プロパンガス(LPガス)の価格はどうやって決まっている?

プロパンガス(LPガス)の価格はどうやって決まっている?プロパンガス(LPガス)の価格はどうやって決まっている?

家庭で使われるプロパンガス(LPガス)の価格を見直したい。でもどうやって調べていいか分からない。そもそもプロパンの料金設定はどうやって決められているかご存知ですか?の価格は基本的に「2部料金制」というものを用いて決まります。またプロパンガス(LPガス)の価格の肝であるCIF価格と併せて解説します。

プロパンガス(LPガス)の価格はどうやって決まっている?

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プロパンガス(LPガス)の値段は、

ガソリンや灯油の価格設定方式と似ていて、

事業者が自由にガスの価格を決めることができる

自由料金です。


ただし、毎月のガス代を

どんぶり勘定のように価格設定をして

請求しているわけではありません。


では、このプロパンガス代は

どのようにして請求額が決まるのでしょうか。

プロパンガス(LPガス)の価格は自由料金

家庭で使われるプロパンガス(LPガス)の

値段設定には、様々な種類がありますが、

大部分の契約は基本料金と、

プロパンの使用量に応じて価格が決まる

従量料金を組み合わせた2部料金制です。


プロパンガスを提供する業者の方々は、
この「基本料金」と「従量料金」の
値段をいくらにするか自由に決めているのです。

『基本料金』とは?

基本料金は、
ガスの使用有無に関わらず
毎月請求されます。

では、
この「基本料金」というものには、
どういう内容が含まれているのでしょうか。

内訳を見てみましょう。

①メーターに関わる費用

②ガスメーター周辺の配管費用

③LPガス容器の維持管理費用

④LPガス自動切替調整器の維持管理費

⑤開栓・検針費用

⑥保安関連費用

大阪ガスLPG(株)によると
上記のような維持費や設備、
万が一のときの異常を検知してくれるような
サービスが含まれていました。

基本料金は6つの基本的な
設備管理費用となっていて、
プロパンを利用するために
必要なものを毎月支払っている
ということが分かりました。

『従量料金』とは?

一方、従量料金は、
プロパンの使用料に応じてかかる値段で、
その内訳は、

プロパンガス(LPガス)原価+
プロパンガス(LPガス)配送料

で構成されています。

例えば、従量料金を
1㎥あたり550円という単価を設定します。

5㎥使用した場合は、
5㎥×550円=2,750円と
従量料金が決まるわけです。

この従量料金に基本料金を足すと、
毎月請求されるガスの値段となります。

プロパンガス(LPガス)会社同士でもガスの値段が違う理由

プロパンガス(LPガス)会社同士でもガスの値段が違う理由

同じプロパンガス(LPガス)を
取り扱う企業でも、
料金が会社ごとに違ってくるのには
理由があります。

プロパンの料金は、

①仕入れ価格

②プロパンガスの配送費用

③プロパンガス(LPガス)や設備の
 点検や保安費用、

④人件費

等で構成されていますが、
プロパンガス(LPガス)の仕入れ価格は、
海外市況に大きな影響を受けるためです。

日本の場合、
国内で使用されるプロパンの約75%は、
海外からの輸入に頼っており、
残りの約25%も、海外から輸入された
原油を基に精製されるので、
海外市況の影響を受けざるを得ない状況です。

また、プロパンガス(LPガス)の
仕入れ価格以外は、地域や企業規模、
各社が提供しているサービスによって
変わってきます。

地域に関しては、
各エリアで需要規模が異なり、
少ない需要規模のエリアでは
プロパンガス(LPガス)会社からすると
スケールメリットが働かないため、
結果的に高値となってしまいます。

