「東北電力の電気料金、また値上がりしたの?」
「どうしてこんなに高いの?」
毎月の電気料金の請求額を見て、頭を悩ませている方も少なくないかもしれません。

電気料金の高騰は、家計に直接的な影響を与えるだけでなく、日々の生活にも不安をもたらします。特に、厳しい冬の寒さや夏の猛暑を乗り切るために暖房や冷房が欠かせない東北地方にお住まいの方にとっては、切実な問題と言えるでしょう。

この記事では、東北電力の電気料金が高いと感じる主な原因を多角的に解説し、ご家庭で今すぐ実践できる具体的な節約術や、電力会社の乗り換えも含めた賢い選択肢について、分かりやすくご紹介します。

この記事でわかること:

  • 東北電力の電気料金が高いと感じる背景
  • 他の電力会社との料金比較のポイント
  • 東北電力の料金プランの見直しポイント
  • 電力会社乗り換えのメリットとデメリット、手続き、注意点

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なぜ東北電力の電気料金は高いのか?原因を徹底追求

電気料金が「高い」と感じる背景には、様々な要因が複雑に絡み合っています。まずは、その主な原因について見ていきましょう。

全国的な電気料金値上げの背景

近年、全国的に電気料金が上昇傾向にありますが、その背景にはいくつかの共通した要因が存在します。

燃料費調整額の高騰: 電気をつくるための燃料(LNG(液化天然ガス)や石炭など)の価格は、国際情勢や為替レートの変動によって大きく影響を受けます。燃料価格が上昇すると、それが「燃料費調整額」として電気料金に反映され、私たちの負担増につながっています。

再エネ賦課金の上昇: 再生可能エネルギーの普及を促進するために設けられた「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」も、電気料金を押し上げる一因です。この賦課金は、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る費用を、電気を使用する私たち全員で分担するもので、年々単価が上昇する傾向にあります。

託送料金の値上げ: 発電所で作られた電気を私たちの家庭に届けるための送配電網の利用料金である「託送料金」も、電気料金に含まれています。送配電網の維持・更新費用や、再生可能エネルギー導入に伴う系統強化の必要性などから、託送料金が見直され、値上げされるケースがあります。

国際情勢の影響: ウクライナ情勢をはじめとする世界情勢の不安定化は、エネルギー資源の安定供給に影響を及ぼし、燃料価格の高騰を招く一因となっています。

円安の進行: 燃料の多くを輸入に頼っている日本では、円安が進行すると輸入価格が上昇し、結果として電気料金にも影響が出ます。

東北電力特有の事情の可能性

全国的な要因に加えて、東北電力特有の事情が電気料金に影響を与えている可能性も考えられます。

原子力発電所の稼働状況: 安全対策工事などで原子力発電所の稼働が停止している場合、代替として火力発電の割合が増加します。火力発電は燃料費が高くつくため、電気料金の上昇圧力となることがあります。東北電力も、女川原子力発電所の再稼働に向けた動きがありますが、その状況が料金設定に影響する可能性があります。

火力発電の割合: 他の電力会社と比較して、火力発電への依存度が高い場合、燃料価格の変動リスクを受けやすくなる傾向があります。

設備投資の状況: 老朽化した発電設備や送配電網の維持・更新、また再生可能エネルギー導入拡大のための系統安定化対策などには多額の費用がかかります。これらの設備投資が、将来的な安定供給には不可欠であるものの、短期的に料金に影響を与えることもあります。

これらの情報は、東北電力の公式サイトなどで公開されている経営状況や電源構成に関する資料から確認できる場合があります。

もしかしてご自身の電気の使い方が問題?

