エコワン(ECO ONE)は、ガスと電気を組み合わせたハイブリッド給湯器で、省エネルギー対策におすすめです。
今回は、そんなエコワンの特徴やメリットについて詳しく解説します。
エコフレンドリーな生活スタイルを実現したい方は、ぜひ参考になさってください。
エコワン(ECO ONE)とは
引用:リンナイHP
エコワン(ECO ONE)とは、リンナイが販売しているハイブリッド給湯器です。
ハイブリッド給湯器とは
ハイブリッド給湯器は、電気を用いたヒートポンプ技術で温めた水をタンクに貯水する機能と、ガスによって瞬時に水を熱する機能を併せ持っています。
そのため、従来の電気給湯機よりも低い温度で貯めたお湯を、使用する際にガスで温めて給湯することができます。
また、タンクに貯められていたお湯が切れた際にはガスを用いて給湯することができるため、お湯切れの心配がありません。
なお、エコワンは電気給湯器と比べると、タンク内のお湯が約30~40℃低くなるため、そのぶん電気代を抑えることができます。またガス給湯器と比べると、約38~45%※の省エネ効果があるとされています。
※ リンナイHP
エコワンとエコキュート、エコジョーズの違い
「エコワン」と同様、省エネのイメージがある「エコキュート」と「エコジョーズ」ですが、一体どうような違いあるのか、説明したいと思います。
エコキュートとエコワンの違い
エコキュートは電気を燃料とする給湯器の一種です。
ガスは一切使用しないため、オール電化住宅などで多く設置されています。
エコキュートはヒートポンプと呼ばれる技術を用いて電気代が安い深夜にお湯を作り、お湯を70℃〜90℃に保温しながら内蔵タンクに貯めておく仕組みです。効率的に水を温めることができ、省エネ性が高いとされています。
ただし内蔵タンクに貯水するという仕組み上、貯めておける温水の量に限りがあり、お湯を使いすぎた際に湯切れが起こる点がデメリットです。
エコジョーズとエコワンの違い
エコジョーズは、高効率ガス給湯器の一種です。
従来のガス給湯器が無駄にしていた、水を温める際に生じる「排気熱」を給湯に利用することで「高効率」を実現しています。
この排気熱の技術によって、従来のガス給湯器よりも、年間給湯ランニングコストが約10%※削減できるとされています。
なお、エコジョーズにはエコワンやエコキュートのような貯水タンクがありません。必要な時に必要な量だけお湯をつくります。
※ リンナイHP
エコワンのメリット
エコワンのメリットは以下のとおりです。
メリット1:ランニングコストが安い
エコワンは、ガスと電気を賢く使い分けてお湯を供給することで、ランニングコストを抑えることができます。また、ヒートポンプ(大気中などの熱を集めて移動させるシステム)のエネルギー効率も優れています。
メリット2:CO2の排出量が少ない
エコワンは一次エネルギー消費量が少なく、CO2排出量も大幅に削減できます。地球にやさしい住宅「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」にも大きく貢献しています。
メリット3:お湯切れの心配がない
エコワンは通常、電気を利用してお湯をつくり、タンクに貯蔵しています。ただし、お湯が足りなくなったときはガスを利用して給湯できるため、お湯切れを起こしません。
エコワンのデメリット
エコワンのデメリットは以下のとおりです。
デメリット:設置費用が高い
さまざまなメリットのあるエコワンですが、一点だけデメリットがあります。
それは、設置費用の高さです。
エコワンはランニングコストが安いため、長い目で見ればたしかにお得です。
ただ、お湯をそれほど使わない家庭は、費用対効果を得るまでに時間がかかるかもしれません。
エコワンの設置費用
さて、実際にエコワンを設置すると費用はいくらかかるのか、気になりますよね。
またエコキュートやエコジョーズなど、エコワン以外の給湯器を設置するか迷っている方もいると思います。
そこで、各給湯器の設置費用をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
エコワンの設置費用
タンク容量100Lタイプ(3人家族以上)の場合
本体価格:約60万円
工事代金:約20万円
合計:約80万円
エコキュートの設置費用
タンク容量460Lタイプ(4人家族以上)の場合
本体価格:約30万~45万円
工事代金:13万円
合計:約43万~58万円
エコジョーズの取付費用
24号(4人家族以上)の場合
本体価格:約12万円
工事代金:約5万円
合計:約17万円
以上のように、設置費用はエコジョーズが圧倒的に安く、その次はエコキュート、エコワンと続きます。
補助金でエコワンの設置費用を抑えよう!
