- ガスの開始・停止の連絡時期は、引越しの1〜2週間前が理想です。遅くとも引越しの3日前(土日祝日・年末年始を除く)までにガス会社へ連絡が必要です。
- ガスの開始作業(開栓)には立ち会いが必須です。一方、ガスの停止作業(閉栓)は基本的に立ち会い不要です。
引越し時のガス会社への連絡時期
引越しの1〜2週間前にはガス会社に連絡するのが理想です。遅くとも引越しの3営業日前までには連絡してください。一般的には以下の方法で連絡が可能です。
電話:
ガス会社のカスタマーサポートに電話で連絡します。連絡先は請求書やガス会社のウェブサイトに記載されています。
インターネット:
ガス会社のウェブサイトやマイページからオンラインで手続きを行うことができます。
電話は直接オペレーターと話せるため疑問点をすぐに解決できます。一方、インターネットは24時間いつでも手続きできる点がメリットです。
ただし、インターネットは当日や翌日での対応が難しいため、ある程度余裕を持って行う必要があります。電話の場合は当日でも対応可能ですが、予約が埋まっている場合は翌日以降の対応になります。
なお、以下は全国の主な都市ガス会社の連絡先です。都市ガスの利用がある場合は参考にしてください。
地域 | ガス会社 | 連絡先 | 受付時間 | 停止可能日 | 立ち会い有無 |
---|---|---|---|---|---|
北海道 | 北ガス | web:北ガス | 24時間 | web:手続き依頼から4日後 | 必要 |
電話: 【札幌地区】 011-231-9511 【小樽地区】 0134-24-1511 【千歳地区】 0123-26-8600 【函館地区】 0138-41-3175 【北見地区】 0157-25-3660 |
平日 9時-19時 土日祝日 9時-17時 |
当日 | |||
東北 | 東部ガス | web:東部ガス | 24時間 | web:手続き依頼から4日後 | 必要 |
電話: 【秋田地区】 018-832-6595 【福島地区(郡山・本宮)】 024-932-3333 【福島地区(いわき)】 0246-25-8226 【茨城(水戸・笠間・茨城)】029-231-2241 【茨城南】 029-821-1107 【茨城南(守谷・常総・つくばみらい)】 0297-48-1354 |
8時半-18時 (エリアによって異なります) |
2〜3営業日以降 | |||
関東 | 東京ガス | web:東京ガス | 24時間 | 翌日以降 | 必要 |
電話 0570-002-211 (PHS・IP電話の場合) 03-5722-0111 |
平日・土曜 9時-19時 日・祝日 9時-17時 |
当日 | |||
東邦ガス | web:東邦ガス | 7時-翌朝3時 | 3営業日以降 | 必要 | |
電話:052-802-1234 |
平日 9時-19時 土日祝日 9時-17時 |
当日 | |||
東海・北陸 | 中部ガス | web:中部ガス | 24時間 | 4営業日以降 | 必要 |
電話: 【豊橋地区】 0532-32-5511 【豊川地区】 0533-85-7025 【浜松地区】 053-465-1234 【磐田地区】 0538-32-3168 |
当日 | ||||
近畿 | 大阪ガス | web:大阪ガス | 24時間 | 翌日午後以降 | 必要 |
【大阪市内】 0120-0-94817 【大阪南部】 0120-3-94817 【大阪北部・奈良】 0120-5-94817 【兵庫】 0120-7-94817 【京都・滋賀】 0120-8-94817 |
平日・土曜 9時-19時 日・祝日 9時-17時 |
当日 | |||
広島ガス | 広島ガス | 24時間 | 5営業日後 | 必要 | |
【広島・東広島地区】 082-251-2151 【呉地区】 0823-22-1234 【尾道・三原地区】 0848-22-2104 |
平 日 8時50分~19時 土日祝 8時50分~17時半 |
当日 | |||
中国・四国 | 四国ガス | web:四国ガス | 24時間 | 7営業日以降 | 必要 |
電話:0898-32-4500 | 2〜3営業日以降 | ||||
九州・沖縄 | 西武ガス | web:西武ガス | 24時間 | 3営業日以降 | 必要 |
電話:0570-000-312 |
月~金(祝日除く) 9時~19時 土(祝日除く) 9時~17時 |
当日 | |||
沖縄ガス | 電話:098-863-7438 |
月~土 9時半~19時 |
4〜5営業日以降 | 必要 |
ガスの引越し手続き-閉栓から開栓まで
引越し時のガスの停止・開始手続きについて説明します。
①ガス会社への連絡:
引越しの1〜2週間前に連絡します。
②閉栓・開栓日時の予約:
