- ガスファンヒーターのガス代は、都市ガスでは1時間あたり約15〜20円、プロパンガスでは1時間あたり約30〜41円となります。
- ガスファンヒーターはエアコンよりもコストが高い傾向があります。ただし、併用することで全体の暖房コストを抑えられる場合があります。
ガスファンヒーターのガス代の目安
ガスファンヒーターのガス代は、使用するガスの種類に応じて異なります。以下に、それぞれの一般的な目安を紹介します。
都市ガスを使用した場合
都市ガスを使用した場合、1時間あたりのガス使用量は0.095〜0.126㎥程度です。そこで、使用時間に応じたガス代を計算してみます。
1時間あたりのガス代:
0.095m³/h × 156円/m³ = 14.82円/時間
0.126m³/h × 156円/m³ = 19.656円/時間
1カ月のガス代の目安:
1日8時間、1カ月30日使用した場合
14.82円/時間 × 8時間 × 30日 = 3,556.8円
19.656円/時間 × 8時間 × 30日 = 4,717.44円
※ガス使用量: Rinnai(リンナイ)より
※ガス代単価: 国土交通省より
以上より、都市ガスを使用したガスファンヒーターのガス代は、1時間あたり約15〜20円、1カ月で約3,557〜4,717円となります。なお、ガスファンヒーターはガス代だけでなく電気代もかかります。電気代の目安は、1時間あたり約0.3〜0.5円です。
プロパンガスを使用した場合
プロパンガスを使用した場合、1時間あたりのガス使用量は0.043〜0.058㎥程度です。同様に、使用時間に応じたガス代を計算してみます。
1時間あたりのガス代:
0.043m³/h × 706円/m³ = 30.358円/時間
0.058m³/h × 706円/m³ = 40.948円/時間
1カ月のガス代の目安:
1日8時間、1カ月30日使用した場合
30.358円/時間 × 8時間 × 30日 = 7,285.92円
40.948円/時間 × 8時間 × 30日 = 9,827.52円
※ガス使用量: Rinnai(リンナイ)より
※ガス代単価: 国土交通省より
以上より、プロパンガスを使用したガスファンヒーターのガス代は、1時間あたり約30〜41円、1カ月で約7,286〜9,828円となります。なお、同様に電気代がかかります。
これらの数値はあくまで目安であり、実際のガス代は料金単価や使用時間によって変動するため、具体的な使用状況に応じて計算することが重要です。
プロパンガスを安く利用する方法
今回の計算からも分かるとおり、プロパンガスは都市ガスよりも料金が高くなる傾向があります。これは、プロパンガスが料金設定に縛りがない自由料金制のエネルギーのためです。
プロパンガスは、どのガス会社からガスの供給を受けるかで料金が大きく変わります。実際にガス会社を切り替えたことで、年間ガス代が約8万円以上安くなったケースもあります。
まずは、現在のプロパンガス料金が高いかどうか確認することが重要です。ぜひエネピの料金比較サービスを利用し、お住まいの地域にあるガス会社を比較してみてください。
コスト比較!エアコン vs ファンヒーター(ガス・石油・電気)
ガスファンヒーターの暖房コストは、他の暖房機器と比べて高いのかどうか見てみます。今回は、エアコン・電気ファンヒーター・石油ファンヒーターと比較します。
暖房機器 | 1時間あたりの光熱費 |
---|---|
エアコン/8畳用 | 5.0円 |
エアコン/14畳用 | 8.2円 |
電気(セラミック)ファンヒーター | 21.7円 |
石油ファンヒーター | 10.7円 |
エアコン:1日8時間使用すると約40~66円の電気代がかかります。これはガスファンヒーターと比較すると、約1/3~1/5程度のコストで済むことがわかります。
電気(セラミック)ファンヒーター:1日8時間使用した場合、約174円の電気代がかかります。これは電力単価や消費電力によって異なりますが、ガスファンヒーターと同等以下のコストです。
石油ファンヒーター:1日8時間の使用で約86円かかります。これは灯油の価格や消費量に依存し、電気代は約1.4円程度です。
