• 食洗器は手洗いに比べて光熱費が安くなる傾向があります。また食洗器は洗浄後に自動で乾燥も行うため手間が省けるのも利点です。
  • 一般的に食洗器を使用することで年間約6,470円の節約が可能とされています。これを月間に換算すると約539円のコスト削減になります。

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食洗器は手洗いより経済的?

食洗器と手洗いの光熱費を比較すると、食洗器の方が経済的であることが多いです。

1回あたりの光熱費(水道 + 電気/ガス)
食洗器¥26.2
手洗い¥35.0

まず、食洗器の光熱費についてですが、1回あたりの光熱費は約26.2円とされています。年間で計算すると、食洗器を使用することで、電気代と水道代を合わせて年間約19,090円程度かかるとされています。

一方、手洗いの場合は、ガスと水道代を合わせて年間約25,560円かかるとされており、食洗器を使用することで年間約6,470円の節約が可能です。手洗いの光熱費は、使用する水量や温度によって変動しますが、一般的には1回の手洗いで約35.0円かかるとされています。

このように、食洗器は手洗いに比べて光熱費が安くなる傾向があり、特に家庭での使用頻度が高い場合には経済的な選択肢となります。さらに、食洗器は家事の時短や手荒れの防止にも寄与します。

参照:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト

食洗機の電気代の目安

一般的に電気代は以下の計算式で求められます。

電気代 = 消費電力 (kW) × 使用時間 (h) × 電力量料金単価 (円/kWh)

消費電力:ワット(W)で表されている場合、1,000で割ってキロワット(kW)に変換します。
電気料金単価:地域や契約によって異なりますが、約31円/kWh※が目安とされています。

この計算式を用いることで、特定の家電製品の使用にかかる電気代を算出できます。

家電公取協より

食洗機の平均的な消費電力

食洗機の消費電力は、機種や使用モードによって異なりますが、一般的には1回あたり約719Wh程度です。使用頻度を1日2回とした場合、年間で約525.20kWhの消費が見込まれます。

1回あたりの電気代

食洗機の1回あたりの電気代は、消費電力と使用時間に基づいて計算されます。上記の計算式を用いると、以下のように求められます。

電気代 = 0.719kWh × 31円/kWh = 22.303

以上より、食洗機の1回あたりの電気代は約22.3円となります。ちなみに、食洗器の平均的な使用時間は、1回あたり約2〜3分です。

月間の使用コスト(世帯人数別)

月間の使用コストは、世帯人数や使用頻度によって異なります。例えば、4人家族が食洗機を使用する場合、1回あたり約26.9円※のコストが見込まれるとの試算があります。これを月間に換算すると、約1,614円程度のコストがかかる計算になります(1日2回使用した場合)。

同様に、世帯人数別の月間コストを比較してみます。

世帯人数食洗器手洗い
1人¥570¥972
2~3人¥1,452¥2,010
4人¥1,614¥2,526
5人¥1,830¥3,738

※参照:Panasonic「手洗いVS食洗機 節約シミュレーション

このように、食洗機を使用することで、手洗いに比べて光熱費を削減できることがわかります。特に家族が多い場合、食洗機の方が経済的な選択となることが多いです。

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電気代を左右する要因

食洗器の電気代は、さまざまな要因によって左右されます。以下に、特に重要な観点について詳しく説明します。

  • 使用頻度
  • コース選択
  • 水温設定
  • 食器の汚れ具合
  • メーカー、機種の違い
  • 卓上タイプか、ビルトインタイプか

使用頻度:
食洗器の使用頻度が増えると、当然ながら電気代も増加します。特に1日に複数回使用する場合、光熱費が高くなる可能性があります。そこで、食器をまとめて洗うことで効率的にコストを抑えることが可能です。

コース選択:
食洗器には、標準コース・エココース・短時間コースなど、複数の洗浄コースがあります。エココースは低温での洗浄を行うため電気代を節約できますが、洗浄時間が長くなることがあります。一方、短時間コースは迅速に洗浄を行いますが、電力消費が高くなることが多いです。

水温設定:
高温設定では洗浄力が向上しますが、消費電力も増加します。特に乾燥機能を使用すると、電力消費が増えるため、電気代が高くなる原因となります。水温を低く設定することで、ある程度電気代を抑えることができます。

食器の汚れ具合:
汚れがひどい食器を洗う場合、より多くの水や電力を消費することがあります。例えば「エコナビ機能」を搭載しているモデルでは、汚れの量や食器の量をセンサーが感知して運転内容を調整するため、強力な洗浄コースを選ぶことが多くなります。

メーカー、機種の違い:
食洗器のメーカーや機種によって、消費電力や効率が異なります。最新のモデルは省エネ性能が向上しているため、古いモデルに比べて電気代が低く抑えられることが多いです。

