引越しの準備に追われ、電気や水道の手続きは済ませたものの、「ガスの開栓手続き」を後回しにしてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

手続きを忘れていると、引越し当日に「お湯が使えない」「お風呂に入れない」という事態になりかねません。また、プロパンガス特有の「保証金」という制度を知らず、当日に慌ててしまうケースも少なくありません。

この記事では、プロパンガスの開栓手続きに必要な連絡のタイミングや、当日の具体的な流れ、忘れがちな準備物について詳しく解説します。スムーズに新生活をスタートさせるために、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 開栓手続きの最適なタイミング(入居の1~2週間前が目安)と、連絡先の確認方法
  • 当日の「立ち会い」が必須である理由と、作業にかかる所要時間 当日までに用意すべき持ち物リスト(特に現金1万円程度の「保証金が必要なケースがあること)
  • 事故を防ぐためのガスコンロの種別(プロパンガス用・都市ガス用)の見分け方
  • 業者の到着から点火テスト、書類記入までの当日の具体的な流れ
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まずは連絡!申し込みのタイミングと連絡先

まずは連絡!申し込みのタイミングと連絡先

ガスの開栓には、ガス会社の担当者が現地を訪問する必要があります。予約枠が埋まってしまうこともあるため、早めの連絡が重要です。

申し込み時期の目安

目安は引越し希望日の1~2週間前までです。ガスの開栓作業には、担当者の訪問と安全確認を兼ねた立ち会いが必要になります。予約が埋まりやすいため、早めに申し込むことで希望日時の調整がしやすくなります。

特に3月~4月の引越しシーズンは非常に混み合います。このような混み合う時期は、1カ月前を目安にさらに余裕を持って申し込むのがおすすめです。

近年はオンライン受付が増加していますが、急ぎの場合は電話が確実です。必要情報については、契約者氏名・新住所(アパート名・部屋番号)・連絡先・入居予定日・訪問希望日時となります。

連絡先はどこ?

お住まいのタイプによって確認先が異なります。

【賃貸物件の場合】
利用するガス会社は物件ごとにあらかじめ決められていることがほとんどです。以下のいずれかを確認し、指定された業者へ連絡してください。

  • 賃貸借契約書の重要事項説明書
  • 物件の屋外に設置されているガスメーターやガスボンベの記載
  • 管理会社や大家さんへの問い合わせ

【持ち家(戸建て)の場合】
新築の戸建てであれば、建築を依頼したハウスメーカーや工務店に確認してみてください。すでに提携しているガス会社を紹介されるケースが一般的です。

中古住宅の購入や、まだガス会社が決まっていない場合は、新たにご自身でガス会社を探して契約する必要があります

戸建て(持ち家)の場合、プロパンガス会社は自由に選ぶことができます。実は、プロパンガスの料金は会社によって大きく設定が異なるため、どの会社と契約するかで毎月の光熱費に数千円の差が出ることも珍しくありません。

もし、「どのガス会社を選べばよいかわからない」「最初から適正価格で契約したい」とお考えであれば、プロパンガス料金比較サービス「エネピ」を活用してみてください。

お住まいの地域で供給可能な優良なガス会社を無料で比較・検討することができます。長く住む家だからこそ、入居のタイミングで納得できるガス会社を選んでみてはいかがでしょうか。

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土日・祝日の対応は?

多くのガス会社は土日・祝日でも開栓作業に対応していますが、平日よりも予約が埋まりやすい傾向にあります。希望の時間帯に来てもらうためにも、余裕を持った予約をしておきましょう。

ライフライン開通の順序:電気・水道との関係

見落としがちなポイントとして、ガス開栓時には「電気」と「水道」が既に使用可能であることが前提条件となります。

電気の必要性:現代のガス給湯器はすべて電子制御されており、電気がないと作動しません。また、ガス漏れ警報器の動作確認にも電力が必要です。

水道の必要性:給湯器の点火確認を行うためには、実際に蛇口から水を出して湯になるかを確認(通水試験)する必要があります。

【推奨フロー】
1. 電気・水道の開通手続き(入居3日前まで)
2. ガス会社への予約(入居1〜2週間前)
3. 入居当日: ブレーカーを上げる・止水栓を開ける → ガス会社の訪問を受ける

この順序を守らない場合、ガス会社の作業員が到着しても点検が完了できず、後日再訪問となってしまうリスクがあります。

絶対条件!開栓には「立ち会い」が必要です

絶対条件!開栓には「立ち会い」が必要です

電気や水道とは異なり、ガスの開栓には契約者本人(または代理人)の立ち会いが法律で義務付けられています。

なぜ立ち会いが必要なのか

プロパンガスを安全に使用するため、ガス漏れ検査や点火確認、ガス機器の取り扱い説明を行う必要があるからです(液石法による義務)。「鍵を開けておくから勝手にやっておいて」といった対応はできません。

所要時間

作業自体は15分~30分程度で完了します。ただし、ガス機器に不備があった場合などは時間がかかることもあるため、前後のスケジュールには余裕を持っておくとよいでしょう。

本人が行けない場合

原則として契約者本人の立ち会いが望ましいですが、仕事などでどうしても都合がつかない場合は、家族や代理人でも対応可能なケースがあります。予約時にガス会社へ相談してみてください。