一般的に、ガスファンヒーターはエアコンや電気ファンヒーターと比較すると高めのコストがかかる傾向があります。特に、近年の省エネタイプのエアコンは非常に効率的です。
ガスファンヒーターのメリットとデメリット
ガスファンヒーターのメリットとデメリットを整理し、他の暖房機器と比較してみます。また、ガスファンヒーターを使用する際の注意点について説明します。
ガスファンヒーターのメリット
ガスファンヒーターの主なメリットは3つです。
- 立ち上がりが早い
- 燃料補給の手間がかからない
- 設置スペースをとらない
立ち上がりが早い:
ガスファンヒーターの最も大きな利点の一つは、その立ち上がりの速さです。スイッチを入れてから約5秒で温風を発生させることができるため、部屋がすぐに温まります。この即暖性は、寒い冬の朝や帰宅時に特に重宝されます。
燃料補給の手間がかからない:
ガスファンヒーターは、ガス栓に接続するだけで使用できるため、燃料補給の手間が一切ありません。燃料タンクを持たないため、灯油の補充やタンクの保管場所を考える必要がない点も大きなメリットです。これにより、ガスファンヒーターは自宅でも簡単に設置でき、手軽に使うことができます。
設置スペースをとらない:
ガスファンヒーターは、コンパクトなデザインが特徴です。燃料タンクを必要としないので、設置場所を選ぶ必要がありません。スリムでありながら、強力な暖房性能を持っているため、部屋の隅に置いても邪魔にならず、そうした利点からも多くの家庭で選ばれています。
ガスファンヒーターのデメリット
ガスファンヒーターの主なデメリットは2つです。
- 定期的に換気しなければならない
- ガス栓がない部屋には設置できない
定期的に換気しなければならない:
ガスファンヒーターを使用する際の大きなデメリットの一つは、定期的な換気が必要である点です。ガスを燃焼することで一酸化炭素が発生し、換気を怠るとその濃度が室内で高まる恐れがあります。
一酸化炭素は無色無臭であり、知らないうちに中毒のリスクを抱えることになります。そのため、使用中は1時間に1~2回程度、1~2分間窓を開けるなどして換気を行うことが推奨されています。これによる手間や不便さは、特に寒い季節にストレスとなる場合があります。
ガス栓がない部屋には設置できない:
ガスファンヒーターはガス栓が必要なため、ガス栓がない部屋には設置することができません。新築やリフォームを行う際に、ガスファンヒーターの設置を考慮する必要がありますが、既存の住宅ではガス栓の有無が制約となることが多いです。
特にオール電化住宅の場合は、ガス契約を新たに行う必要があるため、経済的な負担や手続きの煩雑さが生じます。そのため、ガスファンヒーターを選ぶ際には、設置状況を慎重に確認することが求められます。
他の暖房機器との比較

ガスファンヒーターのメリット・デメリットを、先ほどコスト比較で挙げた暖房機器と比較してみます。
ガスファンヒーターのメリット:
・スイッチを入れるだけで短時間で部屋全体が暖まる
・燃料タンクが不要なので軽量で持ち運びが簡単
ガスファンヒーターのデメリット:
・ガス栓がない住宅では使用できない
・ガス代が発生するため他の暖房器具より高コストになることがある
エアコンのメリット:
・設定温度の維持が得意で、長時間稼働しても電気代が安く済むことが多い
・火を使わず換気の必要がないため安全性が高く扱いやすい
エアコンのデメリット:
・運転開始時に部屋が暖まるまでに時間がかかる
・空気が乾燥しやすいため湿度対策が必要
電気ヒーターのメリット:
・燃料を使わず換気が必要ないため非常に安全
・小型で設置しやすく、電源さえあればどこでも使える
電気ヒーターのデメリット:
・部分暖房に適しているため、大きな部屋には向かない場合がある
・電力消費が高めなので、長時間使用すると電気代がかさみやすい
石油ヒーターのメリット:
・即暖性が高く、短時間で部屋全体を暖められる
・燃焼時に水蒸気が発生するため、空気を加湿することができる
石油ヒーターのデメリット:
・燃料(灯油)の購入と給油の手間がかかる
・燃焼による臭いや煙が出るため空気が汚れやすく、換気が必須