卓上タイプか、ビルトインタイプか:
一般的に、ビルトインタイプは容量が大きく、効率的に洗浄できるため、1回あたりの電気代が低くなる傾向があります。一方、卓上タイプは小型であるため、少量の食器を洗う際には便利ですが、効率が悪くなることがあり、結果的に電気代が高くなることもあります。

以上の要因を考慮することで、食洗器の電気代をより適切に管理することができます。

電気代を抑える具体的な方法

電気代を抑える方法のイメージ

食洗器の電気代を抑えるためには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。

  • まとめ洗いのコツ
  • エコモード、省エネコース選択
  • 予洗い不要の活用
  • 効率的な食器の配置方法
  • 定期的なメンテナンスの重要性

以下に、それぞれのポイントについて詳しく説明します。

まとめ洗いのコツ

食洗器は、少ない量の食器を何度も洗うよりも、できるだけ多くの食器を一度に洗う方が効率的です。食洗器の容量を最大限に活用することで、電気代や水道代を節約できます。

特に食器が汚れている場合は、まとめて洗うことで洗浄にかかるエネルギーを分散させずに済みます。また、大きな鍋や皿など洗うのに時間がかかる食器は、他の食器と一緒にまとめて洗うと効率的です。

食器の種類や量を見極めて、適切なタイミングでまとめ洗いを行ってください。

エコモード、省エネコース選択

多くの食洗器には「エコモード」や「省エネコース」が搭載されています。これらの機能は通常よりも低い温度で洗浄を行うため、電気代を削減できます。特に軽い汚れの食器を洗う際には、短時間で済む「省エネコース」を選ぶと効果的です。

予洗い不要の活用

最近の食洗器は「予洗い」を必要としないモデルが増えています。これにより、食器を軽く流すだけで食洗器に入れてそのまま洗浄が可能です。

特に油汚れやこびりついた食べ物が少ない場合は、予洗いを省略することで水道代と電気代を節約できます。もし汚れがひどい場合でも軽く拭き取るだけで十分です。

また、食洗器専用の洗剤を使用することで、洗浄力が向上し、予洗いを省略できる場合があります。また、食器をぬるま湯に浸けて汚れを浮かせた後、食洗機で洗う方法も効果的です。

効率的な食器の配置方法

食器を効率的に配置することで、洗浄水が全体に均等に行き渡り、洗浄効果が向上します。鍋やフライパンなどの大きな食器は下段に、小さな食器やカトラリーは上段に配置するのが基本です。

また、食器同士が重ならないように配置し、特に皿やカップは立てて配置し、隙間を作ることで水流が通りやすくなります。また、小物やカトラリーは専用のトレイやホルダーに配置します。これらの工夫により、洗い残しを防ぎ、再洗浄の必要がなくなります。

定期的なメンテナンスの重要性

食洗器の性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に以下の点に注意してください。

フィルターの掃除:食洗器のフィルターが詰まると洗浄能力が低下します。定期的にフィルターを掃除し、食べかすなどを取り除きます。

内部の清掃:食洗器内部を清潔に保つために、クエン酸や専用クリーナーで洗浄し、スケール(水垢)を除去します。これにより、汚れやカビの発生を防ぎます。

スプレーアームの点検:スプレーアームが正常に回転しないと、洗浄水が均等に散布されません。定期的に目視で確認し、破損したり変形したりしている場合は交換します。

これらの方法を実践することで、食洗器の性能を最大限に引き出し、電気代を抑えることができます。特に使用頻度が高い場合は、月に一度のメンテナンスを心がけてください。

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機種選びのポイント

食洗器を導入する際には以下の点を考慮する必要があります。

  • 省エネ性能
  • 使える機能
  • 電気代の目安
  • 設置する場所

それぞれのポイントについて詳しく説明します。

省エネ性能の見方

省エネ性能は食洗器の選択において非常に重要です。省エネ性能を示す指標としては、主に「年間消費電力量」や「水使用量」があります。これらの数値は食洗器のエネルギー効率を示し、使用する際の電気代や水道代に直結します。

エネルギー効率の高い製品紹介

エネルギー効率の高い食洗器としては、以下のメーカー製品が挙げられます。

パナソニック:高温洗浄や省エネ機能が充実しており、特に「エコナビ機能」を搭載した製品が人気です。

リンナイ:ビルトインタイプを中心に展開しており、エネルギー効率が高いと評判です。

三菱電機:低騒音設計で、節水と省エネを自動最適化させるセンシング機能が特徴です。

おすすめの機能

食洗器にはさまざまな機能がありますが、以下の機能は特におすすめです。

乾燥機能:乾燥機能が付いていると、洗浄後の食器を拭く手間が省け、衛生的に保管できます。ただし乾燥機能は電力を多く消費するため、自然乾燥と併用することも必要です。

コース選択機能:洗浄コースを選べる機能は、食器の種類や汚れ具合に応じて最適な洗浄が可能です。例えばエコ運転モードは電気代を節約しながら効率的に洗浄できます。

タイマー機能:食洗器を好きな時間に自動で動かすことができる便利な機能です。特に電気代が安い深夜や、テレビを見終わる時間に合わせて食器洗いを開始することができます。

