アパート・マンションのプロパンガス料金はなぜ高い?集合住宅のガス代節約方法まとめ

「今のアパートに越してきてから、世帯人数もガスの使用量も変わってないのにガス料金が異常に高い……」
「家族と暮らしていた戸建ての家のガス料金と、単身赴任している今のアパートのガス料金にあまり差がない」

こんなことって、ありませんか?

実は、アパートやマンションなどの集合住宅のプロパンガス料金相場は戸建てのプロパンガス料金相場と同等または10%〜30%も高いんです!

では、集合住宅のガス料金はなぜ高いのでしょうか?

集合住宅のプロパンガスが高い理由、集合物件にお住まいの方がプロパンガス料金を安くするための裏ワザの2点をまとめました。


集合住宅のプロパンガス料金が高い理由

なぜ、アパートやマンションなどの集合物件のプロパンガスが高いのかというと、そこには大きく3つの理由があります。


①大規模なガス供給設備と維持費用が必要となるため

アパートやマンションなどの集合住宅に取り付けられているガスの供給設備・工事は戸建て住宅のものと比べて大規模・高額となります。

そして、ガス料金は必要な経費が高いほど上がってしまう傾向にあります。

これが集合住宅のプロパンガス料金が高額になりがちな理由の一つです。


②戸当たりのガス使用量が少ないことによって、運用コストが高くなっているため

賃貸物件のプロパンガスの基本料金は一般的に2,000円/月前後です。
戸建住宅のプロパンガスの基本料金平均が1,800円/月ほどなので、割高なのが分かります。

また、一人暮らしなどでガスの使用量が少ない場合には、ガス料金の内訳において基本料金の比率がかなり高くなるので、余計に高く感じてしまうことがあります。

もう一つ、賃貸物件には空室期間も存在しますが、物件の稼働率を加味した上で、物件へのガス設備投資費用を安定的に回収できるよう、ガス料金が戸建て住宅よりも割高に設定されてしまっているケースが多いです。


③賃貸物件に備え付けのガスコンロや給湯器を無償で修理交換しているため

賃貸物件のガス機器は、その他の住宅設備同様入居者の所有物ではないため、ガス会社が交換・修理の費用を負担しています。

戸建て住宅では個別販売となるガス設備費用をガス会社が負担している分だけ、賃貸物件についてはプロパンガス料金に設備コストが転嫁され割高になってしまっています。


アパートのプロパンガス代を節約する方法

「高い理由はわかったけれど、できることなら安くしたい……」
これが、この記事を読んで頂いている皆さんの本音かと思います。

しかしプロパンガスの場合、ガス供給設備の構造上、全世帯同じガス会社を使うことが前提です。
一世帯だけ安いガス会社へ変更することはできないのです。

このようにアパート全体のガス設備工事が必要になることから、プロパンガス会社の切り替えには、あくまで大家さんの了承が必須となります。

この点がアパート入居者にとってプロパンガス会社を切り替えられない障壁となってしまっています。

けれど、諦めて高いガス料金を払い続ける必要はありません。

今回は、入居者でもできるガス料金の節約方法もまとめていますので、参考にしてガスの使用量を抑えましょう!


① 利用中のガス会社に直接値下げ交渉する

あまり知られていませんが、電気料金や水道料金と違ってプロパンガス料金は公共料金ではありません。
つまりガス会社側が自由に料金を設定できるので、世帯ごとに料金プランが違うことがよくあります。

そこを逆手にとってガス会社に直接値下げ交渉するのも手段の一つです。

値下げ交渉が成功するかどうかは交渉される方の交渉力や現在の価格にもよるので、成功率は一概には言えないが、やってみる価値はゼロではありません。

enepiでは相場価格を算出する料金シミュレーターを用意しているので、それを基に交渉するのもおすすめです。

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②節水シャワーヘッドに交換する

皆さんはガスの使用量の内訳をご存知でしょうか?
実は家庭で使われるガスの75%は給湯器へ使われていると言われています。


②節水シャワーヘッドに交換する

そのため、お湯を節約することが最もガス料金の節約に繋がります。

現在のライフスタイルを変えることなくお湯を節約できる代表的な手段として、「シャワーヘッドの交換」があります。

シャワーヘッドは様々なメーカーから様々な価格帯のものが出ていますが、3,000円〜8,000円が標準的なクラスの商品の相場です。
美容効果のあるマイクロナノバブルを発生させることのできる上位クラスだと、10,000~20,000円ほどになります。

初期投資があるので少しハードルが高く感じますが、シャワーヘッドは取り付けるだけで30%~50%ほどのお湯を節約することのできる便利アイテムです。

普段10㎥ほどプロパンガスを使用しているお家が節水効果50%のシャワーヘッドに取り替えた場合の節約効果は以下のようになります。

(※基本料金2,000円、従量料金600円として計算しています。また、シャワー以外に使用するお湯については考慮していません。金額はすべて税抜です。)

シャワーヘッド取り付け前

基本料金:2,000円
使用従量:10㎥
従量料金:600円×10㎥=6,000円
内、給湯器の使用にかかるガス料金:6,000円×0.75=4,500円

一月のプロパンガス料金:基本料金2,000円+使用従量6,000円=8,000円

シャワーヘッド取り付け後

基本料金:2,000円
使用従量:10㎥-(10㎥×0.75×0.5)=6.25㎥
従量料金:600円×6.25㎥=3,750円
内、給湯器の使用にかかるガス料金:(10㎥×0.75×0.5)×600円=2,250円

