電力自由化により、多くの新電力会社が登場し、消費者は自身のライフスタイルや価値観に合った電力会社を選べるようになりました。中でも、ユニークな企業姿勢と再生可能エネルギーへの取り組みで注目を集めているのが「オクトパスエナジー」です。

この記事では、オクトパスエナジーのサービス全体像を明らかにし、メリット・デメリットを客観的に提示します。さらに実際の利用者の声や、他の電力会社との比較を通じて、オクトパスエナジーを選ぶべきかどうかの判断材料を提供します。

この記事でわかること:

  • オクトパスエナジーを利用する上でのメリット
  • 契約前に知っておくべきデメリットや注意点
  • オクトパスエナジーの実際の評判や口コミ
  • オクトパスエナジーへ乗り換える際の具体的な手続きの流れ

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オクトパスエナジーってどんな会社?

オクトパスエナジーは、特徴的なキャラクターやウェブサイトのデザインから、一部で「怪しいのでは?」と警戒されることがありますが、その実態は世界的なエネルギー大手です。

世界1,000万件の実績を持つエネルギーテック企業

英国で創業した同社は、テクノロジーを駆使してエネルギー業界を変革する「エネルギーテック」のパイオニアです。現在、英国、ドイツ、米国など世界9カ国で事業を展開し、顧客数は1,000万件を突破しています 。英国市場においては、既存の大手電力会社を抑えて最大の供給事業者となっています。

日本での信頼性:東京ガスとの合弁事業

日本における事業主体である「TGオクトパスエナジー株式会社」は、東京ガスとオクトパスエナジーグループの合弁会社です 。 首都圏のインフラを支える東京ガスが出資パートナーであることは、供給の安定性と企業の信頼性を裏付ける決定的な事実です。また、この提携は経済産業省(METI)からも、外国企業と日本企業の協業成功事例として注目されています。

【徹底調査】オクトパスエナジーのリアルな評判・口コミ

電力会社を切り替える上で、実際に利用している方の「生の声」は非常に重要な判断材料となります。しかし、インターネット上には様々な情報が溢れており、どの口コミを信じれば良いか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでエネピでは、オクトパスエナジーの利用者を対象に独自のアンケート調査を実施しました。個人の体験に基づいたリアルな声を通じて、オクトパスエナジーの実態に迫ります。

【調査概要】

  • 方法:インターネットアンケート調査
  • 対象:オクトパスエナジーを現在契約している、または過去に契約していた全国の20代~60代の男女
  • 期間:2025年4月~5月

口コミ①:頑張ってる&誠意ある感じはします(東京都・50代女性)
世帯人数: 4人(お子さん2人)
満足度: ★★★★☆(満足)
「頑張ってる&誠意ある感じはします。変更前は、他の引き落としと電気料金が一緒に引き落とされていたので、代金が安くなったかをあまり実感できていませんが...」

口コミ②:燃料調整費が今後とも上がり続けるのか…(埼玉県・60代男性)
世帯人数: 2人
満足度: ★★★★☆(満足)
「燃料調整費が今後とも上がり続けるの予測も含めて分かるようにしてほしい」

口コミ③:どこの電気会社も変わらない(大阪府・40代女性)
世帯人数: 3人(お子さん1人)
満足度: ★★★☆☆ (普通)
「どこの電気会社も変わらない」

口コミ④:現時点では特にありません(千葉県・40代男性)
世帯人数: 5人(お子さん3人)
満足度: ★★★☆☆ (普通)
「新規加入して一月なので現時点では特にありません」

口コミ⑤:まだ始まったばかりゆえ…(宮城県・60代女性)
世帯人数: 1人
満足度: ★★★☆☆ (普通)
「まだ始まったばかりゆえ年間を通してみないと」

これらの口コミから分かるのは、「オクトパスエナジーは新規加入者が多く、いまのところ経済的メリットを実感しているケースは少ない」ということです。ただし、オクトパスエナジーに乗り換えた理由については、「電力の単価が安いから」「電気料金が最安」「少しでも電気代を安くしたかったから」など、電気料金の節約を期待する声が多く、そのような方々にオクトパスエナジーが選ばれていることも事実です。これらのリアルな声も、ぜひご判断の参考にしてください。

