- 東京電力EPの料金プランは多様であり、家庭の使用状況やライフスタイルに応じて最適なプランを選ぶことが可能です。
- 東京電力EPの公式サイトでは、使用量や契約プランに基づいて簡単に料金シミュレーションが行えます。
電力会社のプラン選びのポイント
東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)では、さまざまな電気料金プランが用意されています。自分に合ったプランを選ぶためには、以下のポイントを考慮することが重要です。
①現在の使用状況の確認
電気料金プランを選ぶ際には、まず自分の家庭での電気使用量を把握することが重要です。過去の電気料金明細書を確認し、月ごとの使用量を確認することで、どのプランが最も経済的かを判断できます。一般的に、家庭の電気使用量は季節や生活スタイルによって変動するため、年間を通じての平均使用量を把握することが望ましいです。
また、家電の使用時間帯も考慮する必要があります。例えば、夜間に電気を多く使用する家庭では、夜間料金が安いプラン(時間帯別料金プラン)が適しているかもしれません。逆に、昼間に多くの電気を使用する場合は、電力量料金が定額のプランを選ぶことが有利かもしれません。
また、契約しているアンペア数も重要な要素です。契約アンペア数が高いほど、基本料金が高くなる傾向があります。自宅の電気使用状況に応じて、適切なアンペア数を選ぶことで、無駄な電気代を削減できます。必要以上のアンペア数を契約している場合は、見直しが必要です。
②料金シミュレーション
料金シミュレーションを行うことで、実際にどのくらいの電気代がかかるかを具体的に把握できます。電気料金は基本的に「基本料金+電力量料金」で計算されます。
例えば、
基本料金:1,000円/月
電力量料金:25円/kWh
月の使用量:300kWh
の場合、
月の電気料金:1,000円 + (25円 × 300kWh) = 8,500円
となります。実際の料金はこれに燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金などが加わります。
また、電気料金の比較サイトを利用することで、複数のプランを簡単に比較できます。例えばエネピでは、現在の電力会社のプランと他社のプランを比較し、シミュレーションを行うことができます。これにより、最もお得なプランを見つける手助けになります。
③複数の電力会社を比較検討
2016年4月から電力の小売全面自由化がスタートし、様々な会社が家庭向けの電力サービスを提供しています。例えば、以下のような特典やセット割引を活用することで、電気料金がお得になる可能性があります。
ガスとのセット割引:
電気とガスをセットで契約すると割引が適用されます。
インターネットとのセット割引:
プロバイダとのセット契約で割引が受けられる場合があります。
携帯電話とのセット割引:
KDDIのauでんきセット割など、携帯電話とセットで契約すると割引やキャッシュバックが受けられます。
クレジットカード払いの特典:
特定のクレジットカードで支払うと、ポイント還元率が上がるなどの特典があります。
これらのポイントを考慮しながら、自分に最適な料金プランを選ぶことが、電気代の節約につながります。
東京電力EPの料金プランの種類
- 従量電灯(規制料金)プラン
- 自由料金プラン
- 環境重視プラン
以下に、具体的なプランの種類とその特徴を説明します。
従量電灯(規制料金)プラン
従量電灯(規制料金)プランには以下の種類があります。
【従量電灯B/C】
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 10A | ¥311.75 |
15A | ¥467.63 | |
20A | ¥623.50 | |
30A | ¥935.25 | |
40A | ¥1,247.00 | |
50A | ¥1,558.75 | |
60A | ¥1,870.50 | |
電力量料金 | ~120kWh | ¥29.80 |
121kWh~300kW | ¥36.40 | |
301kWh~ | ¥40.49 |
参照:従量電灯B(関東)
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 1kVA | ¥311.75 |
電力量料金 | ~120kWh | ¥29.80 |
121kWh~300kW | ¥36.40 | |
301kWh~ | ¥40.49 |
参照:従量電灯C(関東)
一般的な家庭向けプランで、使用量に応じて料金が変動します。基本料金と電力量料金があり、使用量が多いほど単価が上がります。このプランは在宅時間が短く使用量が少ない家庭から、昼間に在宅しエアコンなどを多く使用する家庭まで幅広く対応しています。
なお、規制料金プランとは、国の認可が必要な電気料金のことを指します。これは電力自由化以前から存在する従来型の料金プランで、主に大手電力会社が提供しています。
自由料金プラン
自由料金プランには以下の種類があります。
【スタンダードS/L】
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 10A | ¥311.75 |
15A | ¥467.63 | |
20A | ¥623.50 | |