一月のプロパンガス料金:基本料金2,000円+使用従量3,750円=5,750円 

合計節約金額:8,000円-5,750円= 2,250円/月 (27,000円/年) 節約

このように、上記の例ではシャワーヘッドの取替で30%のガス料金削減ができています。


③給湯温度を低く設定する

どこにつけられているかは給湯器の種類にもよりますが、給湯器には「給湯温度(給湯器から給湯されるお湯の温度)」を決めるための機能が備え付けられています。

この給湯温度を高温(例:60℃〜)などに設定し、給水栓からお湯と同時に水を出して温度調整をする使い方は、ガスを余分に燃やしてしまうもったいない使い方なので避けましょう。

15℃のお湯を60℃に温めるのにかかるプロパンガス料金はお湯1リットルあたり約0.9円、40℃に温めるのにかかるプロパンガス料金はお湯1リットルあたり約0.5円ほどなので、給湯温度が20℃変わることによって、ガス料金が2倍近く料金が変わります。

(従量単価:600円/㎥として計算)

※LPガス使用量(㎥)=「設定水温-水温」×「湯量(L)」÷「24,000(LPガス熱量)」×「0.8(熱変換効率)」

一般的な湯船は200リットルなので、単純計算で以下のような違いが出ます。

給湯温度によるガス料金の違い

40℃で1ヵ月(1日1回)湯張りをした場合のガス料金は「0.5円/㎥×200L×30日=3,000円/月
60℃で1ヵ月(1日1回)湯張りをした場合のガス料金は「0.9円/㎥×200L×30日=5,400円/月

5,400円-3,000円= 2,400円/月

このように、給湯温度によって数千円/月ほどガス料金に差が出てしまいます。

給湯器のリモコンにより温度設定が可能な場合には、実施に使用するお湯の温度にはじめから設定するなどしてガスの無駄な消費を抑えましょう。


④お風呂のお湯を貯めて追い焚きで使う

追い焚き機能がついている湯船であれば、一度入れたお湯を捨てずにとっておくことで、冷めたぬるま湯(ex.35℃)でも「+5℃」分のガスのみで40℃まで沸かしなおすことができます。
翌日になって浴槽内のお湯が室温まで冷めてしまった場合でも、水道水の温度は年間平均15℃程度ですが、室温の水は20〜25℃ですので、やはり追い焚きで温めてもう一度入ることでガス料金を節約することができます。

この方法を一月用いることで、毎回お湯を入れ替えるよりもプロパンガス料金を1,000円ほど安くできます。

詳細な計算は下記記事にあるので、お湯の節約に興味のある方は一度目を通して見て下さい。

お風呂の節約!<追い焚きvs足し湯vs入れ替え>一番安いのはどの方法?


⑤シャワーの利用時間をはかる

シャワーは使ったお湯が次々に流れていくので、どれだけお湯を使用したのが湯船にお湯を張るのと比べて分かりにくいですよね。

三原市水道局が公式HPで発表している情報によると、シャワー1分間で約12リットルの水が使用されています。
一般的な湯船は200リットルなので、16分シャワーを使用すると湯船一杯分のお湯を使用したことになります。

参考:三原市水道局

使ったお湯が可視化できずつい長く使ってしまいがちなシャワーですが、お湯を節約をしたい場合にはしっかりと使用時間をはかりましょう。

プロパンガスの場合、15℃のお湯を40℃に沸かすのに1リットルあたり0.5円程度かかります。
そのため、シャワーで16分間お湯を出した場合には、一度のお風呂で約100円のガス料金が発生します。

「シャワーは16分あたり100円!」と考え、使用時間を時計やタイマーなどで計測しながらシャワーを利用するのがおすすめです。


まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

アパートやマンションなどの集合物件のガス代が高い理由は?
アパートやマンションなどの集合物件のプロパンガスが高いのは、①大規模なガス供給設備と維持費用が必要となるため ②戸当たりのガス使用量が少ないことにより、運用コストが高くなっているため ③賃貸物件に備え付けのガスコンロや給湯器を無償で修理交換しているため などがあげられます。
アパートのプロパンガス代を節約する方法はありますか?
入居者でもできるガス料金の節約方法に、① 利用中のガス会社に直接値下げ交渉する ②節水シャワーヘッドに交換する ③給湯温度を低く設定する ④お風呂のお湯を貯めて追い焚きで使う ⑤シャワーの利用時間をはかる などがあります。
マンションやアパートなどの集合物件では、ガス会社の変更はできないのでしょうか?
集合住宅の場合は、全世帯のガス会社を一斉に切り替える必要があるため、大家さんの許可が必要となるので、実際に成功させるのは難しいことが多いです。enepiでは現状のマンションやアパートのプロパンガス料金の節約見込みの見積もりが取れますので、大家さんを説得できるようご相談ください。

プロパンガスを供給するガス会社を切り替えるのが最も節約効果の大きい手段ではありますが、集合住宅の場合は全世帯のガス会社を一斉に切り替える必要がある他、大家さんの許可が必要になるので、実際に成功させるのは難しいです。

そのため、大家さんを説得できるように相談しましょう。

enepiでは現状のマンションやアパートのプロパンガス料金の節約見込みの見積もりが取れます。

使用は無料なので、気になる方は一度ぜひチェックしてみてくださいね。



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