一戸建ての家庭では、家族が増えることなどの理由で、ガス栓が足りなくなってしまうこともあるのではないでしょうか?

その際、ガス栓を増設するためにはどのような手続きが必要なのでしょうか?

価格の目安と併せてご紹介します。

ガス栓の増設方法

ガス栓の増設方法は、家にガスを引き込んでいる場合と、引き込んでいない場合によって、手続きが若干異なります。

家にガスを引き込んでいる場合

家にガスを引き込んでいるのであれば、最寄のガス工事をしている会社にお願いすれば、簡単にガス栓を増設する事が出来ます。

ガスが家庭に引き込まれていれば、その引き込み部分から、分岐させて各部屋へ壁の中を通してガス栓を増設する事が出来るようです。

この時、分岐させる既存のガスのパイプからの距離に比例して料金が増えていきますので、注意が必要です。具体的な料金については、後述します。

家にガスを引き込んでいない場合

また、家にガスを引き込んでいない場合は、以下の手順を踏む必要があります。

1.住んでいる地域のガス会社に連絡する

2.ガス会社と契約を結ぶ

3.家の必要な箇所にガス工事会社に依頼してガス栓を家に供給してもらう

その後は、上記と同様に、ガス栓の増設方法は簡単に増設出来ます。

また、マンションやアパートでガス栓増設する場合は、管理組合や大家さん、管理会社等の同意が必要です。

そのため、ガス栓の増設を検討された際には必要に応じて、事前に相談するのが良いと思います。

豊富な種類のガス栓の配管・パネル

多くのガス会社が、ガス栓増設時に使用するのは、フレキシブル配管です。

このフレキシブル配管は柔らかいので、2階や分岐部分から離れた場所にも壁の中を通してガス栓を増設する事ができ、柔らかいので耐震性にも優れています。

また、自由に曲げる事が出来るので継手も必要ありません。

さらに、ステンレス製なのでサビにも強く長く安全に使用できるガス管だと言えます。

配管を伸ばした先のコネクタパネルの種類も増えており、ガス栓のコネクタを電気のコンセントパネルと一体化させたり、壁に新しくガス栓のパネルを増設することも出来ます。

ガス栓のパネルにも以下のように、様々な種類が有るので、よく検討して選択するのが良いでしょう。

・ガス栓の口が直接見えない目隠し型
・室内での露出型の場合、ガス栓の露出型部分に衝撃を受けない様にガス栓を守る形でカバーが付いたもの
・昔ながらの露出型

ガス栓増設時の料金

ガス栓増設時の、料金は主に2つの要素によって決まります。分岐部分からのフレキシブル配管の距離と、ガス栓増設パネルの種類です。

大手の都市ガスは安価なガス料金を設定している場合が多いのですが、工事費も安く設定されているとは限らないので、複数の工事会社で見積もりを取ることをオススメします。

大まかなガス栓増設時の料金は、以下の通りです。

分岐部分と同じフロアの場合

分岐から5m以内…約8,500円から約15,000円

分岐から10m以内…約12,000円から約18,000円

分岐部分から2階への増設、または屋外を経由する場合

分岐から5m以内…約15,000円から約18,000円

分岐から10m以内…約20,000円から約23,000円

なお、10m以上の距離になると別途費用が必要になる場合が多いようです。

なお、上記料金はガス会社各社が公開している価格を元に、概算を表示しております。条件やガス栓のパネルの選択によって変わってきますので、目安として捉えて頂ければと思います。

まとめ

ガス栓には、配管やパネル毎に様々な種類があり、その種類や既存の設置場所によって、増設した際の価格が異なることがお分かり頂けたかと思います。

ガス栓を増設される際には、ぜひ参考にしてみてください。

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エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。