「エコワンを設置したいけど高すぎて迷うなあ……」
そんな方に朗報です!
エコワンは、経済産業省資源エネルギー庁による補助金事業※の対象製品です。
補助金額は、1台につき5万円。
なお申請は、予算上限に達し次第終了となります。
エコワンのランニングコスト
続いて、実際にエコワンを運用すると費用はいくらかかるのか、確認しておきましょう。
月間運用費 | 年間運用費 | |
---|---|---|
従来型ガス給湯器 | 9,408円 | 112,900円 |
エコワン(160L) | 3,716円 | 44,600円 |
差額 | 5,692円 | 68,300円 |
出典:リンナイHP
このようにエコワンのランニングコストは、従来のガス給湯器と比べて年間で7万円ほど安くなります。
エコキュートとの比較
次は、エコワンとエコキュートのランニングコストを比較してみましょう。
月間運用費 | 年間運用費 | |
---|---|---|
エコキュート(460L) | 2,491円 | 29,900円 |
エコワン(160L) | 3,716円 | 44,600円 |
差額 | -1,225円 | -14,700円 |
出典:省エネ型製品情報サイト/エコキュート 目標年度2025
このようにエコワンのランニングコストは、エコキュートと比べて年間で1.5万円ほど高くなります。
エコジョーズとの比較
次は、エコワンとエコジョーズのランニングコストを比較してみましょう。
月間運用費 | 年間運用費 | |
---|---|---|
エコジョーズ | 8,415円 | 100,980円 |
エコワン(160L) | 3,716円 | 44,600円 |
差額 | 4,699円 | 56,380円 |
出典:リンナイHP
このようにエコワンのランニングコストは、エコジョーズと比べて年間で5.5万円ほど安くなります。
以上より、ランニングコストが最も安いのはエコキュートとなります。とはいえエコワンも、エコジョーズや一般のガス給湯器と比べると相当安いといえます。
エコワンをお得に使う方法
エコワンは電気とガスで駆動しています。したがって電気とガスの料金を安くすることができれば、エコワンをお得に使うことができます。
そこで今回は、ガス料金を安くする方法を紹介したいと思います。
というのも、ガスの料金設定は散らばりがあります。特にプロパンガスは自由料金のため、ガス会社によって料金が大きく異なります。一方で、都市ガスや電気は公共料金のため、料金設定が比較的一律です。
つまり、プロパンガスを使用している方は、ガス会社を切り替えるだけで料金を安くできる可能性が高いのです。
実際に、年間ガス料金が8万~10万円安くなるケースもありますので、ぜひ一度検討してみてください。
ガス会社を切り替える方法
ガス会社は多数存在するため、「どのガス会社に切り替えればいいの?」と悩まれるかもしれません。
そんなときは、プロパンガス料金比較サービスを利用してみてください。
ちなみに当社が運営するenepiは、日本唯一の、WEB上で複数のプロパンガス会社の料金プランを比較できるサービスです。
「安くて信頼できるガス会社を探したいけど、手間はかけたくない……」
そんな方は、ぜひenepiを活用してみてください。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
エコワンとは? |
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エコワンとは、リンナイが販売しているハイブリッド給湯器です。ガスと電気を賢く使い分けてお湯を供給することで、ランニングコストを抑えることができます。 |
エコワンのメリット・デメリットとは? |
エコワンのメリットは、ランニングコストが安いことや、CO2の排出量が少ないことです。一方デメリットは、設置費用が高いことです。 |
エコワンとエコジョーズ・エコキュートの違いとは? |
エコジョーズの動力はガス、エコキュートの動力は電気です。一方エコワンの動力は、ガスと電気の両方です。つまりガスが停止したときも、電気が停止したときも、エコワンは稼働を続けることができます。したがって、エコワンは最もリスクに強い給湯器といえるでしょう。 |
最後に、自宅の電気代が高いとお困りの方に朗報です。
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