他サイトからの分析

さらに、複数のウェブサイトやSNSから集めた口コミも紹介します。全体として、料金の安さ・プランのわかりやすさ・アプリの使いやすさを評価する声が多い一方で、請求・スマートメーター関連トラブル、サポート応答遅延・質のばらつきを指摘する声も目立ちます。

カスタマーサポート:電話やメールでの申し込みや基本的質問に対しては「切替がスムーズ」「丁寧だった」との報告が多数。オンライン手続きでトラブルなく始められたという声が多い。(でんき比較ナビ)

料金(節約性・キャンペーン):多くのユーザーが「以前より電気代が下がった」「プランがシンプルでわかりやすい」と報告。料金面を主目的に切り替えるケースが多い。比較サイト・ユーザー評価サイトでも高評価。(でんき比較ナビ)
「電気代ヤバいなって思って #オクトパスエナジー に乗り換えたんだけど、想像以上に良かった 今のところ毎月3000〜4000円くらい安くなってる」(X)

スマートメーター/請求トラブル:メーターの読み取り誤差、誤請求、引っ越し時のアカウント切替エラーなどの事例がユーザー投稿として報告されている。こうした技術系トラブルでサポート対応に時間がかかった、という口コミが目立つ。(お得電力 ナビ)

サービス・アプリ・UX:アプリやウェブで使用量確認がしやすい、手続きがオンラインで完了するため切替が簡単、という肯定的な口コミ多数。請求明細がわかりにくいとする指摘も一部あり。(でんき比較ナビ)

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オクトパスエナジーの料金プラン - 多様な特徴と料金体系について

オクトパスエナジーでは、利用者のライフスタイルに合わせて複数のユニークな料金プランを提供しています。ご自身の状況に最も合ったプランを選ぶための参考にしてください。

◆グリーンオクトパス: 実質再生可能エネルギー100%の電力を供給する、オクトパスエナジーの標準的なプランです。大手電力会社よりも基本料金・電力量料金が安価に設定されていることが多く、環境にも家計にも配慮したい方におすすめです。

料金項目単位・区分金額・単価
基本料金 (日額)10A9.70円
15A14.55円
20A19.40円
30A29.10円
40A38.80円
50A48.50円
60A58.20円
1kVA9.70円
電力量料金~120kWh18.98円
121~300kWh24.1円
301kWh~27.44円

◆シンプルオクトパス: 基本料金が0円で、電力量料金が時間帯を問わず一律単価というシンプルなプランです。契約アンペア数が大きいご家庭や、電気使用量が多いご家庭でメリットが出やすい可能性があります。

料金項目金額・単価
基本料金 0円
燃料費調整額0円
電力量料金 (単一)31.60円/kWh

◆ソーラーオクトパス: 太陽光パネルを設置している家庭向けのプランです。夜間や早朝の電気料金が安く設定されており、太陽光発電の自家消費を促します。

料金項目単位・区分金額・単価時間帯
基本料金 (日額)10A9.70円-
15A14.55円-
20A19.40円-
30A29.10円-
40A38.80円-
50A48.50円-
60A58.20円-
1kVA9.70円-
電力量料金1kWh35.7 円ソーラータイム (8:00-16:00)
1kWh26.5 円ホームタイム (6:00-8:00 / 16:00-22:00)
1kWh21 円ナイトタイム (22:00-翌6:00)

◆オール電化オクトパス: エコキュートやIHクッキングヒーターなどを利用するオール電化住宅向けのプランです。深夜時間帯の電気料金が安く設定されています。

料金項目金額・単価時間帯
基本料金 (日額)10.25円-
電力量料金24 円デイタイム (0:00-1:00, 6:00-24:00)
17.48 円ナイトタイム (1:00-6:00)

◆EVオクトパス: 電気自動車(EV)オーナー向けのプランです。特定の深夜時間帯の電気料金が大幅に安くなるため、夜間にEVを充電する方の負担を軽減します。

料金項目単位・区分金額・単価時間帯
基本料金 (日額)10A9.70円-
15A14.55円-
20A19.40円-
30A29.10円-
40A38.80円-
50A48.50円-
60A58.20円-
1kVA9.70円-
電力量料金1kWh14.60円EVナイトタイム (1:00-5:00)
1kWh12.60円EVデイタイム (11:00-13:00)
1kWh25.77円スタンダードタイム (上記以外)