全体的な料金水準だけでなく、ご自身の電気の使い方が思った以上に電気料金を押し上げている可能性も否定できません。一度、日々の使い方を見直してみることも大切です。

契約アンペア数: ご家庭の契約アンペア数が必要以上に大きい場合、基本料金が高くなっている可能性があります。一度に使用する電化製品の量に合わせて、適切なアンペア数に見直すことで基本料金を下げられる場合があります。

消費電力の大きい家電: エアコン、電気ヒーター、電気温水器、乾燥機付き洗濯機、食器洗い乾燥機などは、消費電力が大きい代表的な家電です。これらの使い方を見直したり、省エネ性能の高い製品に買い替えたりすることで、電気使用量を抑えることができます。

ライフスタイルの変化: 家族構成の変化(子供の独立など)や、在宅時間の増加など、ライフスタイルが変わると電気の使用量も変動します。以前と同じ使い方でも、状況によっては電気料金が割高に感じられるようになることがあります。

電気料金が高いと感じる原因は一つではなく、これらの要因が複合的に絡み合っていると考えられます。まずは冷静に状況を把握することが、対策を考える上での第一歩となるでしょう。

本当に高い?他の電力会社や過去と比較

「東北電力の電気料金は高い」という印象が、果たして客観的に見てもそうなのか、比較してみることも重要です。

他の電力会社との比較

2016年の電力小売全面自由化以降、私たちは自由に電力会社を選べるようになりました。東北エリアでも、東北電力以外の様々な「新電力」と呼ばれる会社が、多様な料金プランを提供しています。

新電力の料金プラン例: 新電力の中には、基本料金が無料であったり、特定の時間帯の電気料金が割安になったり、ガスや通信サービスとのセット割引があったりと、特色あるプランを提供している会社があります。ご自身の電気の使い方に合ったプランを選ぶことで、電気料金を削減できる可能性があります。

他地域の電力会社の料金との比較: 他の地域の大手電力会社の料金と比較してみるのも、一つの参考にはなります。ただし、各電力会社は供給エリアの状況(発電設備の種類、燃料調達コスト、気候条件など)が異なるため、単純比較は難しい点に注意が必要です。あくまで参考情報として捉えましょう。

電力会社乗り換えのメリットとデメリット:
・メリット: 電気料金が安くなる可能性がある、ポイントが貯まる・使える、環境に配慮した電力を選べるなど。

・デメリット: 契約期間の縛りや解約金が発生する場合がある、倒産のリスク(ただし、救済措置あり)、サポート体制が大手と異なる場合があるなど。

電力会社の比較検討は、電気料金を見直す上で有効な手段の一つです。

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過去の電気料金との比較

過去の電気料金と現在の料金を比較することで、どの程度値上がりしているのかを具体的に把握できます。

数年前の電気料金との推移: ご自身の過去数年間の電気料金の明細を確認し、使用量と請求額の推移を見てみましょう。特に、燃料費調整額や再エネ賦課金がどのように変動しているかに注目すると、値上がりの要因が見えてくるかもしれません。

燃料費調整額の変動について: 燃料費調整額は、国際的な燃料価格の変動を電気料金に反映させるもので、近年特に大きな変動を見せています。例えば、2022年にはウクライナ情勢などを背景にLNG(液化天然ガス)や石炭の価格が世界的に高騰し、燃料費調整額も大幅に上昇。これが電気料金全体を大きく押し上げる要因となりました。

再エネ賦課金の変動について: 再生可能エネルギーの普及を目的とした再エネ賦課金も、電気料金を構成する重要な要素であり、その単価は年々上昇傾向にあります。制度開始当初の2012年度には1kWhあたり0.22円でしたが 、その後段階的に上昇し、2022年度には3.45円に達しました 。このように、再エネ賦課金の単価上昇も、電気料金の継続的な値上がりの一因となっています。

これらの具体的な変動を把握することで、近年の電気料金上昇の背景がより明確になります。また、ニュース報道や電力会社の発表などで、過去にどのような料金改定が行われ、どの程度の値上げ幅だったのかを確認することも重要です。客観的なデータに基づいて現状を正しく認識することが、今後の対策を冷静に判断するための基礎となります。