このように、各暖房機器にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、使用環境やニーズに応じて選ぶことが重要です。
使用上の注意点
ガスファンヒーターを使用する際には、特につけっぱなしにした場合のリスクを理解することが重要です。例えば、以下のようなリスクがあります。
一酸化炭素中毒:
ガスファンヒーターは燃焼を伴うため一酸化炭素が発生します。換気が不十分な状態でつけっぱなしにすると、室内に一酸化炭素が蓄積され、中毒を引き起こす可能性があります。1時間に1〜2回は窓を開けて新鮮な空気を取り入れてください。
火災の危険性:
ガスファンヒーターは燃焼による熱を利用するため、周囲に可燃物があると火災の原因となることがあります。ガスファンヒーターの周囲には布団やカーテンなどの可燃物を置かないようにしてください。少なくとも約1メートルの距離を保つことが必要です。
対策:タイマー機能の活用
ガスファンヒーターにはタイマー機能が搭載されているモデルが多く、これを活用することで安全性を高めることができます。設定した時間が経過すると自動的にヒーターがオフになるため、長時間つけっぱなしのリスクを軽減できます。これは特に睡眠時など換気ができない場合に便利です。
ガスファンヒーターの節約方法

ガスファンヒーターを効率的に使用し、ガス代を節約するための方法をいくつか紹介します。
- 設定温度を下げる
- エコモードを活用する
- エアコンなどを併用する
- 部屋の断熱性を高める
設定温度を下げる:
ガスファンヒーターの設定温度を低めにすることで、消費するガスの量を抑えることができます。具体的には、設定温度を21°Cから20°Cに下げるだけでも年間で約1,320円※の節約効果があると言われています。
※経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
エコモードを活用する:
多くのガスファンヒーターにはエコモードが搭載されています。このモードを使用すると、室温が設定温度に達した際に自動的に燃焼を抑え、必要に応じて運転を再開します。これにより、無駄なガス消費を防ぎ、効率的に暖房を行うことができます。
エアコンなどを併用する:
ガスファンヒーターで部屋を素早く暖めた後、エアコンに切り替えることで、エアコンが効率的に温度を維持します。この方法により、ガスファンヒーターの使用時間を短縮でき、全体の暖房コストを抑えることが可能です。
部屋の断熱性を高める:
窓に断熱シートを貼ったり、カーテンを厚手のものに替えることで、外気の影響を減少させ、室内の暖かい空気を逃がさないようにします。これにより、ガスファンヒーターの暖房効率が向上し、結果的にガス代の節約に繋がります。
これらの方法を組み合わせて実践することで、ガスファンヒーターの使用に伴う光熱費を効果的に抑えることができます。快適な暖房環境を維持しつつ、経済的な負担を軽減するために、ぜひ取り入れてみてください。
【必見】最安値でガスを利用する方法
ガス料金を最安値に抑えるためには、ガス会社を適切に切り替えることが重要です。まず、現在のガス料金を確認し、どのガス会社がより安い料金プランを提供しているかを調べてみてください。
特にプロパンガスは自由料金のため、会社によって料金差が大きいです。エネピの料金比較サービスを利用すると、各社の料金プランを簡単に比較することができます。ガスを最安値で利用するために、ぜひ一度お試しください。
ガスファンヒーターを選ぶときのポイント
ガスファンヒーターを選ぶ際は、以下の点を考慮すると良いです。
- ガスの種類
- 部屋の広さ
- 省エネ機能
ポイント①ガスの種類
ガスファンヒーターを選ぶ際には、使用するガスの種類を確認することが不可欠です。主に都市ガス(13Aまたは12A)とプロパンガス(LPガス)の2種類があります。
これらのガスでは対応する機種が異なるため、間違った機種を選ぶと故障や事故の原因となる可能性があります。自宅で使用しているガスの種類を事前に確認し、それに適したファンヒーターを選ぶことが大切です。
ポイント②部屋の広さ