※以上の料金単価は東京電力エリアの場合です
※最新の料金単価は公式サイトをご確認ください

料金シミュレーション - 地域および世帯人数別の月額目安

オクトパスエナジーの標準プラン「グリーンオクトパス」について、月額料金がどのように変わるのかをシミュレーションします。以下は、一般的な家庭の電気使用量に基づいた試算です。

北海道電力エリア

世帯人数基本料金電力量料金燃調費(+1.58)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人1,023 円5,427 円338 円852 円7,640 円
2人1,023 円9,918 円580 円1,461 円12,982 円
3人1,364 円11,177 円645 円1,624 円14,810 円
4人1,364 円12,098 円692 円1,743 円15,897 円
5人1,705 円13,050 円741 円1,867 円17,363 円
6人以上1,705 円16,181 円902 円2,273 円21,061 円

東北電力エリア

世帯人数基本料金電力量料金燃調費(+2.67)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人990 円4,453 円571 円852 円6,866 円
2人990 円8,342 円980 円1,461 円11,773 円
3人1,320 円9,449 円1,089 円1,624 円13,482 円
4人1,320 円10,259 円1,169 円1,743 円14,491 円
5人1,650 円11,096 円1,252 円1,867 円15,865 円
6人以上1,650 円13,850 円1,525 円2,273 円19,298 円

東京電力エリア

世帯人数基本料金電力量料金燃調費(+2.46)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人858 円4,651 円526 円852 円6,887 円
2人858 円8,520 円903 円1,461 円11,742 円
3人1,144 円9,607 円1,004 円1,624 円13,379 円
4人1,144 円10,402 円1,077 円1,743 円14,366 円
5人1,430 円11,223 円1,154 円1,867 円15,674 円
6人以上1,430 円13,926 円1,405 円2,273 円19,034 円

中部電力エリア

世帯人数基本料金電力量料金燃調費(+0.86)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人858 円4,781 円184 円852 円6,675 円
2人858 円8,650 円316 円1,461 円11,285 円
3人1,144 円9,728 円351 円1,624 円12,847 円
4人1,144 円10,517 円377 円1,743 円13,781 円
5人1,430 円11,333 円403 円1,867 円15,033 円
6人以上1,430 円14,015 円491 円2,273 円18,209 円

北陸電力エリア

世帯人数基本料金電力量料金燃調費(+2.17)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人726 円4,042 円464 円852 円6,084 円
2人726 円7,259 円796 円1,461 円10,242 円
3人968 円8,139 円885 円1,624 円11,616 円
4人968 円8,782 円950 円1,743 円12,443 円
5人1,210 円9,447 円1,018 円1,867 円13,542 円
6人以上1,210 円11,635 円1,239 円2,273 円16,357 円

関西電力エリア

世帯人数最低料金電力量料金燃調費(+2.61)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人341 円4,338 円559 円852 円6,090 円
2人341 円8,152 円958 円1,461 円10,912 円
3人341 円9,238 円1,065 円1,624 円12,268 円
4人341 円10,033 円1,143 円1,743 円13,260 円
5人341 円10,855 円1,224 円1,867 円14,287 円
6人以上341 円13,558 円1,490 円2,273 円17,662 円

中国電力エリア

世帯人数最低料金電力量料金燃調費(+3.06)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人337 円4,608 円655 円852 円6,452 円
2人337 円8,693 円1,123 円1,461 円11,614 円
3人337 円9,810 円1,248 円1,624 円13,019 円
4人337 円10,628 円1,340 円1,743 円14,048 円
5人337 円11,473 円1,435 円1,867 円15,112 円
6人以上337 円14,252 円1,747 円2,273 円18,609 円

四国電力エリア

世帯人数最低料金電力量料金燃調費(+2.20)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人411 円4,528 円471 円852 円6,262 円
2人411 円8,586 円807 円1,461 円11,265 円
3人411 円9,720 円898 円1,624 円12,653 円
4人411 円10,549 円964 円1,743 円13,667 円
5人411 円11,407 円1,032 円1,867 円14,717 円
6人以上411 円14,227 円1,256 円2,273 円18,167 円

