新築の際のプロパンガスの契約方法

まず、ガスの開設するために必要な手続きに、

・使用機器の準備

・配管設備

・供給会社の契約

・ボンベメーターの設置

が必要になります。


新築物件に入られる際、まず確認するべきことは、配管工事が行われているかどうかです。


「頼んでないのだから当然行われていないだろう」と思っている方も多くいらっしゃいますが、実は新築物件を立てる際に、建設会社がお得意先のプロパンガス(LPガス)会社と手を組んでそのガス会社の配管やボンベ等の設置工事を済ませている場合も多くあります。


その際、契約者が新たなプロパンガス(LPガス)会社と契約しようと思っていてもその設置器具を撤去したり設置費を請求される場合があります。

ただ、新築の建売住宅の場合はこの可能性はかなり低いです。

なのでまずは新築物件に何らかのガス会社の配管工時が行われていないことを確認しましょう。

またこれから建てるられる方でご自身でプロパンガス(LPガス)会社を選びたい方は、他のプロパンガス(LPガス)会社の工事を勝手に入れないよう、建設会社に伝えておきましょう

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ガス料金を比較したい物件は?

Step2

どちらでガスを使用しますか?

配管工事の方法

では、実際に配管工事をするとなると、どうすればいいのでしょうか。

プロパンを家庭内で使用する場合は、必ずガスボンベ・ガスメーター・ガス器具などを接続するための配管工事が必要となります。

プロパンガス(LPガス)の配管設備工事を行う場合、液化石油ガス法により、液化石油ガス設備士以外の従事は禁じられています。

新築時などは、基本的に配管工事はガス会社が無償で行い、消費者は配管工事に要する工事代金を負担する必要は無く、利用することが出来ます。

配管工事は有料?注意点のご紹介

しかし、この配管工事代は無料で実施しているわけでは無く、消費者に無償で配管を貸与しているので、配管設備無償貸与契約書を一般的には取り交わしています。


配管設備無償貸与契約書を取り交わしていても、実際には無償で行った工事代金を月々のガス料金に上乗せして請求され、結果としてガス料金が高くなりトラブルの原因となっています。

たとえ配管工事が無償で後々請求されないという業者があっても、長期継続契約を取り交わされたりするケースもあり、業界的にプロパンガス(LPガス)の配管工事は色々と問題の多い側面を持っています。


したがって、ガス会社との契約するときには、後々トラブルになって高額な違約金を請求されたりしても困りますので、ガス会社とよくその点の説明を聞いておく必要があります。

よくある貸与プラン・ガス料金

さて、新築での必要な物・手続きを確認した上で、配管とガス機器に初期費用としてどのくらいかかるのか、その後のガス代としてどれぐらいかかってくるのか、解説していきます。

初期費用

ガス会社が設備費用等、全て負担してくれるパターンが多いので、初期費用としての料金が発生するケースは少ないです。

その後の月々のガス料金

月々の料金ですが、貸与した場合、基本料金は+100~200円、従量料金は+20~100円ほどです。
ただ、これは弊社が把握した全国のガス会社様の取り組み事例の平均で、地域や会社によって大きく変わりますので、興味がある方は見積もりを取っていただければと思います。
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お得なプロパンガス会社を選ぶポイント

複数の選択肢があること

上記のように、プロパンガス会社を決めると言っても、機器・配管・供給料金がそれぞれ異なるので一概には良い選択はわかりづらいです。

さらに、ハウスメーカーから紹介を受け契約されるケースが多いですが、大抵は1社の1プランである場合が多いです。


「無償貸与(リース)も付いているから」「条件が変わっているから」などと言って高めの契約になります。

自分の新築物件にどんな会社が提案してくれるか、1社か複数かで大きく異なってきます。

その後の月々のガス代や節約を考えると、複数のプランを比べるのがいいかと思います。

料金形態が複数あること

またこちらも、配管・ガス機器が貸与か購入かによって大きく異なってきます。

会社によって複数のプランがある場合もありますし、中にはかなり安く販売している会社や、セットだとかなりガス料金が安くなるプランもあります

新築だけの取り組みや、セットプランなども別途ある場合もありますので、どういう選択があるのかチェックしておきましょう。

設備とガス代の合計料金がいくらになるのかを確認する

節約やコストパフォーマンスを考えるのであれば、配管+ガス機器+供給料金」が結局合計いくらになるのか、を考えるといいと思います。

ガス機器(特に給湯器)は寿命が平均13年と言われています。

またリース契約の期間も12~15年がポピュラーであることを考えると、15年間で合計いくらかかるプランなのかを計算すれば、コストパフォーマンスがいいのがどれかがわかります。

それと自身の意向と合わせて候補を絞るといいでしょう。

料金のみを考えるなら購入プラン

ここからは、そう言った多くのプランを見てきた側からの見解ですが、10年20年プロパンガスを使うことを考えると、配管や給湯器は購入し、ガスの供給のみ月額で支払う、という契約の仕方が最も採算があうと思います。


理由としては、

①リース期間が終了しても料金を下げないケースのプラン・会社が多いから

②配管・ガス機器の購入先の検討であればガス会社以外からも選べるから

③都市ガスに切替があったとしても、配管・ガス機器を購入していればそのまま使えるケースもあるから

です。

まとめ

ここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。

新築でのプロパンガス会社の契約方法を教えてください。
まず確認するべきことは、配管工事が行われているかどうかです。 ガスの開設をするために必要な手続きには、下記が必要になります。 ①使用機器の準備 ②配管設備 ③供給会社の契約 ④ボンベメーターの設置
よくある貸与プランやガス料金はいくらくらいかかりますか?
配管とガス機器にかかる費用には、下記があります。 ①初期費用(ガス会社が全て負担してくれるパターンが多いので、料金が発生するケースは少ない) ②その後の月々のガス料金(貸与した場合、基本料金は+100~200円、従量料金は+20~100円ほど)
お得なプロパンガス会社を選ぶポイントはありますか?
お得なプロパンガス会社を選ぶポイントは下記です。 ①複数の選択肢があること ②料金形態が複数あること ③設備とガス代の合計料金がいくらになるのかを確認する ④料金のみを考えるなら購入プランにする

いかがでしたでしょうか。

新築住宅を建てる際は都市ガスやオール電化と比較してプロパンガス(LPガス)を選ばれる方も多いと思います。

その最初の契約の料金になるので、慎重に選ばれるのがいいかと思います。

ですので、適当にハウスメーカーや不動産に任せるのではなく、「どんなプランがあり自分が何を望むのか」を確認しましょう。

かといってそれを選ぶ手段もなかなかないのが現状です。

エネピでは新築の際の配管・給湯器がどう提供できるかを「配管機器セットプラン」として紹介の際に説明しています。

タイミングとしては施工前が一番いいので、新築の方は一度エネピで見積もりしてみるのもいいかと思います。

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今村 一優の写真

エネルギー事業部責任者

今村 一優

新卒で太陽光発電事業を行うベンチャー企業に入社。商社部門の仲卸営業として、国内外の太陽光発電メーカーの商品を取り扱い、全国の販売施工会社を担当。その後、太陽光発電の一括見積もりサイト運営にも携わる。
2015年にはプロパンガス料金比較サービスenepi(エネピ)の立ち上げを行い、数万人のプロパンガス代削減のサポートをするサービスへ成長させる。
エネルギー領域で10年以上携わった経験と知識を活かして、じげんエネルギー事業のマネージャーにて事業開発を行なっている。

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ライター

藤巻 創

電気・プロパンガスに関する記事のライティングを担当。
制作ポリシーに基づいてエネルギー全般の記事作成・管理を行う。