レモンガスの都市ガス事業は、自社で独自の製造・導管網を持たず、東京電力グループから調達したガスを東京ガスの託送網を通じて消費者に届ける仕組みです。この合理的な調達構造を背景に、東京ガスの既存一般料金に対抗する安価な料金プランを構築しています。本記事は、レモンガスの都市ガスの価格競争力について、定量的な料金比較に基づいた評価を行います。

この記事で分かること

  • レモンガス「わくわくプラン」の料金体系と東京ガスとの違い
  • 東京ガスから乗り換えることで得られる4つのメリット
  • 実際に利用している方の評判や口コミによる客観的な実態
  • 契約前に確認しておきたいデメリットや注意点
  • 申し込みから利用開始までの具体的な手順

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レモンガスの都市ガス「わくわくプラン」とは?特徴と料金の仕組み

レモンガスが提供している都市ガスサービスは、主に東京ガスの管轄エリア(東京都・神奈川県・埼玉県)にお住まいの方を対象としたプランです。2017年のガス小売全面自由化に伴い、一般家庭でも自由にガス会社を選べるようになりました。

ただし、レモンガスでは東京ガスを利用している方からのみ、ガス会社変更のお申込みを受け付けています。東京ガス以外とご契約中の方は、レモンガスへ切替えることができません。

レモンガスの主要プランである「わくわくプラン」は、東京ガスの一般料金と比較して、「基本料金」と「従量料金(ガスの使用量に応じてかかる単価)」の双方が安く設定されている点が最大の特徴です。

東京ガスとの料金比較

具体的な料金の仕組みについて、東京ガスの「一般契約料金」とレモンガスの「わくわくプラン」を比較してみましょう。

料金表区分1ヶ月のガスご使用量レモンガス「わくわくプラン」基本料金 (税込)東京ガス「一般料金」基本料金 (税込)レモンガス「わくわくプラン」基準単位料金 (1m³あたり・税込)東京ガス「一般料金」基準単位料金 (1m³あたり・税込)単価削減率 (基準単位料金)
A0m³から20m³まで759.00円759.00円138.04円145.31円約5.00%
B20m³をこえ80m³まで1,041.13円1,056.00円123.94円130.46円約5.00%
C80m³をこえ200m³まで1,208.99円1,232.00円121.84円128.26円約5.00%
D200m³をこえ500m³まで1,834.35円1,892.00円118.71円124.96円約5.00%
E500m³をこえ800m³まで6,015.37円6,292.00円110.35円116.16円約5.00%
F800m³をこえる場合11,865.73円12,452.00円103.04円108.46円約5.00%

上記料金表の比較が示す通り、レモンガスの基準単位料金はすべての区分において東京ガスの一般料金に対して一律約5%安価に設定されています。基本料金についても、20m³以下の区分Aでは同額であるものの、20m³を超える区分BからFに移行するにつれて、レモンガスの設定価格が段階的に下回る構造となっています。

このため、理論上はガスの使用量に関わらず、すべての世帯においてベース料金部分のコスト削減が実現される仕組みとなっています。これを実生活における世帯規模別に換算したコストの定量データが以下です。

世帯規模 / 世帯人数推定年間ガス代 (税込・円)備考
1人暮らし40581基準的な使用パターンに基づく試算
2人暮らし58599湯沸かし等の生活熱需要増加に伴うコスト推移
3人暮らし70497複数名世帯における標準的なエネルギー消費
4人暮らし71985入浴回数等の増加を想定した一般世帯
5人暮らし74959多世帯同居における標準コスト
6人暮らし76447大家族世帯における料金シミュレーション

※請求額は2026年現在のプランに基づく試算であり、燃料費調整額等によって変動します。

ガスの使用量が多い家庭(世帯人数が多い家庭)ほど、切り替えによる節約効果をより大きく実感できるでしょう。

世帯人数別の年間節約額の目安

一人暮らし(月20㎥の場合)

  • 東京ガス:759.00円 + (145.31円 × 20㎥) = 3,665.20円
  • レモンガス:759.00円 + (138.04円 × 20㎥) = 3,519.80円
  • 月間差額:145.4円 → 年間:約1,744円の節約