九州電力エリア

世帯人数基本料金電力量料金燃調費(+1.06)再エネ(+3.98)請求総額(税込)
1人891 円4,119 円227 円852 円6,089 円
2人891 円7,606 円389 円1,461 円10,347 円
3人1,188 円8,580 円432 円1,624 円11,824 円
4人1,188 円9,292 円464 円1,743 円12,687 円
5人1,485 円10,028 円497 円1,867 円13,877 円
6人以上1,485 円12,451 円605 円2,273 円16,814 円

【ご注意】

  • 上記はあくまでシミュレーション結果(概算)であり、実際の請求額とは異なる場合があります。
  • 電気料金は、実際のご使用状況や契約内容、燃料費調整額、再エネ賦課金の変動などにより変わります。
  • オクトパスエナジーの料金プランや単価は変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
  • 他社の料金と比較したい場合は、エネピの「でんき料金シミュレーション」をご利用ください。あなたにピッタリの最安値プランをご提案します。

オクトパスエナジーのここが魅力!メリットを徹底解説

オクトパスエナジーが選ばれる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。具体的なメリットを見ていきましょう。

料金は本当に安いの?

多くの方が電力会社を選ぶ上で最も重視するのが電気料金です。オクトパスエナジーは、多くの場合、大手電力会社と比較して電気料金が安くなるという声が多数寄せられています。実際に、東京電力と比較した場合、毎月固定の「基本料金」および電気の使用量に応じて変動する「電力量料金」のいずれも、オクトパスエナジーの方が安価な設定になっている場合があります。

料金プランの多様性: オクトパスエナジーは、利用者のライフスタイルや価値観に合わせて選択できる、特徴的な料金プランを複数提供しています。

  • グリーンオクトパス: 実質再生可能エネルギー100%の電力を供給する、環境配慮と料金のバランスが良い人気のプランです。
  • シンプルオクトパス: 基本料金と燃料費調整額が0円という、非常にシンプルなプランです。契約アンペア数が大きいほどメリットがあり、燃料費高騰の影響を受けにくい点が特徴ですが、燃料費調整額がマイナスにならない点は注意が必要です。
  • オール電化オクトパス / ソーラーオクトパス / EVオクトパス: オール電化住宅向け、太陽光パネル設置者向け、電気自動車ユーザー向けなど、特定のライフスタイルに合わせたプランも用意されています。

燃料費調整額の特徴: オクトパスエナジーの燃料費調整額は、大手電力会社と比較して高めに設定される場合がある点に注意が必要です。燃料費調整額に上限がないため、市場価格の変動によっては基本料金や電力量料金の安さを相殺してしまう可能性も考慮に入れるとよいでしょう。

一方で、「シンプルオクトパス」プランは燃料費調整額が0円とされていますが、これは市場価格がマイナスに調整された場合(つまり、他のプランでは料金が安くなる状況)でも、その恩恵を受けられないことを意味し、結果的に割高になる可能性も否定できません。

実際の料金イメージ: 電気料金は居住地域、契約アンペア数、毎月の電力使用量、そして燃料費調整額の動向によって大きく変動します。そのため、オクトパスエナジーへの切り替えを検討する際には、必ず同社の公式サイトで提供されている料金シミュレーションを利用し、ご自身の具体的な状況に合わせて試算することが不可欠です。

ここでは、2024年12月時点の燃料費調整額を含めた実際の請求額を基に、東京電力(従量電灯B)との比較シミュレーションを提示します。この表によると、4人以上の世帯では、年間で約10,000円以上の電気代削減が見込めます。ただし、すべての地域・時期で安くなるわけではありません。

世帯タイプオクトパスエナジー東京電力差額(節約額)
一人暮らし6,012円6,321円約300円 お得
2〜3人世帯9,241円9,759円約500円 お得
4人以上世帯13,777円14,656円約900円 お得

環境への配慮は?

