一人暮らしは何かと物入りで、つい出費が増えてしまうもの。そのため、生活費の節約に対する関心は高いようです。
当社が運営するエネピにも、こんな口コミが届いていますので一部抜粋してご紹介します。なお、今回は単身世帯の方から頂いた口コミをピックアップしています。
一人暮らしとはいえ、ガスは毎日使うものですから、なるべく節約したいですよね。
さて、ガス代節約の第一歩は「相場を知ること」です。
本記事では、単身世帯のプロパンガス料金の平均を、地域別および季節別でまとめています。プロパンガスを使用している方は、ご自身のガス代と引き比べてみてください。
一人暮らしの平均ガス代は?
一般に、ガス代は基本料金と従量料金とによって決まります。
基本料金は毎月一定の金額、従量料金はガスの使用量に応じて変動する金額です。
計算式にすると以下の通りです。
基本料金 +( 従量単価 × 使用量㎥ )=プロパンガス料金
それでは、単身世帯のプロパンガスの平均料金を見てみましょう。
まずは地域別でまとめました。
基本料金 | 従量料金 | 年間ガス代 | |
---|---|---|---|
北海道 | 2,155円 | 839円 | 71,890円 |
東京都 | 1,773円 | 565円 | 90,182円 |
大阪府 | 1,820円 | 592円 | 98,164円 |
福岡県 | 2,007円 | 636円 | 78,572円 |
出典:日本エネルギー経済研究所石油情報センターのデータを基にエネピが独自で算出
続いて季節別でまとめました。
なお今回は関東地方の統計を取り上げました。
月間ガス代(プロパンガスのみ) | 月間ガス代(都市ガス含む) | |
---|---|---|
夏季 | 4,652円 | 2,294円 |
冬季 | 8,800円 | 3,927円 |
出典:
日本エネルギー経済研究所石油情報センターのデータを基にエネピが独自で算出
総務省統計局/家計調査 家計収支編 単身世帯/2021年 関東地方
以上のように、ガス代は地域や季節、またガスの種類によっても変わります。
上記の表からも分かる通り、一般にプロパンガスは都市ガスよりも料金が高いです。
なお、プロパンガスと都市ガスとの違いについて詳しく知りたい方は、以下記事をご覧ください。
一人暮らしのガス代が高い理由
単身世帯において、ガス代が平均より高い場合は、以下のような理由が考えられます。
- よく料理をする
- 洗い物にお湯を使う
- お風呂を毎回入れ替える
- シャワーの使用時間が長い
「一人暮らしをはじめて料理をする回数が増えた」という話はよく聞きますよね。生活費全体でみれば、自炊は節約になるかもしれません。ただ、ガスの使用量は増えてしまうでしょう。
また、料理をすると必ず洗い物がでます。汚れを落としやすくするため、お湯を使う方も多いと思いますが、やはりガスの使用量は嵩んでいきます。
「毎日お風呂を沸かす」というご家庭では、特にガスの使用量が嵩んでしまいます。ただ、「お風呂に入るな」とも言えませんので、その場合はお風呂の沸かし方に気を配りましょう。この点については後述します。
また、シャワーの使用時間が長くなるほどガス代が高くなることは、言うまでもありませんよね。
しっかり節約しているのに、なぜだかガス代が高い!