プロパンガス(LPガス)の値段の肝であるCIF価格

プロパンガス(LPガス)の値段の肝であるCIF価格

海外から日本に入ってくる
プロパンガス(LPガス)の
入着価格はCIF価格として表されます。

CIF価格とは

「Cost(価格)」

「Insurance(保険料)」

「Freight(運賃)」の3つからなる値段構成で、

一般には、
輸入されたそのタイミングでの価格になり、
貿易の世界で広く使用されています。

プロパンのCost(価格)は、
産油国からの購入価格、
特にプロパンガスの輸出大国
サウジアラビアの価格(CP)の
影響を大きく受けます。

CIFの値は、
CP(輸出時での通貨価格)と船の運賃と、
その保険料の合計に為替レートを
かけたものになります。

サウジアラビアから輸入した場合の
現在のCIF価格を見てみましょう。

CIF価格
価格更新月(通関統計)(円/トン)
2017年4月57,177
2017年5月53.196
2017年6月49,194
2017年7月50,597
2017年8月46,878

CIFはガスの値段に関しての一部の役目を背負っています。

このCIFの値に税金、メーカーの経費、配送の運賃などを合計したものが実際のガスの値段となるわけです。


そしてこのCPは市場の価格では無く、

サウジアラビアが通告する生産者価格ですので、

サウジアラビアの意向のままに価格が決まります。


近年、シェールガス革命で、

アメリカからのプロパンガス(LPガス)の輸出が増えており、値段は下落傾向にあります。


プロパンガス(LPガス)のFreight(運賃)は、

産油国から日本までの船賃や積み込み費用等で構成されています。


プロパンガス(LPガス)のInsurance(保険料)は、

プロパンを輸送する船会社が何か起こった場合の保険を掛けているので、そのまま保険料ですね。

プロパンガス(LPガス)会社の価格の設定プロセス

そして、上記のCIF価格から
・輸入元売りの費用
(内航運賃、保安費用、設備費用、管理費、石油ガス税等)

が追加され、その後、

・卸売り費用
(人件費、配送費用、充填所費用、管理費用等)

が追加され、更に小売コストとして

・人件費、減価償却費、保安費用、集金・検針費用
が追加され、
各プロパンガス会社の価格が
設定されています。

平均的なプロパンガスの価格推移は、
海外市況に大きく影響を受ける価格ですが、
プロパンガスの小売価格は
大きな変動もなく推移しています。

サウジアラムコ社が決定する『CP』とは?

もう1つプロパンガス(LPガス)の
価格決定において重要なのが、
CPと呼ばれる価格です。

CPとはコントラクトプライス
(Contract Price)のことです。

これは、プロパンガス(LPガス)
世界最大の輸出国のサウジアラビアが、
1994年から導入を決めた、
輸入国と取引する時に取り交わす、
契約価格(ガスの値段)のことを言います。

サウジアラビアの国営企業となっている
サウジアラムコ社が決定して、
取引先に通告するシステムとなっています。

中東やオーストラリアなども
サウジアラムコ社が決める価格に準じていて、
日本国内におけるプロパンガス(LPガス)の価格も、
CP価格に応じて料金が変動している状況にあります。

CPは輸出国の港で渡される
$/tという単位の価格で取引されていて、
日本までのタンカー運賃や保険証などの
料金は含まれていません。

実際の変動に関しては、
すべてガスの析出(せきしゅつ)国によって
変動するものであり、
日本での価格の変動はありません。

直近の価格の動きを見てみましょう。

CP(ドル/トン)為替レート
更新月プロパン(通関統計(円/$)
2017年4月430110.94
2017年5月385111.52
2017年6月385110.88
2017年7月345112.41
2017年8月420-
2017年9月480-

※引用元データ:石油情報センター

このCPと為替レートの変化が、
原料費調整制度の変動を
決めることになります。

実際に調整段階で
原料価格というものを求める際に、
このCPと為替レートのかけ算によって
求められるので非常に重要な値になります。

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『原料費調整制度』とは?

では実際に原料費調整制度とは、
どのようなものなのでしょう?