主力プランである「グリーンオクトパス」では、非化石証書(再生可能エネルギーによって発電された電気の環境価値を証券化したもの)を活用することにより、実質的にCO2排出量ゼロの再生可能エネルギー100%の電力を供給しています。

さらに特筆すべきは、2025年5月に発表された新プラン「オール電化オクトパス-サンシャイン」です 。このプランは、太陽光発電による日中の余剰電力を有効活用することを目指し、従来型の「夜間電力がお得」という常識を覆し、「昼間がお得」という新しい価値観を提案しています。

顧客サポートの評判は?

電力会社の顧客サポートは、契約後の安心感を左右する重要な要素です。オクトパスエナジーの顧客サポートに関しては、利用者から「問い合わせへの対応が丁寧で迅速だった」「親身になって相談に乗ってくれた」といったポジティブな評判が多く見られます。

特筆すべきは、問い合わせチャネルの多様性です。従来のメール(hello@octopusenergy.co.jp)やフリーダイヤルの電話(0800-080-7927)に加え、LINE、X(旧Twitter)、Instagramといった各種SNSを通じた問い合わせにも対応しており 、利用者の利便性を高めています。

切り替えは簡単?

オクトパスエナジーでは、切り替え手続きの簡便さもメリットの一つとして挙げられます。原則として、申し込みはオンラインで数分程度で完了し、現在契約中の電力会社への解約連絡も、オクトパスエナジーが代行してくれます(ただし、引越しに伴う切り替えの場合は、現住所での電力契約の解約手続きを自身で行う必要があります)。

切り替えに際して、自宅の電気メーターが旧式のもの(アナログメーター)である場合は、スマートメーターへの交換工事が必要になりますが、この工事は原則として地域の一般送配電事業者が行い、費用は無料、立ち会いも不要なケースがほとんどです。

申し込みから実際にオクトパスエナジーの電力供給が開始されるまでの期間は、通常1~2ヶ月程度とされていますが、この間、電気が使えなくなるということはありません 。供給開始日は事前にメールなどで通知されるため、安心して待つことができます。

解約金や契約期間の縛りの有無・条件: 原則として、オクトパスエナジーでは解約金や契約期間の縛りはありません。これは、気軽に試せるメリットとも言えます。

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契約前に知っておきたい!デメリットと注意点

多くのメリットがある一方で、契約前に確認しておきたい点も存在します。

料金に関する注意点: 一部の利用者からは「電気代が高くなった」という声も聞かれます。これは、燃料費調整額が大手電力会社よりも高めに推移した場合や、個々の電力使用パターン(例:特定の時間に集中して大量に電気を使うなど)によっては、シミュレーションよりも実際の請求額が上がってしまう可能性が考えられます。また、「シンプルオクトパス」プランでは燃料費調整額がマイナスにならないため、市場価格によっては割高になることもあります。

顧客サポートに関する気になる声: 全体的にはサポートの評判は良いものの、一部では「訪問販売で知った人からは怪しいと思われがち」といった声や、知名度の低さからくる不安を感じる人もいるようです。

電力供給の安定性は?: 新電力に切り替えても、送配電網は従来通り地域の大手電力会社のものを利用するため、電力供給の安定性や品質、停電のリスクは変わりません。

情報開示について: 料金プランや燃料費調整額の仕組みについて、公式サイトなどで情報が提供されていますが、ご自身の利用状況に照らし合わせて詳細を確認することが重要です。

供給エリアと対象者: オクトパスエナジーの供給エリアは、沖縄県と一部離島を除く全国です。ただし、「シンプルオクトパス」のようにサービス開始時点では提供エリアが限定される可能性も示唆されています。

まとめ:オクトパスエナジーはどんな人に合っている?