二人暮らし(月30㎥の場合)

  • 東京ガス:1,056.00円 + (130.46円 × 30㎥) = 4,969.80円
  • レモンガス:1,041.13円 + (123.94円 × 30㎥) = 4,759.33円
  • 月間差額:210.47円 → 年間:約2,525円の節約

ファミリー層(月50㎥の場合)

  • 東京ガス:1,056.00円 + (130.46円 × 50㎥) = 7,579.00円
  • レモンガス:1,041.13円 + (123.94円 × 50㎥) = 7,238.13円
  • 月間差額:340.87円 → 年間:約4,090円の節約

※上記の節約額は、各社の「基本料金」と「基準単位料金」から1ヶ月あたりの料金を算出し、その差額を12ヶ月分(1年間)に換算したものです。実際の節約額はガスの使用量が増える冬場などの季節変動により異なります。

レモンガス都市ガスのリアルな評判・口コミ

実際にレモンガスの都市ガスを利用している方の間で、どのような意見があるのかを「良い評判」と「悪い評判」に整理しました。

良い評判・口コミ

  • 「東京ガス時代と比べて、毎月のガス代が確実に安くなった」という料金面での喜びの声が多数。
  • 電気やインターネット回線など、他のインフラサービスとまとめることで「支払いが一本化されて家計管理が楽になった」という評価も。
  • ガスの品質や供給の安定性については、「切り替えた後も全く問題なく使えている」と不満の声は見られません。

出典:X価格.comあっとシニア

悪い評判・口コミ

  • プロパンガス(LPガス)のイメージが強く、都市ガスでも混同して「高い」と感じるケースもあるようです。
  • フリーダイヤルや窓口案内で対応を受けた方の中には、「少し強引な印象を受けた」という感想を抱く事例も一部で見られます。
  • 一部で「アプリが使いづらい・ガクガク」「料金確認が不便」という声も。

出典:XYahoo!知恵袋価格.com

料金面でのメリットを感じている方が多い一方で、接客面や利便性については評価が割れやすいことが分かります。

契約前に要確認!レモンガス都市ガスの4つのデメリット・注意点

契約した後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、あらかじめ確認しておきたい注意点を4つ提示します。

注意点① 特殊プランとの比較:床暖房・高効率給湯器導入世帯への影響

基準料金単価の一律約5%削減というレモンガスの強みは、比較対象が東京ガスの「一般料金(一般契約)」である場合にのみ機能します。東京ガスが提供するガス温水床暖房向けの「暖らんぷらん」や、コージェネレーションシステム向けの「エネファームで発電エコぷらん」といった特定設備向けプランと比較した場合、この優位性は一転して消失、あるいは逆転するリスクを孕んでいます。

レモンガスには床暖房やコージェネレーション向けの割引プランが存在せず、選択肢が「わくわくプラン」の1種類のみに限定されているため、これらの高度な省エネ設備を導入している世帯がレモンガスへ移行することは、むしろ大幅なコスト増を招く危険性が高いです。

注意点② セット割引を適用しないと節約幅が限られる

レモンガスの都市ガスは単体契約でも東京ガスより割安になりますが、大幅な固定費削減を目指す場合は、電気(レモンガスでんき)や光回線(レモンガス光)などとの「Plus割引」の併用が推奨されます。ガス単体のみの切り替えでは、月数百円程度の削減に留まる場合がある点を理解しておきましょう。

注意点③ 原料費調整額の変動リスク

ガス料金には、輸入コストの変動を反映する「原料費調整額」が含まれています。大手ガス会社(東京ガス)にある調整額の上限設定が新ガス会社では異なる場合があるため、世界的なエネルギー価格高騰の局面においては、一時的に東京ガスとの差額が縮まる、あるいは逆転するリスクがゼロではない点に留意が必要です。