簡単に言うならば
「その場その場の原料費を
経済循環により潤滑に反映させるもの」と
考えてもらうと良いでしょう。

これから細かい部分について
説明していきます。

まずこの制度の重要な部分は、
経済の情勢を毎月単位で
極力早く料金に反映させるという点です。

またこの主な役割の他に、
事業者側にもメリットが存在します。
プロパンガス(LPガス)事業者の
経営努力に関して、取り組みの
透明化というものも
その役割に含まれています。

では、原料の価格が変化すれば、
私たち消費者のガス料金は
知らず知らずのうちに値上げされているのでは…?
とお考えになる方も多いと思いますが、
実際に価格が高騰した場合にも、消費者全体には
すべてが反映しないように抑制も行われています。

『原料費調整制度』を行うメリット

では、この原料費調整制度には
どのようなメリットがあるのでしょうか?

前述の通り、
この制度ではその都度、
料金が変動します。
ですので、価格の低下が
実際に起こればその反映も
その後に必ず行われ、必ず料金が
低下するということが起こりますね。

この制度を導入する前は
変動するはずの無かった料金も、
原料の低下が見られた場合には
反映される、という状況が
生み出されることが
大きなメリットと言えるでしょう。

また事業者の効率化に関する現状も
確認することができるので、
消費者側の監視の目を置くことができるという点もメリット。

この状況に問題が起こらないようにする
という狙いもあり、
順当に稼働するための大きな役割を担っています。

『原料費調整制度』のしくみ

基本的に、
この制度の適用によって
料金が変動する仕組みには
その計算式が確立されています。
ここではガス料金としてその説明を行います。

まず、通常のガス料金というものは、
基本料金に加え基準単位料金という、
単位料金とガスの利用料を
かけたものになります。

計算式は以下の通りです。

ガス料金 = 基本料金 + 基準単位料金(定められた料金) × ガス使用量

そして、
この原料費調整制度の計算式は
ガスの基準単位料金に、
原料調整によって上下した
調整額を加えてそれ自体を
単位料金にするものです。

計算式は

ガス料金 = 基本料金 + (基準単位料金±原料費調整による調整額) × ガス使用量

となります。

調整額はどのように算出されるのか?

調整額はどのように算出されるのか?

かなり内部的な計算になるので、
それぞれの値を自身で
計算をするのは非常に難しいと思います。

実際に用いられる式を
その単語の説明とともに
順を追って説明していきたいと思います。

1.平均原料価格の算定

後に必要になる値の算定を行います。
立式は以下の通り

平均原料価格=LNGの平均価格×0.7303+LPG平均価格×0.0821

※LNG(液化天然ガス),LPG(液化石油ガス)の略称。
またそれぞれの記号はすべて(円/t)で統一されています。
LNGは都市ガスのみで利用されます。

2.変動額の算定

後に必要となる値の算定を行います。
ここで先ほど算定した「平均原料価格」を使用します。

立式は以下の通りです。

変動額=平均原料価格-基準平均原料価格

※それぞれの記号は
 すべて(円/t)で統一されています。

3.調整額の算定

ここで求めたい調整額の算定を行います。
先ほど算定した「変動額」を使用します。

立式は以下の通りです。

調整額(税込)=変動額/100×0.081×(1+消費税率) 

これで調整額が求められます。
ここで聞き覚えのある言葉は並ばないものの、
これらの式から実際に価格の変動が行われている、
ということが理解できる式になっています。

いつ調整単位料金はガス料金に適用されるのか

もちろんこのような制度も、
その月の料金に反映されるわけではありません。
実際に反映される期間には決まりが存在します。

言葉で言えば、
三ヶ月の平均原料価格を取ります。

その値が二ヶ月経過した次の月から、
その価格帯が実際に設定されます。

いつ調整単位料金はガス料金に適用されるのか
(例)
1.三ヶ月分の原料価格の平均をとる
  
 →1月・2月・3月の平均
2.二ヶ月間経過させる→4月・5月経過
3.実際に反映される→6月中に反映

このような流れを規則として、
調整が行われています。

使用者への料金の通知はどのようにされるのか?

使用者への料金の通知はどのようにされるのか?

原料の価格変動により、
私たち消費者が支払うガス料金に
変化があるということはわかりました。

では、実際の料金に変化があった場合、
私たちにはどのように通知されるのでしょう?

