みなさんは月にどのくらい、食費を使っていますか?
食費は「つい無駄遣いしてしまう生活費」となりえるため、節約したい人にとって重要なポイントとなるでしょう。この記事では、食費を安く済ませるコツや具体的な節約方法を紹介します。みなさんの食費節約のヒントになれば幸いです。
食費の平均額はいくら?
「さあ、食費を節約しよう!」と思っても、実際どのくらい食費がかかっていて、何が無駄になっているのか家計簿でも付けていなければあんまり把握できないですよね。実際に書いてみると、「こんなにかかっていたなんて!」とびっくりすることもあるかもしれません。
また、食費を節約すると意気込んでも、食事は生きていくために欠かせない要素なので、どの程度まで節約するのが適切なのか、いまいち分からない方も多いのではないでしょうか。
まずは現状を把握し、普通の家庭と比較してみることが、食費節約の大きな一歩となります。結局どのくらいの食費に抑えるべきか、理想の食費はいくらなのか……その一つの目安になるのが「平均以下の食費に抑える」ことです。
世帯別の平均食費
実際、日本に住んでいるみなさんってどのくらい食費をかけているものなんでしょうか。
総務省統計局の家計調査報告(家計収支編)によると、世帯人数別の2023年のデータはこのような数字になっています。
世帯人数 | 1カ月の平均食費 |
---|---|
1人 | 42,049円 |
2人 | 72,399円 |
3人 | 85,557円 |
4人 | 90,712円 |
5人 | 101,806円 |
6人以上 | 110,532円 |
何回か外食に行ってしまうと、半分くらいはあっという間に飛んでいきそうな金額ですね。かなりオーバーしてしまっているという人も多いのではないでしょうか。いずれにせよ、食費は家計の大きなウエイトを占めているので節約のしがいがありますね!
食費を簡単に管理する方法
先程も少し触れましたが、きちんとお金の出入りを数字で管理することは節約の第一歩になります。そのために、家計簿を付けて現状の把握をしてみましょう。
きちんと数字を把握していないと無駄遣いに気がつくことができず、何を減らすべきなのか見当をつけることができません。数字でお財布の状況を確認することは変化が楽しくやる気アップにもつながるので、しっかり家計簿をつけていきましょう!
100円ショップなどで家計簿ノートを購入することもできますが、最近はレシートを撮影するだけで家計簿をつけてくれるアプリもあります。レシートを撮影してアップするだけで数字や品目を読み取って記録してくれるため、簡単に家計簿をつけることができます。その上、食費や住居費、光熱費などぞれぞれの経費の内訳がポップで見やすいグラフになって表示されるなど、便利な機能で生活費全体を簡単に把握できますよ。
食費節約の「3つのコツ」
ここまで、日本の平均的な食費のご説明をしました。みなさんもご自身の家庭で食費がどのくらいオーバーしてしまっているのかイメージが湧いてきたかもしれません。家計簿でお金の出処の詳細がわかると、「何が無駄遣いになっているから減らせば良いのか」がとてもクリアになるのでおすすめですよ!
さてここからは、無駄に気がついてきたみなさんが食費を節約するためのコツや具体的なアイデアを紹介していきます!
