日本のエネルギーシステム改革の一環として2016年の4月に実施された
「電力自由化」に続き、2017年の4月には「都市ガス自由化」が実施されます。
このようなこともあり、日本におけるガス業界の動きについて
改めて関心を持った方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は、そのような皆様のために、日本のガス業界内における団体についてちょっとだけ紹介いたします。

「日本ガス体エネルギー普及促進協議会(通称:コラボ)について

まず初めにご紹介するのは、「コラボ」とも呼ばれる日本ガス体エネルギー普及促進協議会です。
私たち消費者に対して、ガス給湯器や安全ガスコンロの啓蒙や、省エネの豆知識を提供してくれています。

コラボ設立の目的

‘ガス体エネルギーの一層の普及促進を図り、生活・文化の安定・向上、産業・地域の振興・発展、環境の改善、安全な社会の実現等に寄与’
(出典:日本ガス体エネルギー普及促進協議会ホームページ)

といったことが挙げられていて、一般社団法人日本ガス協会、日本LPガス団体協議会、一般社団法人日本コミュニティーガス協会の3団体が加盟しています。

具体的な活動内容

具体的な活動内容としては、エネルギーや環境政策などについて
国や研究機関に提言をする「政策提言」、ガスの安全な使い方情報を
マスメディアなど通じて私たちに発信する「情報発信」

そして、ハウスメーカーやキッチン・バスメーカーと連携し、
新しい住宅コンセプトを提案する「提案活動」の3つが挙げられています。

加盟している団体、企業のビジネスとしての利益を高めることだけでなく、
同時に私たちの生活がより豊かに安全になるように協力している団体と言えますね。

『コラボ』だけでは語れない!『ウィズガスCLUB』ってなに?

続いて、ウィズガスCLUBについて紹介します。

ガス業界だけでなく、それよりさらに大きい概念である「住環境」に携わる団体が加盟しているコンソーシアムで、上で説明した「コラボ」もウィズガスCLUBの一員です。

各団体の関係性を図でまとめると以下のようになります。
『コラボ』だけでは語れない!『ウィズガスCLUB』ってなに?
こうして見ると、いかにウィズガスCLUBを構成している企業、団体の数が多く、大きい団体なのかがよくわかりますね。

どんなコラボレーション活動をしている?

上の図表の通り、住宅関連事業者、キッチン・バスメーカー、機器メーカー、ガス体エネルギー事業者といった、別の業界ではあるものの、「住環境」というキーワードで共通している企業・団体が協力しあって活動をしています。

「ガスのあるあたたかい暮らしの提案」を基本方針に据え、
安全かつ環境に配慮した生活の追求を目的として、
各種広報活動に力を入れていれています。

ウィズガスCLUB内でのコラボ活動とは?

ウィズガスCLUBでは、直接ガスに関するものだけでなく、大きく「住環境」に関するテーマのイベントを開催しています。
例えば、「全国親子クッキングコンテスト」と称して、
小学生の親子を対象として全国規模の料理コンテストを開催した実績もあるとのこと。

他にも、「ソーラーエネルギー利用推進フォーラム」として
太陽光、太陽熱を利用した、環境性に優れた住宅・建築物の普及推進のためのイベントを開催なんてこともしているようです。

まとめ

以上が、現在の日本におけるガス業界の動き、団体の構成のまとめでした。
ガスというものは私たちにとって身近すぎるがゆえに、
その裏側で安全を守ってくれている人たちの存在に気づきにくいかもしれませんが、
改めて各団体の発信している情報に耳を傾けてみると、新しい発見があるかもしれませんね。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。