東北電力の最近の料金変動について

東北電力の電気料金は、全国的な要因や固有の事情に加え、国の政策や社会情勢の変化を受けて、ここ最近も変動が見られます。主な動向をみていきましょう。

国の電気・ガス料金負担軽減策とその影響

政府による電気・ガス料金の負担軽減策は、2023年から継続されてきましたが、その補助額は段階的に見直されてきました。

2024年の補助額の変動: 2024年中も補助は継続されましたが、例えば2024年6月分の電気料金からは1kWhあたり1.8円、9月・10月分は4.0円、11月分は2.5円といったように、補助単価が変動しました。

2025年の動向と補助終了の影響: 2025年に入っても補助は継続され、2月・3月分は1kWhあたり2.5円、4月分は1.3円の補助が行われました。 しかし、この負担軽減策は2025年5月使用分(6月検針分)をもって終了となりました。

燃料費調整額の動向

燃料費調整額は、依然として電気料金を左右する大きな要素です。

2024年から2025年初頭にかけても、燃料費調整額は国際的な燃料価格や為替の動きに応じて変動を続けています。国の負担軽減策と合わせて電気料金に影響を与えており、例えば2024年11月分の料金では、燃料価格自体は低下したものの、負担軽減策の補助単価縮小により、前月から料金が上昇するケースも見られました。

2025年に入ってからも、燃料費調整単価はマイナス(電気料金からの割引)で推移する月が多く見られますが、その額は月ごとに変動しています。

再エネ賦課金の改定

再エネ賦課金も、電気料金に影響を与える要素です。

2024年度(2024年5月分~2025年4月分): 1kWhあたり3.49円となり、2023年度の1.40円から大幅に上昇しました。

2025年度(2025年5月分~2026年4月分): さらに上昇し、1kWhあたり3.98円となりました。 これにより、標準的な家庭での賦課金負担額も増加しています。

託送料金の見直し

発電された電気をご家庭に送るための費用である託送料金についても、見直しが行われています。

2024年4月の改定: 東北電力は、2024年4月1日から託送料金の見直しを電気料金に反映しました。 この改定は、送配電網の維持・更新費用などを反映したものです。

東北電力独自の取り組み

厳しい電力事情の中で、東北電力が独自の負担軽減策を講じるケースも見られました。

2025年ポイント還元: 例えば、2025年2月および3月分の電気料金において、自由料金プランの契約者には実質的な料金割引を、また規制料金プランの契約者には「よりそうeポイント」を付与するといった一時的な負担軽減策が実施されました。

このように、東北電力の電気料金は様々な要因が複雑に絡み合いながら変動しています。国の政策変更、燃料価格の国際的な動向、再生可能エネルギーの導入状況など、今後もこれらの動きに注視していく必要があります。

今すぐできる!電気料金を抑えるための具体的な対策

電気料金が高い原因が分かったところで、次はいよいよ具体的な対策について見ていきましょう。

料金プランを見直そう

現在契約している電気料金プランが、ご自身の電気の使い方に合っているか確認することが重要です。

東北電力の主な料金プラン: 東北電力では、様々なライフスタイルに対応する料金プランを提供しています。
・従量電灯B: 一般的な家庭で最も多く契約されている標準的なプランです。契約アンペア数に応じた基本料金と、使用電力量に応じて単価が段階的に上がる電力量料金で構成されます。
・よりそう+ナイト&ホリデー: 夜間と休日の電力量料金単価が割安に設定されている一方、平日の昼間の単価は高めに設定されているプランです。日中は不在がちで夜間や休日に家事をまとめて行う家庭などに向いています。
・よりそう+スマートタイム: オール電化住宅用に設計されたプランです。夜間・休日の電力量料金割引があり、また高負荷機器利用に適しています。