注意点④ プロパンガス(LPガス)エリアは対象外

本記事で紹介している「わくわくプラン」は、都市ガス専用のプランです。お住まいの地域や物件がプロパンガス(LPガス)を使用している場合は、この料金プランへの切り替えはできません。事前に自宅のガスの種類を確認しておくことが重要です。

東京ガスから乗り換える4つのメリット

いくつかの注意点を踏まえたうえでも、レモンガスへの乗り換えには多くのメリットが存在します。

  • メリット① 基本料金・従量料金ともに東京ガスより安い:特別な割引を適用しなくても、基本となる料金設定そのものが東京ガスより一律で低く抑えられています。
  • メリット② 多彩な「Plus割引」で固定費を削減できる:「レモンガスでんき」とのセットで月額330円(税込)が割引されるほか、宅配水(アクアクララ)やネット回線との組み合わせで、さらに割引額を増やすことが可能です。
  • メリット③ 解約金や違約金の縛りがない:契約期間の制限や、解約時のペナルティ料金は原則として設定されていません。万が一サービスに満足できなかった場合でも、いつでも無料で他社へ変更できる安心感があります。
  • メリット④ ガスの品質や安全性はこれまで通り:ガス会社を変えても、使用するガス管や供給トラブル時の保安体制は東京ガスのインフラをそのまま引き継ぎます。そのため、「ガスが止まりやすくなる」「火力が弱くなる」といった心配は一切ありません。

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【賃貸アパート・マンションもOK?】切り替え可能な条件

賃貸住宅にお住まいの場合、「ガス会社を勝手に変更してよいのか」と迷う方も多いでしょう。結論から言うと、賃貸物件であっても個別に切り替えができるケースがほとんどです。 切り替えが可能かどうかの基準は、以下の通りです。

〇 変更できるケース

毎月のガスの検針票が、個人の名前(入居者宛て)で直接届いており、個別にガス会社と契約している場合

✕ 変更できないケース

建物全体で一括してガスを契約している場合や、管理会社や大家さんが指定したプロパンガス(LPガス)物件の場合。

レモンガス都市ガスへの乗り換え手順

手続きはすべてオンラインまたは書面で完結し、大きな手間はかかりません。具体的な3ステップを解説します。

  • ステップ1:検針票を用意する
    現在契約しているガス会社から届く「ご使用量のお知らせ(検針票)」を手元に用意します。申し込み時に「お客様番号」や「供給地点特定番号」が必要となります。
  • ステップ2:WEBの専用フォームから申し込む
    レモンガスの公式サイト、またはおトクなキャンペーンを実施している比較サイトなどの専用フォームから必要事項を入力します。
  • ステップ3:自動で切り替えが完了する
    申し込み後、通常1〜2ヶ月程度あとの検針日から自動的にレモンガスの都市ガスへ切り替わります。自宅への立ち入り工事や、ガスの供給が止まる時間は原則として発生しません

なお、現在のガス会社(東京ガスなど)への解約手続きは、新しく契約するレモンガスが代行するため、ご自身で解約連絡を行う必要はありません

まとめ:レモンガス都市ガスはどんな人におすすめ?

最後に、レモンガスへの切り替えが「向いている人」と「そうでない人」の特徴を整理します。

おすすめな人

  • 東京ガスのエリアにお住まいで、少しでも月々の固定費を浮かせたい方
  • 電気やインターネット回線も一緒にまとめて、セット割引の恩恵を受けたい方
  • 違約金のリスクなく、まずは気軽にガス代を安くしてみたい方

おすすめしない人

  • プロパンガス(LPガス)物件にお住まいの方
  • すでに他社で非常に強力なセット割引を組んでおり、それを崩したくない方

毎月の生活費に直結するガス代は、一度見直すだけで長期的な節約効果が期待できます。
「本当に自分の家が安くなるのか、より多くの選択肢と比較してみたい」「プロパンガス物件なので、他の安い会社を探したい」という場合は、複数のガス会社を一括で比較できる「エネピ」のような無料の比較・診断サービスを活用してみてください。
住環境やライフスタイルに合わせた最適なプランを見つけるために、まずは手軽な料金シミュレーションから検討してみてはいかがでしょうか。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。