自炊の費用節約
いつもなんとなく買っている食材を、お得な食材に変えることで節約できるかもしれません。ただし、商品単体の価格だけでは「お得」とは言えないので気をつけましょう。
例えばカット野菜は大体100円前後で売られており一見お得に見えるのですが、カット野菜は栄養も少ない上に腹持ちも良くないためコスパが悪いと言えます。
それでは、栄養価が高く価格が安定的で、様々な調理に使える2つの食材をご紹介します。
おすすめ食材①豆腐
日本の伝統的な栄養食であり安く買える豆腐は、とってもお得な食品です。価格は安定的に100円代で購入できますし、栄養たっぷりで具材としてボリュームもあります。さらにタンパク質や脂質など体の基礎的な栄養素がたっぷりと含まれています。
また、豆腐は体の機能を調整する手助けをするため「機能性食品」としても注目されています。その効用について、次々と科学的に解明されつつあり、多くの報告があります。特に、木綿豆腐は応用も効いてそのまま食べても満足感を得ることができますし、間食としても様々なレシピがネット上にあります。
また、栄養たっぷりの豆腐をかさ増しに使用することで、食材費を抑えることができるのです。豆腐ハンバーグなどはその典型的な例でしょう。お子さんなどいらっしゃるご家庭で、沢山ハンバーグを作りたい時に豆腐を利用することで量を多くつくることができます。余ってしまったら冷凍してお弁当などに入れることもできますね。ほかにも、鍋などに食べごたえのある木綿豆腐を入れることによって満足感たっぷりのお鍋にすることができます。
ぜひ食費の節約をされているみなさんは積極的に豆腐を使ってみてください。
おすすめ食材②もやし
安価で歯ごたえしっかりのもやしは、大変栄養価の高い食材です。豆を発芽させた食材であるため、他の野菜に比べてタンパク質を多く含んでいます。さらに、発芽によって豆にはない栄養も含まれており、食物繊維はもちろん、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、カリウムなども含んでいます。
もやしを使った料理は大変多く、前菜、スープ、メインまでネットでメニューを見つけることができます。レパートリーを増やせば増やすほど楽しめる食材でしょう。また、他の食材と合わせることによってボリュームだけでなく栄養もアップさせることができ、その歯ごたえで満腹感も増加します。
もやしは、なんといっても安価で手に入るのが魅力的です。手頃に数十円で買えるもやしですが、おすすめは、数十円のもやしが更にお買い得になっているタイミングで沢山購入し、冷凍して使うことです。もやしは日持ちしませんが、冷凍保存して使うことができます(やや美味しさは劣ってしまいますが、スープや炒めものには十分です)。大量に購入しても、かなり幅広い料理に活用することができるのと、飽きがこない味であることから、もやしのストックはおすすめできます。節約家のみなさんが活用しない手はない野菜と言えるでしょう。
料理の作り置き
料理の作り置きをしておくことで、家に帰ってもすぐに食べるものがあるという安心感があり、余計な買い物をせずに済みます。もし家に帰っても何もできていないとなると、お腹をすかせた状態だと調理する時間が我慢できず何か買って帰りたくなってしまいますよね。空腹にまかせて余計な買い物をしてしまうことを防ぐために、料理の作り置きは有効です。
また、買ってきた食材をいくつか作り置きに回すことで、食材を余すことなく使い切ることができます。野菜などを一気に食べ切る必要がなく適量づつ食べることができるので、食材を効率よく使用することができるでしょう。安い期間に食材をまとめ買いして、作り置きして冷凍保存をすればよりお得になりますね。ただし、作り置きにも保存期間があるので、そこだけは注意してください。
外食の回数削減
外食は食費がかさむ一番の理由であり、節約の敵であると言えます。一回の外食で1,000円前後使うとして、会社がある時にランチと夜で平日毎日外食してしまえば、約100,000円の出費となってしまいます。これだけで月の食費の何割かを占めてしまいますね。
自炊した場合、だいたい一回の食費を500円だと仮定しどのくらいお得になるのか考えてみましょう。
1食1,000円×1日3食=3,000円 1日3,000円×30日=90,000円
自炊した場合
1食500円×1日3食=1,500円 1日1,500円×30日=45,000円
この差額の45,000円を考慮すると、外食をすることでガス代や水道代で浮いた分があると考えても、圧倒的に自炊の方が安く済むことはご想像いただけるかと思います。
簡単便利!食費の節約方法10選
食費の節約には、食材の選び方と調理方法の工夫が重要です。以下に、食材(買い物)と調理(レシピ・献立)の具体的な節約方法を紹介します。
食材(買い物)編
食材(買い物)の具体的な節約方法は以下のとおりです。
コスパの良い食材を選ぶ
コスパの良い食材を選ぶことで予算内で栄養価の高い食事を実現できます。例えば、鶏肉やひき肉は比較的安価であり、冷凍や缶詰の魚は新鮮なものよりも経済的です。
特売品を上手に活用する
スーパーの特売品を見つけて、その日のメニューを決めることで食費を節約できます。特に野菜や果物などの生鮮食品は値段が大きく変動するため、特売品を活用すると効果的です。
