「まちエネに切り替えると電気代が安くなる」「Pontaポイントが貯まってお得」といった評判に興味を抱く一方で、電力会社を切り替えることに不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、まちエネの利用者が感じているリアルな評判を基に、メリット・デメリットを分析します。また、料金プランの仕組みから、どんな人にまちエネが向いているのかまで分かりやすく解説します。

この記事でわかること

  • まちエネがどのような人におすすめの電力会社か
  • ポイント特典などの具体的なメリット
  • 契約前に知っておくべきデメリットや注意点
  • 大手電力会社と比較した際の特徴
  • 申し込みから利用開始までの手順
  • 契約に関するよくある質問への回答

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

概要:まちエネはどんな会社?

まちエネの概要

まちエネは、三菱商事・中部電力ミライズ・ローソンが出資するMCリテールエナジー株式会社が運営している新電力会社です。現在は、東北・東京・中部・関西・四国の各電力エリアでサービスを提供しています(離島を除く)。

一般家庭向けには「きほんプラン」「かんたんプラン」「CO2フリープラン」「毎晩充電し放題!プラン(EV・PHEVオーナー向け)」など、ライフスタイルやニーズに合わせた複数のプランがあります。公式サイトでのWEB申し込みのほか、全国のローソン店頭や電話でも申し込みができます。

主なメリット

  • 電気料金1,000円(税抜)につき10ポイントのPontaポイント還元
  • ローソンの無料クーポンがもらえる
  • 映画券を割引で購入できる
  • 地域の電力会社より必ず安くなり、特に電気をたくさん使う家庭ほど大きな節約効果
  • 三菱商事が1980年代から発電事業に取り組んでいて、既に30年以上の電力事業の経験

主なデメリット

  • 一部の代理店の不誠実な営業行為によりWEB上の評判がかなり悪い
  • 一人暮らしなど電気使用量が少ない世帯では節約効果が限定的
  • 特典はローソン関連のものが多く、ローソンを利用しない場合はメリットが少ない

まちエネは、ローソンのクーポンやPontaポイントが好評で、切り替えの手続きも簡単と評価されています。大手企業が運営している安心感も支持されていますが、「思ったほど安くならなかった」「使用量が少ない家庭では割高になる」といった声も一部あります。

良い評判:まちエネのメリット5選

まちエネに関する実際の利用者の「生の声」を、SNSやウェブ上の口コミ・評判を中心に調査し、以下にまとめました。まずは、多くの方がメリットとして挙げているポイントを詳しく見ていきましょう。

電気代の節約と特典の魅力

  • 「寒い冬は電気代が嵩むので家計見直しのチャンス。まちエネは毎月支払いの電気代に応じたPontaポイントとローソンの無料クーポンが貰えるほか、今の電気代より安くなるかも?!検討してみる価値は絶対あります」(X: @akachankaiju)
  • 「新居に引っ越してきたタイミングで、電気を東京電力から『まちエネ』ってやつに変えたんだけど、ビックリするくらい安くなった」(X: @GETENshoji)
  • 「ポンタポイントをよく使うからまちエネにしました。じゃらんとかホットペッパーも使ってるのでどんどん貯まるのが嬉しいです!固定費でポイントが貯まるのって結構お得です!」(アンケート回答)
  • 「特典が多いところが切り替えてみて嬉しいポイントです。ローソンで使用できるクーポンが配布されるし、電気料金を支払うだけでPontaポイントが溜まる点も嬉しく、一石二鳥の気分です」 (口コミサイト)

電気自動車(EV)向けプランの評価

  • 「EV乗りの皆さん電力供給会社どちらを、お使いですか?自分は基本家充電です(3kw)。現在は、まちエネの毎晩充電し放題!40Aプランに加入しています。現在は午前1時〜5時迄みなし分を超えた分はタダです」 (X: @hmcj_0029)
  • 「やっとまちエネの実証実験が終わった。これで6万円も貰えるとはなかなかよのぉ。今後はずっと深夜1時から5時までが充電無料の時間に車の電気代がほとんどかからず、6万円が貰えるなんてこれほど素晴らしいサービスはないな」(X: @mahha_YouTube)

