東京電力は電気料金プラン「電化上手」の料金体系を変更するようです。
「結局、電化上手の料金は高くなるのか? それとも低くなるのか?」
「そもそも、電化上手はどのような料金体系だったのか?」
こんな疑問に、本記事はお答えしていきます。
なお、東京電力は既に「電化上手」の新規受付を終了しています。
そこで、本記事では「電化上手」の代わりとなるプランも紹介しています。
「電化上手の料金が変わるなら、新しいプランを探そうかな……」
「これから電化上手に入ろうと思っていたんだけど……」
こんなお悩みをお持ちの方はぜひチェックしてくださいね。
東京電力が提供する「電化上手」とは?
この電気料金には、その利用用途に応じたいくつかの料金メニューが存在します。
「電化上手」とは、東京電力が提供している電気料金メニューの一つです。オール電化住宅など、エコキュートや電気温水器などの夜間蓄熱式機器を利用している方が選択できます。
電気料金が季節と3つの時間帯で分けられており、特に夜間が割安となるため、電気の利用を夜間に集中できるケースで、よりお得になります。
電化上手の料金体系
電化上手の料金体系は、2022年10月1日から新しくなります。
では、まず現在の料金体系を見てみましょう。
基本料金は以下の通りです。
6kVA以下 :1,320円
7k~10kVA:2,200円
11kVA以上:2,200円 + 286円×(契約容量-10kVA)
電力量料金は「昼間」「朝晩」「夜間」の3つの時間帯で分けられています。
時間の区分は以下の通りです。
昼間時間:午前10時~午後5時
朝晩時間:午前7時~午前10時、午後5時~午後11時
夜間時間:午後11時~午前7時
さらに、昼間は「夏季」と「その他」で区分されます。
夏季 :7月1日~9月30日
その他:10月1日~6月30日
時間帯別の電気量料金は以下の通りです。
なお、料金は1kWh当たりで計算されます。
昼間時間(夏 季)39.44円
昼間時間(その他)32.32円
朝晩時間 26.49円
夜間時間 12.48円
では続いて、新しい料金体系を見てみましょう。
基本料金は現在の料金体系と変わりません。
電気量料金は以下のように変わります。
なお、時間帯区分の変更はありません。
昼間時間(夏 季)34.16円
昼間時間(その他)30.67円
朝晩時間 25.94円
夜間時間 15.12円
以上のことから、新料金は旧料金と比べて、昼間と朝晩は安いが夜間は高いということが分かります。
したがって、一概にどちらの料金体系が高いとは言えません。
ただ、「電化上手」は夜間電力を多く消費するご家庭向けのプランですので、「新らしい料金体系になって電気代が上がった」というご家庭もでてくるでしょう。
電化上手の注意点
ここがかなり割高となっています。
よって、日中ずっとエアコンを利用するような家庭には向いていません。
このあたりは注意深く料金を試算する必要があります。
電気の利用を可能な限り夜間にシフトし、それ以外も朝晩の時間帯に移動できるケースでは、電化上手の料金メニューがお得となるでしょう。東京電力の電化上手で電気料金がお得になる利用者タイプ
エコキュートやIHクッキングヒーターなどを利用されている場合は、一考の余地があると思います。
ただし、夜間以外の電気料金、特に昼間の料金が割高となるため、割安の夜間に電気利用を集中できることが電気料金を抑えるための条件となります。
また、夏季の昼間の時間帯が最も割高になるため、夏場の日中にエアコン等を利用したい場合は注意です。
全電化住宅割引について
この場合、電気料金が5%割引となるため、さらにお得です。
代替プランを選ぶなら「スマートライフ」
最後に、「電化上手」の代替プランを紹介します。
それは、東京電力が提供している「スマートライフ」です。
「スマートライフ」は「電化上手」と同様、夜間電力が安く設定された料金プランです。
ただし、「電化上手」と比べて時間帯などの区分が少なく、シンプルな料金体系になっています。
では、「スマートライフ」の料金体系を見てみましょう。
基本料金は以下の通りです。
10Aにつき、286.00円
※15Aの場合は、429.00円
電気量料金は以下の通りです。
午前6時〜翌午前1時 25.80円
午前1時〜午前6時 17.78円
以上が「スマートライフ」の概要です。
もし「スマートライフを検討したい」とお考えでしたら、東京電力のホームページをチェックしてみてください。
最後に、自宅の電気代が高いとお困りの方に朗報です。
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ちなみに、当サービスは平均月間1,500円の電気代削減という確かな実績に裏打ちされています。ぜひあなたも試してみてください。
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