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待機電力とは

我々の家庭内の家電製品は、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン・掃除機などなど生活に必要な道具が数多くあります。こういった製品のほとんどが使用していなくてもコンセントにさしているだけで、電気代がかかっていることをご存知でしょうか。主なものとして、テレビ・レコーダー・エアコンなどの待機状態への通電があげられます。

年々各メーカーとも待機電力が少なくてすむ商品を開発し、一見待機電力の負担は少なくなっているようにも思われますが、現代では生活に便利な家電製品が次々と発売され、家庭によっては逆に待機電力量が増えているところも少なくないはずです。

待機電力の電気代は、どのくらい?

平成24年度の財団法人省エネルギーセンターの報告書などによると、一般家庭の消費電力量に占める待機電時消費電力の割合としては、じつに5.1%もの割合になるとの報告があります。仮に一ヶ月に2万円電気代かかっている家庭では1050円が待機電力で消費されている電気代ということになります。

機器別の待機電力の一覧を構成別で見ると、ガス給湯器19%、テレビ10%、エアコン8%電話機8%、レコーダー6%、温水洗浄便座5%、パソコン4%、レンジ3%、その他32%などとなっています。


では待機電力にかかる費用は、どのように測定すれば良いのでしょうか?実は、実際に待機電力量だけを測定するのはとても難しいです。そのため、家電製品を購入された際に必ず付いてくる取扱説明書をご参照ください。その取扱説明書の最後のほうに、商品仕様欄の待機電力が何Wかかるかが記載されています。それを確認することで待機電力量を確認できます。たとえば、待機電力量が1Wと記載があったとすると、1W×24時間×365日=8.76kwh、1kwhを22円で換算すると192円という計算が出来ます。

待機電力の節約方法

待機電力の節約方法として、簡単な方法は、単純に使わないときにコンセントを抜いておくということがあげられます。しかしコンセントの差す位置が製品の背後にあってなかなか抜き差しが大変な場合などは、スイッチ付きのテーブルタップコンセントを利用するのが有効です。これを利用すれば、いちいちコンセントを吹き差しする必要もなく、手軽に待機電力の節約が出来ます。スイッチ付きのテーブルタップコンセントは、できるだけ入り切りしやすい位置におくことも大事です。使いにくい位置にあったりすると、ついつい面倒になったり、忘れたりしやすくなりますよね。テレビやレコーダーなどは本体の設定に段階的に待機電力を抑えるモード設定している機種も多くあるので、お使いの機種の取扱説明書をよく読んで、より節電向きのモードに切り替えるのもひとつの方法です。

待機電力削減の注意点

現在の家電製品には、テレビ・レコーダー・エアコン・オーディオ機器・扇風機・使用名器具などさまざまな物にリモコンが付いているものが多くありますが、これらの製品の電源を切ると、当然のことながらリモコンが使えなくなります。そういった利便性も考慮する必要があります。またレコーダーのように時間帯によって電子番組表のデータなどを更新するために一日2回程度データを受信しているため、主電源を切ってしまうと、こういったデータは手動で受信しなければならなくなります。その他の製品についても本来の性能を損なってしまうことにもなりかねないので、よく製品を理解したうえでの判断が必要です。

まとめ

待機電力とは必要でありつつも、工夫により節電していくことが可能です。こういった意識を多くの人が持つことで、原発事故以降わが国で問題になっているエネルギー削減にも微力でも貢献できるわけです。皆さんもちょっとした努力で電気代が節約できる待機電力の削減に取り組んでみてはいかがでしょうか。



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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。