切り替えの簡単さとサービスの満足度

  • 「転職と引っ越しを機に、電気料金の見直しを始めました。いろいろと比較検討した結果、ローソンをよく利用することもあり、ローソンの無料クーポンももらえる『まちエネ』に切り替えてみました。手続きは思っていたよりも簡単で、すぐに切り替えることができました」(口コミサイト)
  • 「切り替え手続きが20分程度で終わったので、それほど手間がかからない点は良いと思いました。あと、ローソンをよく使うので、Pontaポイントやローソンのクーポン券が貰える点も嬉しいです。」(アンケート回答)

まちエネの利用者からは、特に電気代の節約やローソン関連の特典(Pontaポイントや無料クーポン)、電気自動車(EV)向けプランに関する好意的な声が多く見られました。

悪い評判:まちエネのデメリット3選

契約後に後悔しないためにも、気になるデメリットも確認しておきましょう。

代理店の営業手法に関する不満

  • 「まちエネ自体は問題ないけれど、代理店による訪問や電話での営業は大体不誠実なんですよね。別会社への契約切り替えであることをロクに説明しないで、契約さえ取れればいいというスタンス」(X: @menti)
  • 「『まちエネ』を名乗るものから、電気料金を安くするので検針票?を見せてくださいと来た。怪しさ満点過ぎるし、事前の説明も当人の証明も足りてないので『後で自分で調べてみます』って追い返した。調べてみたら似たような事例のツイートが多数…」(X: @_Pikmer_)
  • 「まちエネの営業がやや強引で、あまり良い印象を抱きませんでした。サービス自体に不満はないのですが、強引に契約させられた感があったのでその点はがっかりです」(アンケート回答)

電気代の節約効果が少ない場合

  • 「電気代はあまり安くなりませんでした。調べたら、電気をあまり使わないと料金単価が今までとそこまで変わらない設定らしく、一人暮らしの人向けではないと感じました」(アンケート回答)
  • 「契約がある程度行かないと特典がもらえないのは残念だが、仕方ない、安くなっただけ良し」(エネチェンジユーザー)

一方で、まちエネには代理店の営業手法や電気代の節約効果が少ない場合に関する批判的な声も見られました。特に訪問営業に関する不満が目立ちます。

料金プラン:各プランの特徴と注意点

まちエネの主な料金プランは「きほんプラン」です 。このプランは、地域の旧一般電気事業者(大手電力会社)が提供する標準的なプラン(例:東京電力 従量電灯B)と比較して、「電力量料金」の単価が低く設定されています。これにより、電気使用量が多い家庭ほど恩恵が大きくなる段階的な料金体系となっています。

まちエネの具体的な料金体系を理解するために、東京電力エリアにおける「まちエネ きほんプラン」と「東京電力 従量電灯B」の料金を比較します。

料金項目まちエネ きほんプラン東京電力 従量電灯B差額(まちエネの割引額)
基本料金 (30A)858.00円858.00円0円
電力量料金/kWh (~120kWh)19.79円19.88円-0.09円
電力量料金/kWh (120-300kWh)25.27円26.48円-1.21円
電力量料金/kWh (300kWh~)26.47円30.57円-4.10円

この表が示すように、基本料金は同額ですが、電力量料金は全ての段階でまちエネが安価に設定されています。特に、月の電気使用量が300kWhを超える部分では、1kWhあたり4円以上もの大きな差が生まれます。

これにより、エアコンを多用する夏場や、家族の人数が多い世帯で、顕著な節約効果が期待できます。この料金的な優位性は東京電力エリアに限らず、まちエネがサービスを提供する多くのエリアで同様です。

ただし、ご自身の現在の電気の使い方でどれくらい安くなるのかを正確に知るためには、エネピの料金シミュレーションを利用するのが便利です。お手元に電気の「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」を準備して、一度試算してみてはいかがでしょうか。

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

選べる料金プラン

まちエネは、一般的な家庭向けの「きほんプラン」以外にも、多様化するライフスタイルに対応するための複数の料金プランを提供しています。

  • EV/PHEVオーナー向けプラン: 深夜の充電がお得になる「毎晩充電し放題!プラン」など、電気自動車ユーザーのニーズに特化したプランが用意されています。
  • 環境配慮型プラン: 非化石証書を活用し、実質的にCO2排出量ゼロの電力を利用できる「CO2フリープラン」も提供しており、環境意識の高い消費者の選択肢となります。
  • シンプルプラン: Pontaポイントやローソン特典が不要な方向けに、料金明細の郵送が無料になるなど、サービスを簡素化した「かんたんプラン」も存在します。