自分に合ったプランの診断ポイント:
・家族構成: 人数が多いほど電気使用量も増える傾向にあります。
・生活スタイル: 日中在宅が多いか、夜型か、週末にまとめて家事をするかなど、電気をよく使う時間帯を把握しましょう。
・オール電化住宅: オール電化住宅向けのお得なプランがある場合があります。
・過去の電気使用量: 検針票などで、月別や時間帯別の電気使用量を確認できると、より適切なプランを選びやすくなります。

時間帯別料金プランの活用法: 夜間や休日に電気を多く使うご家庭であれば、時間帯別料金プランへの変更で電気料金を削減できる可能性があります。電気料金の安い時間帯に、洗濯乾燥機や食器洗い乾燥機、電気温水器などを使用するよう工夫すると効果的です。

料金プランの見直しは、節電努力をしなくても電気料金を下げられる可能性がある、有効な手段です。まずはご自身の契約内容と電気の使い方を把握することから始めてみましょう。

思い切って電力会社を乗り換える

節電や料金プランの見直しでも満足のいく効果が得られない場合や、より積極的に電気料金を下げたい場合は、電力会社の乗り換えを検討してみるのも一つの手です。

新電力の比較サイトの活用法:
インターネット上には、様々な電力会社の料金プランを比較できるウェブサイトが多数存在します。これらのサイトでは、郵便番号や現在の電気使用量などを入力することで、ご自身の状況に合ったお得なプランを簡単に見つけることができます。比較する際は、単純な料金だけでなく、契約期間の縛り、解約金の有無、ポイント還元、サポート体制なども確認しましょう。

乗り換え手続きの具体的なステップ:
1. 比較サイトや各電力会社のウェブサイトで、乗り換え先の電力会社と料金プランを選ぶ。
2. 選んだ電力会社に、ウェブサイトや電話で申し込む。(現在の電力会社への解約手続きは、新しい電力会社が行ってくれる場合がほとんどです。)
3. スマートメーターが設置されていない場合は、設置工事が行われる。(原則無料)
4. 切り替え手続き完了後、新しい電力会社からの電気供給が開始される。

乗り換え時の注意点:
・解約金の有無: 現在契約している電力会社やプランによっては、契約期間内に解約すると解約金が発生する場合があります。事前に確認しておきましょう。
・キャンペーンに注意: 高額なキャッシュバックや大幅な割引をうたうキャンペーンには、適用条件が複雑だったり、一定期間経過後に料金が割高になったりするケースもあります。契約内容をしっかり確認することが重要です。
・支払い方法の変更: 電力会社によって利用できる支払い方法が異なる場合があります。
・供給の安定性: 新電力に乗り換えても、電気の品質や停電のリスクは変わりません。送配電は引き続き既存の大手電力会社(東北電力など)の送配電網が利用されます。

電力会社の乗り換えは、家計に大きなメリットをもたらす可能性がありますが、焦らず慎重に検討することが大切です。ご自身のライフスタイルや価値観に合った電力会社を選びましょう。

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東北電力の料金プラン分析

電気料金プランは様々な点で差別化が図られています。例えば、使用量に応じて段階的に単価が変動するのか、時間帯によって単価が異なるのか、特定の時間帯における割引の有無、他のサービスとのセット割引、再生可能エネルギーの利用割合などが主な違いとなります。

以下に、東北電力とその子会社である東北電力フロンティアから提供されている、主な一般家庭向け料金プランの詳細について解説します。

従量電灯A/B

従量電灯は使用した電力量に応じて料金が決まる最も標準的な料金プランです。「従量電灯B」は一般の家庭向け、「従量電灯A」はアパートの共用灯など契約アンペアが小さい場合や電気使用量が少ない場合に適用されることが一般的です。

また、「従量電灯B」は多くの新電力会社や東北電力フロンティアのプランが料金比較の際の基準とする「ベンチマークプラン」としての役割も担っています 。したがって他のプランを評価する際には、従量電灯Bと比較してどのようなメリット・デメリットがあるのかを把握することが重要となります。

