快適な生活環境を求めつつも節約意識の高い方にとって、扇風機とエアコンの効果的な使用方法を把握しておくことは重要です。
この記事では、扇風機とエアコンの省エネ性能や電気代の節約方法について詳しく解説します。
電気代比較!扇風機はエアコンより安い!?
扇風機はエアコンより電気代が安い。
そう考えている人が大半でしょう。
では、扇風機とエアコンの電気代は一体どれくらい違うのでしょうか。
今回は以下の条件で検証したい思います。
1人/4人
【扇風機】
コイズミ KLF-3037※1
【エアコン】
パナソニック エオリア※2
【電気料金(/kWh)】
36.60円(1人暮らし)/40.69円(4人暮らし)※3
※1 KLF-3037
※2 エオリア 2023年モデル LXシリーズ
※3 東京電力 スタンダードプラン(関東) 2023年7月1日以降
それでは検証結果を見ていきましょう。
1人暮らしの電気代比較
まずは消費電力を見てみましょう。
扇風機の消費電力は25W。エアコンの1人暮らし用(8畳用)の消費電力は500Wです。
さらに扇風機・エアコンの使用時間を1日8時間と仮定すると、電気代は以下のとおりです。
1日の電気代 | 1カ月の電気代 | |
---|---|---|
扇風機 | 7円 | 219円 |
エアコン | 146円 | 4,392円 |
このように1人暮らしの場合では、扇風機の電気代はエアコンの約20分の1となります。
ただし、扇風機やエアコンの消費電力は一定ではありません。運転モードに設定温度によって消費電力は変動しますので、上記はあくまで参考にしてください。
4人家族の電気代比較
まずは消費電力を確認しましょう。
扇風機の消費電力は25W。エアコンの4人暮らし用(14畳用)の消費電力は830Wです。
さらに扇風機・エアコンの使用時間を1日8時間と仮定すると、電気代は以下のとおりです。
1日の電気代 | 1カ月の電気代 | |
---|---|---|
扇風機 | 7円 | 219円 |
エアコン | 270円 | 8,105円 |
このように4人家族の場合では、扇風機の電気代はエアコンの約40分の1となります。
ただし、上記もあくまで参考としてくださいね。
扇風機・エアコンの適切な温度設定と使用時間
扇風機の設定と使用時間について
扇風機の適切な風量は、個人差がありますが、弱めの風量で十分だと言われています。
ちなみに、室温25℃・湿度65%の部屋で扇風機を「弱」で回すと、体感温度は約5℃も下がるそうです。
ただし、扇風機の当たりすぎは体にはあまり良くありません。これは実は説明書などにも書かれています。
出典:マインドフルヘルス
エアコンの設定と使用時間について
エアコンと扇風機の適切な温度設定と使用時間については、季節や室温、湿度などによって異なりますが、一般的には、エアコンの設定温度は夏場で28℃前後が推奨されています。
ただし個人差があるため、自分に合った設定温度を見つけることが大切です。また長時間使用すると冷えすぎて体調を崩すこともあるため注意しましょう。
扇風機の効率的な使用法と節約術
扇風機を効率的に使用するためには、以下のような点に注意しましょう。
窓を開けて換気をする
扇風機を使うときは窓を開けて換気をすることで、室内の空気を循環させることができます。
また夜間や早朝に窓を開けておくことで、室内の空気を冷やすこともできます。
風向きを変える
扇風機は風向きを変えることで、部屋全体に風を送ることができます。
また扇風機を高い位置に置くことで、部屋全体に風を送ることができます。
エアコンの効率的な使用法と節約術
エアコンを効率的に使用するためには、以下のような点に注意しましょう。
風向きを変える
エアコンは風向きを変えることで、部屋全体に風を送ることができます。
また風向きを変えることで、冷気が直接人体に当たらず、快適に過ごすことができます。
フィルターを掃除する
エアコンのフィルターが汚れていると空気の流れが悪くなり、冷房効果が低下するため、定期的な掃除や交換が必要です。
掃除の頻度については、1カ月に1、2回が目安といわれています。毎日稼働している場合は、2週間に1回が理想です。
ただし「お掃除機能」が付いているエアコンでは、そこまでこまめに掃除する必要はありません。汚れが気になったら掃除するという程度で問題ないでしょう。
出典:ダスキン
扇風機・エアコンの併用は効率的なのか
結論からいうと、扇風機とエアコンの併用は効率的です。
というのも、扇風機は空気を循環させることで汗を蒸発させる効果があります。そのため、室温が高くても体感温度を下げることができます。
またエアコンと扇風機を併用すると部屋の中の「温度ムラ」を解消できるため、体感温度は1~3℃下がるといわれています。
ちなみに、一般的にエアコンの設定温度を1℃上げると10%前後の節電が可能です。
したがって、扇風機とエアコンの併用は省エネ効果があり、電気代の節約につながるといえます。
それぞれの風向きがポイント
扇風機とエアコンを併用するときには、それぞれの風向きと扇風機の位置が大切になります。