これは、検針票を見ることで
確認することができます。

この検針票で確認すべき事項は、
当月単位料金などの単位料金と
記述される部分です。

ここで実際に、単位あたりの
ガスの値段が記述されているので
確認してみてください。

また、ガス会社によっては
ホームページ等でも通知していることも
ありますので確認してみると良いでしょう。

日本のプロパンガス(LPガス)会社の対応状況

日本国内のプロパンガス(LPガス)会社は、

このCP価格変動に加えて、

輸入運賃や為替の動きに素早く反応して
料金に反映させている会社もあれば、

CP価格が大きく変動したときだけに料金を変更している会社もあり、
対応にはばらつきがあるようです。


CP
価格は、マーケット情報や需要のバランスなど考慮して
総合的に判断して決めているとは言え、
結局の所はサウジアラビアの一方的な通告価格であるので、
国内のプロパンの状況はサウジアラビアの動向が大きく影響を与えている状況が続いています。

プロパンガス(LPガス)料金の計算方法

プロパンガス(LPガス)料金の計算方法

プロパンガスの価格に
ついてわかったところで、
次はプロパンガス料金の
計算式を見てみましょう。

毎月のガス料金=基本料金+(従量単価×使用量)+消費税
と言った数式で表すことができます。

基本料金と従量料金の2つがわかれば、
単純に計算できます。

ただ、プロパンガス(LPガス)の
販売業者の発行する検針票には、
使用量と値段の記載はあっても、
肝心の従量単価の記載が
ほとんどない場合が多く、
実際に請求された金額が高いのか
安いのかよくわからないいのが実情です。

従量単価の計算方法

それでは、従量単価は
どのようにしたら求められるのでしょうか。

例えば、
下記のような場合について考えてみましょう。

基本料金:1,700円
使用量 :5.0m³
ガス料金:4,000円(税抜き)

ここから従量単価を説明していきます。
まず、毎月のガス料金から基本料金を引きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
4,000円ー1,700円=2,300円
ーーーーーーーーーーーーーーーー

この2,300円を使用量で割ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
2,300円÷5㎥=460円
ーーーーーーーーーーーーーーーー

これで、従量単価が460円
ということが分かりました。

プロパンガス(LPガス)に適正価格は存在する?

プロパンガスの価格は、都市ガス料金や電気料金のように公共料金ではないために、
単価については販売業者に一任されています。

そのため、適正価格というものは存在しません。


ただ、地域や業者によってかなりの開きがあるのが実情で、
自分の契約している業者の価格が平均的な価格なのか、よく見極める必要があります。


一つの目安としては、

基本料金は2,000円以内なら相場価格、

従量単価は500円を超えるようであれば、

相場価格より高いと判断した方が良いでしょう。


この目安は地域によって変わり、
東京などの交通の便が発達しているところでは、
もっと安くなる場合があります。


地域ごとの平均価格について知りたい方は、下記のリンクをご参照下さい。



この数字を参考に、実際にお使いのガス料金の基本料金と、従量料金をよくご覧になり、
請求書などに記載が無いのであれば、直接ガス会社に聞いて見ましおすょう。


つづいて、

都市ガスの計算方法を見ていきましょう。

【番外編】都市ガスの計算方法

都市ガス料金計算方法は、以下の式で求めることができます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガス料金=基本料金+単位料金×ガス使用量

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


単位料金×ガス使用量を従量料金と呼びます。


基本料金も単位料金も、月々のガス使用量により変動します。

例えば1カ月に32㎥のガスを使った場合、

基本料金は約1036円、

単位料金は約128円になり、


上記の式に当てはめると、
1036+128×32=約5135円
のガス代がかかることになります。

※引用元:東京ガス公式ホームページ

まとめ

プロパンガス(LPガス)の価格と計算方法は掴んで頂けましたでしょうか?

プロパンの価格は、様々な要因がからみ合っているため、必ずしも一律の価格を打ち出せるものではありません。

ただ、プロパンガス(LPガス)販売会社によっては、暴利とも言える価格で提供している事もありますので、まずはご自宅のガスの値段がどの程度なのか、確認することから始めてみましょう。


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