2016年の電力小売全面自由化で活躍するHEMS

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最近になり、テレビなどの各メディアでは、よく電力の自由化という言葉を耳にするようになりました。

この電力の自由化でこれからの環境はどう変化するのか、それによって活躍が大いに期待されているHEMSについても合わせてご紹介いたします。

電力自由化とは

これまでの日本国内の電力供給体制は、安定供給を理由に、東京電力・関西電力など10の電力会社が独占している状況でした。

この規制を緩和することにより、電力の小売を自由化して新電力とよばれる電気事業者が、新たに参入することが予定されています。

電力の自由化は、これまでにも段階的に実施されていています。2000年にオフィスビルや大規模工場への電力供給が開始され、2004年には中層ビル・スーパーなどへの供給も行われるようになり、ついに2016年には、商店や一般家庭への電力供給が開始されることになります。

電力自由化で何が変わるか

電力自由化になる事で、電気代がこれまでよりも安くなる可能性があります。

これまでは、生活している場所の電力会社が独占していたために、値上がりしてもその電力会社と契約するしか無かったわけですが、自由化になった事で、より安い料金の電力会社と契約することが出来るようになります。

また、発電方式もさまざまあるわけで、安い原子力発電でもかなわないとか、環境に優しい水力発電が良いとか、自分のポリシーで電力を供給している電力会社との契約が可能になります。

料金的なことにとどまらず、新参入する企業は、異業種からの参入企業も多く、特徴を前面に出したさまざまなサービスを提供すると言われています。

元々取り扱いをしていた商品を、電力料金のサービスとして提供するセットプランなどに応用しようと、予定している新規参入企業も多いようです。

電力自由化で活躍するHEMS

各電力会社は、2016年の電力自由化に向けて、各家庭にスマートメーターを設置していく予定です。スマートメーターとは、電力をデジタルで計測し、メーター内の通信機能によって自動検針を可能にした電力量計のことです。

しかし、スマートメーターは家全体の電気使用量だけの計測能力しか無いために、各電気製品別に電気の使用量が把握できて、電力の見える化とも呼ばれているHEMSの存在意義が、さらに高まっている現状です。

今後も、経済産業省からの補助金制度などを活用しながら、HEMSのさらなる普及が見込まれています。

スマートハウスの重要性

スマートハウスとは、情報技術を使って家庭内にある家電製品を、最適な状況で電力を消費できるように制御するシステムのことです。具体的には、太陽光発電設備や、蓄電池、HEMS等を活用して、電気の使用状況や使用方法を管理して、エネルギーに係るコストを抑える住宅のことを意味しています。

法改正によって、2020年には新築住宅の省エネ化が義務化されることを受けて、省エネ化に有効なスマートハウスの重要性が一段と高まっています。

まとめ

東日本大震災以降値上がりが続いている電気料金に対しても大変有効とされる「電力の見える化のHEMS」。

今後はさらなる活躍が期待できることでしょう。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。