジは節約において非常に心強い味方で、
ご飯を冷凍状態から温めても1度につき0.5円程しかかかりません。
保温に比べ、ご飯の劣化を防ぐことにもなるので
どんどん活用していきましょう。

使わないときはコンセントを抜いておく

節約術の基本「待機電力」です。

炊飯器の待機電力は1日0.3円~0.7円程になります。
決して大きな金額とは言えないですが、
月にすると10円~20円程になります。
正直なところ、やらなくてもいいのでは?と思う方も多いと思いますが、
節約の意識付けという意味で大切なことだと思います。

1つでは10~20円ほどしか変わらなくても、
例えばそれを10コ実践するだけでも月で100円、
1年間で1,200円の節約になってきます。
「節約はチリ積」なんて言われように、
小さなことの積み重ねはとても大切です。

まとめ

最後に大事な点をまとめると…

・一度にたくさん炊く!
⇒炊飯の電気代も節約でき、お米を洗う水道代の節約にもなる。

・炊いたら保温せずに、小分けにして冷蔵庫へ!
⇒保温代の節約になり、ご飯も傷みにくく無駄にしにくい。

・コンセントを抜く!
⇒月10~20円程の節約になる。

大事な点は「チリも積もれば山となる」ですね。
炊飯器の節約術は1つ1つは劇的な効果があるとは言いづらいですが、
いくつも実践していくことで月や年で見たときに
決してバカにできない金額になってきます。
今まで、意識されてなかった方も多いであろう炊飯器の節約術。
これを機会に興味を持って頂けた方が少しでもいましたら幸いです。


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エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。