バイオガス発電とはなに?太陽光やプロパンガスに続くクリーンエネルギー

バイオガス発電とは

バイオマス発電に隠れて、 あまり注目されていないバイオガス発電ですが、
設備認定量は数年で10倍以上となっております。

今後も固定価格買取制度を受けて、
他の再生可能エネルギー発電と同様、
またはそれ以上の導入促進が予想されます。

「バイオガス」と「バイオマス」の違い

バイオマス発電と名前が類似しており混同しがちですが、 両者には大きな違いがあります。

バイオマス発電は有機性廃棄物を
燃料として直接的に利用することで
発電を行います。

原料が二酸化炭素を吸収するため、
発電に伴う二酸化炭素の排出を考慮しても
大気中の二酸化炭素が増加することがありません。

このような考え方を
『カーボンニュートラル』といい、
クリーンな発電方式として導入が進んでいます。

一方でバイオガス発電は、
有機性廃棄物から発生するガスを発電に利用し、
残りの消化液を肥料として利用することで、
バイオマス発電と比較しても
二酸化炭素の排出を防ぐことができ、
さらにクリーンな発電となります。

また、ガスを利用するバイオガス発電は
バイオマス発電と比較して
発電プラントの構造が比較的シンプルで
設備投資やプラントの保守運用に
かかる費用が少なくて済むというのも特長です。

バイオガスプラントとは

バイオガスプラントとは、
原料となる有機性廃棄物を発酵させ、
原料とするバイオガスと消化液を分離し、
生じたガスを燃料として発電を行う施設です。

バイオガスプラントから発電するまでの流れ

原料となる有機性廃棄物は
まずはじめに破砕機によって細かく砕かれ、
発酵槽の中で発酵されます。

発生したバイオガスは
微量の硫化水素を含むため、
脱硫装置によって除かれ、
タンクに貯蔵されます。

火力発電所や大規模バイオマスプラントは
タービン発電機を用いる一方で、
バイオガスはガスエンジン発電機を
用いて発電を行い、
これにより発電に伴うコストを低くすることができます。

バイオガスと都市ガスをミックスさせる混焼システムがある

このように、メリットの多い
バイオガス発電ですが、デメリットとして、
発生量や熱量が時間や季節によって
大きく変動してしまうことが挙げられます。

発電の出力が不安定化することは、
電力の品質を悪化させ、
大きな問題となります。

このような問題を解決する仕組みとして、
都市ガスとバイオガスの混焼システムがあります。

バイオガスと都市ガスの混合ガスを
発電に利用可能にすることで、
必要とする電力を安定的に供給可能とします。

バイオガスの強みや活用方法

上記のように、
バイオガス発電は大気中の二酸化炭素量を
減少させることができる
地球に優しい発電方式です。

また、近年注目が集まりつつある
再生可能エネルギー発電の中でも、
太陽光発電や風力発電と比較して、
発電出力を調整できるという点で
電力の安定供給に重要な電源であり、
既に様々な場面で利用されています。

現状では主に、
食品工場や廃棄物処理施設に隣接した箇所に設置され、
主事業で排出される
有機性廃棄物を利用した
発電プラントが中心となっております。

海外では、ドイツや
スウェーデンにおいてバイオガス発電が
導入されています。

また、再生可能エネルギー導入促進のための
固定価格買取制度により、
バイオガス発電由来の電気は
39円/kWhで売電可能となっているため、
余った電気も経済的に利用することできます。

20年間の買取保証が付いているので、
より発電効率の高いプラントが
開発されたとしても
十分にコストを回収できると考えられます。

まとめ

バイオマス発電に隠れて、
あまり注目されていないバイオガス発電ですが、
設備認定量は数年で10倍以上となっております。

今後も固定価格買取制度を受けて、
他の再生可能エネルギー発電と同様、
またはそれ以上の導入促進が予想されます。