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キッチンで使う家電製品にも、さまざまな便利なものがありますが、必需品ともなっているのが電子レンジです。


でも電子レンジといえば、消費電力が高くて、電気代も心配という方も多いのではないでしょうか。


そんな方へ電子レンジの電気代と節約術をご紹介します。

電子レンジの電気代ってどれくらい?

電子レンジの原理は、波長のすごく短い電波を、温める食品に向け、食品の中にある水の分子が電波を当てられて、電波のエネルギーを吸収して振動します。振動によって水の分子同士のぶつかり合いよって、摩擦熱が発生し発熱しますが、この一連の動作が電子レンジで食品が温められる仕組みです。


よく食品を温めるときに500Wで○○分という記載を見つけますが、この500Wという数字は消費電力ではなく、定格高周波出力という、食品をあたためるエネルギーの強さを表しています。定格高周波出力が500Wの場合の消費電力はおよそ870Wで、定格高周波出力600Wの場合の消費電力はおよそ1,000Wということになります。


電子レンジ電気代は、1杯のご飯を温め直した場合の電気代は約0.25円で、1日に10分間程度使った場合の1ヶ月の電気代は約125円と試算されます。

メーカー別 電子レンジの特徴と電気代の比較

パナソニック

パナソニック
パナソニックの電子レンジの特徴としては、マイクロ波やオーブンヒーターの新しい技術を採用して、便利で早い点にこだわり、早さとおいしさを追求しています。オーブンレンジにスチーム機能を搭載した最初のメーカーで、スチーム技術に関しては非常に高いものがあり、スマートフォンへの対応も日々進化を遂げています。


代表機種は3つ星ビストロNE-BS901で、焼き物・煮物・蒸し物・揚げ物がすべてこれ1台で調理が出来る優れもののレンジです。


待機電力はゼロを実現し、省エネ基準達成率も同性能の他社製品と比較しても、116%とトップの数字となり、年間消費電力量も63.3kWhを記録しています。
1ヶ月当たりの電気代に換算するとおよそ131円となっています。

日立

日立
日立の電子レンジの特徴としては、食品の温度を感知するセンサーに重さと位置のセンサーに加え、温度センサーを使ったセンサーシステムを採用し、重さを感知できるのでレシピ通りの分量でなかったとしても、適正に加熱することができます。さらに赤外線センサーも新機種に搭載されることで、食品の重さと温度をよりこう精度での感知ができるようになりました。


代表機種はヘルシーシェフMRO-RY3000で、省エネ基準達成率も112%になっていて、年間消費電力量も65.6kWhの数字となっています。1ヶ月当たりの電気代に換算するとおよそ136円となっています。

シャープ

シャープ
過熱水蒸気を利用し調理する「ヘルシオ」がシャープの電子レンジを代表する特徴で、水で焼くというコンセプトで開発され、減塩・減脂ができるので、健康でおいしく調理できます。


過熱水蒸気だけで料理をするので、調理時間は長めになっています。そのため、早く料理したい方には、あまりお勧めできません。


代表機種はウォーターオーブンヘルシオAX-MP200で、年間消費電力量も70.4kWhの数字となっています。1ヶ月当たりの電気代に換算するとおよそ146円となっています。

電子レンジを選ぶポイント

電気レンジをいざ購入する時、どのメーカーやどの機種を選んだら良いのか分かりにくいものですが、どういった点に注意して選んだら良いのか、いくつかのポイントをご紹介します。


まず、電子レンジには温める量を示す庫内容量があり、15Lくらいの小さなサイズから30L以上の大きなサイズまで発売されているので、家族の人数に合わせたサイズを選びましょう。


電子レンジで圧倒的に多く使われる用途が、食品を温めることで、その重要な性能にあげられるのが、食品の温度や状態を感知するセンサーです。このセンサーは、安価なモデルでは、重さによる簡易的な温度感知しかしていないので、食品が温まりすぎたりしやすいのですが、温度を正確に感知する赤外線センサーが搭載されていれば、温度の誤差は少なくなります。カタログのセンサーの種類の記載は必ずあるので、よく確認してみましょう。


また、庫内の床面に従来の回転皿をなくし、フラットにしなったタイプもあり、手入れを考えるとフラットタイプは大変便利なので、これも選択しに入れるとよいでしょう。
こういった基本的なポイントをしっかりと押さえつつ、あとは各メーカーのオリジナルな特徴を比較して、自分にあった機能を持った機種を選択すればベストな製品が選べるのではないでしょうか。

電気レンジの節電対策

電子レンジは、中に丸い皿があり、その皿が回転して食品に電波を当てて加熱しますが、この時に皿が回転しているので、1つの食品を温める場合は、中央に置くより少し端に置いた方が、効率よく温めることが出来ます。


2つの食品の加熱の場合も、熱伝導率が良くなるように、少し離して置くのが節電の効果が高まります。これは、皿が回転するタイプだけの話ではなく、床面がフラットのタイプにも同じ事が言えますので、ご存じなかった方は早速やってみましょう。


また電子レンジは、全く使用していなくでもコンセントを差したままにしておくことで発生する、待機電力と呼ばれる電気代がかかっています。


従来のタイプだと0.5Wほどで、1ヶ月で約10円ほどの電気代がかかっていましたが、最新式の電子レンジは待機電力が0.05W以下の待機電力ゼロと呼ばれる機種も増えています。
こういった機種を省エネのためにも選ばれることをお勧めします。

まとめ

様々なキッチン家電がある中でも、万能型ともいえる調理器具が電子レンジではないでしょうか。


食品の温めはもちろんのこと、お湯を沸かしたり、ご飯を炊いたり、魚や肉を焼いたり、パンを作ったりと大変に便利な家電製品です。それだけに、使う人はせっかくの機能を活用できるよう、自分にあったベストな電子レンジを選ぶようにしましょう。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。