ガス料金の支払い方法について知っておくことは、健全な家計運営のために必要です。
本記事では、口座振替やクレジットカードなどの支払い方法の種類を紹介します。
また、それぞれの支払い方法のメリットを比較し、どの支払い方法を選ぶべきなのか考えていきたいと思います。
ガス料金の支払い方法の種類
一般にガス料金の支払い方法は3つに分かれます。
- 口座振替
- クレジットカード
- 振込票(請求書)
それぞれの支払い方法について、以下で詳しく説明します。
口座振替
口座振替は、銀行口座から自動的に引き落とされる方法です。毎月の請求額が異なる場合でも、自動的に引き落とされるため手間がかかりません。
また、ガス会社によっては、口座振替に申し込むと毎月割引を受けられます。ちなみに、東京ガスの「口座振替割引」を利用すると、毎月55円(税込)割引になります。
クレジットカード
毎月の請求額がクレジットカードから自動的に引き落とされる方法です。クレジットカード払いに申し込むと、ポイントやキャッシュバックなどの特典が付いてくる場合があります。
ただし、ガス会社によって使用できるクレジットカードが異なるため、ガス会社指定のクレジットカードを取得する手間が発生する可能性があります。
振込票(請求書)
ガス会社から送られてくる払込票(請求書)を持参し、金融機関やコンビニで支払う方法です。払込票は現金で支払いができ、クレジットカードや銀行口座が不要です。
また、支払いのタイミングを自分で管理でき、ガス料金が毎月いくらかかっているのか把握しやすいです。
【結論】一番メリットがある支払い方法とは
それでは、ガス料金の3つの支払い方法の中で、どれを選ぶべきかについて考えています。3つの支払い方法のメリット・デメリットは以下のとおりです。
支払い方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
口座振替 | ・支払いを忘れる心配がない ・割引が受けられる |
・手数料が発生することがある ・口座残高の管理が必要 |
クレジットカード | ・支払いを忘れる心配がない ・特典(ポイント、キャッシュバック)がある |
・利息や手数料が発生することがある ・利用限度額の制約がある |
振込票 | ・クレジットカードや銀行口座が不要 ・毎月ガス料金を把握できる |
・支払いに手間がかかる ・支払い忘れによる延滞リスクがある |
以上のように、それぞれの支払い方法にメリットとデメリットがあります。そのため、ガス料金の支払い方法は「自分のライフスタイルやニーズに合わせて選択する」というのが結論になるでしょう。
ただ、近年はキャッシュレス決済が急速に広がっています。NIRA総合研究開発機構の調査によると、個人の消費支出額におけるキャッシュレス決済の比率は70.6%であり、最も多いキャッシュレス決済の手段はクレジットカード(41.1%)となっています。このような社会的傾向を踏まえると、ガス料金の支払い方法にクレジットカードを選ぶ人が増えていくかもしれませんね。
クレジットカードが使えないガス会社もある?!