【要注意】当日の持ち物と「保証金」の準備

【要注意】当日の持ち物と「保証金」の準備

開栓当日は、以下のものを手元に用意しておきましょう。

  • 身分証明書(運転免許証、パスポート、保険証など)
  • 印鑑(認め印で可・契約書への捺印用)
  • 銀行のキャッシュカードまたは届出印(口座振替の手続き用)
  • 【重要】保証金(預り金)

現金1万円程度の「保証金」が必要になることも

プロパンガス特有の商習慣として、開栓時に「保証金(預り金)」として現金1万円程度を預ける必要がある場合があります。 これは、万が一ガス料金の未払いがあった場合に充当するための担保のようなものです。

「当日現金を持っていなくて開栓できなかった」というトラブルを防ぐためにも、予約の電話をする際に「保証金は必要ですか?」「いくら用意すればよいですか?」と確認しておきましょう。

なお、この保証金はあくまで「預り金」ですので、退去時には全額返金されます。預かり証(受取証)が発行されますので、退去時まで大切に保管するようにしてください。

ガスコンロ持ち込みの落とし穴(都市ガス用は危険!)

ガスコンロ持ち込みの落とし穴(都市ガス用は危険!)

ご自身でガスコンロを持ち込む場合、そのコンロが「プロパンガス(LPG)用」であることを必ず確認してください。

都市ガス用とプロパンガス用は別物

ガス機器には「都市ガス用(12A/13A)」と「プロパンガス用(LPガス)」の2種類があり、ガスの成分や燃焼カロリーが異なります。 誤って種類の違うコンロを使用すると、不完全燃焼による一酸化炭素中毒や、異常燃焼による火災の原因となり大変危険です。

確認方法

  • コンロ本体の側面にあるラベルを確認する(「LPガス」「LPG」等の記載があるか)
  • ガスホースの色を確認する(一般的にプロパン用はオレンジ色、都市ガス用は白色または薄ベージュ色)

もし都市ガス用のコンロをお持ちの場合は、部品交換による改造をするか、プロパンガス用に買い替える必要があります。不安な場合は、開栓当日に担当者に見てもらい、判断を仰ぐことをおすすめします。

当日の流れシミュレーション

当日の流れシミュレーション

当日は以下のような流れで作業が進みます。

1. 業者の到着:約束の時間に自宅で待機します。
2. 開栓作業・点検:屋外のボンベ・メーターの確認と、室内のガス漏れ検査を行います。
3. 点火テスト:コンロやお湯が正常に使えるか確認します。備え付けの給湯器がある場合は、すぐにお湯が出るようになります。
4. 書類記入・支払い:契約書類への署名・捺印、口座振替の用紙記入、保証金の支払い(ある場合)を行います。
5. 完了:使用上の注意点などの説明を受けて終了です。

よくある質問(FAQ)

Q. 入居当日に連絡しても来てくれますか?

ガス会社の人員に空きがあれば対応してもらえる可能性はありますが、基本的には難しいと考えておいたほうが無難です。 特に引越しシーズンは数日待ちになることもあるため、早めの予約が必須です。

Q. 自力でガスを開栓できますか?

プロパンガスは自力での開栓はできません。これはプロパンガスが危険物にあたり、取り扱いに免許が必要であるためです。「事前にガス会社の手配をするのが面倒」と思われるかもしれませんが、自力の開栓作業は大きな事故に繋がりかねないので絶対にやめてください。少し手間はかかってしまいますが、きちんとガス会社の方にお願いしましょう。

Q. プロパンガスの料金は高いと聞きましたが本当ですか?

プロパンガスは自由料金制であり、配送コストなどがかかるため、都市ガスと比較すると割高になる傾向があります。 また、集合住宅の場合はガス会社を自由に選べないことが多いため、料金設定が物件ごとに異なります。

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Step1

ガス料金を比較したい物件は?

Step2

どちらでガスを使用しますか?

まとめ

プロパンガスの開栓手続きについて解説しました。重要なポイントを整理すると次のとおりです。

  • 早めの連絡:引越し日の1~2週間前にはガス会社へ予約を入れる
  • 立ち会いは必須:本人の在宅が必要(所要時間は15〜30分)
  • 現金の用意:保証金(1万円程度)が必要なケースが多い
  • 機器の確認:必ず「プロパンガス用」のコンロを使用する

これらを事前に確認・準備しておくことで、引越し初日から快適な新生活をスタートさせることができるでしょう。まずは、賃貸契約書や物件のメーターを確認し、ガス会社へ連絡することから始めてみてください。

ガス料金が「適正」か気になったら

無事に開栓手続きが終わり、生活が落ち着いてくると、「毎月のガス代は適正なのだろうか」と気になることもあるかもしれません。 プロパンガスの料金は会社によって異なります。戸建てにお住まいの場合や、将来的に引越しを検討される際には、「エネピ」の料金比較サービスを活用してみてください。

現在のガス料金相場を確認したり、より条件の良いガス会社を探したりするのに役立ちます。新しい検針票がお手元に届いたら、一度シミュレーションしてみることをおすすめします。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。