【重要】燃料費調整額に潜むリスク

燃料費調整額とは、発電に必要な原油・液化天然ガス(LNG)・石炭といった燃料の輸入価格の変動を毎月の電気料金に反映させるための調整金です 。これは、まちエネに限らず日本のほぼ全ての電力会社が導入している標準的な制度です。

ただし、電力会社の料金プランは大きく二つに分類されます。

  • 規制料金プラン: 電力自由化以前から存在する、国の認可を受けた料金プランです。東京電力の「従量電灯B」などがこれに該当します。このプランの最大の特徴は、燃料価格がどれだけ高騰しても消費者を保護するため、燃料費調整額のプラス調整に「上限」が設けられている点です。
  • 自由料金プラン : 電力自由化後の各社が自由に設定できる料金プランです。まちエネの全てのプランはこちらに分類されます。そして、まちエネのプランには燃料費調整額の「上限」が存在しません。

燃料価格が安定している、あるいは下落している時期は、ベースの電力量料金が安いまちエネの方が、規制料金プランよりも安くなります。しかし、世界的なエネルギー危機などで燃料価格が急騰すると状況は逆転します。

このリスクを具体的に理解するため、燃料費が高騰した月の料金を仮説的に試算してみましょう。

電力会社とプラン基本料金+電力量料金(400kWh)燃料費調整額最終請求額
まちエネ (きほんプラン)¥10210+¥4000¥14210
東京電力 (従量電灯B - 上限あり)¥11188+¥1464¥12652

この試算では、通常時であれば安いはずのまちエネが、燃料費の高騰によって東京電力の規制料金プランよりも1,500円以上高くなる結果となっています。これが「燃料費調整額に上限がない」ことによるリスクです。

他社比較:まちエネ vs. 他の新電力

まちエネを正しく評価するためには、電力市場全体におけるその立ち位置を理解することが不可欠です。電力会社選びは、単なる料金の安さ比べではありません。自身のライフスタイルと、リスク許容度に最も合致するものを選ぶことが重要です。

ここでは、まちエネと主要な新電力会社を比較分析します。

項目まちエネauでんき楽天でんきLooopでんき
基本料金標準標準0円標準(kWベース)
料金モデル固定単価 + 上限なし燃料費調整固定単価 + 上限なし燃料費調整市場価格連動型30分毎の市場価格連動型
ポイント特典PontaポイントPontaポイント楽天ポイントなし
セット割なしガス, 通信ガスガス
最適な利用者像Pontaポイント・ローソン利用者au/UQ mobileユーザー楽天経済圏のアクティブユーザーエネルギー使用の最適化に積極的な上級者

auでんきも、まちエネと同様にPontaポイントでの還元を特徴としています 。しかし、その料金体系は根本的に異なります。auでんきの電力量料金単価は、大手電力会社の規制料金プランとほぼ同水準に設定されており、その差はごくわずかです。またauでんきのメリットは、ポイント還元だけでなく、auやUQ mobileといった通信サービスとのセット割引「自宅セット割」にあります。

楽天でんきとLooopでんきは、まちエネとは全く異なる「市場価格連動型」のプランを提供します。これらのプランの料金は、固定の料金表に基づかず、日本卸電力取引所(JEPX)の卸売価格に連動して、日々30分ごとに変動します。

また楽天でんきは、基本料金が0円で、電力量料金単価が一律というシンプルな構造が特徴です。ただし、この料金に「市場価格調整額」が加算されるため、卸売市場の価格変動が直接請求額に影響します。

またLooopでんきは、より能動的なプランと言えます。市場価格が安い時間帯(太陽光発電量が多い昼間など)に洗濯やEVの充電といった電力消費を集中させることができる、非常にアクティブなユーザーに最適化されています。

これらの市場連動型プランは、電気の使い方を工夫することで節約効果を生むポテンシャルを秘めていますが、同時に、市場価格が高騰した際には最も大きな料金急騰リスクを伴います。そのためこれらは、日々の価格変動をチェックし、ライフスタイルをそれに合わせて調整できる、特定の上級者向けの選択と言えるでしょう。