多くのガス会社がクレジットカードを支払い手段として受け付けていますが、例外もあります。
一部の小規模なガス会社や地方のガス会社などでは、クレジットカードが利用できない場合があります。特にプロパンガスを配送・供給している小規模のガス会社では、クレジットカードが使えないことが少なくありません。
ただし、もしそのようなガス会社であっても、クレジットカードの利用をあきらめる必要はありません。そのときは、ガス会社を切り替えればよいのです。当社ではプロパンガス料金比較サービス『enepi(エネピ)』を運営し、「プロパンガス会社の切り替え」をサポートしております。
ちなみに、プロパンガス会社を切り替えることは、ガス料金の節約にもつながります。プロパンガスは料金設定に縛りがない自由料金制のエネルギーなので、どのガス会社からプロパンガスの供給を受けるかで料金が大きく変わるのです。
実際にプロパンガス会社を切り替えたことで、年間ガス料金が約8万円安くなったケースもあります。プロパンガスユーザーのみなさんは、ぜひ一度「プロパンガス会社の切り替え」を検討してみてください。
ガス料金の支払い方法の変更手続き
ガス料金の支払い方法の変更手続きは、一般に2つの選択肢があります。
- WEBによる変更手続
- 申込書による変更手続
それぞれの変更手続について、以下で詳しく説明します。
WEBによる変更手続
WEBによる変更手続は、大体以下のような流れになります。
①アカウントにログイン
ガス会社の公式ウェブサイトにアクセスし、既存のアカウントにログインします。アカウントがない場合は、新規登録が必要です。
②支払い情報の確認
アカウントにログインしたら、現在の支払い情報や契約状況を確認します。変更する支払い方法に関する詳細を把握します。
③支払い方法の変更オプションを選択
アカウントの設定または支払い方法のセクションに移動し、支払い方法の変更オプションを見つけます。クレジットカードや口座振替、その他の選択肢が表示されます。
④必要事項の入力
新しい支払い方法を選択したら、必要な情報(クレジットカード情報、銀行口座情報など)を入力します。本人確認のために必要な書類があれば、それもアップロードすることがあります。
⑤変更の申請と確定
入力した情報を確認し、誤りがないことを確認します。また必要に応じて修正を行います。その後、変更内容を申請または確定するボタンをクリックします。変更が承認されると、新しい支払い方法が適用されます。
⑥通知と確認
ガス会社からの通知を待ち、変更が反映されたことを確認します。通知がない場合でも、アカウントの支払い設定で変更が確認できることがあります。
申込書による変更手続
申込書による変更手続は、大体以下のような流れになります。
①申込書の入手
ガス会社のオフィスやウェブサイトから、支払い方法変更用の申込書を入手します。
②必要事項の記入
申込書に必要な情報(契約者情報、新しい支払い方法の詳細など)を記入します。必要に応じて、本人確認のための書類も添付します。
③書類の提出
申込書と必要書類をガス会社に提出します。これは郵送かFAX、または一部のガス会社ではオンラインでのアップロードが可能です。
④承認待ち
ガス会社が提出された申込書と書類を確認し、支払い方法変更の承認を行います。承認には数日から数週間かかる場合があります。
⑤通知と確認
ガス会社からの通知を待ち、変更が反映されたことを確認します。通知がない場合でも、ガス料金請求書などで変更が確認できることがあります。
ガス料金の支払い期限と延滞後の対応
ガス料金の支払い期限については、検針日から30日後が一般的な支払い期限となっています。支払期限を過ぎると、延滞利息が発生します。延滞利息は原則として、延滞利息の対象となるガス料金を支払った直後に発生するガス料金に合算されます。
なお、ガス料金を延滞した後、「ガスの供給がいつ止まるのか」はガス会社によって異なります。例えば東京ガスでは、支払期限から50日が過ぎても滞納状態の場合は、あらかじめ通知があった上でガスの供給がストップとなります。
このような事態を防ぐために、支払い方法は自動決済(口座振替・クレジットカード)を利用すると安心です。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
ガス料金の支払い方法の種類とは? |
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ガス料金の支払い方法は、一般に次の3つから選べます。①口座振替②クレジットカード③振込票(請求書)。ただし、一部の小規模なガス会社や地方のガス会社などでは、クレジットカードが利用できない場合があります。 |
ガス料金のおすすめの支払い方法とは? |
それぞれの支払い方法にメリット・デメリットがあるため、結局のところは個人のライフスタイルやニーズに合う方法を選ぶことが肝要です。なお、近年は決済全般においてキャッシュレス、特にクレジットカードの利用が増加しています。 |
ガス料金の支払い方法の変更手続きとは? |
ガス料金の支払い方法の変更手続きは、WEBと申込書の2つの選択肢があります。WEBでの変更手続きは即日完了できますが、申込書での手続きは書類提出や審査のプロセスがあるため、手続き完了まで数日から数週間かかります。 |