これまでの情報を踏まえ、どのような方にオクトパスエナジーがおすすめできるか、また契約時の注意点をまとめます。

こんな人におすすめ!
  • 環境問題に関心があり、再生可能エネルギーを利用したい方: 「グリーンオクトパス」プランは実質再エネ100%です。
  • 日中の電力使用量が多い方や太陽光パネル設置者、EVユーザー: 専用プランでお得になる可能性があります。
  • 現在の電気料金が高いと感じており、より安いプランを探している方: 大手電力会社より安くなるケースが多く報告されています。
  • シンプルで分かりやすい料金体系を好む方: 特に「シンプルオクトパス」は基本料金・燃料費調整額0円です。
  • オンラインでの手続きやサポートに抵抗がない方
こんな人は要注意かも
  • 燃料費調整額の変動リスクを極力避けたい方: 燃料費調整額に上限がないため、市場価格によっては料金が大きく変動する可能性があります。
  • ガスやインターネットとのセット割を重視する方: オクトパスエナジーにはセット割がありません。
  • ポイント還元を期待する方: ポイントプログラムは提供されていません。
  • 対面での手厚いサポートを希望する方: 主なサポートはオンラインや電話になります。
契約前に必ず確認すべきこと
  • 料金プランの詳細: ご自身の電力使用量やライフスタイルに最適なプランを選びましょう。特に、電力量料金単価、基本料金(または最低料金)、燃料費調整額の計算方法、適用条件をしっかり確認してください。
  • 契約期間と解約条件: 原則として解約金はありませんが、念のため確認しておくとよいでしょう。
  • 支払い方法、明細確認方法: クレジットカード、口座振替、コンビニ払いなどが利用可能です。オンラインで明細を確認できるかなどもチェックしましょう。
  • キャンペーンの適用条件と期間: 時期によってはお得なキャンペーンが実施されていることがあります。適用条件や期間をしっかり確認しましょう。
乗り換え手続きの流れ

1. 情報収集と比較検討: 現在の電力会社の検針票を用意し、オクトパスエナジーのウェブサイトで料金シミュレーションを行います。他の電力会社とも比較検討しましょう。
2. 申し込み: オクトパスエナジーのウェブサイトから申し込みます。現在の電力会社への解約手続きは、基本的にオクトパスエナジーが行ってくれます。
3. スマートメーター設置(未設置の場合): スマートメーターが未設置の場合は、地域の電力会社が設置工事を行いますが、原則立ち会いは不要で費用もかかりません。
4. 供給開始: 申し込みから数週間~1ヶ月半程度でオクトパスエナジーの電力供給が開始されます。開始日は事前にメールなどで通知されます。

オクトパスエナジーは、再生可能エネルギーへの強いコミットメント、比較的安価な基本料金・電力量料金設定(プランによる)、そして良好と評価される顧客サポート体制を併せ持つ、個性的な新電力会社です。

特に、環境問題への意識が高い方、現在の電気料金に不満があり、燃料費調整額の変動リスクを許容できる上でよりお得なプランを探している方、あるいは特定のライフスタイル(EV利用、オール電化、太陽光発電導入など)に特化したプランの恩恵を受けられる方にとっては、魅力的な選択肢の一つとなり得るでしょう。

一方で、最大の注意点は、多くのプランで燃料費調整額に上限が設定されていないことに起因する料金変動リスクです。燃料の市場価格が高騰した際には、電気料金が想定以上に上昇する可能性を常に念頭に置く必要があります。

また、大手電力会社や一部の新電力が提供するような、ガスやインターネット回線とのセット割引、あるいは独自のポイント還元プログラムが現時点ではない点も、比較検討する上での重要な要素となります。

オクトパスエナジーのメリット

  • 電気料金が比較的安くなる可能性がある
  • 実質再生可能エネルギー100%のプランがある
  • 顧客サポートの評判が良い
  • 解約金や契約期間の縛りが原則ない
  • ライフスタイルに合わせた多様なプランがある

オクトパスエナジーのデメリット・注意点

  • 燃料費調整額が高めになる場合があり、上限もないため料金が変動するリスクがある
  • 一部プランでは燃料費調整額が含まれないため、他社より割高になる可能性がある
  • ガスやインターネットとのセット割引がない
  • ポイント還元サービスがない

最終的に、オクトパスエナジーが最適な電力会社かどうかは、ご自身の電力使用状況、ライフスタイル、そして何を重視するかによって異なります。この記事で提示した情報を参考に、料金シミュレーションを行い、他の電力会社とも比較検討した上で、後悔のない選択をしてください。

エネピでは、お客様一人ひとりの家族構成やライフスタイルに適した電気料金プランの無料相談を実施しております。これまでにも毎月1万名のお客様に提案させていただいており、平均で年間21,071円※の電気代を削減しています。ぜひこの機会に相談してみてください。

※エネピのユーザー様の削減実績データから算出した金額です
※3~4人暮らしの場合の金額です

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

藤巻 創の写真

ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。