部屋の広さに合ったガスファンヒーターを選ぶことも重要です。各機種には適応畳数が設定されており、木造住宅とコンクリート住宅では同じ暖房能力でも適応畳数が異なります。
例えば、木造7畳、コンクリート9畳といった具合に、製品の仕様を確認し、自宅の部屋のサイズと比較する必要があります。小さすぎる機種では十分な暖房効果が得られず、逆に大きすぎる機種を選ぶとエネルギーの無駄遣いにつながります。
ポイント③省エネ機能
省エネ機能も選択の重要なポイントです。多くの現代的なガスファンヒーターには、省エネ運転機能や人感センサーが搭載されており、これにより無駄なエネルギー消費を抑えることができます。
例えば、室内に人がいないときには自動で運転を控えめにしたり、運転を停止したりする機能があります。これにより、ランニングコストを抑えることができ、環境にも優しい選択となります。
これらのポイントを考慮することで、自宅に最適なガスファンヒーターを選ぶことができ、快適な暖房環境を実現することができます。
ガスファンヒーターのおすすめメーカー
ガスファンヒーターの主要メーカーは以下の2社です。
リンナイ(Rinnai)

引用:リンナイHP
リンナイのガスファンヒーターは高い省エネ性能と多機能性を持っています。
例えば、運転時の消費電力を低減できる「DC駆動モーター」や、室温に合わせて自動で設定温度を下げ、暖めすぎを防止できる「気くばりエコ機能」などを搭載しています。
また、空気清浄機とサーキュレーターの機能も備えており、部屋の空気を循環させながら効率的に暖めることができます。さらに、プラズマクラスター技術の搭載やリモコン操作に対応しており、快適さと便利さを両立しています。
ノーリツ (Noritz)

引用:ノーリツHP
ノーリツのガスファンヒーターは高効率燃焼と広い暖房範囲を実現し、部屋全体を効果的に暖めることができます。さらに、燃焼時は水蒸気を発生させ、部屋の空気を乾燥させにくくします。
機能性だけでなく、デザイン性もノーリツのガスファンヒーターの魅力です。例えば、ボディにヘアラインステンレスを採用することで上品な存在感を持っています。
また、ブラックパネルに操作ボタンとLEDを整然と配置することで、操作時の視認性と無駄のない洗練されたデザインを両立しています。
家族(4人暮らし)に適したガスファンヒーターとは?
生活スペースが比較的広いお家に合うガスファンヒーターとして、大体15畳まで対応できる機種をピックアップしました。子供がいる家庭や世帯人数が多い家庭、戸建て住宅などの場合は、以下のガスファンヒーターを検討してみてください。
Wiz(リンナイ):
空気清浄機搭載で、サーキュレーション効果により省エネ性をアップさせた多機能モデルです。
Harmo(リンナイ):
ガスファンヒーターと電気ヒーターを組み合わせた、新しい暖房スタイルを提供するスタイリッシュなファンヒーターです。
A-style(リンナイ):
リモコン付きで操作が簡単で、ベッドやソファーから遠隔操作できます。お部屋に合わせてカラーを選べるプラズマクラスター技術搭載ファンヒーターです。
Standard Type(ノーリツ):
スタンダードサイズのガスファンヒーター。スポット暖房とスポット足暖(あしだん)の2つのモードを選択でき、省エネ性を高めています。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
ガスファンヒーターのガス代とは? |
---|
ガスファンヒーターのガス代は使用するガスの種類に応じて異なります。都市ガスの場合は1時間あたり約15〜20円、プロパンガスの場合は1時間あたり約30〜41円となります。 |
ガスファンヒーターはエアコンより安いのか? |
近年の省エネタイプのエアコンはコスト効率に優れており、長時間稼働しても電気代を抑えられます。ガスファンヒーターと比較すると、約1/3~1/5程度のコストで済むことが多いです。 |
ガスファンヒーターの節約方法とは? |
ガスファンヒーターを効率的に使用するためには、以下の方法を実践すると良いです。①設定温度を下げる②エコモードを活用する③エアコンを併用する④部屋の断熱性を高める。また、ガス会社を適切に切り替えることが重要です。 |