従量電灯A:

料金区分詳細料金単価
最低料金最初の7kWhまで358.95 円/契約
電力量料金上記をこえる29.62 円/kWh

従量電灯B:

料金区分詳細料金単価
基本料金10A369.60 円/契約
15A554.40 円/契約
20A739.20 円/契約
30A1,108.80 円/契約
40A1,478.40 円/契約
50A1,848.00 円/契約
60A2,217.60 円/契約
電力量料金最初の120kWhまで29.62 円/kWh
120kWhをこえ300kWhまで36.37 円/kWh
300kWhをこえる40.32 円/kWh
最低月額料金358.95 円/契約

よりそう+eねっとバリュー

「よりそう+eねっとバリュー」は「従量電灯B」を契約している家庭向けのプランで、基本料金が「従量電灯B」よりも割安に設定されているのが特徴です。電気の使用量や使い方を変えずに、固定費である基本料金を削減したい場合に適したプランです。

料金区分詳細料金単価
基本料金10A314.60 円/契約
15A499.40 円/契約
20A684.20 円/契約
30A1,053.80 円/契約
40A1,423.40 円/契約
50A1,793.00 円/契約
60A2,162.60 円/契約
電力量料金最初の120kWhまで29.62 円/kWh
120kWhをこえ300kWhまで36.37 円/kWh
300kWhをこえる40.32 円/kWh
最低月額料金303.95 円/契約

よりそう+ファミリーバリュー

「よりそう+ ファミリーバリュー」は、特に日中の電気使用量が多い大家族や二世代・三世代同居の家庭などを対象として設計されています。未就学児がいる家庭、在宅時間が長い家族がいる家庭、日中に多くの電力を使用するライフスタイルの家庭などが、主な対象利用者です。

季節や時間帯に料金が大きく左右されず、日中の活動時間帯における電力使用に対応しやすい料金設定がなされているため、 一般的な「夜間がお得」というプランがフィットしない、日中も在宅者が多く電力消費がコンスタントにある家庭のニーズに応えるプランです。

料金区分詳細料金単価
基本料金3kVAまで1,108.80 円/契約
上記をこえる1kVAにつき369.60 円/kVA
電力量料金最初の400kWhまで34.07 円/kWh
400kWhをこえる39.02 円/kWh

よりそう+ナイト&ホリデー

「よりそう+ナイト&ホリデー」は、平日夜間と休日の電気料金がお得になるプランで、ライフスタイルに合わせて電気の使い方を工夫できる家庭に向いています 。平日の日中は仕事や学校などで不在がちで、家事や趣味の時間を週末や夜間に集中させたい家庭、または帰宅が遅くなりがちな単身の社会人や、週末にまとめて家事を行う方などが主な対象利用者です。

なお、電気自動車の充電や、タイマー機能付き家電(洗濯乾燥機、食器洗い機など)の活用により、メリットを享受しやすいプランです。

料金区分詳細料金単価
基本料金3kVA以下1,108.80 円/契約
4kVA1,478.40 円/契約
電力量料金平日昼間 最初の60kWhまで34.79 円/kWh
平日昼間 60kWhをこえ140kWhまで43.55 円/kWh
平日昼間 140kWhをこえる50.11 円/kWh
平日夜間・休日27.27 円/kWh

よりそう+スマートタイム

「よりそう+ スマートタイム」は、オール電化住宅に住んでいる家庭や、エコキュート、電気暖房(蓄熱式電気暖房器、電気式床暖房)など、特定の電気機器を使用している家庭向けのプランです 。特に夜間や休日の電気使用量が多い場合にメリットがあります。

夜間(平日22時~翌朝8時)および休日(土日祝日および年末年始等の特定日)の電力量料金が割安に設定されているため、エコキュートなどの機器のタイマー設定を工夫することで、電気料金を大幅に削減できる可能性があります。