30A | ¥935.25 | |
40A | ¥1,247.00 | |
50A | ¥1,558.75 | |
60A | ¥1,870.50 | |
電力量料金 | ~120kWh | ¥29.80 |
121kWh~300kW | ¥36.40 | |
301kWh~ | ¥40.49 |
参照:スタンダードS(関東)
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 1kVA | ¥311.75 |
電力量料金 | ~120kWh | ¥29.80 |
121kWh~300kW | ¥36.40 | |
301kWh~ | ¥40.49 |
参照:スタンダードL(関東)
日中も電気を多く使用する家庭向け。基本料金が比較的安く、使用量に応じた従量料金が適用されます。このプランは単身からファミリー世帯まで幅広い層を対象としています。主に毎月の使用量が300〜600kWh程度の世帯に適しています。
【プレミアムS/L】
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 10A | ¥311.75 |
15A | ¥467.63 | |
20A | ¥623.50 | |
30A | ¥935.25 | |
40A | ¥1,247.00 | |
50A | ¥1,558.75 | |
60A | ¥1,870.50 | |
電力量料金 | ~400kWh(定額) | ¥13,847.63 |
401kWh~ | ¥39.50 |
参照:プレミアムS(関東)
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 1kVA | ¥311.75 |
電力量料金 | ~400kWh(定額) | ¥13,847.63 |
401kWh~ | ¥39.50 |
参照:プレミアムL(関東)
一定の使用量までは定額で、それを超えると従量料金が適用されるプランです。特に使用量が多い大人数の家庭に適しています。このプランは使用量が多い大家族に向いています。大型の冷蔵庫や洗濯機、高出力のエアコンなどを使用している場合、効率的な選択肢です。
【夜トク8/12】
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 1kW※ | ¥255.69 |
電力量料金 | 午前7時~午後11時 | ¥42.60 |
午後11時~翌午前7時 | ¥31.64 |
参照:夜トク8(関東)
※30分ごとの使用量のうち最も大きい値を2倍した値(最大需要電力)により決定
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 1kW※ | ¥255.69 |
電力量料金 | 午前9時~午後9時 | ¥44.16 |
午後9時~翌午前9時 | ¥33.33 |
参照:夜トク12(関東)
※同上
夜間の電気料金が安く設定されているプランで、夜間に多くの電気を使用する家庭に向いています。このプランは日中は家にいることが少なく、夜間に洗濯機や食器洗い乾燥機を使うことが多い家庭に有利です。逆に、昼間に多く電気を使う家庭には不向きです。
【スマートライフS/L】
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 10A | ¥311.75 |
15A | ¥467.63 | |
20A | ¥623.50 | |
30A | ¥935.25 | |
40A | ¥1,247.00 | |
50A | ¥1,558.75 | |
60A | ¥1,870.50 | |
電力量料金 | 午前6時~翌午前1時 | ¥35.76 |
午前1時~午前6時 | ¥27.86 |
参照:スマートライフS(関東)
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 1kVA | ¥311.75 |
電力量料金 | 午前6時~翌午前1時 | ¥35.76 |
午前1時~午前6時 | ¥27.86 |
参照:スマートライフL(関東)
オール電化住宅向けのプランで、電気を多く使用する時間帯に合わせた料金設定がされています。このプランはオール電化を導入している家庭で、電気温水器や蓄熱式暖房機を使用する家庭に特に適しています。これらの機器は安い夜間電力を多く利用できるためです。
【くらし上手S/L/X】
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | ~60A | ¥2,654.50 |
電力量料金 | ~120kWh(定額) | ¥3,670.40 |
121kWh~ | ¥30.72 |
参照:くらし上手S(関東)
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | ~6kVA | ¥2,654.50 |
7~10kVA※ | ¥4,257.50 | |
電力量料金 | ~120kWh(定額) | ¥3,670.40 |
121kWh~ | ¥30.72 |
参照:くらし上手L(関東)
※10kVAをこえる場合、1kVAにつき425.75円を加算
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | ~4kW | ¥2,664.12 |
