東京電力が提供する電気料金プラン「おまとめプラン(低圧高負荷契約)」について、プランの詳細をご紹介します。

東京電力が提供する、おまとめプラン(低圧高負荷契約)とは?

「おまとめプラン(低圧高負荷契約)」とは、東京電力が提供している電気料金メニューの一つです。

現在、従量電灯+低圧電力で契約されている方の契約を、ひとつにまとめるタイプの契約となります。
電気料金が従量電灯よりも安く、低圧電力よりも高めに設定されており、現在の電気料金の比率が従量電灯により片寄っている環境向けのプランです。

おまとめプラン(低圧高負荷契約)の対象利用者

以下のどちらにも該当する方が対象のプランとなります。

・ 低圧で、電灯または小型機器と動力をあわせて使用中の方
・ 電灯または小型機器と動力をあわせた契約電力が、15kW~50kW未満の方

おまとめプラン(低圧高負荷契約)の特徴

おまとめプランの契約電力は、電灯または小型機器の基準電力と、動力の基準電力の合計値となります。

 例:従量電灯C 10kVA + 低圧電力 5kW => おまとめプラン 15kW

また、電力量料金には季節による区分(2タイプ)があります。

 夏  季:7月1日から9月30日

 その他季:10月1日から翌年の6月30日


上記をふまえた料金単価は以下となります。

 基本料金 :1,296円00銭
 電力量料金:18円41銭(夏季)
       16円74銭(その他季)
(※単位:1kW、1kWh)
 

このおまとめプランの料金単価は、従量電灯・低圧電力と比較すると、以下の特徴を持っています。

 基本料金 :従量電灯・低圧電力よりも高い

 電力量料金:従量電灯より安く、低圧電力より高い

よって、現在の電気料金の内訳が従量電灯でより多くなっている場合、「おまとめプラン」へ移行すると、電気料金が安くなる可能性があります。

東京電力のおまとめプラン(低圧高負荷契約)で電気料金がお得になる利用者タイプ

24時間営業のコンビニや飲食店、営業時間の長い商店や事務所、マンションの共同設備などに向いています。
大型冷蔵庫や業務用エアコンなどの動力機器を使用しており、従量電灯の他に低圧電力でそれらの動力機器の電力をまかなっているケースが当てはまります。

特に以下に当てはまる場合、電気料金が安くなる可能性があります。

・現在、従量電灯+低圧電力で契約している
・上記の電気料金のうち、従量電灯の割合が多い

・1か月の電気使用量が1,000kWh以上

逆に従量電灯よりも低圧電力の電気料金の割合が高い場合は、おまとめプランに移行した場合、かえって割高となる可能性があります。

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エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。