最近は暑くなり、もうすっかり夏ですね。
夏と言えば、海や花火・キャンプなどの
楽しいアウトドアが満載の季節ですよね。

そこで今回は、キャンプの時の
ガスの使い方について解説していきます。
ガスを安全に賢く使って、
楽しい夏を過ごしましょう。

ガスカートリッジ

皆さんは、ガスカートリッジと言われて
すぐにイメージが沸きますか。
よくキャンプをする方には、
なじみのあるものかもしれませんが、
キャンプ初心者の方の中には、
ピンとこない方も多いかと思います。

ということで、
まずは「ガスカートリッジとはそもそも何なのか」
について解説していきます。

ガスカートリッジとは?

そもそもガスカートリッジとは何なのでしょうか。
イメージを沸きやすくするために、まずは画像を見てみましょう。
  
ガスカートリッジとは?

この頑丈な鋼鉄製の容器の中には、
圧縮されて液体になったガス
(液化石油ガス)が入っています。

ガスカートリッジ上部の
口金(バルブ)にプリムスガスコンロや
プリムスガスランタンをねじ込んで接続します。

器具をねじ込むと
ガス側のバルブが押し下げられて
ガスが出るようになります。
少しずつイメージが沸いてきたでしょうか。

ガスカートリッジの種類紹介

ガスカートリッジには、
メーカーによって商品名は異なりますが、
レギュラー・ハイパワー・ウルトラなど
だいたい2~3の種類があります。
これらの違いは、ガスの混合率です。
そして、これらのガスカートリッジは
用途による使い分けが必要です。

ここでは、イワタニプリムスの
ガスカートリッジを例にとって
その使い分けを説明していきます。

まず、イワタニプリムスの
ガスカートリッジには、
主として以下の2種類があり、
その用途は以下の通りです。

・ノーマル(Gガス):温暖な時期や低地での使用に適した一般用ガス
・ハイパワー(Tガス):特殊繊維の内張で気化促進効果の高いテクノロジーガス。オールシーズンで使用可
   

しっかりと用途に合わせて
ガスカートリッジを選ばないと、
キャンプや登山で寒い思いをしたり、
予定していた料理が作れないなどの
悲劇が起きかねないので、
出かける前によく注意して選びましょう。

使う際の注意点

つづいて、ガスカートリッジを使う際の注意点です。
ガスは使用方法を間違えると、とても危険なことになりかねません。
ガスカートリッジの使用上の注意に留意し、安全に使って下さい。

ガスのメーカーはバーナーとそろえる

メーカーによって、ガス口やバーナーの接続部分が異なった作りになっているので、
安全面からガスとバーナーは必ず同じメーカーのものを選びましょう。

ガスカートリッジの安全な取り付け方

器具とスカートリッジを
ねじ込んで接続するときは、
バルブを垂直にし、締めすぎないように
注意しましょう。

また、ガスカートリッジを
器具に取り付ける前に
必ず器具栓が完全に閉じていることを
確認してから取付けましょう。

ガスは2~3年で使い切る

ガスカートリッジには消費期限がありませんが、
缶やバルブの性質上、
保管状態によってはそれらが劣化し、
使用中にガスが漏れて火災に至る可能性があります。
2~3年を目安にガスを使い切るよう心掛けましょう。

バーナー

つづいて、アウトドアには欠かせないバーナーについて紹介していきます。
バーナーには沢山種類があるため、どれを選んでいいのか混乱してしまう人も多いと思います。
大まかにその種類と特徴をまとめると、以下のようになります。

バーナーの種類

・ガスバーナー  :軽くコンパクトなものが多く、着火も比較的簡単にできる
・ガソリンバーナー:使う際にテクニックが必要で、重くかさばるのもが多い
・シングルバーナー:火口が1つ、コンパクトで持ち運びに便利
・ツーバーナー  :火口が2つある、コンパクトさに欠ける
  

この中でも、キャンプに特におすすめなのは、
シングルガスバーナーです。
そして、そのシングルガスバーナーにも種類があります。

シングルガスバーナーの種類

シングルガスバーナーには、
一体型・分離型の2種類があります。
その違いは何でしょうか。

(参考:http://yamahack.com/533)

