マルチエアコンとは

エアコンについて説明を受ける男性

マルチエアコンとは、1台の室外機で2台以上のエアコンを設置できるものを指します。

新築の家や業務用などで随時取り入れられており、最大で5台ほどを接続可能です。

1台の室外機に接続された複数のエアコンは、親機と子機に分かれています。

一般的には冷暖同時といって、親機が冷房であれば子機もすべて冷房、親機が暖房であれば子機もすべて暖房になります。

ただし、冷暖フリーといって、それぞれが独立したエアコンとして設定できる機種もあります。

マルチエアコンのメリットとデメリット

まる(メリット)とばつ(デメリット)

マルチエアコンのメリット

マルチエアコンの利点は「室外機が1台で済む」ことですが、実際にどのようなメリットが生ずるのか見てみましょう。


メリット1:省エネ

マルチエアコンは、一つの室外機で複数の室内機を制御することができます。そのため、一般的な単体エアコンと比べて省エネ効果が高くなっています。

また、一つの室外機で複数の部屋を冷暖房することができるため、部屋ごとにエアコンを設置するよりも電気代を抑えることができます。

ただしメーカーや機種によっては、マルチエアコンで数台の冷暖房を行うよりも、単体のエアコン数台を稼働させた方が省エネとなる場合もあります。


メリット2:省スペース

マルチエアコンは、室外機を複数設置する必要がないためスペースを取らずに済みます。

また、一つの室外機で複数の室内機を制御することができるため、設置場所が限定されません。


メリット3:省工事

マルチエアコンは一つの室外機で複数の室内機を制御することができるため、単体エアコンを複数設置するよりも工事が簡単になる場合があります。そうなると設置費用も抑えられます。


マルチエアコンのデメリット

一見、悪いところがないように思えるマルチエアコン。一体どんなところにデメリットがあるのか見ていきましょう。


デメリット1:本体価格が高い

マルチエアコンは、一つの室外機で複数の室内機を制御することができるため、単体エアコンを複数設置するよりも設置費用が抑えられます。

しかし、一つの室外機で複数の室内機を制御するため、単体エアコンよりも高価な場合があります。


デメリット2:交換費用が高い

マルチエアコンは、一つの室外機で複数の室内機を制御することができるため、故障した場合には全ての室内機が使用できなくなることがあります。

そのため、故障した場合には、単体エアコンよりも交換費用が高くなることがあります。


デメリット3:取扱メーカーが少ない

マルチエアコンを取り扱っているメーカーは限られています。通常のエアコンと比べて、メーカーや機種の選択肢が少ないこともデメリットの一つといえます。

マルチエアコンの価格と運転コスト

金額

マルチエアコンの価格はいくら?

家庭用のマルチエアコンの相場は、約15万円~20万円です。

ただしメーカーや販売施工店によって価格は異なるため、一度お近くの販売施工店にお問い合わせいただくことをおすすめします。

なお上記の金額は、室内機2台セットの場合です。室内機の接続台数は2~5台まで選べますが、家庭用としては2台接続の販売台数が多数を占めているようです。

マルチエアコンの運転コストはいくら?

マルチエアコンの運転コストは、室内機の接続台数や運転時間、使用環境によって異なります。また、メーカーや機種によっても異なるため一概には言えません。

ここでは一例として、ダイキンのマルチエアコン「PAC-403AV」の運転コストを考えてみましょう。
同機種は、6~9畳用の室内機2台セットで、年間消費電力が1,351kWh※1です。
1時間あたりの電気量料金を30円※2とすると、年間の運転コストは40,530円となります。
つまり、1カ月あたりの平均運転コストは3,377円です。

※1 ダイキン/PAC-403AV
※2 東京電力/スタンダードS

マルチエアコンの使い方と省エネテクニック

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適切な温度設定と運転モードの選択方法

設定温度については、一般的には、夏場は28℃前後、冬場は20℃前後が適切とされています。

運転モードについては、冷房・暖房・自動・ドライ・送風の5つがあります。自動モードでは、室内温度に応じて自動的に冷房と暖房を切り替えるため、室温を一定に保ちやすいです。

またドライモードは、室内の湿度を下げるために使用されます。送風モードは、エアコンから風を送るだけで、冷暖房機能はオフになります。

マルチエアコンの省エネテクニック

マルチエアコンのセンサー機能やタイマー機能を活用することで、省エネにつながる場合があります。

例えば、センサー機能を使うと、人がいる部屋だけ冷房や暖房を行うことができます。

また、タイマー機能を使うと、必要な時間だけ冷房や暖房を行い、無駄な電力消費を抑えることができます。

ただし、省エネ効果は使用環境によって異なります。

例えば、部屋の広さや窓の大きさ、日当たりの良し悪しなどによっても省エネ効果は変わってきます。そのため、自宅の環境に合わせて設定することが大切です。

マルチエアコンのゾーンコントロールとは?

マルチエアコンのゾーンコントロールとは、複数の室内機を設置し、それぞれの室内機を個別に制御することで、部屋ごとに異なる温度設定が可能になる機能です。

例えば、リビングと寝室で温度設定を変えたい場合に便利です。

マルチエアコンの選び方

選択

マルチエアコンの4つの比較ポイント

マルチエアコンを選ぶ際のポイントは以下の通りです。


室内機の数

部屋数に合わせて室内機の数を決めます。また、室内機の種類も選ぶことができます。


室外機の容量

室内機の数に合わせて、室外機の容量を決めます。


省エネ性能

省エネ性能が高いものを選ぶことで、電気代を抑えることができます。


メーカー

メーカーによって機能や価格が異なるため、自分に合ったメーカーを選びましょう。


以上が、マルチエアコンを選ぶ際のポイントです。参考にしてみてください。

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まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

マルチエアコンってなに?
マルチエアコンとは、1台の室外機で複数の室内機を運転できるエアコンを指します。1台の室外機に対し、最大で、エアコン5台の冷暖房を行うことが可能です。なおマルチエアコンは新築の住宅や業務用の建物などに多く導入されています。
マルチエアコンのメリットとデメリットは?
マルチエアコンのメリットは「省スペース」「省工事」などが挙げらます。一方デメリットは「本体価格が高い」「交換費用が高い」などが挙げられます。
マルチエアコンはほんとうに省エネなの?
メーカーや機種によって性能や消費電力が異なるため一概には言えません。マルチエアコンで2台の冷暖房を行うよりも、単体のエアコン2台を稼働させた方が省エネとなる場合もあります。
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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。