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「プロパンガス(LPガス)は
危険なのではないか?」という漠然とした
認識をお持ちの方は、意外と多いようです。

ただ、実際にどのくらい危険なのか、
本当に中毒なったらどうなるのかは、
案外知られていません。

安全にプロパンを利用するためにも、
その危険性について、
しっかり理解しましょう。

一酸化中毒事故の危険性

一酸化炭素中毒事故とは、
プロパンガス(LPガス)を
使用しているときにガス器具の
不完全燃焼が原因となって
発生する事故のことを言います。

プロパン自体が有害な物と
認識している方も多いですが、
実際のところ、プロパンガス(LPガス)自体には
毒性は全くありません。

ただ、不完全燃焼の状態になると
一酸化炭素が発生してしまいます。

この一酸化炭素は非常に強い毒性を
持っていますが、無色・無味・無臭なので
空気中に広がっても気付きにくい特徴があり、
一酸化炭素を万が一吸い込んでしまうと、
酸欠状態となり非常に危険です。

人体への影響としては、
軽度の場合で
頭痛・吐き気・めまいなどで、
重度になると意識を失ったり、
最悪の場合は死に至ります。

空気中の一酸化炭素の濃度別中毒症状

空気中の一酸化炭素の濃度別中毒症状
それでは、実際に空気中にどの程度一酸化炭素があると、人体にどんな症状が生じるのでしょうか。

① 濃度0.02% 2~3時間ほどで頭痛を感じる

② 濃度0.08% 30分ほどで頭痛・めまい・吐き気を感じ、2時間で失神

③ 濃度0.32% 5分ほどで頭痛、めまいを感じ30分で致死に至る

④ 濃度1.28% 1~3分で致死

ガスによる一酸化炭素中毒を防ぐ方法

ガスによる一酸化炭素中毒を防ぐ方法

それでは、一酸化炭素中毒を防ぐには
どのような対策をとったら良いのでしょうか。

大きく3つの方法があります。
1つずつ見ていきましょう。

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対策1:換気

まず、一酸化炭素中毒を
防ぐ方法として、換気があります。

プロパンガス(LPガス)を
燃焼させるためには、
大量の空気が必要なために、
換気を行わないと酸素不足や
排気ガスが室内に充満してしまい、
不完全燃焼となって、
一酸化炭素中毒を起こす原因となってしまいます。

ガス式のストーブや
ファンヒーターなどを使う場合は、
1時間に1~2回窓を開けて
換気を行いましょう。

対策2:不完全燃焼防止装置

そして、ガスによる一酸化炭素中毒を
防ぐ方法として効果的なのが、
不完全燃焼防止装置の存在です。

不完全燃焼防止装置とは
プロパンガス(LPガス)を使用する
ガス器具が不完全燃焼を起こしたときに
自動的にガスを遮断して、
一酸化炭素中毒事故を
未然に防ぐ装置の事を言います。

主に、以下の2つの方法が採用されています。

①小型給湯器逆バイアス熱電対式

熱交換器のフィンが詰まると、
燃焼排ガス漏れにより、
逆バイアス熱電対が加熱され、
メインバーナの燃焼確認を行っている
熱電対の合成起電力を
低下させることによる変化を
電装ユニットで検知し、
ガスを遮断します。

②大型給湯器接触燃焼式

一酸化炭素センサの検知方式は
接触燃焼式で、比較用素子と
ガス検知用素子で構成されています。

一酸化炭素がガス検知用素子の
表面に吸着すると、
ガス検知用素子表面で
酸素と燃焼反応を起こし、
比較用素子との温度差により
抵抗が生じた場合、
ガス弁を閉じ燃焼を停止させます。

不完全燃焼防止装置に関する注意点

瞬間湯沸かし器・
ガス給湯器・ガス風呂釜など、
古い物は不完全燃焼防止装置が
ついていないものがあり、
こういったガス器具の使用によっての事故が、
毎年各地で発生しています。

古い燃焼器は不完全燃焼の
発生の可能性が高く、
防止装置が無い場合は非常に危険ですので、早
期に交換するようにしましょう。

また、風呂釜など排気筒のあるものは、
排気筒のはずれや給気口が
ふさがれていないかなど、
常に意識して注意する必要があります。

不完全燃焼防止装置の効果

各ガスメーカーは
1980年の初めから自主的に
導入を進めていて、
1989年になると国がメーカーに対して
機器への不完全燃焼防止装置設置を
義務化しました。

それ以降、一酸化炭素中毒事故は
大幅に減少する結果になっています。

対策3:ガス漏れ警報器

また、一酸化炭素中毒防止のため、
ガス漏れ警報器の設置も行いましょう。

ガス漏れ警報器とは、
漏れたプロパンや不完全燃焼で
発生した一酸化炭素を検知して、
素早くブザーや音声で知らせる
装置の事を言います。

プロパンガス(LPガス)には、
ガス漏れの時にわかるように、
意図的にタマネギが腐ったような
臭いを付けています。

この臭いも、ガス漏れが起きた場所に
誰もいなかったり、寝ていたりして
気付かなかった場合、警報音で、
事故を未然に防ぐ目的があります。

ガス漏れ警報器のタイプのご紹介

プロパンガス(LPガス)の場合
空気より重いために、ガス漏れ警報器は
使用する器具付近の床面に近い場所に
設置します。

ガス漏れ警報器のセンサータイプには、
プロパンガス(LPガス)のみを
検知するタイプ、プロパンに加え
一酸化炭素も検知するタイプ、
プロパンガス(LPガス)と
一酸化炭素に加え、
火災も検知できるタイプと
3つのタイプが市販されています。

警報音だけで知らせるタイプもあれば、
警報音に加え音声で警報するタイプも
でています。

さらには耳の不自由な人向けに、
フラッシュの光で警報するタイプや
ガス漏れするとガスの供給を自動的に
遮断する装置と連動している警報器も
出ています。

ビルやマンションなどでは、
ガス警報器も集中管理されていて、
単体の警報機能に加えて、
管理人室などで、どこで異常が発生したか
わかるようなシステムが構築されています。

ガス漏れ警報器に関する注意点

そして、台所などに設置してある
ガス警報器は、コンセントが
抜けていては役に立ちません。

掃除機などを使ってコンセントを
抜いたときなど、必ず元通りに
なっているか確認しましょう。

また警報器の交換期間は
5年とされていますから、
期間が経過した物は、
必ず交換するようにしましょう。

詳しくは下記の記事もご覧ください。

ガス警報器でいち早く危険を察知!なぜ取り付けたほうがいい?

このように、
喚起やガス機器の交換を
きちんとすることで、
一酸化炭素中毒は未然に防ぐことができます。
皆さん、心がけましょう。

まとめ

ガス器具は安全に使用さえすれば、快適な生活にかかせないものではありますが、
そのためには、一酸化中毒事故を防ぐための知識を備えておくことが大事です。

しっかりとした知識を身につけた上で、利用するようにしましょう。
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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。