・一体型

一体型は、ガスカートリッジに
バーナー本体を直接取り付けて使用するもので、
収納もコンパクトなため、
持ち運びに便利です。
少人数での使用に適しています。

・分離型

分離型は、その名の通り
燃料が本体から離れており、
ホースで燃料を送り込みます。

燃料が本体から離れているという性質上、
本体の重心が低く火力の安定管が抜群です。
ただ場所をとるため、持ち運びにはやや不便です。

大人数でのキャンプなどの
アウトドアの時に、
共同で使えるものが1つあると、非常に重宝します。

このように、一体型と分離型は正反対の性質を持っています。
それぞれにメリットがあり、
どちらのタイプが良いかは
皆さんの使用目的によって変わってきます。
皆さんには、どちらのタイプがあっていますか。

シングルガスバーナーのメリット

火口が2つあるツーバーナーとは違って、火口が1つなため場所を取らずにコンパクトなので気軽に持ち歩くことができます。
また、本体にガスカートリッジをセットするだけですぐに使うことができ、使用準備の手間がいらず楽です。
  

シングルガスバーナーを選ぶポイント

シングルガスバーナーには
たくさんの種類があり、
どれが良いのか迷ってしまうと思います。

そんな時、何を決め手にして選べばいいのでしょうか。

それはズバリ、
「どういう場面でシングルガスバーナーを使うか」です。
使用人数・火力・コンパクトさなど
何が一番重視すべきポイントなのかは
人によって違うと思います。

その中で、
どれが一番重視すべきポイントなのかを
考えれば、おのずとどのガスバーナーが
一番良いのかが見えてくるのではないでしょうか。

おすすめのシングルガスバーナー3選

スノーピーク ギガパワーストーブ 地

スノーピーク ギガパワーストーブ 地

“世界最小、最軽量、最コンパクト”
という3冠をもって世界に衝撃のデビューを
果たした商品です。

発売から16年、日本だけでなく
世界中のアウトドアで広く愛用され続けています。

●材質:ステンレス、アルミニウム合金、ブラス
●サイズ:Φ106×67.5mm
●収納サイズ:44×35×82(h)mm
●重量:75g
●出力:2,500kcal/h

ソト レギュレーターストーブ ST-310

ソト レギュレーターストーブ ST-310

低温の外気により、
火力低下を起こしやすい
CB缶の弱点をマイクロレギュレーターが
解消し、外気温25℃~5℃の環境下でも
常に一定の火力を発揮します。

また、連続使用にも耐える
マイクロレギュレーターの特性に加え、
直径19cmまでの大鍋使用ができる
大きなゴトクを装備することで
数人分の料理もこなします。

●外形寸法
幅166X奥行142X高さ110mm
(使用時・本体のみ)
幅140X奥行70X高さ110mm
(収納時)

●重量
350g(本体のみ)

●発熱量
2.9kW(2,500kcal/h)
●使用時間
約1.5時間(ST-760 1本使用時)
●使用容器
SOTO製品専用容器(ST-760、ST-700)
●点火方式
圧電点火方式
●材質
バーナー・器具栓つまみ:ステンレス、
ボンベホルダー・点火スイッチ:樹脂
●付属品
収納ポーチ

プリムス 2243バーナー

プリムス 2243バーナー

堅牢設計のプリムス伝統モデル。
X字ゴトクは驚くほど風に強く、
高出力に加え、シンプルで
安定感があります。

●¥7,500(税抜)圧電点火装置付
●出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
●ガス消費量:250g/h
●燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
●ゴトク径:120mm
●収納サイズ:10.7×10.7×5.9cm
●本体重量:253g
●ナイロンスタッフバッグ付属
●ガスカートリッジ別売

まとめ

いかがでしたか。
ガスカートリッジとガスバーナーについて、その種類や使いわけを紹介しました。
この記事が参考になって、皆さんが安全にアウトドアをし、楽しい夏を過ごすことができれば幸いです。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。