プロパンガスは都市ガスと違い、大きなガスボンベが家の外に置いてありますね。
金属製で十分な安全対策は取られていますが、あの中にガスが満タンに詰まっていると思うと
何かの拍子で爆発事故などが起こってしまうのではないかと心配になる方も多いです。
この記事では、プロパンガスの爆発の危険性と実際に起きた爆発事故の実例、また安全対策について紹介します!
プロパンガスの爆発はどういう時に起こるの?
プロパンガスは単体では爆発することはないのですが
ボンベの中に入っているプロパンが酸素と結合することにより
そこに火があった場合、反応して爆発が起こります。
爆発するのはプロパンガスの限らず、都市ガスも同じように
大量のガスが火と接触することで爆発します。
過去に合った事故事例を紹介いたしますと
1983年に静岡県のレクリエーション施設にて爆発事故が起きました。
室内にプロパンガスが漏れてしまい火気を使わない様にしたものの機械から火花が出てしまい爆発を起こしてしまったというものです。
被害として1000平方メートルの建物が全壊しけが人27名、死者14名という大事故につながってしまいました。
この事故はガス栓が占められていなかったことが原因となっています。
このようにプロパンガスは何かしらの要因で空気中に充満すると爆発を引き起こすのです。
では都市ガスは事故が起きないのでしょうか?
都市ガスの事故例として1963年に東京都にて発生しています。
原因は地下にて都市ガス配管からガスが漏れ下水を通って民家に侵入し爆発したというものです。
このように都市ガスもプロパンガスもどちらもガスなので、取り扱いには十分な注意が必要です。
プロパンガスの爆発事故は年に何回起きているの?
ではプロパンガスの爆発事故は年間でどれくらいの数起こっているのでしょうか?
経済産業省が発表している平成29年(2017年)に起きた、LPガスを使用している家で起きたガス関連の事故は
ガスもれの事故は185件起きており、そのうち爆発などの大きな規模の事故は0件で死傷者は0人です。
185件と聞くと多そうな気がしますが、プロパンガスを使用している世帯数は約2400万世帯あり、
そのうちの0.007%の世帯で事故が起きていることになるので、かなり割合は少ないです。
また都市ガスの事故件数ともほとんど変わらいので
都市ガスとプロパンガスの安全性は同じであると言えます。
プロパンガスが爆発・ガス漏れ事故が起きないようにするにはどうしたらいいの?
プロパンガスにて爆発事故を起こさないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。
まず定期的に定期保安点検を行うようにしましょう。
ガス設備がいつどのタイミングで故障や欠陥が起きるかはわかりません。
すぐには影響はないものの時間が経過するにつれて致命的な欠陥になる事もあります。
そうなる前に保安点検を定期的に行うことで未然に気が付くことが出来ます。
またガス漏れ検知器などは常に作動している状態にしましょう。
プロパンガスは臭いがありますが気が付かない場合もあります。
またプロパンガスは足元にたまりやすいため気が付きにくいです。
その為ガス警報器によりガスが漏れた際にはすぐ気が付ける状態にしておくことが必須であると言えます。
ガス警報器も有効期限がありますのでよく注意しておく必要があります。
期限が近づきましたらガス会社から連絡があると思いますがなければ自分で連絡を必ずするようにしましょう!
プロパンガス臭いなと感じたら?爆発を確実に防ぐための方法とは?
プロパンガスのにおいを感じたら火気を使用しないようにしましょう。
ガスを逃がそうと換気扇のスイッチを入れようとするかもしれませんがこれもNGです。
スイッチを入れた拍子に火花が起きるかもしれません、
その火花が爆発を引き起こしてしまいます。
ガスのにおいを感じたら第一に窓や扉を開けて換気をするようにしてください。
その際ガスは低い所にもたまっているので注意してください。
その後ガスの元栓、器具栓を閉じ、ガス容器のバルブを閉じましょう。
そこまでの作業が終了しましたら緊急連絡先にガスが漏れていること、住所、現在の状況などを伝えてください。
安全確認が行われるまではガスの使用は控えてください。
緊急連絡先についてはご契約されているガス会社にて確認できますので事前に確認をしておきましょう。
連絡は24時間できるようになっていますのでガス漏れに気が付いたら絶対に連絡をしてください。
安心できるガス会社とは?
プロパンガスを導入する際に安心できるガス会社の基準はあるのでしょうか?
基準としてまず集中監視システムを導入しているかどうかをチェックしましょう。
集中監視システムはご家庭のガスメーターと集中監視センターが連動しておりガス異常が検知されるとセンターですぐ分かるというものです。
24時間365日監視してくれますので異常があればすぐに連絡が来ます。
このシステムが導入されていれば事故を未然に防ぐことができます。
次に定期検査についてです。
ガス会社は保安に関する法定上4年に1回検査を行う義務があります。
4年に1度だけでなく他にも検査を行っているかどうかを確認するのも重要になってきます。
ガス会社は多くありどこの企業に頼めばいいのか悩んでしまうと思います。
ここでご紹介した内容を確認するとともに
インターネットなどにて企業の評判などを事前に見ておくのもガス会社を選別する上では重要です。