従来の住宅は、コンロ・給湯器など熱を必要とするところをガスや灯油によってまかなってきましたが、近年すべての熱源を電気でまかなえるオール電化という言葉をよく耳にし、実際に施工し利用している家庭も増えています。

しかし、このオール電化とは本当にお得なのでしょうか。メリットとデメリットの両方をよく理解して検証してみましょう。
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オール電化のメリット

光熱費は、従来のように電気とガスとを併用している場合、電気・ガスの基本料金がそれぞれかかりますが、
オール電化で電気料金のみに一本化することで、基本料金を管理しやすくなり、節約できます。

オール電化を取り入れる場合には、ガスコンロをIHクッキングヒーターに、ガスや石油ボイラーをエコキュートに、
さらに石油ファンヒーターやFF式石油温風器をエアコンや蓄熱式電気暖房機などに交換する必要があります。
家庭内全体で火・ガス・灯油を使用することなく、低コストかつ安全な生活スタイルを手に入れることができます。

災害時でも、ガスよりも電気の方が強いと言えます。
実際、過去の震災において全体の9割のライフラインが回復するまでの所要日数は大幅に違います。
阪神淡路大震災のときは、ガスが2ヶ月かかったことに対して電気は1日で復旧。
東日本大震災のときでもガスは1ヶ月以上も回復しなかった中、電気は4日程度で使えるようになりました。
もちろん停電時の不便さというデメリットを避けることはできませんが、オール電化住宅を探すようになった方は増えているのです。

さらに太陽光発電システムを取り入れれば、
昼間使用する電力のほとんどを太陽光パネルからの発電でまかなえるので、
省エネ・エコにも貢献できるようになるでしょう。

【IHクッキングヒーター】

IHクッキングヒーターの最大のメリットは、やはり火を使わないことです。
小さなお子さんやお年寄りのいるご家庭では、ガスコンロの危険性はとても高く、特に高齢の方が袖口などに引火してヤケドをしてしまう事故は多発しています。
しかし、揚げ物などで油の温度が一定の温度を超えた場合は自然発火するので、100%火災の心配がないというわけではありません。

またIHクッキングヒーターは鍋への熱の回り方が早いので、調理時間を短縮できるケースが多いです。
コンロの表面が平らなので掃除がしやすく、日々の手入れが楽になります。
フラットな形状のおかげで、キッチン周りがスタイリッシュになるのも美点でしょう。

燃料から水蒸気が発生しないため油汚れが軽減され、ガスや水蒸気が拡散しないので空気を汚さず衛生的とも言えます。

【エコキュート】

熱の供給源をエコキュートにすれば、ガス漏れや不完全燃焼での一酸化炭素中毒のリスクを回避できます。
各機器で省エネ設定や時間帯設定ができるので、料金が割安な時間帯にお湯を沸かすようにすれば、節電対策も行えます。

さらにエコキュートや電気温水器の中には、貯水タンクがあります。
万一ライフラインが停止した場合、震災時の生活用水として使用することが可能です。
ただし、飲用水としては利用できませんので注意してください。
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オール電化のデメリット

当然のことながら、IHクッキングヒーターやエコキュートをはじめとする電気製品は、停電になるとまったく使えなくなります。ガスに比べると復旧が早い傾向はあるものの、災害などで長期間停電が続くと熱源がない状態が深刻化し、生活に及ぼす影響が大きくなってしまいます。設置費用が高額になる場合が多いので、計画的に予算を立てることも大切です。

【IHクッキングヒーター】

標準仕様のIHクッキングヒーターでは、使用できる調理器具が限られてしまうのが最大のデメリットと言えます。ステンレス・鉄・ホーローの調理器具なら基本的に対応します。アルミや銅では、熱効率があまり良くありません。底が平らのものしか使えないので、土鍋は使えなくなります。また、なべ底がコンロ面から離れてしまうと加熱できないため、中華料理などで鍋ふりができない機種がほとんどです。

【エコキュート】

エコキュートを設置する場合、高さ2mを超える貯湯タンクを敷地内に設置が必要なため、場所をとってしまいます。
住宅によっては、そもそもエコキュートの設置スペースを確保できないこともあるので、事前に確認しなくてはなりません。
重量も500kgを超える重さのため、しっかりしたコンクリート基礎工事が必要となり、
設置工事費や本体価格も、他の給湯器と比較するとかなり高価といえます。

エコキュートを設置した場合、ほとんどの住宅では深夜の電気代が安くなるプランを契約しています。
これは深夜の電気料金が約3分の1になる代わりに、日中の電気代が20%ほど高くなる価格設定です。そのため、深夜帯にうまく給湯や貯湯を行えなかった場合、昼間にお湯の量が不足してしまい、沸かし直さなくてはいけません。この場合は電気代がかさんでしまうので、お湯の量が適切かどうかチェックしなくてはならないのです。
またエコキュートは、料金価格が安い深夜帯にお湯を沸かすことによって電気代を抑える仕組みになっています。しかし昼間に大量の水を使ってしまうとお湯がなくなり、電気料金が割高な昼間にお湯を沸かさなければいけないため、きちんと管理することが重要です。長期間貯水した場合、タンク内の水の質が悪くなるため、定期的に清掃を行わなくてはいけません。エコキュートは、こまめなメンテナンスが不可欠になります。
また、ガス給湯器のように水道から出したお湯をそのまま飲むことができません。飲料用としてお湯を使いたい場合、一度沸騰させる必要があります。

まとめ

オール電化は、新築住宅でエコキュートを設置する場所があるときや、ライフスタイルに適した料金プランで契約した場合、太陽光発電と併用できる環境などではメリットが多い傾向があります。ですが、契約した内容の電気料金に合わせて使えないときや、定期的なメンテナンスを行う時間がない方には、オール電化が適しているとは言えません。
導入に当たっては、電力会社などのホームページで提供している電気代のシミュレーションを試してみて、研究するのもひとつの方法です。オール電化のメリットとデメリットを充分に理解した上で、暮らしに合うかどうかをじっくり検討してみましょう。



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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。