引越し日や最終使用日を考慮して、ガスの停止日と開始日を設定します。
③ガスの閉栓・開栓作業:
ガス会社が新居のガスメーターを開け、旧居のガスメーターを止めます。
④ガスの使用確認:
点火確認など、ガスの供給が正常に開始されていることを確認します。
以上が、手続きの大まかな流れになります。
では続いて、手続きの詳細について説明します。
引越し手続きに必要な情報
都市ガス・プロパンガスどちらの場合においても、契約者ごとに割り振られている「お客さま番号」があると手続きがスムーズにできます。検針票や請求書に記載されていますので確認してみてください。
ガスの引越し手続きに必要な情報は以下のとおりです。
- お客さま番号
- 契約者の氏名
- 旧居/新居の住所
- 旧居/新居の居住形態(戸建て・マンション・アパートなど)
- 連絡のとれる電話番号
- ガスの停止日/開始日
- 立ち会い者の氏名
- 使用予定のガス機器
作業当日の流れ(ガスの停止)
事前に伝えてあるガスの停止日に、ガス会社の係員が自宅まで来てガスメーターの栓を閉めます。これにより、その家ではガスの利用ができなくなると同時に、その月の料金が確定されます。
ガスの停止作業の立ち会いは、基本的には必要ありません。仮に当日不在でも、係員の方が作業を行い、作業完了の報告をもらえます。ただし、ガス設備がオートロックの中にあるなど、外部の人が入れない場合には立ち会いが必要になることもあります。
停止作業の所要時間は、立ち会いの有無などにもよりますが、およそ10分程度で完了します。
作業当日の流れ(ガスの開始)
ガスの開栓には立ち会いが必要です。開栓とは、ガス会社の係員が契約者の自宅を訪問し、ガスの開始作業およびガス設備の点検を行うことを指します。ガス機器が正常に使用できるかどうか点火確認を行うため、コンロやヒーターなどのガス機器を用意しておく必要があります。
また立ち会いでは、ガスの使用に関する注意点などの案内もあります。引越し前後で慌ただしい時期ではありますが、ガスを安全に使うために、係員からきちんと説明を受けてください。立ち会いは本人ではなく代理人でも構いませんので、都合がつかない場合は事前に手配してください。
ガスの開始作業は、全体でおおよそ20〜30分程度かかります。開栓を終え、点火試験も問題なく完了すれば、その日にガスが使えるようになります。
ガスの引越しに関する注意点
ガスの引越し手続きを行う際は、事前に以下の点を確認しておきます。
- 現在契約中のガス会社
- 必要な書類および情報
- 新居で使用するガスの種類
では、各項目について詳しく説明します。
現在契約中のガス会社
引越し前に、まずは現在契約中のガス会社を確認します。通常、ガスの請求書や利用明細書にガス会社の情報が記載されています。また、インターネットのマイページや契約時の書類を確認することでも分かります。
もし不明な場合は、家主や管理会社に問い合わせてみてください。現在のガス会社が分からないと、ガス停止などの手続きを進めることができません。
必要な書類および情報
ガスの手続きを行う際に必要な書類や情報は以下の通りです。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
- 現在の住所が確認できる書類(現在の住所が記載された公共料金の請求書など)
- 新しい住所の確認書類(賃貸契約書、入居証明書など)
- ガスの使用開始希望日がわかる書類(引越し業者との契約書など)
- 現在のガス会社との契約内容がわかる書類(最新の請求書や検針票)
- 口座振替を希望する場合は、銀行口座の情報(通帳やキャッシュカードのコピー)
これらの準備を整えることで、スムーズなガスの手続きが可能になります。特に書類に関しては事前にガス会社に確認し、必要なものを揃えておくと安心です。
新居で使用するガスの種類
ガスの引越し手続きを行う前に、新居で使用するガスの種類(都市ガス・プロパンガス)を確認する必要があります。以下に確認方法をいくつか紹介します。
不動産会社や家主に確認:
最も確実な方法は物件の管理者に直接尋ねることです。不動産会社や家主は、物件のガス設備について詳しい情報を持っているはずです。
賃貸契約書や重要事項説明書を確認:
これらの書類には使用されているガスの種類が記載されています。「設備」や「キッチン」などの項目を確認してください。
建物の外観を確認:
プロパンガスを使用している場合、建物の外にガスボンベが設置されています。一方都市ガスの場合は、このようなボンベはありません。
ガスの種類を正確に把握することで、ガス会社との契約やガス機器の準備を適切に進めることができます。特にガスコンロなどの機器を持ち込む場合はガスの種類に合った製品を選ぶ必要があるため、この確認は欠かせません。
ガス機器(都市ガス・プロパンガス)の見分け方とは?