大容量パックを購入する
大容量の食材を購入すると、1食あたりのコストを下げることができます。例えば、米やパスタ、缶詰などの非常食は大容量パックを購入すると経済的です。
冷凍食品を活用する
冷凍食品は保存が効き、無駄なく使えるため、食費を節約するのに便利です。冷凍野菜や冷凍食品をうまく活用して、メニューの幅を広げましょう。
プライベートブランド品を選ぶ
スーパーなどで販売されている自社ブランド品は、通常品と比べて安価でありながら品質が良いことが多いです。積極的に利用して食費を節約しましょう。
調理(レシピ・献立)編
調理(レシピ・献立)の具体的な節約方法は以下のとおりです。
野菜を多く使う
野菜は低カロリーで栄養価が高いため、料理に多く取り入れることで健康的で経済的な食事を実現できます。サラダやスープ、炒め物などに野菜をたっぷりと使用しましょう。
肉を控えめにする
肉は比較的高価な食材の一つです。肉を主役にした料理ではなく、肉を少量使って野菜や豆腐などの具材でボリュームを補うようなメニューを選ぶことで、食費を節約できます。
自家製調味料を使う
自家製の調味料は市販のものよりも経済的であり、好みに合わせた味付けができます。例えば、自家製のドレッシングやマリネ液を活用して料理をアレンジしましょう。
食材の下処理を事前に行う
下処理済みの食材を使うことで、調理時間や手間を節約できます。食材の下ごしらえを前もって行い、調理の効率化を図りましょう。
食材の組み合わせを工夫する
複数の料理に使える食材を選ぶことで、無駄なく食材を活用できます。例えば、同じ野菜を使ったサラダと炒め物を組み合わせるなど、食材の組み合わせを工夫しましょう。
食費より節約できる?!光熱費の節約方法
ここまで食費の節約方法について紹介してきました。やはり、自炊したほうが食費は安くなります。ただ、みなさんの中には「でも自炊すると水道代やガス代がかかるから結局一緒なんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、自炊したことでガス代や水道代が何千円も跳ね上がることはありません。ガス代や水道代を足し合わせても自炊した方が安上がりなことは間違いないでしょう。
とはいえ、ガス代や水道代を抑えることができれば、さらに食事に関するお金を節約することが可能です。せっかくならガス代や水道代も節約したい!という方は、以下の方法を試してみてください。
ガス代を抑える方法
調理で多く利用するガス。コンロを使って調理する時や、洗い物をする際にお湯を使う時にもガスを利用しますね。特にコトコトと長時間煮込む料理が得意な人は、ガス代を抑える事で節約にインパクトを出すことができます。
ガス代を節約する上で一番大切なのは、ガスの契約が今のままでベストなのか再検討することです。enepi(エネピ)の『プロパンガス料金比較サービス』を通して、年間で8万円もガス代が安くなったという例もあります。
ちなみに、当サービスは完全無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
水道代を抑える方法
水道代に関しては、いかに水を有効活用して使用量を減らすかが大切になってきます。調理する時に節水して、なるべく水道代を押さえる方法はいくつもあります。
例えば、調理や後片付けで水を出しっぱなしにしながら作業することを、「桶」を使って簡単に減らすことができます。桶は100円ショップなどで手軽に購入できます。なお、具材を洗う用と、食器や調理道具などを洗う用との2点を購入することをおすすめします。
桶に水を張り、洗い物をすることで水を出しっぱなしにせず、効率的に水を利用することができます。ある程度汚れが取れたら、すすぎのための水を張って再度洗いましょう。仕上げに綺麗なお水で流す方法を取れば、大分節水することができます。また、桶を使ってつけ置きをすることで汚れを落とすのに使う水を大幅に減らすことができます。
2つの桶を用意するだけですぐに始められる方法なので、ぜひ実践してみてくださいね。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
食費の平均額・目安とは? |
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食費の一月の平均額は1人世帯で42,049円、2人世帯で72,399円、3人世帯で85,557円、4人世帯で90,712円、5人世帯で101,806円、6人以上世帯で110,532円となっています。これらの数字は、食費を節約するにあたり一つの目安となります。 |
食費を節約するための「3つのコツ」とは? |
食費を節約するにあたり、押さえておくべきコツは次の3つです。1つ目は自炊の費用を節約すること、2つ目は料理の作り置きを心がけること、3つ目は外食の回数をなるべく減らすことです。 |
食費の具体的な節約方法とは? |
食費の節約には次のような方法が有効です。①コスパの良い食材を選ぶ②特売品を上手に活用する③大容量パックを購入する④冷凍食品を活用する⑤プライベートブランド品を選ぶ⑥野菜を多く使う⑦肉を控えめにする⑧自家製調味料を使う⑨食材の下処理を事前に行う⑩食材の組み合わせを工夫する。 |