電気代の目安表示の見方

電気代の目安は食洗器の仕様書やパッケージに記載されています。通常、年間の電気代が記載されており、これを参考にすることで、実際の使用時のコストを把握できます。ただし目安表示は使用頻度や電気料金単価によって変動するため、実際の使用条件を考慮することが重要です。

設置場所に関する注意点

食洗器の設置場所は、以下の点に注意して選ぶ必要があります。

設置スペース:食洗器には卓上型とビルトイン型があり、それぞれ必要なスペースが異なります。特にビルトイン型の場合、キッチンのキャビネットに埋め込むため、事前にサイズを測定し、適切なスペースが確保されているか確認してください。

また、食洗器の扉が完全に開くスペースが必要です。設置場所の周囲に十分なスペースがないと、食器の出し入れが困難になることがあります。

給水・排水の接続:食洗器は水道に接続するため、給水栓の位置や排水口の位置を考慮する必要があります。特に給水栓が近くにない場合は、配管工事が必要になることがあります。

電源の確保:近くにコンセントがあるか確認してください。延長コードを使用する方法もありますが、製品によっては推奨されない場合もあるため、施工業者に相談することが望ましいです。

周囲の環境:湿気が多い場所や直射日光が当たる場所は避け、通気性の良い場所を選ぶことが望ましいです。また、凍結の恐れがあるような場所には設置しないでください。

以上のポイントを考慮しながら、自分のニーズに合った食洗器を選ぶことが大切です。

よくある疑問と回答

食洗器の導入を検討している方のために、よくある質問とその回答をまとめました。

食洗器を設置するのに工事は必要?

A.ビルトイン食洗器(キッチンのキャビネットに組み込まれるタイプ)の場合、設置には給排水工事が必要です。

一方、卓上型食洗器は工事不要で、分岐水栓と食洗器の間を給水ホースで接続するだけで使用可能です。

手洗いと比べて節水効果はある?

A.食洗器は手洗いに比べて大幅な節水効果があります。

具体的には、食洗器を使用することで、手洗いの約1/4から1/9の水量で済むことが多いです。これは食洗器が内部で水を循環させて洗浄するため、少量の水で効率的に洗うことができるからです。

予洗いはどのくらい必要?

A.食洗器を使用する際の予洗いは、基本的には軽くすすぐ程度で十分です。

食洗器は強力な洗浄力を持っているため、食べ残しが多い場合でも軽く水で流すだけで問題ありません。ただし油分が多い食器や、焦げつきがひどい場合は事前に軽く洗っておくと良いです。

洗えない食器はある?

A.食洗器には洗えない食器もあります。

例えば、木製の食器や、金属製の一部(特にアルミニウム製)、手描きの陶器などは、食洗器の高温や洗剤によって傷んでしまう可能性があります。また、プラスチック製の食器も、耐熱性が低いものは変形する恐れがあるため注意が必要です。

深夜電力は使える?

A.食洗器は深夜電力を利用することが可能です。

多くの食洗器はタイマー機能を搭載しており、夜間の安い電力料金を利用して運転することができます。これにより電気代を節約することができます。

食器乾燥機との違いは?

A.食器乾燥機は、食器を乾燥させるための専用機器であり、洗浄機能は持っていません。

一方、食洗器は洗浄と乾燥の両方の機能を持っています。食洗器は洗浄後に自動で乾燥も行うため、手間が省けるのが大きな利点です。

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まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

食洗器の電気代の目安とは?
食洗機の電気代の目安は、1回あたり約22.3円です。ただし、食洗器の電気代は世帯人数によって異なります。また使用頻度やコース選択、食器の汚れ具合などによって電気代は変動します。
食洗器の電気代の節約方法とは?
食洗器はできるだけ多くの食器を一度に洗う方が効率的です。食洗器の容量を最大限に活用することで、電気代や水道代を節約できます。また、軽い汚れの食器を洗う際には短時間で済む「省エネコース」を選ぶと経済的です。
食洗器を選ぶ際のポイントとは?
食洗器を導入する際は、省エネ性能や電気代の目安、使える機能や設置する場所などを考慮し、自分のニーズに合った製品を選ぶことが大切です。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。