5〜8kW※ | ¥5,128.24 | |
電力量料金 | ~120kWh(定額) | ¥3,670.40 |
121kWh~ | ¥30.72 |
参照:くらし上手X(関東)
※8kWをこえる場合、1kWにつき641.03円を加算
太陽光発電システムと「おひさまエコキュート」を併用している家庭向けのプランで、昼間に発電された電気を有効活用し、足りない分をお得に使用できるように設計されています。このプランは省エネに関心が高く使用量を細かく管理したい家庭や、スマートメーターを活用して使用状況を確認したい家庭にとって便利です。
環境重視プラン
環境重視プランには以下の種類があります。
【アクアエナジー100】
内訳 | 区分 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 10A | ¥586.75 |
15A | ¥880.13 | |
20A | ¥1,173.50 | |
30A | ¥1,760.25 | |
40A | ¥2,347.00 | |
50A | ¥2,933.75 | |
60A | ¥3,520.50 | |
電力量料金 | ~300kWh | ¥23.66 |
301kWh~ | ¥30.40 |
環境に配慮したプランで、再生可能エネルギーを利用した電力を提供します。このプランは特にエコ意識が高い家庭や、持続可能な生活を目指す家庭に適しています。再生可能エネルギーの利用を促進し、環境負荷を軽減したい方におすすめです。
エリアによるプランの違いについて
東京電力EPは関東地方を中心にサービスを提供していますが、他のエリア(北海道、東北など)でも一部プランが利用可能です。ただし、エリアによっては提供されるプランの料金が異なる場合があります。
特に自由料金プランは地域によって異なるため、具体的なプラン内容や料金は居住地に応じて確認することが必要です。その際は、東京電力EPの公式サイトをご利用ください。
ライフスタイル別おすすめプラン
東京電力EPの電気料金プランは、家庭のライフスタイルや使用状況に応じて選択肢する必要があります。以下に、それぞれの家庭に適したプランを紹介します。
単身世帯向け:スタンダードS
一般的な使用パターンに適しており、単身で外出が多い方に向いています。在宅勤務の場合でも、電力使用量が400kWh以内であれば、同プランで問題ありません。
共働き世帯向け:スタンダードS
単身世帯に比べて電力使用量が多くなりますが、共働きの場合は夜間や朝晩の電力使用が中心となるため、同プランが適切です。
在宅勤務が多い世帯向け:プレミアムS
在宅勤務で電力使用量が増える家族世帯に向いています。400kWhまでが定額料金で、それ以上は従量制となるため、世帯人数が多く在宅時間が長い場合に適しています。
オール電化住宅向け:スマートライフS
オール電化住宅に特化したプランで、夜間の電気料金が安く、昼間も一定の料金で利用できます。電気温水器やエコキュートを使用する家庭に最適です。
太陽光発電システム設置住宅向け:くらし上手S
このプランでは、太陽光発電システムと電気メーターが連動することで、自宅で発電した電気を優先的に利用できる仕組みになっています。したがって、太陽光発電によって電気料金の節約や環境への貢献を実現したい家庭に適しています。
ところで、東京電力EPは定期的に料金プランを改定しています。お得なプランや新しいサービスが導入され、電気料金の節約や、より自分に合ったプランへの切り替えが可能になる場合もあります。そこで、少なくとも年に一度は、現在のプランの見直しを行うと良いです。
電気料金プランの変更方法と手続き
東京電力EPの電気料金プランを変更する場合は、以下の方法で行うことができます。
- 公式サイトからの手続き
- カスタマーセンターへの連絡
公式サイトからの手続き:
24時間いつでもオンラインで手続きが可能です。手続きには現在の契約内容を確認するための情報(契約プラン、契約アンペア数など)が必要になるため、手元に検針票があると便利です。具体的には、以下の流れで手続きを行います。
1. 東京電力EPの公式サイトにアクセスする
2. 「電気とガスの開通・各種手続き・サポート」ページを開く
3. 「現在のご契約に関するお手続き」をクリックする
4. 「プラン変更」を選択し、画面の指示に従って進める
カスタマーセンターへの連絡:
電話やチャットでカスタマーセンターに連絡し、手続きを依頼することもできます。この場合も、検針票を手元に用意しておくとスムーズです。
なお、自由料金プランから従量電灯(規制料金)プランへの変更は、電話での手続きのみ受け付けています。
プラン変更の際の注意点
電気料金プランの変更に際しては、以下の点に注意してください。
契約期間の制約:
契約から1年未満の場合、プラン変更ができないことがあります。契約内容によっては、変更ができるまでに時間がかかることもあります。
新プランの適用開始日:
プラン変更の手続きが完了した後、新しい料金プランの適用開始日が通知されます。これには数日かかる場合があります。
スマートメーターの必要性:
新しい料金プランによっては、スマートメーターへの取替工事が必要になることがあります。ただ、東京電力EPが工事の手配を行うため手続きは不要です。
スマートメーターとは?
