「より、そう、ちから東北電力」これは、電力小売全面自由化に合わせて東北電力が新たな取り組みについて発表したキャッチフレーズです。
この言葉の意味には「お客様の希望や要望に対して“より沿う“ようなサービスを提供していく」と「東北・新潟の未来にしっかり“寄り添う“取り組みで、発展していける活動を継続していく」の2つの意味があるそうです。
東日本大震災という大災害を乗り越えてきた東北電力。新たな時代を向かえての取り組みをご紹介しましょう。
東北電力ってどんな会社
東北電力は、青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県の東北6県に加えて新潟県を含めた7県に電力を電力を供給している、大手電力10社の1つです。
売り上げ規模は、東京・関西・中部電力に次いで4番目になっています。
一般的には、夏の気温の上昇に伴い電力需要のピークとなりますが、東北電力管内は寒冷地と言う事もあって、気温が下がる冬に電力需要のピークとなる特徴があります。
東日本大震災時にもしっかりした対応に努め、被害の少なかった新潟県から大量に被災地に人員を送り込み、短期間での復旧を実現しました。
また電力不足時にも外国から発電機を買い付けて、被災地ながら計画停電を一度も行わずに乗り切ってきました。
東北電力管内の新電力会社の動向は
東北電力管内は、東京電力・関西電力といった都市部に比べると、まだされほど小売電気事業者の動きもそれほど活発ではありません。
しかし、全国で売り上げ規模が4位の地区でもあることから、準備を整えてさまざまな新電力会社が参入してきています。
主な参入している小売電気事業者は、イーレックス・ミツウロコ・auでんき・エネワンでんき・H.I.S.などがあげられます。
また東北電力自身も、東京電力管内において電力の販売を行う予定です。
東北電力の新たな料金メニュー
東北電力の料金メニューは今まであった従量電灯Bと従量電灯Cについてはそのまま継続し、やりくりナイト8、10、Sはそれぞれよりそう+ナイト8、10、Sに名称を変更します。
ピークシフト季節別時間帯別電灯もよりそう+サマーセーブに名称変更されます。
そして新たな料金メニューとしてよりそう+シーズン&タイム、よりそう+ナイト12、よりそう+ナイト&ホリデーの3つが追加設定されました。
よりそう+シーズン&タイム
東北地区特有の暖房器具による使用量が増える冬季のピーク時の電気料金と、夏の冷房によるピーク時の電気料金を節約することで、夜間の料金を大幅に安く使えるように設定した料金メニューです。
共働きなどで日中の在宅率が低く、夜間多くの電機を使用するような家庭に向いている料金メニューです。
よりそう+シーズン&タイム料金表
区分 | 単位 | 料金単価(税込) | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 主開閉器契約 | 10kVA以下の場合 | 1契約 | 1,944円00銭 |
上記をこえる | 1kVA | 432円00銭 | ||
実量契約 | 10kW以下の場合 | 1契約 | 2,662円20銭 | |
上記をこえる | 1kW | 594円00銭 | ||
電力量料金 | 昼間 | 冬季ピーク | 1kWh | 42円36銭 |
夏季ピーク | 1kWh | 42円36銭 | ||
その他季ピーク | 1kWh | 38円50銭 | ||
オフピーク | 1kWh | 26円24銭 | ||
夜間 | 1kWh | 11円22銭 |
「よりそう+ナイト12」
今までの料金メニーにあった「やりくりナイト10(22時~8時まで)」よりも、電気代が安くなる時間帯を長くした「よりそう+ナイト12(21時~9時まで)」です。
「よりそう+シーズン&タイム」と比較すると季節による料金の区分がないので、夏や冬に無理して節約する必要が無いのが特徴です。
【よりそう+ナイト12料金表】
区分 | 単位 | 料金単価(税込) | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 主開閉器契約 | 6kVA以下の場合 | 1契約 | 1,404円00銭 |
6kVA~10kVA | 1契約 | 1,944円00銭 | ||
上記をこえる | 1kWh | 324円00銭 | ||
実量契約 | 6kW以下の場合 | 1契約 | 1,922円40銭 | |
6kVA~10kVA | 1契約 | 2,662円20銭 | ||
上記をこえる | 1kWh | 442円80銭 | ||
電力量料金 | 昼間 | 最初の70kWhまで | 1kWh | 25円95銭 |
70kWh~170kWhまで | 1kWh | 35円40銭 | ||
170kWhをこえる | 1kWh | 40円92銭 | ||
夜間 | 1kWh | 11円71銭 |
よりそう+ナイト&ホリデー
夜間の電力金が安くなる「よりそう+ナイト12」の料金メニーに休日の期間も電気料金が安くなる設定を加えたのが「よりそう+ナイト&ホリデー」です。
夜間も在宅率が高く、休日は自宅でのんびり過ごしたい方にはオススメの料金メニューです。
【よりそう+ナイト&ホリデー料金表】
区分 | 単位 | 料金単価(税込) | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 3kVA以下の場合 | 1契約 | 972円00銭 | |
4kVAの場合 | 1契約 | 1,296円00銭 | ||
5kVAの場合 | 1契約 | 1,944円00銭 | ||
6kVAの場合 | 1契約 | 2,592円00銭 | ||
電力量料金 | 平日昼間 | 最初の60kWhまで | 1kWh | 23円59銭 |
60kWh~140kWh | 1kWh | 32円18銭 | ||
140kWhをこえる | 1kWh | 38円62銭 | ||
夜間・休日 | 1kWh | 15円59銭 |
東北電力のお得な特典は
東北電力は2016年4月からの電力自由化に合わせて新たなWebサービス「よりそうeねっと」を開始しています。
よりそうeねっとは、毎月使用した電気料金・使用量などをPCやスマホで確認できたり、会員登録したりアンケートに答えたりするとポイントが付与されるサービスです。
付与されたポイントはご当地商品と交換したり、アマゾンギフト券や電子マネー・共通ポイントに交換したりすることができるようですね。
また、今契約している料金メニューが最適に契約されているのか、シュミレーションをして最適なメニューの提案をしてくれるサービスもあります。
東北電力のオススメポイントは
東北電力は、東日本大震災であれだけの災害に見舞われながらも、迅速な対応で被災地での電力復旧に努めてきました。
また、東京電力の福島第一原子力発電所があれだけの事故を起こしながら、一方の東北電力の女川原子力発電所は、危機管理意識が高かったため最低限の被災で済んだと言われています。
震災後も各社が続々と電料金の値上げ機踏み切る中、東北電力は被災地と言うことを考慮してぎりぎりまで値上げには踏み切りませんでした。
このように東北電力は「より、そう、ちから」とキャッチフレーズにもある様に、常に利用者の立場を考えた電力会社と言えます。
もちろん長年培ってきた実績による安心感もありますが、利用者に寄り添い優しい電力供給を行ってくれるところが東北電力の最大のオススメポイントです。
最後に、自宅の電気代が高いとお困りの方に朗報です。
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