ニュースの概要

米国産のLPガスのスポット価格が約四年ぶりに高値圏に上昇しました。
指標となるテキサス州モントベルニュー地区のプロパンスポット価格は1トン551ドル前後になり、
1ヶ月でなんと5%も価格が上昇しました。

なぜアメリカのLPガスの価格が上昇したのか?

ガス価格の上昇の理由は、原油国の増産見送りにより、産油国の供給懸念が強まりました。
これにより原油相場が1バレル72ドル前後となり、1ヶ月間で約5%上昇しました。
その原油価格につられる形で、LPガスの価格も上昇しました。

LPガス価格上昇に対する他国の反応は?

中国政府は8月に米国産のプロパンガスに対して、
25%相当の報復関税を発動しました。
米国の輸出量の中で、中国は約14%と大きいものの
中国への輸出量が減る分、他の国(日本、韓国)に流入しているため、価格は変わらないままになっています。

日本への影響は?

米国はシェール革命により、廉価なエネルギー供給が可能になりました。
ここ数年日本へのLPガスの輸出量を格段に伸ばしています。
石油といえばサウジアラビアやアラブ首長国連邦のイメージが強いですが、
2017年に米国が上回りました。

日本プロパンガスによると、7月のプロパンガスの総輸入量の中で米国産の割合は69%と過去最高水準に到達している。
今後のLPガス価格がすぐに引き上げられる可能性は大いにあります。

\インターネット集客なら/
エネピ資料請求 ▶

今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

藤巻 創の写真

ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。