従来のアナログ式の電気メーターをデジタル化し、通信機能を持たせたものです。これにより、電気の使用量を30分ごとに細かく計測できるようになり、電力会社は遠隔でそのデータを収集できるようになりました。
これらの点に注意しながら、自分の使用状況に合わせて最適なプランを選択してください。
よくある質問と回答
東京電力EPの電気料金プランを検討している方のために、よくある質問とその回答をまとめました。
東京電力EPの供給エリアは?
東京電力EPは関東エリアを中心に供給を行っており、具体的には東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・群馬県・栃木県・山梨県・静岡県が含まれます。
また、沖縄を除く全国のエリアでもサービスを利用できますが、選択できるプランは「プレミアム」や「スタンダード」に限定されます。
「従量電灯B」と「スタンダードS」の違いは?
基本料金は両プランで同額ですが、使用量に応じた料金が異なる場合があります。これには「燃料費調整額」が関係しています。
「従量電灯B」は規制料金プランであり、燃料費調整額に上限が設けられています。一方「スタンダードS」は自由料金プランで、燃料費調整額の上限がなく、燃料価格の変動によって電気料金が大きく変動する可能性があります。
契約変更に費用はかかる?
東京電力EPのほとんどの電気料金プランでは、契約変更に際して解約手数料や違約金は発生しません。ただし、一部のプラン(例:プレミアムプラン)では、契約期間中に解約する場合に違約金が発生することがあります。
引っ越し時や解約時の手続きは?
引っ越しに伴う契約の変更は、東京電力EPのカスタマーセンターに連絡するか、公式サイトから手続きを行います。新しい住所での契約内容を確認し、必要に応じてプランを変更することができます。
解約手続きもカスタマーセンターへの連絡または公式サイトから行います。解約手数料は基本的に発生しませんが、一部のプランでは違約金がかかる場合があります。
料金シミュレーションの方法は?
料金シミュレーションは、東京電力EPの公式サイトで提供されており、使用量や契約プランに基づいて簡単に試算できます。シミュレーションを行うことで、実際の電気料金を予測し、最適なプランを選ぶ手助けとなります。
また、東京電力EP以外の電力会社・プランを比較検討することも重要です。エネピでは、お客様一人ひとりの家族構成やライフスタイルに適した電気料金プランの無料相談を実施しております。これまでにも毎月1万名のお客様に提案させていただいており、平均で年間21,071円※の電気代を削減しています。ぜひこの機会に相談してみてください。
※エネピのユーザー様の削減実績データから算出した金額です
※3~4人暮らしの場合の金額です
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
電気料金プランの選び方とは? |
---|
自分に合ったプランを選ぶためには以下のポイントを考慮することが重要です。①現在の使用状況(電気使用量、使用時間帯、アンペア数など)を確認する②料金シミュレーションを行う③複数の電力会社を比較する。 |
東京電力のおすすめプランとは? |
東京電力EPの電気料金プランは世帯人数や住宅設備に応じて選択肢する必要があります。一般的な家庭の場合は「スタンダードS」や「プレミアムS」が適しています。また、オール電化の場合は「スマートライフS」、太陽光発電を導入している場合は「くらし上手S」が有利です。 |
電気料金プランの変更方法とは? |
東京電力EPの電気料金プランの変更は、24時間いつでも公式サイトで手続きが可能です。手続きには現在の契約内容を確認するための情報(契約プラン、契約アンペア数など)が必要になるため、手元に検針票があると便利です。 |