「ガスの使用を控えているのに、ガス代が高くなっている……」
もしかすると、こんなケースもあるかもしれません。
そこで考えられる原因は3つあります。
原因1:ガス漏れを起こしている
使用しているガスの量に対して明らかに料金が高い場合は、ガス漏れを起こしている可能性があります。
まずはガス警報器を確認し、続いて以下を点検してみてください。
- 接続されていないガス栓が開いている
- ガスメーターが赤く点滅している
- ガス機器とガス栓をつなぐゴムホースに亀裂がある
なお下の2点に当てはまった場合は、ガス会社に対応してもらう方がよいでしょう。
原因2:ガス会社が料金設定を上げている
プロパンガス業界は自由料金設定のため、めいめいのガス会社が言い値を請求しています。そして、なかには料金の内訳を開示していなかったり、正当な理由もなく値上げを行ったりしているガス会社も存在するのです。
現在のガス代に違和感を感じたら、契約しているガス会社の料金設定を確認してみてください。
原因3:設備費用が上乗せされている
物件によっては、ガス設備の初期費用がガス料金に含まれている場合があります。
一般に、ガス設備の初期費用はガス会社が負担します。が、そのぶんは分割してガス料金に上乗せし、徐々に回収していく仕組みなのです。
なお、この点は物件のオーナーや大家さんに確認してみてください。
一人暮らしのガス代の節約方法
先述の通り、ガス代が高くなる原因は、主にキッチンとお風呂にあります。
そこで本項では、キッチンとお風呂で実践できる、ガス代の節約方法を紹介したいと思います。
キッチンでガス代を節約する方法

キッチンで実践できる節約方法は次の3つです。
- 中火を心がける
- 底が広い鍋を選ぶ
- 落とし蓋を使う
家庭で調理する時の火力は、概ね中火以下で事足りるでしょう。かりに強火で加熱しても、鍋底から火がはみ出していたら意味がありません。
もし強火で調理するのであれば、底が広い鍋やフライパンを使用しましょう。ガスの無駄づかい防止になりますし、調理時間の短縮にもなります。
また、弱火でじっくり煮るときは、鍋に落し蓋を被せましょう。より具材に火が通りやすくなるので、ガスの使用量を抑えることができるでしょう。
ちなみに、調理方法をガスの使用量が多い順で並べると、揚げる・炒める・蒸す・煮るとなります。特に揚げ物はガス代がかかるので、電子レンジを利用した調理方法に切り替えるのもおすすめです。
お風呂でガス代を節約する方法

お風呂で実践できる節約方法は、お風呂の沸かし方を工夫することです。
お風呂の沸かし方は、入れ替え・追い焚き・足し湯の3つに分かれます。この中で最も節約効果が高いのは、追い焚きです。ただし、これはガス代と水道代を含めた合計の光熱費を比べた場合です。
もし、毎日お風呂を沸かしているのであれば、2日に1回は追い焚きに切り替えるなどすれば光熱費を節約できるでしょう。
ちなみに、節約を考えた場合は「お風呂を沸かす」か「シャワーだけで済ます」か、どちらを選ぶべきなのでしょうか。
答えは後者です。一人暮らしだとシャワーの水道代もそれほどかからないので、「シャワーだけで済ます」ほうが経済的といえます。
もっと簡単にガス代を節約する方法
ここまで、キッチンとお風呂で実践できる節約方法を紹介してきました。
しかし、実はもっと簡単かつ効果的に、ガス代を節約できる方法があるのです!
その方法とは、ずばり「ガス会社の切り替え」です。
ガスの料金設定というのはガス会社によって違います。とくにプロパンガスは、自由料金設定のためガス会社ごとの料金差が大きいのです。
したがって、プロパンガスを使用している場合、ガス会社を切り替えるだけでガス代を大幅に節約できる可能性が高いのです。
そこで当社では、複数のガス会社の料金を一括比較できるサービス、enepiを運営しております。
下記ボタンより、WEB上で今すぐにお住まいの地域の安いガス会社が分かります。
ちなみに、ご利用は完全無料! また必ずガス会社の切り替えを迫るものではありません。ぜひお気軽に試してみてくださいね。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
一人暮らしの平均ガス代はいくら? |
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お住まいの地域によって平均額は変わりますが、関東地方では夏季が4,652円、冬季が 8,800円です。ちなみに同価格はプロパンガスの場合であり、都市ガスの場合は平均額が下がります。 |
一人暮らしのガス代が高い原因は? |
一般に家庭でガスの使用量が多いのは、キッチンとお風呂です。キッチンでは「料理や洗い物をする回数が多い」、お風呂では「浴槽のお湯を入れ替える頻度が高い」などが、ガス代が高くなる原因です。 |
一人暮らしのガス代を節約する方法は? |
第一に検討すべき方法は「ガス会社の切り替え」です。とくにプロパンガスはガス会社ごとの料金差が大きいので、同方法がおすすめです。ぜひenepiを利用して、今より安いガス会社を見つけてみてくださいね。 |