都市ガスとプロパンガスのガス機器は、外見だけでは見分けるのが難しい場合がありますが、以下のようなポイントで区別することができます。
機器本体の銘板シール:
都市ガスは「13A」や「12A」などの表記
プロパンガスは「LPG」や「LP」などの表記
機器の型番末尾:
都市ガスは「N」や「13A」
プロパンガスは「P」や「LPG」
ガス栓の接続部:
都市ガスは接続部が大きく、直径約9.5mm
プロパンガスは接続部が小さく、直径約9.0mm
都市ガスとプロパンガスは、成分や供給圧力の違いから、それぞれに適したガス機器が必要です。適合しないガス機器を使用すると、安全性や機能に問題が生じる可能性があります。もし判断が難しい場合や確実に判断できない場合は販売店に相談してみてください。
引越し時にガス会社を切り替える方法
引越しをするにあたってガス会社を切り替えることがあります。具体的には以下のようなケースが考えられます。
- 引越し先が異なるガス供給エリアの場合
- 都市ガスからプロパンガス(またはその逆)に変更する場合
- 同じエリア内でも、より良いサービスや料金プランを求める場合
ここからは、ガス会社を切り替えるメリットと、その方法について詳しく解説します。
ガス会社を切り替えるメリット
ガス会社を切り替えるメリットは主に3つあります。
一つは料金の削減です。ガス会社によって料金体系が異なるため、より安いプランを提供している会社に切り替えることで、ガス代を節約できる可能性があります。
もう一つはサービスの向上です。例えば、電気とのセット割引やポイント制度などの特典を受けられる場合があります。また顧客サポートや保守サービスの質が向上するかもしれません。
もう一つは省エネ機器の導入支援です。例えば、太陽光発電や蓄電池の導入支援を行っているガス会社があります。環境に配慮したエコロジーな選択という観点もあります。
以上のような点を考慮しガス会社を選ぶことで、より自分に合ったサービスを受けられるようになります。
ガス会社を切り替える方法
ガス会社を切り替える際の大まかな流れを説明します。
①新しいガス会社を選ぶ:
料金プランやサービス内容を比較検討します。プロパンガスの場合、複数の会社から見積もりを取ります。
②新ガス会社への申し込み:
選んだガス会社にインターネットや電話で申し込みます。必要書類(本人確認書類など)を準備します。
③旧ガス会社との解約手続き:
多くの場合、新ガス会社が解約手続きを代行してくれます。自分で行う場合は、旧ガス会社に直接連絡して解約します。
④ガス設備の切り替え:
都市ガス同士の切り替えの場合、通常は工事不要です。プロパンガスの場合、ガスボンベやメーターの切り替え工事が必要です。
⑤新ガス会社によるサービス開始:
新ガス会社が安全点検とテスト運転を行います。問題がなければ、新しいガスの使用が開始されます。
このようにガス会社の切り替えは、新しいガス会社の選定・連絡・契約・解約の手続きを経て完了します。適切なガス会社を選ぶことで、料金の節約やサービスの向上が期待できるため、引越しの際には一度検討してみてください。
enepi(エネピ)は「ガス会社の料金比較サービス」を提供しております。特にプロパンガスは料金設定に縛りがない自由料金制のエネルギーなので、複数社の料金プランを比較し適正価格を判断することが重要です。年間のガス代が数万円安くなることも珍しくありませんので、ぜひ利用してみてください。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
ガスの引越しの連絡時期とは? |
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引越しの1〜2週間前にはガス会社に連絡するのが理想です。遅くとも引越しの3営業日前までには連絡してください。一般的な連絡方法は電話またはインターネットです。 |
ガスの引越し手続きの手順とは? |
ガスの引越し手続きは4つのステップに分かれます。①ガス会社への連絡②閉栓・開栓日時の予約③ガスの閉栓・開栓作業④ガスの使用確認。なお開栓作業には立ち会いが必須です。 |
ガスの引越しの注意点とは? |
ガスの引越し手続きを行う際は、事前に確認しておく事がいくつかあります。現在契約中のガス会社、必要な書類および情報、新居で使用するガスの種類などです。なおガスの種類によって使用できるガス機器も異なります。 |