冷気は下に行く特性があるため、温かい空気が上に残ります。そこでエアコンの風が届きにくい上部に扇風機の風を当てることによって、部屋全体に冷やされた空気を循環させます。
まずは、エアコンから出る風と向かい合わせになるように扇風機を置きましょう。そして、できるだけ低い位置から風を上に向かって送れるように、扇風機の首の角度は上向きにします。
冷たい風は自然と下へ降りてきますから、エアコンの風向きはなるべく水平に、かつ扇風機の風と対向する角度にしておきましょう。
しばらく経ったら、今度は扇風機の背中をエアコンに向けると、部屋の空気を循環させるには効率的です。心地よい冷気が部屋全体にまんべんなく行き渡り、快適な環境を手に入れらるでしょう。
省エネ性能の扇風機・エアコンの選び方
省エネ性能の扇風機の選び方
扇風機のエネルギー消費効率は、「省エネ基準」によって定められています。
扇風機の省エネ基準は、「消費電力(W)/送風能力(m³/min)」という式で表されます。この値が小さいほど、省エネ性能が高いとされているのです。
なお省エネ性能の扇風機を選ぶ際には、以下の点にも注目するとよいでしょう。
- 静音性が高いものを選ぶ
- 風量調節ができるものを選ぶ
- 風向きが調節できるものを選ぶ
- DCモーターを搭載したものを選ぶ
ACモーターとDCモーターの違い
扇風機のモーターには、ACモーターとDCモーターの2種類があります。
ACモーターは、交流電源を使用するモーターで、扇風機の場合は、一般的に高速回転が可能で、風量が多くなります。しかし、消費電力が大きく、省エネ性能が低いとされているのです。
一方、DCモーターは、直流電源を使用するモーターで、扇風機の場合は、低速回転が可能で、風量が少なくなります。しかし、消費電力が小さく、省エネ性能が高いとされているのです。
省エネ性能のエアコンの選び方
エアコンのエネルギー消費効率は、「省エネ基準」と「JIS規格」によって定められています。
エアコンの省エネ基準は、「消費電力(W)/冷房能力(W)」という式で表されます。この値が小さいほど、省エネ性能が高いとされているのです。
JIS規格は、日本産業規格(JIS)によって定められた省エネ性能基準です。JIS規格に適合した製品には、「JISマーク」が付いています。
なお省エネ性能のエアコンを選ぶ際には、以下の点にも注目するとよいでしょう。
- エアコンのパワーと消費電力のバランスを考慮する
- 省エネ性能達成率や通年エネルギー消費効率を比較する
- 適切なサイズのエアコンを選ぶ
- エアコンの設置場所によって、冷暖房能力が異なることを考慮する
冷房代が高い家庭必見!夏の光熱費を簡単に安くする方法
ここまで、扇風機やエアコンの節約術について解説してきました。
しかし、真夏日や熱帯夜が続くと、冷房を節約するのは難しいですよね。
そこで、もっと簡単に光熱費を安くできる、おすすめの節約術を紹介したいと思います!
節約するべき光熱費は、ガス代!
実は、ガスの料金プランはガス会社よって差があります。特にプロパンガスは自由料金制のため、相場よりも大幅に高い料金プランを設けているガス会社もいるのです。
そのため、相場より低い料金設定のガス会社に切り替えるだけで、ガス代をぐっと安くできる可能性があります。
実際に、年間ガス代が8万~10万円も安くなるケースがありますので、ぜひ一度検討してみてください。
ガス会社を切り替える方法
ガス会社は多数存在するため、「どのガス会社に切り替えればいいの?」と悩まれるかもしれません。
そんなときは、プロパンガス料金比較サービスを利用してみてください。
ちなみに当社が運営するenepiは、日本唯一の、WEB上で複数のプロパンガス会社の料金プランを比較できるサービスです。
「安いガス会社に切り替えたいけど、手間はかけたくない……」
そんな方は、ぜひenepiを活用してみてください。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
扇風機とエアコンはどちらが安い? |
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扇風機とエアコンの電気代を比較すると、扇風機の方が圧倒的に安いです。ただ、扇風機だけで真夏日や猛暑日をしのぐことは難しいため、両方を上手く使うことが大切です。 |
扇風機とエアコンの節約対策とは? |
扇風機とエアコンの節約対策には、次のような方法があります。扇風機やエアコンの風向きを調節する、エアコンのフィルターを掃除する。 |
冷房代のほかで夏の光熱費を削減する方法とは? |
光熱費を削減したいなら、ガス代の節約がおすすめです。ガス代は、ガス会社を切り替えることによって、大幅に削減できる可能性があります。ぜひenepiで今より安いガス会社を探してみてください。 |
最後に、自宅の電気代が高いとお困りの方に朗報です。
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