料金区分詳細料金単価
基本料金主開閉器契約 10kVA以下4,356.00 円/契約
主開閉器契約 上記をこえる1kVAにつき435.60 円/kVA
実量契約 10kW以下4,356.00 円/契約
実量契約 上記をこえる1kWにつき435.60 円/kW
電力量料金平日昼間36.86 円/kWh
休日・夜間29.86 円/kWh

よりそう+おひさまeバリュー

「よりそう+おひさまeバリュー」は、太陽光発電システムと「おひさまエコキュート」(太陽光発電の余剰電力を活用して効率よくお湯を沸かすことに特化したエコキュート)を設置しているオール電化住宅向けのプランです。太陽光発電による自家消費を最大限に活かしつつ、おひさまエコキュートの運転を最適化することで、エネルギーコストの削減と環境負荷の低減を目指す家庭に適しています。

料金区分詳細料金単価
基本料金主開閉器契約 10kVA以下3,366.00 円/契約
主開閉器契約 上記をこえる1kVAにつき336.00 円/kVA
実量契約 10kW以下3,366.00 円/契約
実量契約 上記をこえる1kWにつき336.00 円/kW
電力量料金35.27 円/kWh

スマートでんき

東北電力フロンティアが提供する「スマートでんき」は、東北電力の「従量電灯B」に相当する料金体系を持ちつつ、月々の電気料金に応じた割引が適用される点が特徴です。「スマートでんき割」により、基本料金と電力量料金の合計額に応じて、7,000円未満で1%、7,000円以上15,000円未満で2%、15,000円以上で3%の割引が適用されます。ただし、料金の支払方法はクレジットカード払いに限定されます。

重要な注意点として、東北電力の「従量電灯B」には燃料費調整額の上限設定がありますが、「スマートでんき」にはこの上限設定がありません。したがって、燃料価格が高騰した場合には、「従量電灯B」よりも電気料金が高くなるリスクがあります 。

料費調整額の上限の有無は、プラン選択における重要な判断材料です。上限がないプランは、燃料価格が安定しているか下落傾向にある場合は割安になる可能性がありますが、逆に高騰した場合には大きな負担増につながる可能性があります。

料金区分詳細料金単価
基本料金10A369.60 円/契約
15A554.40 円/契約
20A739.20 円/契約
30A1,108.80 円/契約
40A1,478.40 円/契約
50A1,848.00 円/契約
60A2,217.60 円/契約
電力量料金最初の120kWhまで29.62 円/kWh
120kWhをこえ300kWhまで36.37 円/kWh
300kWhをこえる40.32 円/kWh
最低月額料金358.95 円/契約
スマートでんき割電気料金合計額に応じて1~3 %割引

あおぞらチャージサービス with シンプルeでんき


「あおぞらチャージサービス with シンプルeでんき」は、東北電力グループの東北電力ソーラーeチャージが提供する「あおぞらチャージサービス」を契約した顧客限定の電気料金プランです。「あおぞらチャージサービス」は、初期費用0円で太陽光発電設備と蓄電池システムを自宅に設置できるサービスです。 電力量料金について、オール電化住宅向けの「使った分だけ(電化)」と、ガス併用住宅向けの「使った分だけ(ガス併用)」があり、それぞれ使用量1kWhあたり一律の単価が設定されています。なお、「スマートでんき」と同様に、燃料費調整額の上限設定はありません 。

料金区分詳細料金単価
基本料金0 円
電力量料金使った分だけ(電化)39.14 円/kWh
使った分だけ(ガス併用)42.51 円/kWh

地元の再エネでんき


「地元の再エネでんき」は特定の県内の再生可能エネルギー(主に水力発電)によって発電された電気を100%供給するプラン群です。消費者は環境負荷の低い電気を選択することで地域貢献を実感でき、電力会社は地域社会との連携を深めることができます。燃料費調整がないことによる価格の安定性も魅力ですが、期間限定のプランである可能性や、特定の条件(地域限定、クレジットカード払い必須など)がある点に留意が必要です。