エネピでは、お客様一人ひとりの家族構成やライフスタイルに適した電気料金プランの無料相談を実施しております。これまでにも毎月1万名のお客様に提案させていただいており、平均で年間21,071円※の電気代を削減しています。ぜひこの機会に相談してみてください。

※エネピのユーザー様の削減実績データから算出した金額です
※3~4人暮らしの場合の金額です

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

契約手続き:申し込み簡単4ステップ

まちエネへの切り替え手続きは、Webから簡単に行うことができます 。

1. 検針票を準備する: 現在契約中の電力会社から毎月届く「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」を手元に用意します。申し込み時に記載されている「供給地点特定番号」や「お客さま番号」が必要になります。

2. 公式サイトで申し込み: まちエネの公式サイトにアクセスし、画面の案内に従って必要情報を入力します。手続きはオンラインで完結します。

3. スマートメーターの設置(未設置の場合): 自宅の電力メーターが旧式のアナログメーターの場合、地域の送配電事業者がスマートメーターへの交換作業を行います。この交換費用は無料で、原則として利用者の立ち会いは不要です。

4. 利用開始: 申し込みから約1~2ヶ月後に、まちエネの電気供給が開始されます。現在契約している電力会社への解約手続きは、まちエネが代行してくれるため、利用者自身が行う必要はありません。

まちエネの評判に関するQ&A

ここでは、契約に関してよくある疑問にお答えします。

Q. 賃貸マンションでも契約できる?
A. はい、電力会社との契約名義がご自身であれば、賃貸物件でも問題なく申し込めます。

Q. 停電しやすくなったりしない?電力の品質は?
A. 電力会社の切り替えによって停電が増えたり、電気の品質が変わったりすることはありません。送配電はこれまで通り地域の電力会社の送電網を利用するため、供給の安定性は維持されます。

Q. 解約金や違約金はかかる?
A. まちエネには契約期間の縛りや、解約に伴う違約金はありません。そのため、いつでも自由に他の電力会社へ切り替えることが可能です。

まとめ

まちエネの評判についてメリット・デメリットを交えながら詳しく解説しました。最後に、この記事で解説したポイントを整理します。

総合的な評価と分析

メリット:

  • 電気代の節約: 特に電気使用量が多い世帯(3人以上やEV利用者)では、従来の電力会社より安い料金設定が魅力。
  • 特典の充実: Pontaポイントやローソンの無料クーポン、映画チケット割引など、ローソンをよく利用する人にとって付加価値が高い。
  • EV向けプラン: 「毎晩充電し放題!プラン」では深夜1時~5時のEV充電が無料で、EVオーナーから高評価。
  • 切り替えの簡単さ: 解約違約金がなく、WEB申し込みで約10分で手続きが完了。賃貸住宅でも切り替え可能。

デメリット:

  • 営業手法の問題: 過去の訪問営業に関する苦情が多く、「強引」「詐欺的」との声が散見される。ただしサービス自体への不満ではなく、代理店の営業手法が原因。
  • 電気代節約の限界: 電気使用量が少ない一人暮らし世帯では、料金単価の差が小さく、節約効果が限定的。

おすすめの利用者:

  • ローソンを頻繁に利用する人
  • Pontaポイントを積極的に貯めている人
  • 電気使用量が多い世帯(3人以上やEV利用者)
  • 映画やコンサートをよく楽しむ人(割引特典が利用可能)

注意点:

  • 電気使用量が少ない場合、節約効果は小さくなるため、事前に料金シミュレーションを行うのがおすすめ。
  • 訪問営業には慎重に対応し、契約前に公式サイトや比較サイトで情報を確認する。

まちエネの利用者の声からは、ローソン関連の特典やEV向けプランのお得さが高く評価されている一方、代理店の営業手法や一人暮らしでの節約効果の少なさに対する不満も見られました。特に、ローソンをよく利用する人や電気使用量が多い世帯、EVオーナーにはメリットが大きいサービスです。

ただし、契約前には自身の電気使用量やライフスタイルに合ったプランかをシミュレーションで確認することが重要です。毎月の電気代がどれくらい変わるのか、エネピで料金シミュレーションを実践してみてください。

\最安値の電気代で契約/
一括見積もり依頼はこちら▶

今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

藤巻 創の写真

ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。