最近、エネルギー価格の上昇が家計に負担をかけることが増えてきています。
例えば調理や給湯によるガス消費は家計の大きな出費の一つですが、より効率的な方法を知ることで賢明な選択を行うことができます。
そこで今回は、「ガス代が高い!」という方に向けて、その原因と対策について解説します。
ガス代の目安-平均料金を紹介
はじめに、ガス代の目安を把握しておきましょう。
ガス代の目安を知ることで、自分の家庭のガス代が「どの程度高いのか」確認することができます。そして、適切な節約方法を考えることができます。
都市ガスの平均料金
都市ガスの一月あたりの平均料金は、夏季で3,856円、冬季で5,903円です(東京都で2人暮らしの場合)。
ただし平均料金は、地域や世帯人数によって異なります。詳しくは以下記事をご覧ください。
プロパンガスの平均料金
プロパンガスの一月あたりの平均料金は、夏季で6,843円、冬季で11,859円です(東京都で2人暮らしの場合)。
ただし平均料金は、地域や世帯人数によって異なります。詳しくは以下記事をご覧ください。
ガス代が高くなる4つの原因
それでは本題に入りましょう。
なぜガス代が高いのか? 考えられる原因は、大きく分けて4つあります。
原因1:単価が高い
単価が高いということは、同じ量のガスを使っても、その分だけ料金が高くなるということです。
例えば、1㎥あたりの単価が500円の場合、10㎥のガスを使うと5,000円になりますが、1㎥あたりの単価が600円の場合、10㎥のガスを使うと6,000円になります。
このように、単価が高いほど、ガス代が高くなるという関係になります。
原因2:使用量が多い
使用量が多いということは、ガスをたくさん消費しているということです。
ガス代は、使用量に応じて従量料金がかかります。例えば、1㎥あたりの単価が500円の場合、10㎥のガスを使うと5,000円になりますが、20㎥のガスを使うと10,000円になります。
このように、使用量が多いほど、ガス代が高くなるという関係になります。
原因3:給湯器の効率が悪い
給湯器の効率が悪いということは、ガスを無駄に消費しているということです。
給湯器の熱効率とは、ガスの熱エネルギーをどれだけお湯に変えられるかという割合のことで、効率が低いと有効利用できるガスの割合も低く、残りは空気中に排熱として逃げていきます。
例えば、エコジョーズという高効率給湯器は、従来型給湯器に比べて熱効率が約12%アップし、ガス代も約12%分減らせます。
このように、給湯器の効率が悪いほど、ガス代が高くなるという関係になります。
原因4:プロパンガスを使用している
前述の「ガス代の目安」を見ても分かるとおり、プロパンガスは都市ガスよりも料金がかかります。
一般にプロパンガス料金は都市ガス料金の1.5~2倍といわれています。
なお、こちらの詳しい理由については以下記事をご覧ください。
ガス代を安くする節約方法
家庭でガス代が一番かかるのは?
前述のとおり、ガスの使用量はガス代に直結します。
では家庭において、ガスの使用量がより多いものは一体なにか、みなさんはご存知でしょうか。
日本生活協同組合連合会の調査によると、以下の通りです。
調理 94.5%
給湯 88.6%
暖房 33.0%
その他 2.2%
そこで、まずは調理と給湯に関する節約方法を紹介したいと思います。
調理・ガスコンロで節約する方法
調理のガス使用量を抑えるためには、以下の方法がおすすめです。
鍋の大きさに合わせて火力を調節する
鍋を火にかける際、なべ底から火がはみ出していると、ガスを無駄にしています。家庭で使用する鍋であれば、強火よりも中火が適切でしょう。
また適切な火力を選ぶことは、鍋をより早く加熱することにもつながります。したがって、ガス代だけでなく時間も節約できるのです。
なべ底の広い鍋で調理する
なべ底の広い鍋を使えば多少強火にしてもガスを無駄にしません。また、なべ底が広いと食材にムラなく火を通せるので、より短時間で調理が終わります。
ちなみに、パスタなどの麺類を茹でるときは、ある程度深さがあり底が広いフライパンを使用するとガス代を節約できるでしょう。
お風呂・シャワーで節約する方法
お風呂やシャワーのガス使用量を抑えるためには、以下の方法がおすすめです。
お風呂の蓋を活用する
お風呂の温度が下がった際、追い焚きをすると、200Lのお湯を1℃上げるごとに、プロパンガスならば約4円のガス代がかかります。
そのため、なるべくお風呂の温度を下げないように、蓋をこまめに閉めて熱を逃さない工夫をすることが大切です。
シャワーを20分以上使う場合はお風呂を入れる
シャワーを20分間使用すると、200Lのお風呂を沸かすのと同等のコストがかかります。
そのため20分以上シャワーを使用する場合は、お風呂を沸かし、浴槽のお湯で流した方がお得になります。
また残り湯は洗濯に利用できるので、家計全体の節約に貢献できるでしょう。
以上が、ガス使用量の節約方法です。
もし「ガスの使用量が増えた!」「ガス代が高くなった!」と感じたら、ぜひ実践してみてください。
なお、ガス使用量の節約方法についてより詳しく知りたい方は、以下記事もご覧ください。
効果てきめん!ガス代節約の極意とは?
ガス節約の極意とは「ガス会社の切り替え」
実は、ガスの料金設定は一定ではありません。特にプロパンガスは自由料金のため、ばらつきが大きく、相場より高い料金設定が多く見られます。
そのため、相場より安いガス会社に切り替えるだけで、ガス代をぐっと抑えられる可能性が高いのです。
実際に、年間ガス代が8万~10万円安くなるケースもありますので、ぜひ一度検討してみてください。
「ガス会社の切り替え」を実践する方法
ガス会社は多数存在するため、「どのガス会社に切り替えればいいの?」と悩まれるかもしれません。
そんなときは、プロパンガス料金比較サービスを利用してみてください。
ちなみに当社が運営するenepiは、日本唯一の、WEB上で複数のプロパンガス会社の料金プランを比較できるサービスです。
「安いガス会社に切り替えたいけど、なるべく手間はかけたくない……」
そんな方は、ぜひenepiを活用してみてください。
まとめ
ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。
ガス代の目安はいくら? |
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都市ガスの平均料金は夏季で3,856円、冬季で5,903円です。またプロパンガスの平均料金は夏季で6,843円、冬季で11,859円です。ただし、平均料金は地域や世帯人数によって異なります。 |
ガス代が高い原因はなに? |
ガス代が高い原因は大きく分けると次の4つです。①単価が高い、②使用量が多い、③給湯器の効率が悪い、④プロパンガスを使用している。 |
ガス代が高いときの対策は? |
ガス代が高いときの対策はいくつかありますが、おすすめは「ガス会社の切り替え」です。特にプロパンガスを使用している場合は大きな節約効果が期待できますので、ぜひ検討してみてください。 |