あきたeでんき:

料金区分詳細料金単価
基本料金10A184.80 円/契約
15A277.20 円/契約
20A369.60 円/契約
30A554.40 円/契約
40A739.20 円/契約
50A924.00 円/契約
60A1,108.80 円/契約
電力量料金31.61 円/kWh
最低月額料金266.55 円/契約

いわてeでんき:

料金区分詳細料金単価
基本料金10A184.80 円/契約
15A277.20 円/契約
20A369.60 円/契約
30A554.40 円/契約
40A739.20 円/契約
50A924.00 円/契約
60A1,108.80 円/契約
電力量料金31.61 円/kWh
最低月額料金266.55 円/契約

やまがたeでんき:

料金区分詳細料金単価
基本料金10A184.80 円/契約
15A277.20 円/契約
20A369.60 円/契約
30A554.40 円/契約
40A739.20 円/契約
50A924.00 円/契約
60A1,108.80 円/契約
電力量料金31.61 円/kWh
最低月額料金266.55 円/契約

東北電力の料金シミュレーション

東北電力の料金シミュレーション(従量電灯Bの場合)を世帯人数別にまとめました。以下の情報には燃料費調整額、再エネ賦課金が含まれています。

世帯人数基本料金 (円)電力量料金 (円)燃料費調整額 (円)再エネ賦課金額 (円)合計請求額 (円)
1人1,108.806,973.18-1,538.66851.727,395.04
2人1,108.8012,802.44-2,638.731,460.6612,733.17
3人1,478.4014,455.56-2,933.521,623.8414,624.28
4人1,478.4015,665.16-3,149.221,743.2415,737.58
5人1,848.0016,915.08-3,372.111,866.6217,257.59
6人以上1,848.0021,027.72-4,105.492,272.5821,042.81

本シミュレーションから、世帯人数および電力使用量の増加に伴い、合計請求額が顕著に上昇する傾向が明確に見て取れます。また、各構成要素が合計額に占める割合も変化します。例えば、電力使用量が少ない1人世帯では基本料金が合計額に占める割合が比較的高くなりますが、使用量が多い6人以上世帯では電力量料金や調整額・賦課金の絶対額が大きくなり、これらの変動要素が請求額に与える影響がより大きくなります。

【ご注意】

  • 上記はあくまでシミュレーション結果(概算)であり、実際の請求額とは異なる場合があります。
  • 電気料金は、実際のご使用状況、契約内容、燃料費調整額や再エネ賦課金の変動などにより変わります。
  • 東北電力の料金プランや単価は変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
  • 他社の料金と比較したい場合は、エネピの「でんき料金シミュレーション」をご利用ください。あなたにピッタリの最安値プランをご提案します。

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まとめ:賢い選択と行動で、電気代の問題を解決しよう

「東北電力の電気料金が高い」と感じる背景には、燃料価格の高騰や再エネ賦課金の上昇といった全国的な要因に加え、地域特有の事情も絡み合っていることが考えられます。

しかし、電気料金の高騰に対して、私たちは何もできないわけではありません。

この記事でご紹介したように、

  • ご自身のライフスタイルに合った料金プランへの見直し
  • よりお得な電力会社への乗り換え検討

など、実践できる対策があります。

まずは、ご自身の電気の使い方や現在の契約内容を改めて確認し、現状を正確に把握することから始めましょう。そして、料金プランの見直し、あるいは電力会社の比較検討など、具体的な行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

エネピでは、お客様一人ひとりの家族構成やライフスタイルに適した電気料金プランの無料相談を実施しております。これまでにも毎月1万名のお客様に提案させていただいており、平均で年間21,071円※の電気代を削減しています。ぜひこの機会に相談してみてください。

※エネピのユーザー様の削減実績データから算出した金額です
※3~4人暮らしの場合の金額です

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

藤巻 創の写真

ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。